第42回の横浜クニツィア会です。会場は神奈川地区センターグループ室で11時間開催(9:30-20:30)。初参加4名を含む14名が参加してくれました。出版社でたどるクニツィアゲームの10回目はギブソンゲームズです。
フォーミュラ モーター レーシング Formula Motor Racing (1995)
ターフ ホース レーシング Turf Horse Racing (1995)
イギリスに拠点を置くギブソンゲームズ Gibsons Games は、1995年に2つのクニツィアゲームを出版しました(正式にはギブソンズですが、ギブソンと書きます)。どちらも同じ形の箱と内箱で、外箱はペラペラで壊れやすそうですが、内箱はフェルトっぽくなっていてちょっと高級感があります。2ゲームともタイトルに「レーシング」が付き、シリーズものっぽい感じがします。
「フォーミュラモーターレーシング」はのちにGMTから2001年と2007年にリメイクされ、さらに Rasende Schnell(2011)、グランプリ・オスタトニア・プロスタ(2013)と何度かリメイクされています。またパーカーのフロッテフリッツァー Flotte Flitzer (2006)はこのゲームの直系と言って良いでしょう。
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/000918.html#formulamotorracing
「ターフホースレーシング」は「ロイヤルターフ(2001年アレア、2017年グループSNE)」や「ウィナーズサークル(2006フェイス2フェイス、2016&2023ダイスツリー、他)」の元になったゲームです。しかし、ターフホースレーシングは馬のベットの方法や点数体系などが大きく異なります。
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001424.html#turfhorseracing
今回は「ミレフィオリ」の拡張入りや「リバース」を主に遊びました。初プレイは「カピバラクッキークラブ」、そして版違いの初プレイは「ラインリンクス」です。
ミレフィオリ Mille Fiori (シュミット版) + 傑作 Die Meisterwerke
(説明 45分 プレイ時間 80分)
リクエストで持ち込んだ「ミレフィオリ」の拡張込みです。この拡張を遊ぶのは1年ぶりの2回目で、すっかり忘れておりルールを読み直しながら確認しました。評議会、ドージェカード、ドージェレスカード、傑作カードなどいろいろな要素が加わっています。
一般的にこの拡張で一番評価が高いのはドージェカードによるスタートプレイヤーの移動だと思います。これまでは単純にラウンドごとにスタートプレイヤーが時計回りに移動するだけでしたが、この拡張ではドージェカード(これらは通常のカードのデッキやドージェレスカードに含まれている)をプレイすることでスタートプレイヤーになるのです。
今回はザキヤマさんがボード上部のオレンジのエリア(繋げておくたびに点数が高くなる)をほぼ独占してしまい、誰も止められない状態になってしまいました。思ったより拡張のルールが易しかったので今後も取り入れていこうと思います。
結果:ザキヤマ 414、せりあど 346、自分 335、タカシノ 203
フォーミュラ モーター レーシング Formula Motor Racing (ギブソン版)
(説明 15分 プレイ時間 40分)
ギブソン第1弾は「フォーミュラモーターレーシング」です。6人で3レースを行い順位点を競いました。順位点はグランプリ式(上位6位までに10、6、4、3、2、1点)です。
手札5枚からカードを1枚プレイし1枚補充。カードの効果によって順位が前後します。スリップストリームのルールがあるのでうまく利用することが大切です。カードによっては故障でリアイアするものなどもあり、レースごとに2−3台はリタイアします。山札がなくなったらあと1巡でレースが終了し順位が決まります。
2レース目までは自分が勝っていて、1レース目10点(1位)、2レース目11点(1位と6位)で合計21点。2位のたろさんは1レース目5点(3位と6位)、2レース目6点(2位)で11点だったのですが、3レース目でたろさんが1位を取り、無得点だった自分に追いついて21点になりました。なかなか熱いレースですね。
結果:たろ 21、自分 21、タカシノ 12、kubotaya 10、ザキヤマ 8、ぴーかん 6
ターフ ホース レーシング Turf Horse Racing (ギブソン版)
(説明 5分 プレイ時間 55分)
ギブソン第2弾は「ターフホースレーシング」です。「ロイヤルターフ」や「ウィナーズサークル」の元になったゲームですが、馬への賭けの方法や配当など細かいルールが異なります。この賭けの方法はなかなか面白いと思いますが、上級者向けだと思います。こちらも3レースを行い、ザキヤマさんが2レース目で1位を2人だけで当て2倍チップだったので12点。これが大きく影響して、最終的にザキヤマさんの勝利でした。
結果:ザキヤマ 25、もと 16、自分 12、ぴーかん 11、タカシノ 8、たろ 5
リバース Rebirth
