土嚢の会 2024.06.16

Lunch20240616.JPG第84回土嚢の会です。参加者は7名。会が始まる前に、久しぶりに「ブルームーン」を遊びました。今回の個人的な初プレイは「ダブルダッチ」「ペテイア」「トライアングルコネクター」「ラインズオブフィクセイション」「トウキョウのハトエサババトル」です。ネスターゲームズの「ペテイア」はシンプルですが、なかなか面白かったです。写真は今日のマーブルランチのオムライス。




ブルームーン レジェンド Blue Moon Legends
(プレイ時間 15分)
BlueMoonLegends20240616.JPG喫茶マーブルでは別の会が並行して行われており、そちらに参加するために来た伊東さんと1ディールだけ「ブルームーン」を遊びました。オルさんが選んだキンドとミミックスの対戦で、自分はミミックスを担当。ブランクが空いたのでかなり忘れており、一方的に負けると思いましたが、最後に少しだけ挽回しました。でも、やはり敗北。月の会をまたやりたいですね。

結果:伊東(フリット) 4、自分*(ミミックス) 0



ダブル ダッチ Double Dutch
(説明 15分 プレイ時間 各10-15分)
DoubleDutch20240616-1.JPG「ダブルダッチ」はコマを配置、移動し相手を手詰まりにするゲルハルツ出版の木製ゲームです。まず1つずつコマを好きなところにおいてから開始です。手番では任意のコマを直線に壁か他のコマに当たるまで動かして裏返します。その後、コマがあった場所から、今進んだ方向へ1マス隣りに新たに自分のコマを置きます。なのでコマが1マスしか動けない時はその方向には進めません。そしてちょうど2マス動いた時はひっくり返さないので動けるコマが多くなります。

DoubleDutch20240616-2.JPG裏返したコマはゲーム終了まで動かない障害物なので、見方を変えれば6方向のいずれかに1歩動かしてその方向に矢を放つ(自分のコマを裏向きにした障害物を放つ)「アマゾン」に似たメカニクスのゲームです。矢がコマの隣になる時だけは矢でなくコマを置きコマ数が増えるというわけです。しかし、「アマゾン」のように遠くに進めるわけではなく、1歩1歩なのでかなりもったりしてます。コマが増える条件もなんだが取ってつけた感じです。こうしてみると「アマゾン」は偉大なゲームですね。

3戦目は3人でプレイしてみました。ちょっとキングメイキングが起こりますが、3人も悪くないと思います。

ところで、ダブルダッチって何だろうと思っていたら、中村さんが調べてくれました。縄跳びの技のことみたいでね。

https://en.wikipedia.org/wiki/Double_Dutch_(jump_rope)

結果
1戦目:ぴーかん 勝利、自分* 敗北
2戦目:自分 勝利、ぴーかん* 敗北
3戦目:ぴーかん* 勝利、中村 敗北、自分 敗北



ペテイア Petteia
(プレイ時間 各30分)
PetteiaProto-Tafl20240616.JPG説明書が8ページもあるので、これまで敬遠して未プレイだったネスターゲーム。伝統ゲームで9種類の異なったゲームがありますが、共通するルールは同じです。コマは通常のコマとピラミッド型のリーダーがあり、挟み将棋の要領で互いにコマを取っていきます。移動は飛車(ルーク)と同じで、相手のコマを上下か左右に1つだけ挟めば捕獲できますリーダーは上下左右の4方向で挟まないと捕獲できない強いコマです。各プレイヤーには通常のコマ24個とリーダー1個が用意されています。9種類のゲームは以下の通りです。

