エッセンで開催されたシュピールに参加してきました。今年は10月5日から8日と、例年より早い時期です。それに合わせてドイツ在住の友人数人に連絡を取ると、どうもシュピールの前の方がみんな都合が良いようだったので、9月23日に出発することにしました。また、ギリギリまで決まらなかったネスターミーティングをマドリード近郊のアルコルコンで行うことになり、それに合わせて帰国は10月17日としました。
前半の「エッセンシュピール編」と後半の「ネスターミーティング編」に分けての旅行記です。なお、シュピールは主催団体が代わり、これまでの単なる「シュピール Internationale Spieltage」から「シュピールエッセン Spiel Essen」という名前が一般的になったようですが、本サイトでは当面これまで通り「エッセンシュピール」と記すことにします。
旅行日程
9月23−24日:東京羽田→ハノイ→フランクフルト(ベトナム航空)
9月24−27日:マインツに滞在
9月27−29日:カールスルーエ滞在
9月29−10月2日:ミュンヘン滞在
10月2−3日:デュッセルドルフ滞在
10月4−8日:エッセンシュピール
10月9−11日:マーストリヒト滞在
10月11−12日:マーストリヒト→パリ→マドリード→アルコルコン
10月13−16日:ネスターミーティング(アルコルコン)
10月16−17日:アルコルコン→マドリード→ワルシャワ→東京成田(LOTポーランド航空)
今回は往路の航空券は9月4日、復路は9月15日に予約しました。それぞれ1回乗り換えで往路はハノイ経由でのベトナム航空、復路はワルシャワ経由でのLOTポーランド航空です。ハノイ乗り換えだと到着後の時差ボケが少なく、すぐに順応できたのは良かったです(最初の滞在先がすごく朝型生活の友人宅だったこともありますが)。しかし機内食に関しては帰路のLOTポーランド航空の方が好みでした。
エッセン滞在中の宿泊は去年と同じペトゥルホテル Petul Hotel An der Zeche で全て素泊まり(つまり朝食は1回も食べなかった)。それ以外は夜行列車での車中泊1泊と友人宅での宿泊です。マインツとカールスルーエは初めて訪れる街です。
エッセンシュピールではホビージャパンのブースを少し手伝いつつ、クニツィアの新作とアブストラクトの試遊をして過ごしました。今年のシュピールは主催者が代わり、去年までとの変化が大きかったのですが、それはシュピール0日目(10月4日を参照)で詳しく書きます。
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9月23−24日 土曜・日曜日 (東京→マインツ)
京急で羽田空港第3ターミナルへ。ベトナム航空305便 VN305 でハノイへ、そこから同37便でフランクフルトへ向かいます。早めに搭乗口に行くと、自分が1番乗りだったようでまだ誰もいません。2番目に来たアジア風の男性に話しかけたことがきっかけで仲良くなりました。最初は英語でしたが、お互いに日本人だとわかってからは日本語で。彼もハノイ経由でフランクフルトという自分と同じ旅程で、そこからはエッセン北東のビーレフェルトに研修に行くそうで、今回が初めてのドイツだそうです。途中トランスファーのハノイで一緒にフォーを食べ(まずまず美味しかった)、フランクフルト空港では老婆心で鉄道切符の買い方を教えました。
自分はここフランクフルト空港からマインツ Mainz の友人宅に向かいます。5月にアメリカのワシントン州オリンピアで再会したアンドリュー&サラの一家が、その直後にドイツのマインツに引っ越したのです。マインツは何度も列車で通ったことがありますが、街を訪ねるのは初めてです。フランクフルト空港7:30発のS8に乗り、マインツ・ノルド Mainz Nord という小さな駅に8:30到着。駅まで2人が徒歩で迎えにきてくれました。
去年はヴィースバーデンを訪ねたのですが、翌年にライン川を挟んで対岸のマインツを訪ねることになるとは、そのときは思いませんでした。ライン川を見下ろすアパートメントで朝食をご馳走になった後、早速子供達とゲームをしました。
ラマ L.A.M.A.
ラマの6人プレイです。6人なので運の要素も大きいですが、みんな楽しんでくれたみたいで3回も連続で遊んでしまいました。3回の合計点も出して欲しいと言われて計算した結果、総合では末っ子四女のマリエットの勝利!
結果
1戦目:プリムローズ 6、自分 11、サラ 21、セシル 22、マリエット 23、ラザフォード 43
2戦目:サラ 5、マリエット 17、セシル 20、自分 38、プリムローズ 41、ラザフォード 50
3戦目:マリエット 2、セシル 13、プリムローズ 20、ラザフォード 30、自分 39、サラ 53
合計:マリエット 42、セシル 55、プリムローズ 67、サラ 79、自分 88、ラザフォード 123
午後はみんなで市内散策です。ライン川沿いを歩き、途中でワインを飲み(ここで飲みすぎてかなり酔っ払ってしまった自分)、旧市街に入り、再建中に遺跡が発見された St. Johannis という教会を見学します。ようやく酔いが覚めたあたりでメキシコ料理のサウサリトス Sausalitos で夕食です。Tres Amigos という肉と魚介のファヒータ fajita を食べました。
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9月25日 月曜日 (マインツ)
アンドリューはライン川を挟んで反対側のヴィースバーデンで働いており、子供達の学校もヴィースバーデンにあります。ヴィースバーデンとマインツは隣接しており、それぞれヘッセン州とラインラント・プファルツ州の州都です。距離は近いのですが州を跨いで通う生徒は少ないらしく、子どもたちは毎朝早起きで6時半にはスクールバスの停留所まで行かなければなりません。滞在中は毎日一緒にバス停まで見送りに行って、その帰りに夜明け前のマインツを散歩しました。
サラがマインツの街を案内してくれました。マインツで一番有名と思われるのがグーテンベルク博物館 Gutenberf-Museum で活版印刷の歴史が学べます。印刷体験ができるワークショップがあるそうで、これはサラもまだ未経験なので申し込もうとしたのですが、あいにく月曜で博物館自体が閉まっていました。あとでサラに電話してもらうとワークショップは数週間は全て予約でいっぱいだという人気のイベントのようです。残念ですが、次回マインツに来た時に体験してみたいものです。
今後のドイツ国内での列車移動のために、マインツHbfに行って割引チケットを買いました。サラには5月から導入された Deutsland-Ticket という49ユーロの割引チケットを勧められました。このチケットで1ヶ月間ICEやIC/EC以外には自由に乗れるのです。しかし、月単位での販売なので9月と10月にまたがって旅行する自分だと2回買わなければならないこと、そしてミュンヘンからデュッセルドルフなどの長距離移動ではICEを使いたいこと、さらにスマートフォン必須(!)なことから購入しませんでした。代わりにいつものように Bahncard 25 を買いました(17.90ユーロ)。これはICEなども含めてすべて25%割引になりますし、紙のチケットが健在です。
