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フレスコ>>コメント 評価コメントリスト

  コメント   シミーズさんの評価
  評価   ユーザー評価:9点 プレイ数:1回
投稿者:シミーズ | 2010/05/13 12:59 | コメント(0) | トラックバック(0)

ワーカープレイス+プロットの傑作ゲーム。
最初はワーカープレイスメントではないように思ったが、メイン
ボードにワーカーを配置しないだけで、実際は置いているようなも
の。プレイ感はワーカープレイスっぽいと思う。
そしてここへ同時プロットを組み入れたのが新機軸で、これは見事
に新しい感覚を生んでいる。
ワーカープレイスメントがもつ綿密な計画性、先手後手の絡み合い
という側面に、同時プロットの不確定性が緊張感を高めていると
いったらよいだろうか。
プロットの際にもある程度は読めるようにできているので、闇雲な
計画にはならない。このあたりのバランスが素晴らしい。

そしてテーマは見事にマッチしている。
職人を駆使して天井画の修復をおこなうのだが、職人の機嫌をうか
がいながら朝早くたたき起し、市場で顔料を買い、顔料を練り合わ
せて別の色を生みだし、肖像画を描いて小銭を稼ぎ、職人の機嫌を
とるために劇場へ遊びに行かせる。また大聖堂の司祭はこちらの制
作具合をみていて・・
この雰囲気は本当に見事。
ゲームは1日単位で動くが、実際のフレスコ画制作でも1日単位で作
業範囲を計画して制作するのではなかったかと思う。

だがアートワークはちょっと文句がつきそうだ。
天井画といえばミケランジェロのシスティーナ大聖堂のものが有名
だが、それと言われればそんなような気もするし違う気もする。
また、ドイツのルネサンス期といえばデューラーがいるけれど、こ
ちらもよくわからない。
今度絵画に詳しい人に見てもらおうと思う。
素人の私が見たところでは、かなり安直な旧約聖書の構図ではある
ので完全オリジナルな気がするけれど・・。いずれにせよもっと描
き込んで欲しかった。

もうひとつ。
話を戻すようだが、先に月斎さんが指摘されているように、勝負所
で思惑が外れてしまうと勝負から完全に脱落してしまうような感じ
がたしかにあった。中盤で独走態勢に入ってみるか、最後尾から離
されないように進めていき、後半でズバッと抜き去るのがよさそう
ではある。間に入ってしまうと結構苦しい気がした。とはいえこれ
は杞憂かもしれないし、プロットのもつ宿命的な欠点だとも思う。

というわけで、拡張全部入りで1度しかやっていないので、今度は
基本だけでやってみたい。

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