横浜クニツィア会 2025.01.25

第41回クニツィア会です。神奈川地区センター中会議室で、7時間開催(9:30-16:30)。初参加2名を含む11名が参加してくれました。出版社でたどるクニツィアゲームの9回目はピアトニク第1弾です。

Piatnik20250125.JPG古代ローマの新しいゲーム Neue Spiele im Alten Rom (1994)
グランド ナショナル ダービー Grand National Derby (1996)
はちみつくまさん Honey Bears (1998)
香港 Hong Kong (1999)

オーストリア・ウィーンに拠点を置くピアトニクは20世紀中に4つのクニツィアゲームを出版しました。最初に出版した「古代ローマの新しいゲーム」は14種のゲームアンソロジー(ゲーム集)の大箱で、日本ではルール集だけ出版されていました。ゲーム自体はそのルール集をもとにニューゲームズオーダーからコンパクトな箱でリメイクされています。また、14種のうち3種をまとめたミニアンソロジーがGMTから「ローマ」というタイトルでリメイクされています。

「古代ローマの新しいゲーム」に収録された個々のゲームも、ときにはルールをアレンジしたり発展させたりした上で再販されています。

「歴史の糸車」→「ブントロンド」
「ローマ七丘」→「クブラスギャンボル」&「コルドバ」
「執政官」→「ソクラテス」
「元老院議員」→「グラビタス」
「ハンニバル対ローマ」→「ローマ」収録 &「指輪物語対決」
「カエサル」→「ユンダオ」&「フィッシュイートフィッシュ」
「スパルタクス」→「オハイオ」
「帝国」→「ローマ」収録 &「キングスロード」
「商人」→「メディチ」
「大競技場」→「ローマ」収録

これらを遊び比べるのも楽しいものです。以下は昔作ったギークリスト「古代ローマのより新しいゲーム」です。
https://boardgamegeek.com/geeklist/58147/newer-games-in-old-rome

以降の3ゲームは同じサイズの箱です。「グランドナショナルダービー」は障害競走をテーマにした賭けのゲームで、最初のリメイクはアバロンヒルから出版された「タイタンアリーナ」で、バッカーの概念と特殊能力が追加され、このルールがこれ以降の標準になりました。「コロッサルアリーナ」「イクイノックス」とリメイクされています。また過去にはさらに特殊能力を増やしてダイスまで加えた「ギャラクシーザダークエイジ」という異端作もあります。

「はちみつくまさん」は、そのみかけとは裏腹にシビアなゲームで、のちに「バケツ消防士」「急げハリネズミ」「レーシングヘッジホッグ」としてリメイクされています。

「香港」は2人用のアブストラクトゲームで、これだけは現在のところリメイクがありません。

今回は、「古代ローマの新しいゲーム」から「帝国」と「カテリーナの陰謀」、そして「グランドナショナルダービー」を遊びました。また他のプレイヤーによって「はちみつくまさん」が遊ばれていました。



帝国 Imperium (古代ローマの新しいゲーム Neue Spiele im Alten Rom より)
(プレイ時間 各10−20分)
Imperium20250125.JPGまずは集まってくれたさぼさんとSatoさんの3人で「帝国」です。10分で遊べるエリアマジョリティーとよく言うように、10分で終わりました。3人戦はあまりやらないので感覚を忘れてしまい敗北。続けて到着したばかりのたろういもさんとなかさんを誘って5人戦です。5人の方が色々な思惑があって面白いですね。こちらは勝利。

結果
1戦目:さぼ 25、Sato 23、自分 19
2戦目:自分 23、たろういも 17、Sato 15、さぼ 13、なか 12



少林寺バンダ Szaolin Panda
(説明 5分 プレイ時間 3ディール25分)
SzaolinPanda20250125.JPG「フィフティフィフティ」をさぼさんがリクエストしてくれましたが、同じゲームで異なるグラフィックの「少林寺パンダ」を遊ぶことになりました。手札9枚で9トリックなので点数カードの最後の1枚は使いません。「陰陽」と同じルールでディールで0点を達成すると他のプレイヤーは2点追加で失点します。

最初の2ディールでは自分がリードしており6失点と、他の2人の16失点に10点差をつけていました。しかし最終ディールでさぼさんが0点を達成し、2点差にまで迫られましたが逃げ切れました。自分も0点を狙っていたのですが、最後の1枚のカードが何かによるのは運ですね。