それ以降は、ISIS Heiligtum というショッピングモールの地下の遺跡を見学し、セントシュテフェン教会 St. Stephen でシャガールのステンドグラスをながめ、マインツの砦 Zitadelle Mainz を一周し、ローマ時代の円形劇の発掘現場 Ausgrabungsstätte Römisches Theater を通って、ライン川とマイン川の合流点を見に行きました。老舗のゲームショップにも行きましたが、残念ながら定休日。これもまた次回の楽しみです。それにしても結構歩いたなあ。
ペンギンパーティー Pingu-Party
今日のゲームは「ペンギンパーティー」です。5人プレイですが、「ラマ」よりはもう少し戦略的かもしれません。これもみんな楽しんでくれたようで良かった。翌日も2回遊びました。
結果:自分 3、マリエット 5、セシル 7、ラザフォード 7、プリムローズ 11
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9月26日 火曜日 (リューデスハイム・アム・ライン)
ライン川に面したアパートメントの5階からの景色は素晴らしいです。朝、マリーナから出港する船のために跳ね橋が上がっていました。サラも引っ越してきてから初めて見たそうです。マリーナの船のほとんどは高さが低いので、なかなか見られない光景らしいです。朝から幸運な気分です。
マインツからライン川を35キロメートルほど下ったリューデスハイム・アム・ライン Rüdesheim am Rhein には、ケーブルカー、リフト、フェリーを使って一周するコースがあり、これら3つの乗り物のチケットがセットになったリングチケット Ring-Ticket が売られています。マインツ近場の観光地として人気があるとのことで、サラと行ってみることにしました。
サラの運転するクルマでリューデスハイムへ向かいます。ドイツの道路は快適です。高速道路には青い標識のアウトバーン Autobahn と黄色い標識の連邦道路 Bundesstraße の2種類ある(アメリカでのインターステートとUSハイウエイみたいなもの)とか、黄色のダイアモンドは優先道路を表すとか、ドイツ独自のルールを教えてくれました。
リングチケットを買い、まずは葡萄畑の上をケーブルカーで登ってニーダーヴァルト記念碑 Niederwalddenkmal でコーヒーブレイク。そこからはライン川を左手に見下ろしながら90分ほどハイキングです。ライン川の景色が素晴らしく、いつも列車では素通りしてしまっていたのかと思います。写真はビンゲン Bingen のライン川とナーエ川の分岐点。
リフトで下って昼食にケバブを食べた後は、ライン川を遡るフェリーに乗ってのんびりと元に戻るのです。フェリーからはさきほど通ったニーダーヴァルト記念碑が山の上に見えます。もちろん逆回りのコースも可能で、その辺りはかなり自由が効くチケットのようです。昔、秋山さんにライン川下りをしようと誘われた時に無碍に断ってしまったのですが、意外とこういうのも良いものですね。
帰宅してからは、子供たちと再びゲームです。
ポイズン Poison
4人だったのでポイズンを遊びました。「ラマ」や「ペンギンパーティー」と比べると少し難し目ですが、みんな計算も早く十分に楽しめたようです。この辺りのカードゲームは、やはりクニツィアの凄さを感じます。
結果(4ディール戦):自分 2、マリエット 32、セシル 35、ラザフォード 41
ペンギン パーティー Pingu-Party
続けて、昨日と同じ「ペンギンパーティー」です。雪辱戦というわけですが、見事に長男のラザフォードにやられました。4ディール戦を彼が2戦2勝です。それにしてもみんな頭がよく、飲み込みが早くて驚きました。
結果
1戦目:ラザフォード 3、セシル 3、自分 4、マリエット 5
2戦目:ラザフォード 2、セシル 6、自分 7、マリエット 8
夜、アンドリューに明日のカールスルーエまでのオンライン予約した切符を印刷してもらいました。自分のA4クリアファイルに微妙に収まらないので、よく見ると紙がA4ではなくレターサイズでした。さすがアメリカ人なんだなあと、妙に感心しました。以前アメリカでカヤナックを遊ぶためにA4の紙が手に入らずに苦労しましたが、レターサイズはドイツで売っているのでしょうか。
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9月27日 水曜日 (カールスルーエ)
朝9時半にS8マインツ・ノルド発。マインツHbf10:42発のインターラーケン行きのEC7でカールスルーエHbfへ向かいます。スイスの列車なので車内放送の前のメロディーがスイスを思い起こさせます。1時間ほどでカールスルーエHbf着。住所を頼りに駅近くに住む友人マーレンのアパートメントに到着します。
カールスルーエは宮殿 Schloss Karlsruhe を中心に放射状に32本の道路が広がっています。一息ついた後、マーレンが街を案内してくれました。彼女の同居人の自転車を借りて宮殿やその周りに広がる街を一緒に自転車で巡ります。最後に Spiele-Pyramide というかなり大きめのゲームショップでいくつかゲームを買いました。
夕食はラザニアをご馳走になりました。マーレンはヴィーガンなので、ヴィーガンの食材を使ったラザニアです。さっぱりしていて美味しいですね。翌日はハイキングです。
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9月28日 木曜日 (ロフェナウ)
カールスルーエはシュヴァルツヴァルト(黒い森) Schwarzwald の北端にあたります。この日は列車で足を伸ばしてシュヴァルツヴァルトにハイキングに行きました。マーレンはハイキングに慣れているらしく、komoot をいうサイトで色々とハイキングコースを調べてくれました。カールスルーエHbfの駅前からS1でバート・ヘレンアルプ Bad Herrenalb へ。そこからX44系統のバスで南西に向かいロフェナウ Loffenau という村の Breitenackerweg という停留所で降ります。
ここから10キロメートルのハイキングです。一周して戻ってくるコースなので、疲れたらショートカットすればいいよ、ということだったのですが、結局ほぼこのコースの通りに回りました。森というから平地だと思っていたらかなり高低差があり、540メートル登ったみたいです(写真はTeufelsmühlenturm からの眺め)。おとといリューデスハイムで足慣らしをしておいて良かった! それでもかなりくたくたでした。
