さやさん主催のトリテ会に参加しました。トランプを使ったトリックテイクはトランプ&タロット会でできるので、この会では主に製品版になっているトリックテイクを遊びました。初プレイは「ジュピターのもとに」、「ゼロの恐怖」、「コンパネロス」、「ビッドスリー」です。
レボルター Revoltaaa
(プレイ時間 5ディール40分)
2スートで投票をするトリックテイクの「レボルター」です。通常ルールは山札から1枚めくりさらに同時出しをするルールですが、バリアントの「レボルターバナナ Revoltaaa Bananas」はトリックテイクなので、このバリアントで遊びました。元の「革命万歳」で言えば、通常ルールはロシア革命ルール、そしてレボルターバナナはフランス革命ルールに当たります。
2スートのうちどちらかしか得点にならないのですが、トリックを取るよりも手札にカードを残しておくことが大切に思えます。5ディール中4ディールで5点を獲得して勝利。
結果(レボルターバナナ):自分 22、Dachs 16、ズミ 16、なおき 15、Yoko 14
ブードゥー プリンス Voodoo Prince (数寄ゲームズ版)
(プレイ時間 5ディール55分)
最近は数寄ゲームズ版の「ブードゥープリンス」をゲームライト版の「マシュマロテスト」の中に入れています。個人的に前者は5人、後者は4人が適正プレイ人数なので、場合によって使い分けているというわけです。今回は5人だったので、念願だった「ブードゥープリンス」のカード交換バリアントを遊びました。
2ディール目からは通常枚数を配り前回最後まで残ってしまったプレイヤーが切り札を決めた後に、追加で手札を山札から得て同じ枚数を捨てます。つまり手札交換ができるというわけです。この枚数は現時点での順位マイナス1枚(つまり1、2、3、4、5位なら0、1、2、3、4枚)なので、負けているほど手札改善のチャンスがあるということです。5人だと80枚のうち70枚を配るので、ちょうど10枚余るというわけですね。
カード交換は救済ルールとして面白いと思います。今回は調子良かったので手札交換は1回しかせずに勝利。
結果:自分 50、なおき 31、Dachs 27、Yoko 25、大新 24
ジュピターのもとに Beim Jupiter: Göttliche Sticheleien
(説明 10分 プレイ時間 70分)
4スート各15枚(1−14とG)の60枚に加え、特殊カード5枚(Oが3枚、Iが2枚)の65枚のデッキを使います。マストフォローですが、特殊カードはリードスートに関係なく出せ、Oは必ず負ける、そしてIは必ず勝つ(ただし後出し勝ち)カードです。また各スートのGは0か15の代わりで出す時にどちらにするかを宣言します。
ゲームは8ディール制で、1ディール目は手札13枚。そのうち1枚を全員同時に選んで公開し多数決で切り札を決めます。その後、手番順にビッドに使ったカードを点数札として場に置いていきます。場にはトリック数が書かれており、ちょうどそのトリック数を獲得すれば置かれているカードを獲得できるというわけです。同じトリック数のところに複数枚のカードが置かれていても、獲得できるのは1枚だけです。
複数のプレイヤーが同じトリック数の時は優先カードを置いていた方が優先です。どちらも置いていた、あるいは置いていなかったら、獲得したトリックに含まれるカードの数値合計が高い方が優先です。
第2ディールは手札12枚で、1枚が切り札のビッド及び点数カードになるので11トリック。そして第3ディールは手札11枚で10トリック、というように1枚ずつ減っていき、最終第8ディールでは手札6枚で5トリックになります。
名前は何度か聞いたことがあるゲームで、一度は遊んでみたかったのですが、個人的にはあまり好きではありません。まず、手札から1枚選んで多数決で切り札に、というのは面白そうに見えますが、実際は他人の思惑が絡むので読むことはできず、高数値のカードを得点になることを視野にしてビッドするだけだと思います。まあどれか切り札になってもあまり変わらないという言い方もできます。そしてゲーム中にはO、Iの特殊カードが強く、これらで数トリックは決まってしまいます。さらに悪いことに、ゲームが進むにつれて、高数値のカードは無くなっていく一方で(みんながビッドに使うので)これら特殊カードはビッドに使えないので手札に残り続けていき、低得点で大味になります。こんなにアンチクライマックスがデザインされているのも珍しいかもしれません。
また1枚しか得点カードを獲得できないので結局獲得した回数が大切です。タイブレークの獲得したトリックに含まれる数値合計というのが野暮で面倒に感じます。なにかもっとすっきりしたやりかたはなかったのでしょうか?
