第37回横浜クニツィア会です。会場は神奈川区民館の和室。今回は終日開催でたっぷりと遊べました。なんと新規参加者が6人もおり大盛況です。出版社で見るクニツィアゲームの5回目はアミーゴの90年代のゲーム9種です。
海賊 Pirat (1992年)
ツタンカーメン Tutanchamun (1993年)
フリンケピンケ Flinke Pinke (1994年)
トール Tor(初版)(1995年)
ヌバ Nuba (1995年)
メディチ Medici (1995年)
ツインズ Twins (1996年)
フロカティサーカス Zirkus Flohcati (1998年)
エクストラ Exxtra (1998年)
このあとは2003年出版まで間があるので、ここまでがクニツィアのアミーゴ第1期と言えるでしょう。当時のアミーゴのカードゲームは現在より大きなサイズの平箱で、「海賊」「フリンケピンケ」「トール」の3作がこのサイズです。また現在に引き継がれるアミーゴの小箱もこの時期に始まったようで「フリンケピンケ」にはこちらのサイズもあり、「フロカティサーカス」以降も現在まで引き継がれているサイズです。大きな平箱の「ツタンカーメン」と「メディチ」、中箱と言える「ヌバ」と「ツインズ」、そして変形箱の「エクストラ」と、当時のアミーゴは様々な箱のサイズを模索していたのかもしれません。また「ツタンカーメン」「メディチ」「ツインズ」「エクストラ」と6人まで遊べるゲームが多のも特徴で、そのなかに「トール」や「ヌバ」といった2人専用も見られます。4人ゲームが主流となった現在では興味深いです。
今回はこれらのゲームのうち「エクストラ」「ツインズ」「海賊」「メディチ」を遊びました。また「フロカティサーカス」と「トール」も参加者によって遊ばれていました。
今回は初プレイのゲームはありませんが、版違いでは「ポイズン」のアウトセット版を初めて遊びました。あと久し振りに遊んだベオウルフが印象に残りました。
エクストラ Exxtra
(説明 5分 プレイ時間 10分)
手始めにアミーゴの「エクストラ」を遊びました。このゲームは6人まで遊べますが、6人だと手番の選択肢があまりないので、3-4人くらいで遊ぶ方が好きです。久し振りに純粋な「エクストラ」のルール(つまり第1投でのXXの特例がない)で遊びました。リスクを適度に取りつつ、うまく進めて最後はゾロ目の2でゴール。
結果:自分 21、やすし 16、つばさ 7
ツインズ Twins (アミーゴ版)
(説明 5分 プレイ時間 25分)
つい最近、ボードゲーム大祭でも遊んだアミーゴ版の「ツインズ」です。こんかいも9のツインズがバッティングしてしまい、大きくなったポットをやすしさんが獲得。この時点でぴーかんさんが破産しそうだったのですが、なんとカラーの12でポットを勝ち取り息を吹き返します。結局、6ディール目にさぼさんと自分がほぼ同時に破産して終了。ぴーかんさんが2位に浮上していたのはすごい。
結果:やすし 44、ぴーかん 9、つばさ 7、さぼ 0(破産)、自分 0(破産)
海賊 Pirat (アミーゴ版)
(説明 5分 プレイ時間 15分)
何度もリメイクされている「海賊/コルセア」の初版です。説明の時に間違えたことを言ってしまいましたが、この初版だけは商船の合計点が76点で、これ以降は全て100点になっています。なのでこの版では最も価値のある商船は1枚しかない6点なのです。
海賊カード、提督カードによる運の要素が多いファミリーゲームなのですが、結構楽しめます。
ぴーかんさんが提督や海賊を駆使して勝利。自分は最下位でした。
参考:詳細レビュー
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001775.html#pirat
結果:ぴーかん 22、さぼ 17、やすし 15、つばさ 13、自分 9
メディチ Medici (アミーゴ版)
(説明 5分 プレイ時間 70分)
続けて今日のアミーゴのなかで一番ゲーマー向けな競りゲーム「メディチ」です。この版で遊ぶのは結構久し振り。1−2ラウンドは同じ色を集めることに集中してカードの合計値は4−5位となり、順位も最下位になってしまいます。ようやく同スートのカード7枚という恩恵にあずかれた3ラウンド目で巻き返したものの、7点差で2位。いまさらながら、よくこんなゲームをデザインしたなあと思います。
結果:つばさ 114、自分 107、ぴーかん 93、さぼ 84、やすし 68
ポイズン Poison (アウトセット版)
(プレイ時間 4ディール40分)
