ヴィニョス>>コメント 評価コメントリスト     ストーンRさんの評価     ユーザー評価：8点 プレイ数：1回 投稿者：ストーンR | 2011/01/10 01:00 | コメント(0) | トラックバック(0) ヴィニョスとはポルトガル語でワインのことを意味するようです。このゲームで は、プレイヤーは土地を購入して、ブドウを栽培してワインを作り、これを酒場 に出荷したり、国外へ輸出したり、品評会に出展したりします。 各ラウンドではアクションを2回実行します。これを6ラウンドやります。つ まり、ゲームを通じてひとりのプレイヤーは12のアクションを実行すること になります。1アクションを1分でやれれば、4人でプレイしても48分しかかから ない計算になります。 しかし、このゲームはそんなに甘くありません。一手一手がずっしりと重く、お 金は終止カツカツ、緻密な計画性が求められます。感覚的にプレイするわけにも いかず、おのずと長考になりがちです。 ルール説明に約1時間半、プレイに3時間半を要しました。ルールを説明する方 も骨が折れるし、聞く方も相当疲れます。それでも、このゲームの優れているの は、一見ゴチャっとしたボードもルール説明を聞いた後には、すんなりと理解 でき、その後でルールを聞き直したり、確認することなく遊べるようにレイアウ トされています。「ヴァスコダガマ」と同じメーカーだけに、そこは実に判り易 く工夫されています。 長時間ゲームであるにもかかわらず、盤面は不思議と変化しませんが、プレイ ヤーにとっては、さまざまな状況に悩み苦しむことになります。 収入は銀行口座に入金され、雇っているワイン職人の給料もそこから支払われま す。ただし土地や建物(ワイン工場や貯蔵庫)の購入に際しては現金が必要で す。そのためには銀行で預金を引き出さなければならず、この銀行に行くのも、 1回のアクションを消費することになります。 天候もブドウの収穫に大きな影響を与えます。品種によっても特性が違います。 最大で4つの地域でブドウを栽培できるので、これをフル活用しないことには、 勝利が遠退くばかりでしょう。 品評会の審査員たちは、ワインの色やだ値段や産地に拘る人たちです。しかし、 ワイン好きなだけに、付け届けとしてワインを貰えるんだったら、結局はどんな ワインでも喜んで受け取ってくれます。そして、プレイヤーに追加のアクション を与えてくれます。これを使いこなせるかも極めて重要です。 エッセン・シュピール2010では、ワインをテーマにした「グランクリュ」と「ブ ルゴーニュ」と、この「ヴィニョス」が発表されましたが、このゲームが群を抜 いて面白く、長時間だけに相当に疲れますが、プレイ価値の高いやり応え満点の レベルに仕上がっています。 評価点としては、限りなく9点に近い8点てす。     この投稿へのトラックバックURL 15352