A. Simple Petteiam(各12個ずつ。リーダーは使わない。相手7個捕獲で勝利)
B. Double Petteia(各24個ず。リーダーは使わない。相手13個捕獲で勝利)
C. Simple Latruncuil(各12個ずつとリーダー。相手7個捕獲で勝利)
D. Double Latruncuil(各24個ずつとリーダー。相手13個捕獲で勝利)
E. Simple Capture the Leader(各12個ずつとリーダー。相手のリーダー捕獲で勝利)
F. Double Capture the Leader(各24個ずつとリーダー。相手のリーダー捕獲で勝利)
G. Simple Passing of the Leader(各12個ずつとリーダー。リーダーは捕獲不可。リーダーが相手の列に到達すれば勝利)
H. Double Passing of the Leader(各24個ずつとリーダー。リーダーは捕獲不可。リーダーが相手の列に到達すれば勝利)
I. Proto-tafl(攻撃側24個、防御側12個とリーダー。攻撃側は相手を全て捕獲街道不可にすれば勝利、防御側はリーダーが相手の列に到達すれば勝利、詳細は以下)

ルールをざっと読んでみるとSimpleとDoubleの違いは12個か24個か、つまりコマを置くのは1列か2列かの違いだけです。そう考えると5種類しかゲームはないことになります。どう考えても面白いと思われるのは最後のProto-taflなので、今回はそれを遊ぶことにしました。このなかでは唯一の非対称ゲームです。

攻撃側は24個で相手のコマをすべて(リーダーも含めて)取るか動けなくするのが目的です。防御側は12個とリーダーを持ち、リーダーを相手の最前列まで移動させるのが目的です。面白いのは捕獲の義務のルールで、攻撃側は捕獲は義務、つまり捕獲できるときには必ずしなければなりませんが、防御側はその義務はありません。これをうまく利用して、リーダーを到達させるのが面白いです。なおスタートプレイヤーは防御側です。

2戦遊び、2戦とも防御側が見事に到達して勝利しました。写真は赤の防御側プレイヤーの勝利が確定したところです。思いの外、いろいろなトラップが仕掛けられて面白いと思います。Passing of the Leader は対称ゲームですが、やはり到達系なので面白そうです。

結果
1戦目:自分* 勝利、中村 敗北
2戦目:中村* 勝利、自分 敗北



トライアングル コネクター Triangle Connecter
(プレイ時間 各10−15分)
TriangleConnecter20240616.JPG三角のタイルにはその2辺を繋ぐ道が描かれています。相手のコマを押し出すか手詰まりにすれば勝利です。最初はタイルに自分のコマが乗った状態で始めます。手番にはタイルを動かすか新たなタイルを置きます。動かすときには道が描かれていない方向に動かすのです。つまり6方向のうち2方向にしか動かせません。そのとき、他のタイルを押し出すことができます。また、手番の最初と最後に、自分のコマを道に沿って好きなだけ動かすことができます。

タイルの動きがあまり直感的ではなく、何度も迷いました。2戦目は上級ルールとして行き止まりのタイルやT次型のタイルも使ったのですがやはり難しかったです。

結果
1戦目:自分 勝利、中村* 敗北
2戦目:自分* 勝利、中村 敗北



かりうち Kariuchi
(プレイ時間 各10分)
Kariuchi20240616.JPG大昔からある伝統ゲームを復刻させたものです。ルールはシンプルですが、それなりに遊べます。目的は4個のコマを相手よりも早くゴールさせることです。ダイス代わりに4本の棒を振って、出た表の数だけ自分のコマを進めます。4本がすべて裏のときは0ではなく5になります。そして4か5が出たらもう1手番行います。
自分のコマの上に乗ることができ、そういったスタックを動かすことは任意に分離させても構いません。相手のコマやスタックのあるマスにちょうど移動すれば相手はスタートに戻ります。とちゅうで3つの近道があり、これらを利用するには入り口のマスにちょうどで着かなければなりません。

道化師さんも自分も相手の邪魔ばかりしていましたが、バックギャモンと同じようにスタート付近で相手を取ってもあまり意味はないのですよね。でもブロックにはならないのでつい攻撃的になってしまいます。

2戦目は草場さんと遊びました。バリアントで棒の1つに印を入れておき、印だけが出たらマイナス1と扱うと言うルールです。後ろに進むことがあり、それで相手を取ったりすることもあるので良いと思いますが、今回は一度も後ろに進みませんでした。ちょっと残念。