帰りは再びX44系統のバスで西に抜けゲルンスバッハ Gernsbach で下車。近辺の美味しそうなタイ料理レストラン Thai-Bamboo をマーレンが探してくれて、自分はアヒルを、彼女はヴィーガンのアヒルを食べました。ゲルンスバッハ・ミッテ Gernsbach Mitte からS8で帰りました。
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9月29日 金曜日 (カールスルーエ→ミュンヘン)
早朝6時の列車 ICE561 でカールスルーエHbfからミュンヘンHbfに向かいます。チケットは前日にオンラインで購入しました。オンラインチケットは原則として印刷するか、またはスマートフォンのアプリケーションを使って画面を見せれば有効です。これまでは行く先々で印刷してもらっていたのですが、今回はプリンターがありません。しかし検札でスマートフォンが良いならPCの画面でも問題ないだろうと思い、初めて印刷せずにいましたが、検札は画面のQRコードだけで問題なく終わりました。良かった。
3時間でミュンヘンHbfに到着。駅は大工事の真っ最中で、人でごった返しています。U2に乗り、朝の9時半ごろにナタリア&ディルクの家に到着しました。昼過ぎからナタリアが数ブロック南のレンバッハハウス美術館 Lenbachhaus を案内してくれました。徒歩圏内にかなりの博物館群がありうらやましい限りです。なかでも、このレンバッハハウスはナタリアが一番好きな美術館のひとつだそうでよく来るそうです。美術館の外で長男のレオンと再会。3人でコーヒーブレイクです。
夜には数ヶ月前に自分がドイツE-bayで買ったゲームを受け取りました。日本に配送してくれないものを代わりに受け取ってくれ、保管しておいてくれたのです。ありがたい。
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9月30日 土曜日 (ミュンヘン オクトーバーフェスト)
朝食はナタリア&ディルクに連れられて Boulangerie Dompierre というカフェでクロワッサンとコーヒーです。朝食後に、20年振りの旧友のKに会いに行きました。Kは国際的なトリリンガルの日本人で数ヶ月前にミュンヘンに引っ越してきたそうです。マリエンプラッツで待ち合わせて、一緒にオクトーバーフェスト Oktoberfest とアウグスブルクに行きました。
毎年10月にドイツに行くというと「オクトーバーフェスト(ミュンヘンで行われるビールの祭典)に行くの?」とよく聞かれるのですが、自分はほとんどビールを飲まないので興味がありませんでした。しかしオクトーバーフェストはちょうどこの時期(今年は9月16日から10月3日)であり、これだけ何度もミュンヘンに来ていても(今回で9回目)オクトーバーフェストの時期に来ることは珍しいので、行ってみようかという気になったのです。Kは何度か来ているらしく既にチケットを持っていました。
会場のテレージエンヴィーゼ Theresienwiese はミュンヘンHbf の南西側近辺にあり、マリエンプラッツからUバーンで2駅の Goetheplatz から徒歩ですぐです。シュピールに匹敵するくらいものすごい人の群れです。遊園地のように色々な遊具があり、何回転もするローラーコースターに乗りたくなります。それらを横目に進むと大きなビールテント Bierzelt がいくつもあり、そのうちのひとつに入って一周してみました。テントの中はたくさんのテーブルがあり、大勢の人が思い思いにビールとソーセージを楽しんでいます。
予約していないとテントの中の席は確保できないので、テントのすぐ外でビールとソーセージの盛り合わせを注文します。思ったよりずっとソーセージが美味しく、また普段ビールを飲まない自分でも大きなジョッキで半分くらいは飲めました(これより小さなサイズがないので仕方ない)。Kはこのあと運転するためにビールは飲んでいませんでした。申し訳ない。
午後1時くらいには会場を引き上げ、Kの運転でアウグスブルク Augsburg までドライブです。よく列車で通るものの、初めて訪れる街です。カフェに行ったり街を散歩したりしました。ミュンヘンに戻ってから、ニンフェンベルクとヒーシュガルテンのあいだあたりにある Mozzamo というイタリアンレストランでKと食事。またミュンヘンを訪ねた時に会いましょう。
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10月1日 日曜日 (ミュンヘン)
朝食は、ナタリアとディルクがベーグルの美味しい店 Deli Star Bagel & Coffee (Kaulbachstraße 41) に連れて行ってくれました。3人でサイクリングです。アメリカのベーグルに近い感じで、自分のベーグル欲を満たしてくれる素晴らしいお店でした。サーモンは残念ながら品切れで、生ハムとルッコラを挟んだベーグルサンドイッチを食べました。ベーグルは昔よく食べていたエブリシングベーグル(さまざまな香辛料が散りばめてある)にしようかと思いましたが、今回はひまわりの種にしました。ここはまた次回もぜひ行きたい場所です。
ナタリアと別れて、ディルクとドイツ博物館に行きます。途中、イングリッシュガーデンの南端の Eisbachwelle で、久し振りにサーフィンをやる若者たちを見学しました。10人くらいが次々と流れに乗ってサーフィンをするので、いつまでも見ていられます。
ドイツ博物館 Deutsches Museum は2012年以来2回目の訪問で、古い建物は改築中のようです。航空関係の展示や数学の展示を主に見ました。航空関係はディルクが非常に詳しく、歴史も含めていろいろ教えてくれました(写真は飛行機の輪切り)。数学の展示に関しては以前の方が面白かった印象があります。プラネタリウムも見ましたが、例によってプラネタリウムではなく映画でした。改築が終了すればかなり変わると思うので、また数年したら来ようと思います。
ディルクのお気に入りだと言うメキシコ料理 La Taquería で昼食。エンチラーダやナチョが美味しかったです。帰りにディルクの提案でミニゴルフを遊び、55対63で敗北。夜は大学生になった長男のレオンも訪ねに来て、4人で夕食。そのあと、いくつかゲームを遊びました。
ペンギンパーティー Pingu-Party
この旅行で3回目となるペンギンパーティー。自分以外はプレイするのは初めてです。単純ながらも意外と奥が深く、4人だと十分に戦略があります。みんな楽しんでくれたみたいです。自分はパーフェクト達成。
結果:自分 0、レオン 2、ディルク 3、ナタリア 4
リカーーーリング Recurring
(プレイ時間 1ディール20分)
ナタリアの一家は「リカーーーリング」をすごく気に入ってくれていて、友達にも紹介したいからというので幾つかコピーを送ったことがあります。そんなわけで、1ディールのみですが、4人で「リカーーーリング」を遊びました。上がったのはディルクですが、勝ったのはレオンです。ゲーム中にすごく考えながらプレイしていたのが印象的でした。
