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  コメント   マクベスさんの評価
  評価   ユーザー評価:5点 プレイ数:1回
投稿者:マクベス大佐 | 2009/05/08 21:45 | コメント(0) | トラックバック(0)

ワレスの産業革命をテーマとした経済ゲーム。ゲーム前半は運河期、ゲーム後半は鉄道期と分かれる。序盤はゆるやかな展開であり、後半への準備の期間。後半は爆発に発展していく産業革命の凄さをよく表現していると思う。

カードは地名カードと産業カードに分かれ、地名カードは描かれている地名に直接建物を建設できる。産業カードは描かれいる産業を自身の建物や鉄道・運河に隣接するように建設できるというルールになっています。
序盤が産業カードの引きが大きく、海外の綿の輸出ができるかどうかがかなり大きい。ボード外周の地区を陣取れるかどうかは非常に大きいように思う。中央からスタートできるのは陣取り的には強いので、バランスはそれほど悪くないのかもしれない。
この2種類のカードで建設するというルールは結構荒っぽく、後のリメイク作の「産業の時代」では地区が色グループに分類され、色グループ別に建設できるカードになっている。この方がカウンティング的にも優しいし、地名カードの引き運に大きく左右されないで済むと思う。これは「産業の時代」の方が優れていると思います。

カウンティング(逆算)から引けるカードを予想しにくいため、現状の引きから最適解と思しき手を打つしか無い印象は強い。一応長期的な戦術もあるが、短期的には一番良い手を探すのが良いように思う。
造船所は建設のために非常に大きな手間と暇がかかるが、それに見合っているのか少々疑問があるところ。勝利点が多いのは良いが収入が増えないのは結構痛い。

あと相互作用が陣取りを中心としたもので、一度圧倒的な優位を築かれるとなかなか逆転できない印象がある。引き運は決して小さくないので習熟した者同士でも結構そういう事態は起るのではないかと思うので気になるところ。
他にも序盤の展開が同じすぎる印象がある。何度か繰り返すと冗長な感があり、序盤の準備期間はもう少し短くすっきり納めてもよかったのではないかと思う。でも、序盤があるからこその爆発的な鉄道期が際立つ部分もあるので一長一短かな。

短期的には最適解を取りながら引き運が強いものが勝つのではないかという懸念がどうしても払拭できないので、僕の中では評価は伸び悩みそうです。
ベストは4人でしょう。陣取り面でトップを叩こうと思うと4人はいないと辛いように思う。3人は手番数が多いが相互作用が弱く感じるところがあるが、おおよそ楽しめる。

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