結果
1戦目:道化師* 勝利、自分 敗北
2戦目:自分* 勝利、草場 敗北



ラインズ オブ フィクセイション Lines of Fixation
(説明 5分 プレイ時間 各25-45分)
LinesOfFixation20240616.JPG「ラインズオブアクション」に触発されて加藤香流氏がデザインしたゲームです。61マスのヘックスヘックスボードを使い(実際のボードは三角グリッドになっています)、18個ずつのコマを移動することで色々な高さのスタックが作られていきます。自分と相手の色が混在するスタックは一番上のコマがそのスタックを持つことになります。

目的は自分のスタックを全て連結させるか、6段のスタックを2つ以上作ることです。つまり、連結は上から見ての連結で、相手のスタックの中に自分のコマがあってもそれらは連結する必要がありません。

手番では自分のスタックを1つ選んで、1方向にマンカラのようにばら撒きます。そのとき1番下のコマが1歩、2番目が2歩というようになります。自分のコマだけからなる高さ3以上のスタックで相手のスタックに乗れる(つまり自分のスタックにできる)ときには、それを動かさなければなりません。またスタックの高さは6段が上限です。

このゲームで面白いのはタイトルにもなっているフィクセイションというルールです。直線上でそれぞれ最も高いスタックの高さを比べます。もし自分が単独最高ならば相手はその直線上を動けません。自分と相手が同じ高さのときは動けますが所有者が入れ替わるような動き方はできません。この制限により、高いスタックは相手をかなり制限するので戦略的な場面が多く生まれます。

まずは土井さんと1戦。ルールがちょっと複雑なので色々と実験しながらのプレイです。後手だった自分の勝利。そして2回目は持ち主のぴーかんさんと遊びました。高いスタックが大事だと分かったのでその辺りを気をつけていたら、中央に高いスタックを作って身動きが取れなくなってしまいました。ぴーかんさんには「それがグレーシャーを作った人がやることですか?」 と言われてしまいました。確かにその通り。

結果
1戦目:自分 勝利、土井* 敗北
2戦目:ぴーかん 勝利、自分* 敗北



シエスタ Siesta
(プレイ時間 各25−40分)
Siesta20240616.JPGぴーかんさんにリクエストして持ってきてもらったゲームです。先月遊んだ時は3人以上だったのですが、おそらく2人の方が面白いのではと思い2人プレイをやってみたかったのです。

2人プレイはやはりガチガチなアブストラクトですが、このゲームは少しずつ点数を重ねていくので、なんだかクリベッジを遊んでいる気分になります。うまくダブルシエスタを作りたいものですが、なかなか相手は作らせてくれません。終始僅差の勝負でした。どちらかの屋根がなくなったら直ちにゲームは終わるので、屋根を置いて勝ち切らなくてはならないのが難しいです。

2回遊んで、どちらも1点差。おそらくこうなりやすいのではと思います。

結果
1戦目:ぴーかん 34、自分* 33
2戦目:自分 32、ぴーかん* 31



トウキョウのハト エサバ バトル Tokyo Doves
(プレイ時間 各10分)
TokyoDoves20240616.JPG相手の王様ハトの四辺を囲うのが目的のゲームです。なおタイルは全体で4x4に収まっていなければならないので、王様ハトが4x4の辺や角に当たる場所にいるときには2、3枚で囲めば良いことになります。

最初は王様ハト同士を向かい合わせた状態でスタート。以後は場のハトを動かすか、新たなハトを場に追加する(このとき相手の王様に隣接する場所には置けない)かのどちらかです。各ハトは動きに特徴があり、これをうまく使って相手を囲うのです。特にチェスのナイトの動きをするハトは有効だと思います。

「いちかわならべ」でも思いましたが、タイル配置のゲームはタイル枚数が少なくても侮れないものが多いですね。ミニマルなコンポーネントですが、色々とデザインの可能性がありそうです。

結果
1戦目:ぴーかん 勝利、自分* 敗北
2戦目:自分 勝利、ぴーかん* 敗北



しのだけさんとはマーブルゲーム(アクロンなど)をやるつもりでしたが、タイミングが悪くて同卓できませんでした。次回はぜひ。

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