結果(1ディール):レオン 16、自分 9、ディルク 8、ナタリア 3
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10月2日 月曜日 (ミュンヘン→デュッセルドルフ)
この日は午後にはデュッセルドルフに列車で移動します。ナタリアの提案で、午前中はオリンピックパーク Olympiapark にあるスイミングプール Olympia Schwimmhalle で泳ぐことになりました。ナタリアは1キロメートル、自分は600メートル泳ぎましたが、まさかミュンヘンで泳ぐことになるとは! 往復は自転車だったので結構ヘトヘトになりました。
2日前に朝食を食べたクロワッサンの店でフェーダーヴァイサーを見つけたとディルクが教えてくれたので買いに行きました。デュッセルドルフまでなら運ぶのもそんなに難しくないと思われます。いよいよミュンヘンを出発、ミュンヘンHbf12:50発のICE626ドルトムント行きに乗りデュッセルドルフまで5時間弱の旅です。フランクフルト辺りで食堂車で遅めの昼食。
デュッセルドルフのショウコさんの家に着くとハンナが迎えてくれました。ハンナが「けがわセットだよ」といって、コップや洗面具やプレゼント一式をくれました。優しい。ミュンヘンで買ったフェーダーヴァイサーは炭酸が抜けてしまっていたがそれでも美味しかったです。夕食をご馳走になり、洗濯をしました。
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10月3日 火曜日 (デュッセルドルフ→エッセン)
ハンナと一緒にハンナの誕生日のプレゼントを買いに行きます。ところがほとんど店がやっていません。この日はドイツ統一の日 Tag der Deutschen Einheit だったのです。仕方なく、店が開いている中央駅 Hbf まで行って、そこでハンナが欲しいと言う化粧品などを色々買いました。ちょうど雨上がりで、虹が綺麗に見えました。
今夜にはエッセンのホテルに向かうのですが、どうも交通機関が乱れているようです。ICEの多くの系統やRE1、S1などが通る幹線のデュイスブルクHbfとミュールハイムHbfの間が1ヶ月ほど不通のようです。なので去年も使ったS6を使うことにします。チケットはオンラインで激安だったので、どうしてだろうと思って後で調べたら、自転車持ち込み用のチケットだったみたいです。気づかなかった。
デュッセルドルフHbfを18:30に出発し、エッセンHbfでトラム107に乗り換えて7駅目のErnestinenstraße で下車。チェックインギリギリの20時少し前に、去年と同じペトゥルホテル Petul Hotel An der Zeche に着きました。2階(いや1階か?)の66号室です。去年はインターネットの接続に問題がありましたが今年は順調。シャワーにストーブがあるのは去年の部屋と同じですね。
デュッセルドルフHbfのノルドゼー Nordsee で買ったサンドイッチを食べて夕食です。そろそろ爪が長くなってきて切りたかったのですが、なんと爪切りを忘れてました。ホテルのレセプションに聞いても置いていないみたいです(あとで、平さんが貸してくれました。感謝!)。いよいよ明日からシュピールです。
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10月4日 水曜日 (シュピール0日目)
8時に開店するはずのノルドゼーが開いておらず、8時15分まで待って昼食のサンドイッチを買い込みます。9時過ぎに会場に到着! いつものように西側のホール3から入ります。例年掲げてあるバナーとポスターが今年は黄色でゲームを楽しむカップルのイラストやらうさぎのイラストやらが描かれています。ホール3も様子が異なり、大企業のブースのいくつかは奥のホール5−6に移動しています。というよりは、メインの入り口が2012年以前のように東側になり、西側は裏口扱いになったようです。
今年はメッセもシュピールも40周年。去年から主催が変わり、去年(2022年)はそれまでのやり方を引き継いだものの、今年は新しい主催の意向が強く反映されているようです。主な変更は以下の通りです。
1.これまでのタングラムのロゴも使われているが、新たにイラストがついた黄色いバナーが主に使われるようになった。
2.東側がメインの入り口となり、東側のホール7−8は待機に使う場所となった。
3.メインの入り口に最も近いホール5−6に大企業ブースがいくつか移動した。ブースの配置はカテゴリー別になったらしい。
4.中古ゲームやインディーズのゲームのブース、そしてコミックアクションのブースは激減した。
5.紙のフロアプランや索引が付いたガイドブックが無くなり、すべてデジタルになった。入場券もデジタル(これは紙に印刷しても良い)。
6.プレス向けの新作展示の部屋はホール1A(ホール1の地下)からSaal Essen と Saal Ruhr というホール8の上になった。
7.プレスルームも西側は使用できず(つまりロッカーも使用できず)、東側のホール8の上だけになった。またホール3の中程にあったプレスルームも無くなった。
自分はプレスパスを持っていたので、それを印刷した紙をポケットに入れて毎日持ち歩いていました。一度退場するときには腕輪をもらわなければならず、それを忘れるとかなりやっかいなことになります(10月7日を参照)。以前はちゃんとした首にかけるパスをくれたのですが、その方が良かったです。去年まであったカタログがなくなってしまったためにブースの位置を把握するのが少々大変です。そして、最も残念なのは中古ブースが激減したことです(写真は裏口になったホール3の入り口)。
さて、新作展示の部屋はホール8の上の Saal Essen と Saal Ruhr という少し小さな部屋になり、これも改悪だと思われます。とにかく狭くて、説明を聞くために立ち止まっているとその脇を通り抜けるのが大変なのです。ここで色々な知人友人と会いました。タナカマさん、秋山さん、HAL99さんほか、デイル・ユー、エリックなど知った顔が見られます。ホビージャパンのブースのセッティングを少し手伝った後は、新作展示の部屋で新作をチェックします。クニツィアやアブストラクト以外にも興味を引くゲームがいくつかありますね。
夜はサニーバードの平さんが声を掛けてくれて、健部さん、別府さいさん、ねいじまさんなど合計12人でボーベックのドイツ料理レストラン Dampfe に行くことになりました。運休が多い中、S9やRE14は問題なく走っていて助かりました。去年はここに3回も来ており、5人で3人前頼むとちょうどいいと言うDampfeの法則を発見したので、今回は12人なので7人前頼みました。豚の足やらソーセージやらを食べているとドイツに来たんだって言う実感が湧きます。なかなか全員とは話せませんでしたが、色々な方と親交を深められて良かったです。帰りは22:11のRE14で戻りました。いよいよ明日からシュピール本番です。
