K2
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シミーズさんの評価
ユーザー評価:9点
プレイ数:5回
投稿者:
シミーズ
| 2011/06/20 16:31 | コメント(0) | トラックバック(0)
K2に挑む登山家たちのロマン。
各プレイヤーは2人の登山家を担当し、悪天候などに抗いながらK2
山頂を目指す。
移動や順応(体力回復)はシンプルなカードプレイで成り立ってい
て
少しストレート過ぎる気もするが決して悪くはない。
なんとなくこのストレートさはパンデミックに似ている気もする。
ただひたすらに山頂を目指すだけではなく、
そもそも生存しなくてはいけない、というところが
これまでのレースゲームとは一線を画し、
またテーマとも合致しているため素晴らしい。
移動リスク、天候、テント、ロープなど、
細かいルールどれひとつとっても見事にゲームの骨肉となってお
り、
煩雑だということはない。
何度もやっていると飽きる気がしてならないところに若干の不安は
あるが、
それでも、このテーマとプレイ感の融合たるや、手放しの賛辞を
送っていいだろう。
リアリティを追究すればアメリカゲームのようにテキストが多く
なったり
イベントだのなんだのと、七面倒なことになるのが常。
このゲームはなんというか登山の肝、登山の何が興味深くて何が人
を魅了するのか、
といった核心部分に迫り、その他の部分をざっくり削いで、われわ
れに提示している。
山頂に向かってどんどん一歩が重くなっていく様子。
もう少しで山頂だ、というところでの行くに行けないジリジリ感。
何度も確認した天気予報を、今一度確認してしまう慎重さ。
そして意を決して山頂へ向かう際の感動的ともいえる登頂シーン。
もはや登山そのものである・・・わたしは登山に詳しくないが・・
突然血相をかえて下山する様子もコミカルでいい。
ドイツゲームの文脈でテーマを追った素晴らしいゲームだといえ
る。
なお、現在のところはベストは3人。
人数が多くなるとリスクトークンが渡る回数が減り、
また、他プレイヤーの動向も読みにくくなる。
各スペースは人数に応じて調整されているので、
わたしは3人がベストだと思っている。
ただしプレイ感にそれほどの差はない。
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