土嚢の会 2024.05.18

Lunch20240518.JPG第83回土嚢の会です。参加者は合計8名と思いのほか集まってよかったです。いわゆる土嚢は遊びませんでしたが、久し振りに「アッパーハンド」、「アクロン」、「渋」から3ゲームとネスターゲームのマーブルシリーズをたくさん遊びました。そのうち「スパオ」は初プレイ。あとは「いちかわならべ」「フォールドリス」「シューティングスターズ」「プレイアナザーデイ」も初プレイです(ただし、最後の3つはアブストラクトではないです)。

写真はこの日のランチのマーブル特製カレーライス。




オリオン デュエル Orion Duel
(プレイ時間 25分)
OrionDuel20240518.JPGスコットさんは初プレイの「オリオンデュエル」です。比較的遊びやすくユーロゲーマーにも受けそうなゲームだと思うのですが、実際はどうなのでしょうか。コネクションゲームで勝利条件が3通りあるのが良いところですね。

結果:自分 勝利、スコット 敗北



スピニマックス Spinimax (渋 Shibumi より)
(プレイ時間 各10分)
Spinimax20240518-1.JPGプレイできるのはボードの上だけ。つまり4x4のボードでは16手番しかありません。2x2の正方形ができると自動的にその上のボールの色が決まります。2x2の4個のうち単独でマイノリティーを取った色、それがない場合は単独でマジョリティーを取った色になります。これが連鎖して、一番上に乗ったプレイヤーの勝利です。

この単独マイノリティー/マジョリティーのルールが難しく、自分のボールが上に乗るためには2*−1−1、2−2−0*、3−1−0*、4*−0−0のパターンで星印の個数になることです。ちょっと「ココナッツ島」のようなルールですが、これが何層にも連鎖するとなるととても読みきれません。なので形勢がないように思えます。

ぴーかんさんのアイディアで6x6のボードでも遊んでみました。これだと合計36手番なので全員12手番ずつになります。プレイ感覚は4x4の渋サイズとあまり変わりませんでした。

以前のレポート:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001652.html#spinimax

結果
1戦目(4x4):自分* 勝利、ぴーかん、スコット
2戦目(6x6):スコット 勝利、ぴーかん*、自分



スピンディジー Spindizzy (渋 Shibumi より)
(プレイ時間 25分)
Spindizzy20240518.JPG各プレイヤーは自分のボール5個、左隣りのプレイヤーのボール3個、右隣りのプレイヤーのボール2個の合計10個を持ち、これらは隠しておきます。1個握って一斉に公開。マスターが握った色を担当するプレイヤーから置いていき、最後に置いたプレイヤーが次のマスターになります。

2x2のピラミッドができるたびに、その5個の中でのマジョリティー勝負をします。単独マジョリティーだと勝ちで同数なら2x2のピラミッドの頂点が勝ちます。それがなければ3色目が勝ちます。2x2のピラミッドは全部で14個作れるので、合計14点をみんなで取り合うゲームです。自分はこちらの方が「スピニマックス」よりも好みです。また遊びたい。

以前のレポート:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/002291.html#spindizzy

結果:ぴーかん 6、スコット 5、自分 3



スパオ Spao (渋 Shibumi より)
(説明 5分 プレイ時間 5分)
Spao20240518.JPG「オメガ」の渋版です。各プレイヤ10手番で30個すべて置かれた時に自分のつながったグループの個数の積が得点になります。オメガと同じ論理で理想の個数は3で次が2または4です。なので10個だと最高点数は3x3x4で36点です。なかなか小さなグループは作れないのでみんな6以上を作ってしまいましたが、5があれば25点や30点に届きそうですね。

結果:スコット 24(6x4)、ぴーかん 21(7x3)、自分 18(6x3x1)



アッパーハンド Upper Hand (7x7)
(プレイ時間 25分)
UpperHand20240518.JPGちょっと久し振りな気がするアッパーハンドです。今回は7路番をスコットさんと遊びました。基本的に先手が勝つので、そのとき後手が残したボールの数が先手の点数になります。まずはスコットさんが先手で、12点獲得。次に自分が先手で、なんとか15点と3点差で勝てました。次こそペア戦か9x9を遊びたいものです。

結果:自分 15、スコット 12



パッソ Passo
(プレイ時間 各10分)
Passo20240518.JPGこれも久し振りの「パッソ」。スコットさんは初プレイだそうです。相手の列に到達する、いわゆる「到達系」のゲームですが、その到達ラインがどんどん変わってくるのが面白いです。23年のエッセンでは「オリオンデュエル」とこの「パッソ」が2大アブストラクトなのではないでしょうか?

結果
1戦目:スコット 勝利、自分 敗北
2戦目:自分 勝利、スコット 敗北



いちかわならべ Ichikawa Narabe
(プレイ時間 10分)
IchikawaNarabe20240518.JPG千葉、市川のゲーム会社2社(ラディアスリーとイッテン)が共同で作ったゲームだそうで、平仮名の「い」「ち」「か」「わ」を並べて「いちかわ」を作るのが目的の2人用アブストラクトゲームです。あるいは相手プレイヤーに「ちいかわ」という言葉を作らせても勝つみたいです。「ちいかわ」というのは何かのキャラクターの名前だそうです。

各プレイヤーは「い」「ち」「か」「わ」と「梨」の5枚のタイルを持ち、それらを並べていきます。細かいルールは忘れてしまいましたが、色々と配置に縛りがあり、それが全部のタイルを置くとルールがまた変わります。なので意外と難しいゲームです。自分はちいかわの謎に翻弄されて負けてしまいました。