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10月5日 木曜日 (シュピール1日目)
彼葉さんと人がほとんどいない新作展示の部屋でホビージャパンのショーケースを準備していると、なんとクニツィアに遭遇。エッセン会場ではなかなか偶然に会えないので嬉しかったです。
パッソ Passo
会場で遊ぶ初めてのゲームがこの「パッソ」です。エリックと4回遊びました。到達系のゲームですが、到達ラインが自分に近寄るというなかなか秀逸なデザインで、非常に楽しめました。正方形のタイルを5x5に並べてボードを作ります。自分に一番近い列5マスに自分のコマを並べてゲームスタートです。目的は相手の最後列のコマより先に進むか、相手を手詰まりにするかです。手番には自分のコマを縦横斜めに1マス進めます。すでに相手や自分のコマがあるマスの上にも乗ることができます。スタックの上限は3段で3段の上には乗れません。移動したコマがあったマスにコマがなくなれば(つまり1段のスタックを移動させたならば)そのマスをゲームから取り除きます。
相手の列に到達するのが目的というゲームはいくつかありますが、到達ライン(相手の最後列)が手前に移動してくることで独特のプレイ感覚を生み出しています。エリックも自分も、今回のシュピールでは(少なくとも試遊した中では)このゲームが一番面白いのでは? という意見です。
エリックのBGGでのレビュー。ビデオもあります。
https://boardgamegeek.com/blogpost/153637/game-overview-passo-or-best-game-spiel-essen-23
結果
1戦目:自分* 勝利、エリック 敗北
2戦目:自分 勝利、エリック* 敗北
3戦目:エリック 勝利、自分* 敗北
4戦目:自分 勝利、エリック* 敗北
エリオス Elios
ランダムに与えられた木の棒を相手よりも早く中央に積み上げると言うゲームです。まずはそれぞれが棒を1−3本からなるグループに分けます。この分け方がかなり戦略的です。なぜなら、手番にはどれかひとつのグループから中央の同じ色の棒の上に積み上げるのですが、このときすべての色が均等になるように積み上げなければなりません。なので分ける組み合わせによっては使えない場合も多いのです。手番では中央に積み上げる代わりに自分のグループを分割することもできますが、1手番損をしてしまいます。新たなニムという感じで、なかなか面白いです。
1戦目はエリックと2人プレイ、2戦目はゲルハルツの「森のマイスター」などいくつかのゲームの作者のアンドレアスも加わって3人で遊びました。自分は2人プレイの方が好みです。
結果
1戦目:2人:エリック 勝利、自分 敗北
2戦目:3人:アンドレアス 勝利、エリック、自分 敗北
エリックと別れて、クレメンツ・ゲルハルツのブースでいくつか試遊をしました。ブースでは去年に引き続きディーター・シュテインがいないので、その旨を聞いてみると今年も残念ながら来ていないそうです。それどころかあまり連絡が取れないんだと言っていました。どうしているのか心配です。
風車 Flügelrad
目的は自分の9個のマーブルのうち6個以上をひとつのグループにまとめることです。ボードは7つの正6角形から成り立っており、手番にはいずれかの正6角形に風車を移動し風車を任意の角度だけ回転させ、その周囲のマーブルを移動させるのです。
てっきり時計回りに60度のみとか、そういうルールだと思っていたのですが、実質的に時計回りも反時計回りも関係ないです。ブースの係員のユリアと2回対戦。中央の正6角形が非常に強いポジションで、2戦目はそこに自分のマーブルを集中させて勝利。
結果
1戦目:ユリア 勝利、自分 敗北
2戦目:自分 勝利、ユリア 敗北
トライアド Triad
各プレイヤー6個のダイスには1−3の目が描かれています。でも振るのはゲーム開始時のみ。つまりランダムセットアップで使うというわけです。各自左が小さい数字になるように1列に並べてゲーム開始です。
目的は自分と相手のダイスが含まれた同じ目か連番の3個のダイスの列を作ること。手番には自分のダイスを移動させますが、必ず別の目に変更してからその数ちょうどだけ縦横斜めに直線に動かします。例えば2の目のダイスだったら次は1か3マスしか進めないのです。同じ目か連番の3個のダイスの列を作ると、それを構成する自分のダイスのうち1つを盤上から取り除きます。こうして3つのダイスを取り除けば勝利です。ちょっと「インシュ」っぽいですね。
ある場所にNの目を移動するには、そこからNマス離れたマスからでないと辿り着けないというのがちょっと「ミックスツアー」っぽいプレイ感覚だと思ったのですが、それを何人かに話してもあまり賛成してくれる人はいないようです。
結果:自分 勝利、ユリア 敗北
夜19時から、数ヶ月前に知り合ったドイツ人のヒルコと親交を深めるべく一緒にゲームを遊びました。彼の友人のアメリカ人のジョーとブラジル人のロミアとの総勢4名です。ヒルコが「4つの大陸から集まった4名だね」と言いましたが、言われてみれば結構インターナショナルですね。場所はジョーが宿泊しているというメッセの目の前にあるアトランティックホテルです。彼は数年おきにシュピールに来るようで、いつもこのホテルに滞在するそうです。
フィボナチョス Fibonachos
(説明 5分 プレイ時間 20分)
フィボナッチ数(1、2、3、5、8、13・・・)を元にしたトリックテイクです。昔、フィボナッチ数とナチョチップをかけてフィボナッチョと言っていた友人がいましたが、それがまさにゲームタイトルになるとは思いませんでした。マストフォローですが、フィボナッチ数のカードは切り札だったり、マイトリックの得点カードがフィボナッチ数だったり、ディールでの合計点数がフィボナッチ数になると次のフィボナッチ数に等しい点数になったりと、フィボナッチ数の要素を使っているんだかどうなんだかよくわからない感じです。プレイ感覚は割と普通のトリックテイクです。これ、フィボナッチ数である必要はあったのか? という疑問は残ります。3ディール行い、結果はヒルコと自分が同点1位でした。
結果:ヒルコ 40、自分 40、ジョー 22、ロミア 15
夕食の前にヒルコにリクエストされて持ってきた「ペアネコ」です。彼は「勝手にしやがれ」を非常に気に入っており、「ペアネコ」をぜひ遊んでみたいということで持ち込みました。ジョーはプレイ経験があるということなので、未プレイのロミアとヒルコで軽く1戦。本来は3−4回遊ぶと味がわかってくるゲームなのですが、とにかく時間があまりないようで今回は1戦のみです。
ここで、ジョーの提案でリッテンシャイダーのあたりにピザを食べにいきました(店名失念)。異様に待ち時間が長く、食事だけで2時間もかかってしまいました。しかし、そのあいだに色々と話して親交を深めることができました。「クニツィアの新作ゲームでブラジルのゲームが3つあるけど、どうやったら手に入れられるか知ってる?」とロミアに聞くと、なんと彼とホテルの部屋をシェアしているブラジル人はその出版社の社長で、サンプルで大量に持ってきているそうです。「明日一つプレゼントするよ」とのこと。なんとも嬉しい! そのあとブラジル版「サムライ」や「モダンアート」の話に花が咲きました。