結果:自分 14、さぼ 16、もと 21



タタリ Tatari
(説明 10分 プレイ時間 各10-20分)
Tatari20250125.JPGどこかのポッドキャストで絶賛していたので遊びたくなった「タタリ」です。最初に遊んだときに人数が多かったので印象が悪かったのですが、2−3人くらいで遊ぶとなかなか面白いです。「ヘックメック」を少し複雑化してキルドクターラッキーシンドローム(次のプレイヤーが上がるのを防ぐ)を加えた感じです。

1戦目は自分以外失点を減らせずに10分で終了してしまい、消化不足だったのでもう1戦。今度は次のプレイヤーを止めるように仕向けたりと少しだけ派手な展開になりました。「ヘックメック」に飽きたら「タタリ」も良いのでは?

結果
1戦目:自分 0、もと 10、さぼ 10
2戦目:自分 0、もと 5、さぼ 7



カスカディト Cascadito
(プレイ時間 50分)
Cascadito20250125.JPGレベル3。ようやく川がボードの中央に描かれてボードの一部を成すようになりました。なのである程度は川を埋めなければボードの南北の町がつながりません。共通の目的(早取り)を6つのうち4つ達成し、個人の目的も5つのうち4つ達成したのですが、平均で3段階の20点や川ボーナスを取り損ねたこともあって2位に終わりました。次回遊ぶ時はいよいよレベル4ですね。

結果:さぼ 114、自分 89、もと 59



グランド ナショナル ダービー Grand National Derby
(プレイ時間 20分)
GrandNationalParty20250125.JPGピアトニクでは2番目に古いゲームの「グランドナショナルダービー」を3人で遊びました。今回は最下位でのタイブレークで最弱の一番下の列にある馬をサポートしてしまったこともあって、なかなかカードの使い所が難しい展開でした。最近は特殊能力がある「イクイノックス」を遊んでいたので、このシンプルさは新鮮です。カードが足りなくなりそうなところで終わるというバランスがすごいですね。Satoさんの勝利。

結果:Sato 11、自分 9、たろういも 5



カテリーナの陰謀 Die Verschwörung des Catilina (古代ローマの新しいゲーム Neue Spiele im Alten Rom より)
(説明 5分 プレイ時間 40分)
VerschworungDesCatelina20250125.JPGせっかくなので「古代ローマの新しいゲーム」からもうひとつくらい遊ぼうということになり、個人的に好きな推理ゲーム「カテリーナの陰謀」です。シンプルながらも個人の質問と全員への質問が自由にできるところや、それによって生まれる情報の差異が素晴らしいです。今回は4人プレイ。

まずはもとさん、次にさぼさんが挑戦して失敗し脱落。最後はカタン岡鶴太郎さんと自分が同時に「わかった!」と宣言し、同時に数字を言ったのですが、自分の18が正解で勝利! かなりどきどきしました。また遊びたい。

結果:自分 勝利、(さぼ、もと、カタン岡鶴太郎)



カップケーキの女王 Queen of the Cupcakes
(プレイ時間 1ディールのみ15分)
QueenOfCupcakes20250125.JPG最後はちょこさん持ち込みの「カップケーキの女王」です。2−6枚の同種カードを出し、1−3枚を投票して1−3枚を自分の点数カードにしますが、この辺りに誤解があったらしくてちゃんとプレイできていたのかは微妙なところです。時間の関係で1ディールのみですが、本来はおそらく人数分のディールを遊ぶ形式だったと思います。もとさんと自分が同点1位。次回は人数分ディール遊びたい。

結果:もと 6、自分 6、たろういも 4、ピロシくん 2、ちょこ 2



Results20250125.JPG他には「エルファーラウスボードゲーム」「王と道化」「マウマウ!! ボードゲーム」「ソノ」「ラインリンクス」「はちみつくまさん」「チグリスユーフラテス(メイフェア2版)」「ハイソサエティ(プレイテ版)」「頭脳絶好調3D」「ラマ」が遊ばれていました。参加者のうち、たっくん、カズマさんとは遊ぶ機会がありませんでしたがまた次回に。

次回は2月8日です。
https://twipla.jp/events/657401

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