第79回土嚢の会です。2024年の最初の回です。2023年でみんな力が尽きたのか、参加者は自分を含めて4名とおそらく過去最少です。喫茶マーブルのじゅんこさんが別枠で呼んでくれたゲーマーの荒屋敷さんをゲストに加えて、ほとんどアブストラクトゲームはやらず、色々なボードゲームを遊びました。まあ、たまにはこういう日も良いのではないでしょうか。写真はじゅんこさん差し入れの小樽のチーズケーキ。
カスカディア Cascadia + ランドマーク Landmarks
(説明 60分 プレイ時間 55分)
2022年のSdJ受賞作。タイトルの「カスカディア Cascadia」とはアメリカ太平洋岸北西部(パシフィックノースウエスト Pacific Noarhwest、一般的にはワシントン州とオレゴン州)のカスケード山脈 Cascade Range あたりを指す言葉ですが、カナダのブリティッシュコロンビア州、アラスカ州南部からカリフォルニア州北部や内陸のアイダホ州まで含むこともあり、範囲は一定していないようです。自分自身は昨年5月24日にノースカスケード国立公園を訪ねました(旅行記はここ)。
さて、肝心のゲームですが、根本的にはドラフトして個人エリアで箱庭を作るというパズルゲームです。ヘックスタイルには5種類の地形が1−3種類描かれており、その上に動物トークンを載せていきます。手番では共通のプールからタイルとトークンの組み合わせをドラフトしていくわけです。そして地形と動物のそれぞれで得点を稼げるように並べていきます。
パズルゲームなのでインターアクションは希薄です。各地形での最大エリアを競うという辺りが少しインターアクションがあるというくらいでしょう。なので、遊んでいる間は楽しいと言えば楽しいのですが、ゲームをしているという感じはあまりしません。また拡張の「ランドマーク」というのを入れたためかもしれませんが、動物の得点条件が込み入っていて分かりづらく、そのうち2つを大幅に誤解しており、気がついた時にもう手遅れでした(写真のカードのエルクはどんな形でも良いと思っており、タカはタカとキツネのペアで得点だと思っていました)。自分が悪かったとは言え、良い得点をあげることくらいしか楽しみがないこの手のゲームではがっかりです。そう、インターアクションがないので、相手の手を読む、とかそういう楽しみがないわけで、楽しみを探すとしたらパズルの部分だけですね。もうすこしルールをシンプルにしてインターアクションを増やして欲しい。
結果:荒屋敷 107、道化師 105、自分 93、とけい 85、土井 84
パスト ニヒト! Passt nicht!
(説明 10分 プレイ時間 5ディール20分)
「パストニヒト!」はウノ系のなかなか面白いゲームです。5スート0−5の数字が2枚ずつとワイルドが4枚基本的にはいわゆるゴーアウト系で、自分の前に出したカードの数値合計が得点、残った手札の数値合計が失点です。
手番には中央に出ているカードと同じスートか数値のカードを出します。あるいは中央に出せないカード(スートも数値も異なるカード)を自分の前に1枚出し、山札から1枚補充します。自分の前に出したカードはスート別に並べ、一番上のカードは手札の1部として扱います。こうして、誰かが手札を無くしたら1ディール終了です。
あいての高数字のカードを出させようと仕向けたり、そうはさせまいとガードしたりといった攻防が面白いです。また遊びたい。
結果:土井 42、荒屋敷 25、自分 18、道化師 11、とけい 10
ゼブラ Zebra
(プレイ時間 30分)
表記は「Z3BRA」です。トランプの「ゴルフ」のバリエーションです。3x3にカードを並べ、手番には捨て札の1地番家か山札からとって、自分のカードのどれかと入れ替えて捨てます。不要なカードはそのまま捨てることもできます。この辺りは「ゴルフ」と同じです。
縦横斜めに3枚同数字か同スートを並べたら、それを捨てて新たにカードを足します。誰かが全部で5回3枚を完成させるか表のカードだけになったらゲームは終わりで、残りのカードが失点となります。
自分と荒屋敷さんが残り3枚になり、最後は数値の差で負けてしまいました。交換のルールなどありますが、ほぼ「ゴルフ」です。ゴルフと異なり、持っているカードの数値を下げるよりは3枚並びを作る方が良いので、カードの減り方が大体同じになり、差が付きづらいかもしれません。まあ「ゴルフ」を遊べば良いのではないでしょうか。
結果:荒屋敷 13、自分 17、とけい 27、道化師 35、土井 41
デカスロン Reiner Knizia's Decathlon
(プレイ時間 50分)
とけいさんの提案でアブストラクトではありませんが「デカスロン」を遊びました。ダイス8個があればあとはスコアシートをプリントアウトして遊べるのが良いですね。10種目中、自分は100メートル走、走り高跳び、400メートル走、110メートルハードル、円盤投げの5種目でトップだったのですが、砲丸投げを失敗し、また棒高跳びで10メートルしか飛べなかったこともあり、コンスタントに得点を取っていった道化師さんに敗北。道化師さんは棒高跳び、槍投げで終盤に追い上げました。とけいさんは走り幅跳びと砲丸投げ、円盤投げで得点を伸ばしたものの、棒高跳びと槍投げを失敗したのが響いて最下位。
結果:道化師 219、自分 202、とけい 171
ヘクセンテフル Hexentafl
(プレイ時間 各15−25分)
この日唯一遊んだネスターゲームズ(土嚢)です。未プレイのものの中から「ヘクセンテフル」を選びました。「フナファテフル Hnefatafl」のヘックス版で、小さなボードで遊びました。黒はキングを持つ防御側で6箇所のどこかにキングを到達させれば勝利、白は攻撃側で黒のキングを捕獲すれば勝利です。なかなか鋭くて面白いと思います。役割を変えて1回ずつ遊びました。どちらも黒のキングを持つ防御側の勝利。
結果
1戦目:とけい(黒) 勝利、自分(白) 敗北
2戦目:自分(黒) 勝利、とけい(白) 敗北
コメント