リカーーーリング Recurrring
(プレイ時間 各ディール10分)
この集まりの目的の一つは「リカーーーリング」のパートナーシップ戦(ペア戦)をヒルコに紹介することです。まずはゲーム自体未プレイのプレイヤーもいるので個人戦を2ディール遊び、そのあとペア戦を1ディール遊びました。
個人戦は自分が経験の差を活かして2ディール目で逆転勝利。ペア戦はソフトパスになることが大きな違いですが、みんな個人戦以上に非常に気に入ってくれました。「これはペア戦のルールを基本にした方が良いんじゃないの?」とまで言われましたが、そのあたりはどうなのでしょうか。
結果
1戦目(個人戦2ディール):自分 23、ロミア 17、ジョー 16、ヒルコ 4
2戦目(ペア戦1ディール):ヒルコ&ジョー 16、自分&ロミア 12
家具配置ゲーム Verplant & Zugestellt
(プレイ時間 40分)
紙ペン。全員、方眼紙にシナリオに合わせたフロアを描いてゲームスタート。めくったカードに示された家具をフロアに鉛筆で記していきます。このときに、周りの床を開けなければならないとか、床は全てつながらなければならないとか、いろいろな条件があります。最後にはフロアを部屋に分けなければならず、難易度はかなり高いです。
ルールがかなり細かく、またシナリオごとに特定のカードを組み合わせてデッキを作らなければならないなど、あまり手軽なゲームとは言えないです。また点差が開きづらいのも欠点かもしれません。でも紙ペンが好きならば試しても良いかもしれません。
結果:ロミア 55、ヒルコ 55、ジョー 51、自分 51
気分的にはもう1ゲームくらい遊びたかったのですが、ここで解散です。まだU11は走っていたので、エッセンHbfまでU11に乗り、そこからはトラム107の代わりに深夜バスNE2で帰りました。
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10月6日 金曜日 (シュピール2日目)
朝、ホビージャパンのブースに行くと、昨日知り合ったロミアが約束通りブラジルの Papergames のクニツィアゲーム3点セットを届けてくれたようです。なんて良い人なんだ! 大感謝です。
この日はホビージャパンのゲームを韓国のブースで動画で紹介をすることになり、その前にルールの確認のために「ビルダーズハイ」「アールエコ」「アールエコリサイクル」をプレイしました。
ビルダーズ ハイ Builder's High
手札には建物カードとお金のカードがあります。お金の額面は2、5、10の3種類だけで、これらをうまく組み合わせてちょうどピッタリに建物のコストを払わなければなりません。また、全員共通の目的カードがあり、この目的のうちのいずれかを満たしつつ手札をマネージメントしてちょうど手札を空にすれば勝利です。建物はいろいろな種類と特殊能力があり、慣れてくればこれらをうまく使ってさまざまなゲーム展開が生まれるものと思われます。
アール エコ R-Eco (アール エコ プラス R-Eco+より)
「アールエコプラス」で遊べるゲームのひとつは、古典的名作と言える「アールエコ」です。カードを色別に指定された場所にプレイし、その反対側のゴミ捨て場のカードを取るということを繰り返しますが、手札の上限5枚を超えないように気をつけなければなりません。また、得点も一度マイナス2点というのがあるので、タイミングが非常に大切です。久し振りに遊びましたが、やはり面白いですね。
今回のバージョンはシンボル1つのカードでも2つ分に見えてしまい、またシンボル2つのカードは縦に並んでいるので変わりづらいのではと感じました。またプラスチックとプラスチックボトルが同じプラスチックなので別のリサイクル素材にした方が良かったのではと思います。
アール エコ リサイクル R-Eco Recycle (アール エコ プラス R-Eco+ より)
「アールエコプラス」で遊べるゲームのもうひとつです。こちらはブラフのゲームで、最後に裏向きで出したプレイヤーが責任を持つので嘘のカードを出すタイミングが大切です。こちらも久しぶりに遊びましたが、良いですね。その場にいたプレイヤーに「アールエコ」と「アールエコリサイクル」のどちらが面白いかと聞いてみると「アールエコリサイクル」という意見が多かったです。
ゲーム紹介が無事に終わったあとは、会場を周ります。エリックと待ち合わせて、アブストラクトの試遊です(写真はプレス日に撮影したシュテフェンシュピールのブース)。
アヴァ Ava
「シックス」をボードゲームにしたようだと思ったら、実はこちらの「アヴァ」が本家だったのです。1999年のゲームでシュテフェンシュピールの原点と言えるゲームだそうです。
今年でシュテフェンシュピールは閉業し、ヘルベチクに売り渡すそうで、最後に感謝を込めて「アヴァ」をプレゼントとして色々な人に持ってきたそうです。エリックと自分も1つずつ頂きました。箱の裏には手書きで2023年10月とシリアルナンバーが書かれています。
去年から話は聞いて知っていましたが、ひとつの時代の終わりを感じます。2009年にシュテフェンの息子ミランと「チョコレート Scho K.O」を遊んだのが懐かしいです。
早速エリックと「アヴァ」で対戦。1、2戦目は全てのコマを置き切る前に終わりましたが、3、4戦目はコマが尽きて第2ステージに入りました。ここからは2通りのルールがあり、バリアント1ではジャンプして相手のコマを取り、バリアント2では長距離ジャンプをします。自分はバリアント2の方が面白く感じました。
結果:
1戦目:エリック 勝利、自分* 敗北
2戦目:自分 勝利、エリック* 敗北
3戦目:バリアント1 エリック 勝利、自分* 敗北
4戦目:バリアント2 エリック* 勝利、自分 敗北
オキソノ Oxono
コスモルドのブースで来年出版予定の新作「オキソノ」を遊びました。偶然通りかかったブラジル人のロミアにゲームのお礼を言ってから、一緒に2回ほど遊びました。自分はルールをかなり勘違いしており、2回とも負けてしまいました。これは、また明日挑戦しなければ。
結果
1戦目:ロミア 勝利、自分 敗北
2戦目:ロミア 勝利、自分 敗北
夜は佐藤さん、中村さんと3人でペッパーコーン Pfefferkorn Essen で夕食。ここのステーキはやはり美味しいですね。ウエイターが自分のことを覚えていてくれたみたいで、色々と雑談しました。スロベニア出身らしく、覚えていたセルビア語の挨拶を言うとひどく喜んでくれました。
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10月7日 土曜日 (シュピール3日目)
