ボードゲーム大祭2024 その1 2024.09.07

Taisai2024Brochure.JPG静岡・御殿場のリゾート施設、時之栖(ときのすみか)での第3回ボードゲーム大祭に参加しました。去年に引き続き2回目の参加で、せっかくなので1泊することにしました。途中、スコットさんと待ち合わせて、東名高速E1で御殿場へ。土曜日なので思ったよりも時間がかかってしまいました。

1日目は主に企業ブースでの試遊を楽しみました。いくつかの最新作を遊んだり、「ゼロ」大会に参加したりしました。




フューチャー インク Future Inc. (フォアゲームズ版)
(説明 15分 プレイ時間 60分)
FutureInc20240907.JPGまずは彼葉さんの説明で「フューチャーインク」を遊びました。4種類の産業のカードを購入してカードに書かれた値段により売っていくという経済ゲームです。3回の購入のあと、売値が低いプレイヤーから売って利益を上げていきます。なので売値が高いとまったく売れないこともあります。

この辺りはシンプルでインターアクションもそれなりにあって良いと思うのですが、カードの購入の計算が非常にややこしいです。固定金額に加えて、それぞれの産業分野のシンボル数が必要になりますが、各シンボルは中央のボードの時価によって決定します。さらに既に持っているカードのシンボル分はディスカウントされるので、それぞれの差分に時価を掛けてそれらを合計し、さらに固定金額を足すという厄介極まりない計算をしなければならないのです。4種の産業分野の必要シンボル数をX1,X2,X3,X4とし、対応する自分が持つカード枚数をC1,C2,C3,C4、それらの時価をP1,P2,P3,P4、そして最後に固定金額をBとすると、必要な金額は
(X1-C1)P1+(X2-C2)P2+(X3-C3)P3+(X4-C4)P4+B
という色になります。ここはもう少しシンプルにならなかったのかなあ。相手が場にあるカードを買えるか買えないかといった状況がわかりづらく、とても相手の手番を読む気になれません。需要と売値を決めていくところは面白いのにもったいないゲームです。

結果:ヒガ 106、自分 84、スコット 78



ゼロ Zero (テンデイズゲームズ版)
(説明 10分 プレイ時間 各25−35分)
Zero20240907.JPGテンデイズゲームズ主催の「ゼロ大会」に参加しました。5人テーブルが4つあり、ランダムに組み分けをして4ディール。さらに組み分けをし直して4ディールと2戦行ってその合計失点で勝負します。それほど時間は変わらないと思うので人数分の5ディールでも良さそうなのですが、色々と都合があったのかもしれません。

1戦目では14、6、3、13点と失点し計36失点。4ディール目ではゼロ達成直前で右隣裏のプレイヤーにゼロを達成されました。2戦目では4、15、0、6点と失点して計25失点。ようやく3ディール目に念願のゼロを達成。結局、総合点61点で20人中7位でした。同じテーブルだったハルカさんは2位、Kanaさんは3位、そしてさやさんは自分と同点7位と2戦目は強者揃いのテーブルでした。

結果
1戦目:36
2戦目:25
総合結果:61(7位)



フィッシェン Fischen
(プレイ時間 40分)
Fischen20240907.JPG2Fシュピールの新作カードゲーム。デッキ構築とトリックテイクを合わせたようなゲームです。切り札ありマストフォローのオーソドックスなルールで、トリックを取ると1枚1点(つまり4人なら1トリック4点になります)。獲得カードはまとめて山にしておき、ディールが終了すると得点を計算します。その後、獲得カードをシャッフルし個人山札(最初はない)の下に入れて山札の上から次のディールに必要なカード枚数をとって手札とします。このとき、山札が尽きてしまい足らない分は、共通の強力なカードの山から引くのです。この山はいわゆるグラデュエーションデッキになっていて、ゲームが進むとどんどん強うカードが現れます。

獲得トリックが少ないほどこれらのカードが多くもらえるので、いつ点数を取りに行き、いつカードの獲得をするかという緩急が大切です。大きな波に揺られているみたいで、魚取りのテーマにも合っていて面白いゲームです。