「キャットアストロフィー」のアウトセットが出版した「ポイズン」です。ルールは初版と同じですが、「13」と同じように鍋に色がついているので鍋の入れ替えが起こりません。そしてバリアントとして手札5枚ルールも示されています。
今回は通常の総配りルールで4人4ディールを遊びました。序盤は横並びでしたが、徐々に差がつき自分は僅差で2位。やっぱりポイズンは傑作です。
結果:さぼ 14、自分 15、つばさ 24、ぴーかん 35
サンライズレーン Sunrise Lane (ホリブルギルド版) + ダブル パーク Double Park
(説明 10分 プレイ時間 各25分)
初参加のたろういもさん達と「サンライズレーン」を遊びました。「ロンド」のリメイクですが、ゲーム終了時のボーナスの比重が大きいためにかなりプレイ感覚が異なります。Aの地区では高さを狙い、Bの地区では多さを狙っていきます。B地区はCの最大のつながりにも関与してくるので、できれば両方を達成することを目標にするのが良いでしょう。
プレイ時間が25分と短いので、もう1回の一声で2戦目。ついに勝利をものにしました。おそらく「サンライズレーン」初勝利だと思います。
結果
1戦目:たろういも 94、自分 87、はた 74、カタン岡鶴太郎 73
2戦目:自分 98、はた 76、たろういも 74、カタン岡鶴太郎 70
マスターズ ギャラリー Masters Gallery (グリフォン通常版)
(説明 5分 プレイ時間 25分)
ちょこさんたちが3人で「マスターズギャラリー」を始めるところだったので混ぜてもらいました。グリフォンの本棚シリーズで、「モダンアートカードゲーム」と同一ゲームですが、こちらは実際の名画が使われています。
2ラウンド後はおそばさんが34点でリードしていましたが、そのあとは自分が逆転、4ラウンド目でちょこさんがかなり差を縮めてきましたがなんとか逃げ切りました。
結果:自分 117、ちょこ 108、おそば 72、まり 49
ベオウルフ Beowulf: Der sagenhafte Drachenkämpfer
(説明 40分 プレイ時間 105分)
この日の長時間ゲーム「ベオウルフ」です。リスク要素(めくり運の要素)がある「タージマハル」、と言われるゲームで、SVWAG (So Very Wrong About Games) というポッドキャストによれば犯罪的に過小評価されているゲームだそうです。出版当時は結構遊んだものですが、それ以来かなり久し振り。有志が作ったルールのサマリーに初期手札枚数がなくて色々大変だったのですが、なんとか解読してスタートです。
ベオウルフのストーリーに沿って、様々なイベントが起こります。小さなエピソードでは色々補充したり傷を癒したりするだけなのですが、なんといっても大きなイベントである競りがこのゲームの特徴です。ポーカーのようにコールかレイズするように競り上げていくのです。そして手番ではリスクを負うという選択肢があり、つまり山札からめくって手札のように扱うことができます。失敗すると傷を負ってしまうので使い所が難しいです。
とても良いゲームだと思うのですが、自分はあまり勝てたことがなく、今回も最下位でした。次回こそ勝ちたい。
結果:たっくん 29、ぴーかん 26、なおと 23、おそば 21、自分 18
フクロウが解決! Owl Solve That!
(プレイ時間 各5-30分)
最後はぴーかんさんと「フクロウが解決!」という早解き計算パズルゲームを遊びました。手番プレイヤーとそれ以外で達成条件に違いがあるのが面白いところです。以前土嚢の会で遊んだ時は散々な結果でしたが、今回は互角に戦えました。1戦目はぴーかんさんが勝利。2戦目はちょこさんも加わり3人で遊んで自分が勝ちました。
結果
1戦目:ぴーかん 28、自分 25
2戦目:自分 26、ぴーかん 21、ちょこ 15
これ以外に「マルコポーロ」「ウィナーズサークル」「カンガルー」「カリスト」「ピックアペン庭園」「モンキーランド(フランス版)」「ラインレンダー」「ドラゴンパレード」「コニック」「エルファーラウスボードゲーム」「ゼロ」「多重塔」「フロカティサーカス(ノミのサーカス)」「バトルライン」「指輪物語対決」「サムライ」「ダイスポーカー」「トール(サッカー)」が遊ばれていました。多くのゲームが遊ばれて嬉しいです。次回は10月26日の予定です。https://twipla.jp/events/634181
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