土嚢の会 2025.03.09

Lunch20250309.JPG第92回土嚢の会です。参加者は14名。前回遊んだ「クインテン」を土嚢の碁盤を使ってようやく正式ルールで遊べました。土嚢からは久し振りの「ヘプタリオン」です。他のゲームは「移動」を除いて全て初プレイ。写真は今日のランチ、マーブル特選のスパゲッティボロネーゼミートボールです。




ヘプタリオン Heptalion
(プレイ時間 各5−10分)
Heptalion20250309.JPGタイルをボードに合わせて置いていくだけのゲームです。置けなくなったら脱落で、最後に置いた人が勝ちます。タイルは最初に同枚数配りますが、公開するのでここからは完全情報ゲームになります。戦略はシンプルで相手が置けなくなるように、自分だけが置けるように進めていくのですが、戦略の幅はあまりありません。軽いのでちょっと遊ぶには良いのでは。今回は2戦ともぴーかんさんの勝利。先手は不利なのかも。

結果
1戦目:ぴーかん(勝利)、とけい*、自分
2戦目:ぴーかん(勝利)、とけい、自分*



移動 Ido
(説明 5分 プレイ時間 各30-40分)
Ido20250309.JPGゴルトジーバー出版1998年製の多人数アブストラクトゲーム。赤青黄緑のどれかを担当し、自分の色のコマを6つを持ちます。そのうち4つを自分の色のマスのひとつから、向かい側のもうひとつまで移動させるのが目的です。ボードは1x1、2x1、2x2に分かれており、さらにプラスチック製の枠によってこれが分割されます。手番にはコマを新たに出すか、出ているコマを移動させるか、枠を移動させます。コマを登場させたり移動するにはコマと同じサイズのマス出なければなりません。各プレイヤーは1x1x1の立方体と2x1x1の直方体を3つずつコマとして持ち、立方体は1x1のマス、直方体は2x1のマスにしか移動できないのです。ただし直方体も1x1の正方形の面を下にして置くので、2x1のどちら側に移動するかは自由に選べます。出ているコマ数と等しいだけの移動力があるので、なるべく多くのコマを登場させたいものです。

そして、一番の曲者は枠です。枠は手番を上下左右に1マス分移動することができ、そのとき引っかかったコマも一緒に移動します。これにより、ボードのマスの大きさが変わる他、コマが自動的に移動するわけです。ただし連続して枠の移動を行うことはできません。3−4人の時は前のプレイヤーが枠を移動を選択したら自分は枠の移動ができないのです。そして2人の時は少し変わり、同じプレイヤーが続けて2手番、枠の移動を選べません。

ぴーかんさんの持ち込みです。大昔にメリーランドの友人宅で遊んだ覚えがあるのですが、そのときは面白さがよくわかりませんでした。しかし今回はなかなか面白さがわかってきました。まずは4人で1回、次に2人で2回遊びました。4人だとやはり多人数アブストラクト問題が発生するので、2人の方が好みかも。

結果
1戦目:自分* 4、道化師 3、ぴーかん 2、とけい 0
2戦目:ぴーかん 4、自分* 2
3戦目:たっくん 4、自分* 2



メイク マスター Make Muster
(プレイ時間 各20分)
MakeMuster20250309.JPGカナレアブストラクト出版のゲームですが、作者は加藤香流でなくデイル・ワルトンです。目的は自分のコマをすべて繋げるか、相手を分断すること。ボードは空の状態から始め、コマをボードにおける時には必ず置かなければなりません。このとき、自分のコマに隣接するマスには置けません。置けない時は自分のコマを隣接マスに移動します。これによって相手のコマのグループを分断させるようにします。

ちょっと「ヴォロ」のような感じですが、そこまでダイナミックにコマが動きません。2戦目は置くコマを少なくして早くから移動ができるようにと思ったのですが、相手に置かされる展開になるので、コマの数のバランスが大切です。

