ビッグ シティ>>コメント 評価コメントリスト     マクベスさんの評価     ユーザー評価：9点 プレイ数：18回 投稿者：マクベス大佐 | 2009/04/29 01:17 | コメント(0) | トラックバック(0) カタンなどでおなじみの自由度の高い組み立てボード(モジュラーボード)を用いた傑作建築ゲーム。区画だけ書かれたカードに何を建てるかをある程度プレイヤーが自由に選べるシステムは適度な悩ましさを生むことに成功している。これで処女作だというのだからデロンジュの才能をひしひしと感じます。 何といっても、コンポーネントの出来がすばらしく、ゲーム終了時には博物館とかにある街の模型を彷彿とさせるものができあがる。街の作りが毎回異なるので、目でも楽しませてくれる。 また、目で楽しむわかりやすい楽しさがあるので、コツを覚えるまでの数プレイを苦痛に感じにくいと思う。 得点システムと建築ルールはこのゲームにおける最も難解な部分だろう。なんとなく関連付けて覚えられる部分があるがそれでも少々複雑で、この得点システムを理解できるかが楽しめる鍵である。リファレンスなどは用意したほうが良い。点数システムは覚え難いがバランスは良いので納得がいくと思います。 点数システムや建築ルールを覚える必要があり、数プレイやらないと味が出ないためリプレイ推奨。加えてレア度が高くあまりやり込まれなかったり、ゲーム会などで多すぎる人数で遊ばれることの多い不遇なゲーム。 人数が多すぎると思い通りの建設は愚か、工場と公園が要所に鎮座してしまいスモールシティに成り下がってしまう。なかでも5人でのプレイは避けたほうが良いです。ベストは3人です。 2人は実力がかなり出るが十分に楽しめる。やや先手有利な感があるが、今のところそれほど気にならない。練習にも良いし慣れた者同士の2人プレイならへヴィーなリプレイにも耐えうるクオリティを持つ。むしろ3人より融通が利く分、アブストラクトや真剣勝負なゲームが好きならば2人のが良いかもしれません。 建設の制約の厳しい教会や百貨店の難しさのバランスが絶妙で、建設したときの快感はなかなかのもの。その他の特殊施設も条件を覚えれば、うかつな建設ができないシヴィアなゲームとして鋭い切れを持つ。 妨害要素の公園と工場も制約があり、逆手にとった防御策などを講じることなどができ、良い味付けだと思います。建築ルールを覚える必要があるというのは、公園や工場を上手に避ける策を身につける上でも必須です。上手に教会を建てる上でも大事だったりなかなか奥が深い要素です。最も4～5人では強すぎるかもしれませんが。 他にも市役所が建つと、どのタイミングで埋め立てを行うかや電車を伸ばすかなど非常に悩ましくなる。これらは手番を費やして行うのでタイミングが非常に重要です。 建物もスピード重視で少し損してでもまとめて建設するか、得するかわりに小分けに建てるかなど悩ましい要素が満載です。 長くなりましたが要は各建物の制約を正しく理解した面子同士で2～3人で遊ぶこと。この条件下で遊べば真価を発揮します。時間も長くなく中量級のゲームとして非常に良いです。 再販の噂もあったけど全く再販される様子がありません。どうなるかはわかりませんが再販してほしいものです。 プレイ回数リセット前とあわせるとすでに1年以上コツコツと遊び、計30回以上遊んでます。良いゲームです。 評価10からは落としますがたぶんまた返り咲くのではないかと思います。良いゲームです。     この投稿へのトラックバックURL 10966