ドイツはスーパーマーケットが早朝6時から営業しています。朝、散歩がてらに調べておいた近所の Rewe に行き、隣りの酒屋で念願のシュエップスのビターレモンを買いました(ついでにビターオレンジも買ったけど、こちらはイマイチ)。ビターレモンは小さなボトルを売っていないので、水の入っていたボトルに入れ替えて持ち運ぶことにします。
オキソノ Oxono
昨日の最後にロミアと遊んだ「オキソノ」が面白かったけど自分がルールを把握していなかったので、エリックを誘って再挑戦です。ちょっと変わったルールなので最初は見落としが多く、1戦目は自分がお情けでエリックに勝ちました。しかし2戦目はエリックが見事に勝利。これは来年購入確定ですね。
結果
1戦目:自分がお情けでエリックに勝った
2戦目:エリックが見事に勝利
サニーバードの平さんたちと通訳として会場の外のクニツィアが泊まっているホテルでクニツィアの秘書とのミーティングです。マスコットのコタとも再会。非常に和やかなミーティングでした。
ミーティングに行くために、入場する大量の人の波を押しのけてやっとの思いで会場から出たので腕輪をもらいませんでした。印刷したプレスパスがあるので問題ないと思ったのです。しかし、ミーティングのあと再入場しようとしたら、デジタルなので入場記録が残っており「どうして腕輪をしてないの?」と尋問されてしまいました。係員がいなかったと説明しても聞き入れてもらえず、最終的には身分証明証の提示を求められてパスポートを見せて解決。パスポートを身につけていて良かった。こういうのはデジタル化の弊害だと思います。
この日はクニツィアのサイン会が2回あります。まずは12:00からはZochのブースで Reif für die Insel のサイン会です。単純にサインをするだけではなく、何かしらお茶目なメッセージを書いてくれるのが素晴らしいです。
このあと秋山夫妻とTシャツやステッカーを物色します。秋山さんは、ボードゲームTシャツが大変気に入ったようで全種類購入したと言っていました。自分が一番気に入ったデザインはTシャツ化されていませんでしたが、気に入ったTシャツ3点とステッカー10枚ほどを購入しました。写真は一番気に入ったデザインですが、バッグしかなかったので購入せず。来年に期待です。
クニツィアの2回目のサイン会は15:30からTreflのブースで At the Office と The Sea Merchants のサイン会です。おそらく本人が多忙なスケジュールなのか30分ほど遅れてクニツィア本人が到着。一緒に待っていたバネストの中野さんやヴァイスさんは、残念ながら別の用事があるそうで去ってしまいました。
この日は19時にデュッセルドルフでショウコさんとハンナと夕食を食べる約束をしていたので、一足早く17時に会場を後にしました。これまで通りデュイスブルクHbfとミュールハイムHbfのあいだがすべて運休なことに加え、往路で使った迂回路戦のS6も部分が工事で運休というなんともひどいことになっています。
仕方なく、さらなる迂回路線のS9&S8でヴッパータール・フォーヴィンケル Wuppertal-Vohwinkel 乗り換えで行くことにしました。予想通りかなり混んでいます。後から考えたら、2019年にやったように各自治体のUバーンやトラムを乗り継ぐ(U18、901、U79)という手もありましたね。ところで、U11の車内で後ろのガラスを叩く不敵な輩がいると思ったら秋山夫妻でした。
デュッセルドルフではレストランには行かず、To 1980: Vietnamese Street Food からテイクアウトしたベトナム料理やショウコさんが買ってくれたフェーダーヴァイサーを飲み、3人で楽しく夕食です。モッツァレラチーズのサラダやかぼちゃサラダを美味しく頂きました。積もる話もたくさんあり、帰りはS6が復活していたので23:30のS6に乗ります。エッセンHbfからは、やはり深夜バス NE2です。
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10月8日 日曜日 (シュピール4日目)
4日連続で通っていたノルドゼーですが、日曜は10時開店なのであきらめて、ホテルで昨日いただいたかぼちゃサラダで朝食です。9時半にサニーバードの平さんたちと待ち合わせて、クニツィアに会いに行きます。みんなで写真を撮ったり色々なプレゼントを頂いたりしました。Knizia Games のスケジュール帳の他に、自分にはポーランドのEgmontから出版された新作 Reakcjao Łańcuchowa をプレゼントしてくれて大感謝です。
また、今年出版したゲームのリストもいただきました。他のデザイナーに「今年は行くつゲームをデザインしたんだ? 30くらいか?」と聞かれたとき、クニツィアは「いや、そんなには出版してないよ、たったの29だよ」と答えたそうです。いや、すごいですね。今回手に入らなかったのはオランダの Pick a Pen という紙ペンゲーム3作など6ゲームほどです。
ルールの達人 Master of rules
せっかくの機会なので、ホビージャパンのブースで新版の「ルールの達人」を遊びました。通訳のユリアさんも一緒です。久し振りに遊びましたが、しっかりとした良くできたゲームだと思います。5人で10ラウンドはちょっと長いかと感じましたが、セットコレクションの要素もあるのでちょうど良いのかもしれませんね。
昨日、オランダのマーストリヒトから到着してシュピールにも来るはずだったキャメロンは忙しいらしく、今日になってやっとホビージャパンのブースに来てくれました。ちょうど忙しいところだったので、少しあとに連絡を取ると、なんと既にシュピールからは撤退してホテルに戻ったとのメッセージが来ました。2時間の滞在でもうお腹いっぱいになってしまったようで I've had enough Spiele! というメッセージが来たのには少し驚きました。シュピール終了の翌日月曜日に一緒にオランダに行く予定です。
平さん、ひげさんと合流し、昼食のカリーブルストを食べます。たまに食べたくなる味です。
その後、再びエリックと会い、ゲルハルトのゲームを試遊します。記録を取り忘れたので、どちらが勝利したかはわかりません。
トライアド Triad
1日目に遊んだゲームなので、大体のルールは覚えていました。このゲームではダイスの移動もダイス3個の列も縦横斜め8方向が可能なのですが、どうも簡単にダイスの列ができてしまうんではないか? もしかしたらルールが違うのかもしれないぞ? というのがエリックと自分の共通した見解です。
「シュニップ&ウェグ」のあとでもう一度エリックと遊んだ時に、ブースの係員に疑問だったルールを聞いてみると、移動は縦横だけだそうです。なるほど。それならばバランスが良いかもしれません。(しかし、このルールは実は間違いで、正しいルールは最初のルールだったことは数日後にわかるのですが)
風車 Flügelrad
ボードだけ見て「ほとんどルールがわかるんじゃないか?」とエリックが言っていたゲームです。1日目に遊んだルールをそのままエリックに教えます。やはり中央が強く、場合によってはゲームがかなり長引いてしまいます。お互いのマーブルの数が増えたり減ったりしないので、こういうことになるのでしょう。慣れてくれば結構先が読めて早く決着するのかもしれません。なんだかんだ言って3回も遊びました。