結果:スコット 95、自分 83、さぼ 82、ヤマザキ 79



ハーベスト Harvest (フォアゲームズ版)ミニ拡張 収穫祭 Mini Expansion Festival
(プレイ時間 10−15分)
Harvest20240907.JPGフォアゲームズ版のハーベストです。まずは拡張なしで遊びました。他人と協力して3連を作ったり邪魔したりするゲームで、配置のルールがやっぱり秀逸です。以前のパッセンジャーサービス版とはタイル構成などが少し違うみたいですね。

「エモラン」のあとにもう1回、拡張の「収穫祭」込みで遊びました。得点を発生させると対応する野菜チップがもらえ、最後に各野菜チップの数が単独首位だと30点というシンプルで良いルールです。「トレンディー」が「ホースフェアカードゲーム」になったような拡張です。

結果
1戦目:スコット 210、自分 100、さぼ 30
2戦目:さぼ 140、自分 90、スコット 80、ヤマザキ 30



シー ソルト & ペーパー Sea Salt & Paper (ホビージャパン版)
(プレイ時間 30分)
SeaSalt&Paper20240907.JPG夕食後に、スコットさん持参の「シーソルト&ペーパー」を遊びました。毎回特殊カードの使い方を忘れてしまうのですが、だいぶ覚えて来たと思います。ようやくわかって来て2ディール目でスコットさんと4点差まで追い付いたのですが、なんと3ディール目でさぼさんが人魚を4枚揃えてサドンデス勝利! これは初めて見ました。「トゥーペン」で口笛を吹くみたいな感じです。

結果:さぼ 16(人魚で勝利!)、スコット 25、自分 21



エモラン Emorank
(プレイ時間 30分)
Emorank20240907.JPG「エモラン」はエモーションランキングの略です。シチュエーション(デートの時、パーティーの時、ゲームをしている時など)と感情(かなしい、がっかり、うれしい、むかつくなど)がランダムにカードで与えられ、各プレイヤーには人数に合わせて1位からの順位カードが配られます。親となるプレイヤーだけはこの順位を見ることができず。シチュエーションと感情に合わせたことをボードに書きます。それ以外のプレイヤーは自分に与えられた順位と親の順位を見て、うまくその感情の順番になるようにボードに書くというわけです。その後、全員のボードを並べて、親は順位を決めます。これがそれぞれに配られた順位通りになっていれば良いのです。

今回は、タナカマさんが説明と進行役を引き受けてくれて、やぎの、さや、スコット、さぼ、テイネ、自分の6人(敬称略)で遊びました。

自分が親の時にはタナカマさんがシチュエーションと感情を選んでくれて「ボードゲームでムカつくこと」というテーマになりました。親は自分に与えられた順位がわからないので、中間の順位くらいと思われることを書こうと思い「ルール説明の途中で寝る」と書いたのですが、これはどうも多くのプレイヤーにとってはむかつくことの上位になってしまったみたいです。そんなに咎めることでもない気もしますが、感覚の違いは恐ろしいですね。なるべく寝ないようにしなければ。




ここで、もう一度ハーベストをミニ拡張込みでプレイ。詳細は前述しましたが、この拡張はなかなか良いです。



シェッツ イト イフ ユー キャン Schätz It If You Can
SchatzItIfYouCan20240907.JPGSdJ候補だったというトリビアゲーム。タイムラインを年代だけでなく色々なものに応用したゲームです。最初は2つの数値(例えば建物の高さ)を比べるだけですが、それがひとつずつ増えていき、プレイヤーはダウトをするか受け入れてひとつ増やすかができます。ダウトがあると簡単に答え合わせができるギミックがあって、ここはよくできています。




いかさま虫 Schummel Hummel
SchummelHummel20240907.JPG「いかさまゴキブリ」のバリエーションで2017年出版らしいです。カードを床に落としたり投げたりといったズルができるのは同じですが、今回は監視虫という監視役がいます。1回くらいなら楽しいかもしれませんが、あまり好みのゲームではないです。でもみんなはすごく楽しんでいたので、一般的にはウケは良いのかもしれません。




このあと、スコットさんと2人で予約した宿泊先のクーネルインに投宿。食う寝るイン、ということなのでしょうね。

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