結果:スコット 勝利、自分 敗北



フォールドリス Foldris
(プレイ時間 15分)
Foldris20240518.JPGショウさんが作った紙ペンのテトリスです。めくったタイルを全員、上から落ちてきた位置に紙に書き込みます。回転はできますが反転はできません。1列完成すると紙を折ってその列を消します。すると、下にあった空白も使えるようになるのです。さらに列を完成するたびにボーナスが得られ、このボーナスを1つ使うと反転ができるようになり、また2つ使うとタイルの1マス分を消して扱うことができます。こうして最後に置けなくなったら脱落し、生き残ったプレイヤーの勝利です。

基本的には同じ数のタイルを使うので、あまり差は出ないと思います。ボーナスをうまく使うのがコツだと思います。紙を折っていくのは楽しい反面、ちょっと面倒なところもありますね。手軽に大人数で遊べるので、何度か遊びたいゲームです。

結果:スコット 勝利、(土井、道化師、自分 敗北)



シューティング スターズ Shooting Stars
(プレイ時間 10分)
ShootingStars20240518.JPG佐藤雄介氏がデザインしたリアルタイムで流れ星の先を追うゲーム。1-7の星が描かれたカードが2枚あり、そのあいだに3枚の直線が描かれたカードを置きます。そのうち真ん中の1枚は伏せておきます。準備ができたらその1枚を公開し、全員一斉に出発と到達の星の数字の差分が最も大きいものを探すのです。

もちろん1と7がその可能性が高いのですが、それを緩和するために2-6の数字は差分にプラス1、2したり差分を倍にするので、どの星が最大差分なのかを即座に見極めるのはなかなか難しいのです。「これだ!」と思う数字のカードを取り、それが当たれば1点。先に4点を獲得すれば勝利です。「ごちゃごちゃ電話」を思い出してしまいましたが、その大人版という感じです。

結果:土井 4、スコット 3、自分 2、道化師 0



イレブン Eleven
(プレイ時間 15分)
Eleven20240518.JPG続けて同じ作者の「イレブン」を遊びました。やはりめくったカードが点数になるというのが賛否両論あるところです。1−10というようにめくった時を除いて、必ず2回は得点しなければならないし、個人的にはこのくらいのカードゲームならめくりで点数を決めるのは悪くない方法だと思います。自分が出したカードは相手に取られるのですが、だからと言ってそれを防ぐというわけにもいかず、どのくらいプレイヤーインターアクションがあるのかはわかりません。システム的には好きなのですが。

結果:スコット 11、道化師 6、自分 3、土井 0



我田引水 Gadeninsui
(プレイ時間 35分)
Gadeninsui20240518.JPG2回目。前回遊んだ後にウェブサイトを見て正しいルールを把握できたので、今回はルールに関しては問題ありませんでした。「インディゴ」を発展させたようなゲームです。前回よりも多くのタイルが置かれていき、相手を完全にブロックしていないかをチェックするのが少し大変でした。再戦希望。

結果:自分 勝利、土井 敗北



シエスタ Siesta
(説明 5分 プレイ時間 35分)
Siesta20240518.JPGかなり昔に遊んだことがあるゲームです。ゴルトジーバーの木製ゲーム3部作では一番面白かったという記憶がありますが、今回は4人だったせいかゲームにそこまで起伏がなく淡々とした展開でした。おそらく2人の方が色々面白い配置ができたのだと思います。また2人で遊びたいゲームです。

結果:自分 36、土井 32、道化師 27、スコット 26



アクロン Akron
(プレイ時間 各15-35分)
Akron20240528.JPGちょっと久し振りに「アクロン」を遊びました。1戦目はまだ頭がアクロンに馴染んておらずにあっという間に敗北。アクロンを遊ぶ時は最初の1-2ゲームはたいていまだ脳が働かずに3ゲームくらいからが本番という気がします。ということで、ようやく3戦目に勝てました。

結果
1戦目:しのだけ 勝利、自分* 敗北
2戦目:しのだけ* 勝利、自分 敗北
3戦目:自分* 勝利、しのだけ 敗北



プレイ アナザー デイ Prey Another Day / Schnitzeljagd
(プレイ時間 各15分)
PreyAnotherDay20240518.JPGぴーかんさん持ち込みのカードゲーム。以前から「進化した操り人形」ということで話は聞いていましたが、なかなか面白いゲームです。全員1-5の動物カードを持っています。どれか1枚を極秘裏に選び、その動物が生き残ればカードの数値が得点になります。選んだ後1のプレイヤーから順に公開します。そのときそれ以降(つまりより大きな数字)の動物の数値を宣言し、宣言された動物を選んだプレイヤーはカードを公開して脱落します。なので、4や5の高得点の動物は脱落する確率が高いのです。

どうも自分はこのゲームが弱く、2回とも最下位でした。でもとても盛り上がりました。疲れた頭で土嚢の会の最後に遊ぶにはふさわしいゲームだと思います。

結果
1戦目:とけい 5、土井 3、しのだけ 2、じゅんこ 1、自分 0
2戦目:土井 6、しのだけ 4、じゅんこ 3、とけい 2、自分 2



これで5月の土嚢の会は終了です。久し振りに「渋」のゲームをいくつか遊べたし、色々と遊べてよかったです。中村さんとは、いちかわならべを教えてもらっただけで一緒に遊べませんでしたが、また来月。

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