シュニップ & ウェグ Schnipp & Weg
何度もゲルハルツのブースで見たことがあったゲームですが、遊んだのは初めてです。おはじき系のゲームですが、今回からはじくディスクの素材が変わったらしいです。最初は9個ずつのディスクを持ち、交互に指で弾いて相手のディスクを盤外に落とします。落とすと連続手番です。全て落としたら勝者は1つ少ないディスクからから始めます。こうしてディスクが5個のプレイヤーが勝利したらゲームに勝利します。
これはスティーブと一緒に遊びました。材質が変わったせいなのかもしれませんが、簡単すぎやしないか? と思いました。
ウォントゥ Wantu
一昨日の夜、佐藤さんと中村さんが遊んでいるのを見て気になっていたゲームです。ゲーム自体は古く2008年のものですが、相手を手詰まりにしたら負けというちょっと変わった勝利条件です。なので、相手に手を残し次の自分の手番がないように進めなければなりません。ミニゲームのひとつですが、結構気に入りました。
18時になり、これでシュピールは終了です。ホビージャパンのねいじまさん、彼葉さんと3人で夕食。エッセンの中心街にある Der Löwe Becker Gastro というドイツレストランです。みんな疲れ切っていて思考力がなく、3人用のプラッター Löwen Platte をつい頼んでしまったのですが、やはり食べきれませんでした。Dampfe での経験から5人で3人分くらいがちょうど良いですね。つまり3人なら2人分かな。でも豚やらソーセージやら色々美味しかったです。
間違えてバナナジュースを大きいサイズにしてしまい、飲むのが大変でした。なお Saashi & Saashi の方々も同じ店に来ていたようです。我々3人はひと足先に店を後にして解散です。こうして今年のシュピールも終わりです。
明日はキャメロンのクルマでオランダ・マーストリヒトに向かいます。
後編:ネスターミーティング編に続く。
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シュピール総括:
主催の変更により変化が大きかった。ブースの配置が変わりデジタル化が進んだ。
Spiel Guideのような紙媒体の冊子はやはり便利だし復活して欲しい。入場チケットは印刷でも問題なかったが今後はどうなるのか。
初めて現金を受け付けないブースが2箇所あった。そのうちの1つはお釣りがなければ受け付けてくれたが、もう1つはクレジットカードを使うしかなかった。
プレスルームでは何故かG-mailがブロックされており、自分も含めて混乱している人が多かった。
中古ブースが激減し、結局4つしか中古ゲームを買わなかった。今後は中古を探すには小さなゲームフェアに行くしかないのかも。
シュテフェンシュピールの終焉。そして行方不明のディーター・シュテインが気になる。
以前より魅力は落ちたかもしれないが、それでも人に会うのは楽しい。
その他、ドイツについて:
ノルドゼーは時間通りに開店しないが、相変わらず美味しい。豚は美味しい。
オクトーバーフェストは思いの外楽しい。でもビターレモンジュースの方がビールより美味しい。
鉄道では Deutsland-Ticket (いわゆる49ユーロチケット)がデジタルのみというのには、ちょっと驚いた。紙バージョンも欲しい。終電後のナイトバスはありがたい。
終わったはずの3G回線がドイツではまだ十分使えた。
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購入・入手ゲーム(フランス・スペインも含む)
カールスルーエ Spiele-Pyramide で買ったゲーム
スペイン(マドリード Gen-X/アルコルコン Entertainment Innovations)で買ったゲーム
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購入・入手ゲーム一覧(フランス、スペインでの購入も含む)
(カールスルーエ Spiele-Pyramide)
Witchstone: Full Moon
Heckmeck Junior
Sea Salt & Paper
(ミュンヘン e-bayの引き取り)
Members Only
Jumbo Grand Prix
(シュピール1日目)
Mlem die astrokatzen
Mille Fiori: Erweiterung Die Meisterwerke
Havalandi
For One: Schwarze Rosen
For One: Kniffel
For One: Number Up
For One: Galactix
Sunrise Lane (with promo and sleeves)
Da kommt der Turm raus
Heckmeck Mini
Stich für stich
Claro
Elawa
Romi Rami
Sea Salt and Paper: Extra Salt
Money (playte)
Viking See-saw
Ninja Master
Flügelrad
Triad
(シュピール2日目)
O que O que
Du o Regna
Qui-Quitanda
Orion Duel (Deluxe edition)
At the Office
The Sea Merchants
Pollen
Passo
Ava
Winner's Circle
Word Bits
If It Fits
Tricky Badger
Cloudy Kingdom
Synergy
Hereof
Reif für die Insel (拡張つき)
Da ist der Wurm Drin Das Kartenspiel (おまけ)
Stich für Stich
Cardcassonne(中古)
(シュピール3日目)
Mind Up
Qwirkle Card(中古)
Schweins-Galopp(中古)
(シュピール4日目)
Reakcjao Łańcuchowa
Elios
Perfect Numbers
Wantu
Semiramis(中古)
Master of Rules
Builder's High
Puzzle
(パリ Oya)
Demigods
Trésor des Dragons
LAMA (White Tin Can France)
Chewing Game Set
Kahmaté
(マドリード Gen-X、アルコルコン Entertainment Innovations)
LAMA (White Box Spanish)
Winner's Circle (Spanish edition)
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