ドミニオン>>コメント 評価コメントリスト     しゃかえもんさんの評価     ユーザー評価：8点 プレイ数：60回 投稿者：しゃかえもん | 2009/12/22 17:02 | コメント(0) | トラックバック(0) 2009年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品。 ただ私は、このゲームを、私達が知っている「ドイツゲーム」のひとつとして位置づけることに、違和感を感じるようになって来ました。 かつて、リチャード・ガーフィールド氏が『Magic The Gathering』によって「トレーディング・カードゲーム」というひとつのジャンルを産み出したように、 ドナルド・X・ヴァッカリーノ氏は『ドミニオン』によって、全く新しいゲームの形を創造したのではないか、 という気がします。 (実際、派生作品がちらほら出てきました) というのも、楽しみ方が、普通のドイツゲームと違います。 『ドミニオン』は、1回1回のセッションを楽しむ、だけではなく、カードの組み合わせをランダムに変えて、何度もセッションを重ねる、その総体の時間を楽しむべきゲームだと思います。 たしかに基本の組み合わせだけでも、最初のうちは楽しめますが、ある程度定石が見つかってしまうと、単なる作業になってしまいがちです。 またランダムにしても、組み合わせによっては、まったくつまらない展開になることもあります。 けれど、組み合わせが変わることによって、あるときは見向きもされなかったカードが、あるときには最重要カードになることも、あります。それが非常に面白い。 経験を積むことで、その重要カードの見極めができるようになる。そのひらめきの力を競うことが、このゲームの醍醐味だと思います。 ほかのゲームで遊ぶ時間を削ってでも『ドミニオン』をやりこむ。そういう覚悟(?)で遊ばないと、「評判ほど面白くない」と感じるかもしれません。 とはいえ、ルール自体は非常に簡単ですし(強くなるのは難しいですが)、自分のデッキがどんどん成長していく感覚には、独特の楽しさがあります。 やっておいて損は無いゲームだと思います。     この投稿へのトラックバックURL 12762