(プレイ時間 各70−80分)
たかたさんのリクエストもあり、「リバース」の両面を遊びました。まずは難易度が低いスコットランド。こちらはゲーム慣れしているたかたさん(青色)が見事に城を9ヶ所も抑えて1位。
続けてアイルランド。こちらは自由度が高く、目的が共通なのでより激しい争いが繰り広げられます。すべての目的を考えることはできず、どうしても城や塔を連結する大きなボーナスに目が行ってしまいます。城4ヶ所連結のボーナスを2倍にすることができ24点を獲得。これがひとつの要因となり僅差ながらも勝ち切ることができました。もっと海岸線のボーナスにも目を向けるべきなのですが、いつもおざなりになってしまいます。この辺りをもう少しバランスよくプレイしていきたいものです。
結果
1戦目(スコットランド):たかた 132(城9)、自分 117、おいかわ 115、さぼ 111
2戦目(アイルランド):自分 156、たかた 148、さぼ 134、おいかわ 87
ライン リンクス Line Links
(プレイ時間 20分)
初プレイ。どこかで見たゲームだと思ったら「ニューロン」のリメイクのようです。ただしニューロンのように初心者向けの六角形タイルは付いておらず正方形のみです。つながった同じ色の線が点数になるという非常にシンプルなパズルゲームで、合間にちょっと遊ぶには良いかもしれません。次回までに「ニューロン」との違いを調べてみたいと思います。
結果:たかた 45、自分 42、さぼ 35、おいかわ 34
リトル アマデウス はじめてのオーケストラ Little Amadeus: Mein erstes Orchester
(説明 5分 プレイ時間 各5-15分)
久し振りに遊んだ「リトルアマデウス」です。指揮者(ラウンドの手番プレイヤー)がルーレットを回して指された場所のカードを取るか取らないかを手番順に決めます。ラウンドで1枚しか取れないので良いカードが欲しいところですが、ルーレットがカードのない場所を指してしまうとバーストとなるのでどんどんリスクが高くなるのが良いところです。さらに今回はバリアントルールとして獲得したカードで同じ楽器が2枚、3枚だと5点10点のボーナスがつきます。カードの平均値は3.625点ですが、ボーナスを考えると1点のトライイアングルも重要度が増します。
面白かったので2回連続で遊びました。以前も感じた通り4人だとちょっと多いかもしれません。表記は2−5人ですが、2−3人が良いかも。
結果
1戦目:自分 35、もと 27、ちょこ 19、干しシイタケ 15
2戦目:もと 32、自分 28、干しシイタケ 25、ちょこ 21
ポイズン Poison (アミーゴ2008年版)
(プレイ時間 4ディール45分)
久し振りの「ポイズン」。今回使ったのはちょこさん持ち込みのアミーゴ2008年版ですが、なんと手作りの鍋がついています。初版のプレイルームの鍋を少し小さくしたそうで、アミーゴの小箱に収まる大きさなのが良いです。
4人で4ディール戦。ときには取りに行き、ときにはうまくしゃがんでと、順当に失点を抑えて勝ち切りました。やっぱりポイズンは傑作です。
結果:自分 10、もと 17、ちょこ 31、干しシイタケ 33
カピバラ クッキー クラブ Capybara Cookie Club
(プレイ時間 各20-35分)
去年のエッセンの新作で未プレイだったもののひとつです。ようやくギークに英訳が上がったのでなんとか遊べるようになりました。場が2箇所ある「ラマ」という感じですが、同じ数値は出せず常に1つ上の数字でなければなりません。カードは1−5で5の次は1になります。場の2つの数字が同じだと次はどの数字でも出せます。
カードには数値とは別にスート(動物の種類)があり、出すたびにこのスートによる特殊能力が発動します。これによってカードをうまく減らしていきます。また数字7のカードはいかなる場合でも場には出せないので、これは能力を使って誰かに押し付けるしかありません。こうして手札をなくすと他のプレイヤーは持っていたカードの数値分だけマイナスですが、同スートのカードは最大値1枚しか数えません。「ノミのサーカス/なつのたからもの」方式というわけです。
最後まで特殊能力をちゃんと把握しきれていませんでしたが、それでも2戦目は勝利。もう少しルールを整理してからまた遊びたい。
結果
1戦目:おいかわ 14、自分 2、ヤスシ 0、タカシノ 0
2戦目:自分 16、ヤスシ 7、タカシノ 4、おいかわ 0
他にプレイされていたゲーム:「頭脳絶好調3D」x3「ラインレンダー(パーカーブラザーズ版)」「ニャー(クラニオクリエーション版)」「コード破り(SNE版)」「島の完熟バナナ」「エルドラドを探して」「禅マスター」「ソーダ密輸しよう」「ブードゥープリンス(数寄ゲームズ版)」「ラマカダブラ」「皇(ハン)」x2、「マシュマロテスト」x2、「ホットリード(サニーバード版)」「タタリ」「ゼロ(ピクシーゲームズ版)」「トップザスタック」(黒板に記載されてませんが、「ヒットエクストリーム」も遊ばれていたと思います)。
次回は3月1日です。
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