結果
1戦目:自分* 勝利、うっかり 敗北
2戦目:中村 勝利、自分 敗北



マグネット Magnet
(プレイ時間 25分)
Magnet20250309.JPGタイトルや箱絵から、てっきり「デジタロン」のマグネット式のコマが入っているのだと思っていたのですが、同じようなデザインの木のコマでした。ストラテゴや軍人将棋の1種で、裏面には1−2−3−4と移動力が書かれていますが表面には1−2や1−2−3までだったりするものもあります。移動するたびにそのコマの移動力を上げることができ、これはコマを回転させることで表すのです。こうすることで裏面しか見えない相手プレイヤーにも移動力だけはわかるという仕組みになっています。

では、なにがマグネットなのかというと、手番の移動にはどこか任意の1マスにマグネットコマをおき、それに引き寄せられるように複数の自分のコマを移動する、というルールなのです。このマグネットコマはなくても遊べますが、あればわかりやすいというプレイエイドです。

こうして相手の王様(移動力1)を取るか、王様が相手の最前列に到着すれば勝利。スコットさんと遊んで途中で集中力が途切れてしまい、自分の王様で相手の爆弾をとってしまい敗北。

結果:スコット 勝利、自分 敗北



ウゴルキ Ugolki
(プレイ時間 10分)
Ugolki20250309.JPG草場さんが紹介してくれた「ハルマ」の変形です。ウズベキスタンで遊ばれているそうで、草場さんによれば「コーナーゲーム」とも呼ばれているらしいです。8x8のボードでコマをそれぞれ向かい合ったボードの角に3x4の長方形に並べます。これをチャイニーズチェッカーのように相手の3x4に移動させれば勝利です。面白いのは膠着状態を防ぐために、相手のコマを移動できないようにすればその場で勝つことです。つまり相手のコマ1つに対して縦横2つずつを隣接させれば良いのです。ちょっと「流氷に乗って」に似ていますね。この手の伝統ゲームは調べれば色々出てきそうです。

結果:自分 勝利、草場 敗北



クインテン Quinten
(プレイ時間 各15-50分)
Quinten20250309.JPG前回非常に面白かった「クインテン」を正しいルールで5回遊びました。正方グリッドを使ったテリトリーとコネクションのゲームです。13x13くらいが適当だと思われます。

手番には自分の石を任意の場所に置けますが、手番終了時に斜めだけの繋がりがあってはなりません。必ずL字接続をしていなければならないのです。周りを全て双方の石で囲まれてており、さらに2x2の空白を含まないエリアはテリトリーとなり、直ちに境界により多くの石を置いたプレイヤーの石で埋めます。同数ならば手番プレイヤーでない方のプレイヤーの石で埋めます。なお斜めのつながりについてのチェックはこの後の手番終了時なので、たとえ斜めだけの接続になるように置いても、テリトリーが自分のものになって、その結果、斜めだけの接続が解消されれば合法手となります。

コネクションとエリアコントロールという自分が少なジャンルを組み合わせた夢のようなゲームです。遊べば遊ぶほど発見があって面白い。思わず草場さんにも紹介してしまいました。

自分はまず前回このゲームを教えてくれたkobaさんと2戦、そのあと中村さんと2戦、最後に再びkobaさんと1戦して、堪能しました。正方グリッドのコネクションゲーム(対辺を繋ぐゲーム)では「スリザー」と双璧になるのでは。

結果
1戦目:自分 勝利、koba* 敗北
2戦目:koba 勝利、自分* 敗北
3戦目:自分 勝利、中村* 敗北
4戦目:自分* 勝利、中村 敗北
5戦目:koba* 勝利、自分 敗北



今回もたっぷり遊びました。クインテンに夢中になりすぎて、篠原さん、土井さん、hiro12さん、ぱごすさんとは一緒に遊べませんでしたが、またの機会に!

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