カーネギー Carnegie
(説明 40分 プレイ時間 215分)
アンドリュー・カーネギーの精神に則って寄付をしながらアメリカで自分の会社を成長させていくゲームです。アンドリュー・メロンとともにペンシルベニア州ピッツバーグにあるカーネギー・メロン大学の基礎を作った人物でもあります。
バリアブルフェイズ(フェイズ選択)のシステムで、手番はプエルトリコで例えれば5回だけです。もちろん他のプレイヤーの手番でもそのフェイズを全員順に行うので、実質20手番と考えて良いかもしれません。手番には4種類のフェイズ(人事、管理、建設、研究)のいずれかを選びます。選んだフェイズのコマを右に進め、そこに描かれた地域(東部、南部、中西部、西部)も同時に選んでいることになります。これらの情報はあらかじめすべて見えているので、各フェイズは5回選ばれてどのときにどの地域が選ばれるのかもわかるようになっています。
まずは選ばれた地域の決算をします。その地域に送り込んでいた自分のコマが、さまざまな収入(現金やリソースやコマ)をもたらします。その後、手番順に選んだフェイズの建物でアクティブなコマが置いてあるものをすべて実行できます。
個人ボードには、あらかじめ印刷された5つの部署以外に、どんどんと部署を拡張して配置できます。そしてそれらの部署は4つのフェイズのどれかに対応しているのです。人事フェイズでは自分のコマを移動させ配置します。管理フェイズでは部署を新たに配置できます。建設フェイズではボード上の都市に自分のディスクを置けます。そして研究フェイズでは、個人ボードの右側の4つの研究を進めたり、4つの地域での研究を進めたりします。個人ボードの研究はボードに差し込む計算尺みたいになっていて、そのためにボードは3層という豪華な作りです。
また、このゲームには寄付というアクションがあり、フェイズを選ぶときに寄付のシンボルが描かれていると手持ちの現金でボードの上に示された寄付ができます。寄付はなんと20種類もあって早い者勝ちですが、N回目の寄付では5Nの寄付金が必要なので大変です。
バリアブルフェイズ(フェイズ選択)ということで興味を持っていたゲームです。「プエルトリコ」で使われたバリアブルフェイズは、その後のゲームではあまり使われておらず、後継の「サンファン」以外は「レースフォーザギャラクシー」のようにフェイズの順番は決まっていて選ばれなかったら単にスキップする、というだけのものでした。しかし、このカーネギーは同じフェイズが2回、3回と連続することもあり、その辺りはかなり面白いと思います。
またプエルトリコ以上に完全情報ゲームで、要素も多いので難解です。ボード上で大都市を繋げると大きなボーナスがあるのですが、経験者のマルベリーさんにソルトレイクシティを奪われ、さらにけいこさんにフェニックスを奪われてサンフランシスコから東部へと繋ぐルートは絶望的になってしまいました。地域の研究も中程度だったので、ボーナスは6点のみ。しかし他でうまくいったのでボーナスで36点を稼いだマルベリーさんと同点1位でした。なおタイブレークはないようです。勝利を分かち合いました。これはまた遊びたいゲームです。
結果:マルベリー 106、自分 106、みつる 96、けいこ 81
それ何キロカロリー? How Many Calories?
(説明 5分 プレイ時間 35分)
手軽なメイフォローのトリックテイクです。4スート32枚ですが、数値はスートをまたがった通し番号で1−32まであります。手札は8枚。2枚を左隣りにカード交換してスタート。フォローしなかったカードは数値が5上がります。同数値はリードスートが大きいとみなします。各トリックでは一番大きい数値を出したプレイヤーが一番小さい数値のカードを取り、一番小さい数値を出したプレイヤーが次のリードをします。獲得したカードの合計値が27を超えるとバーストでそのラウンドから抜けます。それ以外のプレイヤーで合計が大きい(同値は数値の大きいカードを取った方)から順位点が付きます。これを4ディール行って総得点を競います。
大きいカードが小さいカードを取るというのは、「ダビテとゴリアテ」の逆みたいですね。バーストの要素は面白いと思いますが、せっかくならば同数値が起こらないように、フォローしなかったらプラス4.5にするなどしてわかりやすくした方が良かったかもしれません。今回は3人だったのででてこないカードが8枚あったのですが、4人だと全てのカードを使うのでだいぶプレイ感覚が違うかもしれません。
結果:マルベリー 10、けいこ 7、自分 3
テラフォーミング マーズ Terraforming Mars + ヘラス&エリシウム Hellas & Elysium + ヴィーナス ネクスト Venus Next + プレリュード Prelude +コロニー Colonies
(説明 35分 プレイ時間 250分)
今日のもう一つの課題、「テラフォーミングマーズ」です。毒を食らわば皿まで(?)ということで
拡張4種入りです。ほぼ全部の拡張セットかもしれません。今回は拡張「ヘラス&エリシウム」からエリシウムのボード、「ヴィーナスネクスト」から金星関連のボードとカード、「プレリュード」から初期のカード、「コロニー」から月、イオ、タイタン、エウロパ、ミランダ、エンケラドゥスという衛星を使いました。
覚悟はしていましたが、やはりすべてユニークカードなので解釈が大変でした。基本的には現金を払って自分の手札のカードをプレイし、相乗効果で少しずつリソースが増えて強力になっていきます。カードによってはリソース変換の役割をするものもあり、特定のシンボルを既にプレイしていなければならないとか、色々な制約があります。
火星の地球化(温度を上げる、酸素を増やす、緑化するなど)で貢献度が上がっていきますが、なにしろなかなかゲーム終了条件にはなりません。ようやく4時間後に火星の地球化が終わりました。ふう。木星のカードが強いらしく、それらをうまく使ったけいこさんが僅差で勝利。
遊ぶのは2回目ですが、1回目よりは数段楽しめました。やはりゲームはそのゲームが好きなプレイヤーと遊ぶのが一番楽しいですね。拡張はあってもそこまで難解にはならないので、全部入れても良いかもしれません。
結果:けいこ 85、マルベリー 83、みつる 77、自分 70
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