結果:なおき 77、こや 74、自分 67、Yoko 63、ズミ 46
ゼロの恐怖 Null & Nichtig
(説明 5分 プレイ時間 2ディール15分)
0−11の5スートで0だけは2枚ずつあります。フォローの義務はありません(メイフォロー)。トリックの勝者はスートに関係なく最も高かった数字で先出し勝ちです。なのでスートは点数でしか関係ないのでスートがないと考えるプレイヤーもいるようです。
トリックを取ったら自分が出したカードから順に自分の前にスート別に重ねていきます。つまり、各プレイヤーはスートごとに最大5つの山を自分の前に作ることになるのです。自分から時計回り、というのがミソで、自分が高数値で勝っても同じスートの0でフォローされていたら0が上に来てしまいます。最後は最大5つの山の一番上(見えているカード)の合計値が得点になります。
2ディールやってなぜか勝ちましたが、なぜ勝てたのかよくわからないゲームです。4人プレイが良いらしいですが、おそらくそうなのではと思うので次回は4人で遊んでみたいです。
結果:自分 54、もる沢 52、ズミ 41、なおき 38、Yoko 20、こや 11
コンパネロス Companeros
(プレイ時間 5分)
メイフォロー、ノートランプのトリックテイクで、合計値が高いスートの高い数字から場の得点を獲得できます。そしてトリックで使われたカードが次の得点カードになるのです。またこれらの特典カードはスートごとに分けられ、獲得する時は同じスートのカードを全て取れます。なのでトリックでの順位が低いと何ももらえないわけです。
どのスートが強いかを争うのは「レボルター/革命万歳」に似ていますが、こちらは勝ったスートの一番高い数値が勝つので、基本的には高数値のカードが強いです。6人で遊び、なかなか面白かったです。
結果:自分 80、さや 76、Yoko 57、はっくつ 39、なおき 32、もる沢 27
ハットトリック Hattrick (アミーゴ版)
(プレイ時間 55分)
個人的には3本の指に入るメイフォローです。厳密に言えばメイフォローではなく2スート出ていたら3スート目は出せないのですが、感覚としてはメイフォローに近いと思います。4人プレイだと4人で3スートを争うのでジャンルは違うとはいえ「ポイズン」に似た部分もあります。
3ディール目くらいから、みんな慣れてきて中盤までどのスートを集めたいのかわからなかったり、他人に不要なカードをうまく取らせたりと、面白い展開でした。もる沢さんと自分が同点1位でした。
結果:もる沢 28、自分 28、はっくつ 17、さや 16
ビッド スリー Bid 3
3スート10ランク(0−9)の30枚。10枚ずつ配って10トリックを行います、3トリック後に合計何トリック取れるかを1枚使ってビッドします。10トリック終了後に、シュワルツ(全トリック獲得)、ミゼール(0トリック獲得)、ビッド達成、最多トリック数という優先順位で勝者を決めます。つまりビッドに関係なくシュワルツやミゼールが強いのです。このあたりはちょっと斬新ですね。先に3勝したら勝ちということで、最後まで接戦でしたが、やぎのさんが3勝して勝利。
結果:やぎの 3、はっくつ 2、自分 2
これでトリックテイク会は終わりです。トランプでない製品版のトリックテイクもまだまだたくさんあるので、またこういう会があれば参加したいです。
コメント