第22回横浜クニツィア会です。今回の場所は横浜・桜木町。なんとこの日は袋小路の年に1回のクニツィア会とバッティングしてしまいました。クニツィア会が重なるなんてこともあるのですね。
個人的な初プレイは「小さなシロクマのかくれんぼ」です。版違いでの初プレイは「マイワード(アウトセット版)」と「バンクルト(ウィードルのポーランド版)」です。
レー Re
(説明 10分 プレイ時間 20分)
「レー」はシュピールボックス1994年2号掲載で、Edition Spielboxの8番目にあたります。タイトルはおそらく古代エジプトの太陽神から来ており、つまり「ラー Ra」や「アメンラー Amn-Re」と同じだと思われます。チェスのセットから各プレイヤーはポーン6個を除いた10個のコマ(キング、クイーン、ルークx2、ナイトx2、ビショップx2、ポーンx2)を持ちます。目的はなるべく点数の高いコマを生き残らせること。キングとクイーンは3点、ルーク、ナイト、ビショップは2点、ポーンは1点です。キングを取ることは目的ではありません。
5x5のボードには何も置かない状態から始めます。手番には新たにコマを好きな場所に置くか、既に置かれたコマをチェスのルールに則って移動し、相手のコマを取るかのどちらかです。単なる移動はできず、移動するときは必ず捕獲しなければなりません。すべてのコマを置いたら、移動ができてもできなくてもパスが可能です。両プレイヤーが連続してパスをしたら終了。ボードに残った自分のコマが点数になります。
チェスのコマはクニツィアの「カードチェス」から流用しました。「ゲーム全格納庫」の「コントラ」と似ていますがこちらの方がコマの動きに違いがあるので良いのではないか、というのがぴーかんさんと自分の意見です。次回はバリアントの「レー2」で遊んでみたいです。
結果:ぴーかん 5、自分 3
オハイオ Ohio
(プレイ時間 4ディール45分)
久し振りに遊んだ「オハイオ」です。一種の競りのようなゴーアウト系のような不思議なゲームです。出せる最大の数値を出すか、自分が取れるように一気に低い数字に持っていくのか、といったバランスが面白いゲームで、しびれます。順にスタートプレイヤーになり4ディール行いました。
結果:自分 148、さぼ 132、たっくん 129、ぴーかん 89
ビー アラート Bee Alert
(説明 10分 プレイ時間 各10分)
ぴーかんさんのリクエストで持ち込んだ「ビーアラート」です。ドイツ語版の「ブンブンかくれんぼ」の方が遊んだ回数が多いのですが、コンポーネントの違いを除けば同じゲームです。カードが尽きた時にトップタイのプレイヤー同士でプレイオフを行うのが良いですね。1戦目はたっくんとうさぎさんが生き残り、緊迫するプレイオフでたっくんの勝利。2戦目は自分が単独勝利でした。
詳細レビュー:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001490.html#beealert
結果
1戦目:たっくん 勝利
2戦目:自分 勝利
ラー Ra (ダイスツリー版)
(説明 15分 プレイ時間 75分)
5人で「ラー」の豪華版のひとつであるダイスツリー版です(もうひとつの豪華版である25世紀ゲームズ版もそろそろ出版されたと思います)。第1エポックでファラオと文明などで16点稼いだのがあとまで効いて、なんとか逃げきれました。それにしても「ラー」は素晴らしいゲームです。以前は3大競りゲームの中で一番ルールが複雑で分かりづらいのではと思っていましたが、競りの値が3−4種類しかないのでビッドしやすく、得点体系だけ理解できれば一番わかりやすいのかもしれません。
結果:自分 41、さぼ 38、ウサギ 35、ぴーかん 34、たっくん 27
ビッグ ファイブ Big Fine (アミーゴ第2版)
(プレイ時間 1ディール15分)
ぴーかんさんのリクエストで持ち込んだ「ビッグファイブ」です。最近は「クゥアークル」のトラベル版2セットを使って遊ぶことが多かったのですが、今回は第2版(2011年版)です。
先手有利なので、人数分のディール戦を遊んだ法が面白いと思いますが、今回は時間の都合で1ディールのみ。みんなほぼ接戦の中、さぼさんが勝利。
結果:さぼ 0(勝利)、ぴーかん 2、ウサギ 2、自分 2
ラインレンダーRheinländer (パーカーブラザース版)
(説明 15分 プレイ時間 各40-45分)
再び5人になったので「ラインレンダー」を遊ぶことになりました。「チグリスユーフラテス」ほど重く難しくなく、短時間で5人まで遊べる本格的なゲームということで、この会ではよく遊ばれている印象があります。昔は3人ベストだと思っていたのですが、4人や5人も同じくらい面白いです。
今回は2回連続で遊びました。やはり2−3回連続で遊ぶとより深く味わえると思います。1戦目は下流の4点年2カ所を守り抜いたさぼさんの勝利。2戦目は写真を撮り忘れたこともあり経緯を忘れてしまいましたがぴーかんさんがかなりの差をつけての勝利です。
結果
1戦目:さぼ 40、自分 39、ぴーかん 36、ウサギ 36、たっくん 32
2戦目:ぴーかん 49、たっくん 33、自分 32、ウサギ 29、さぼ 26
マイ ワード My Word! (アウトセット版)
(プレイ時間 15分)
ぴーかんさんが「ディアボロ」をリクエストしてくれたのですが、ドイツ語の単語を作るゲームなので、その英語版に当たる「マイワード」を持ち込みました。初めて遊ぶアウトセット版で赤い丸い缶に入っています。
「セット」のようにカードをめくっていって3枚以上を組み合わせた単語を見つけたら、それらを宣言して取れます。2文字のカードも結構あり、もしかしたら、もとのアウトオブザゲームズ版よりも多いかもしれません。今度比べてみたいものです。ぴーかんさんとたっくんがIT用語らしい略語を駆使して上位。
結果:ぴーかん 22、たっくん 18、自分 14、さぼ 13
小さなシロクマのかくれんぼ Der kleine Eisbär spielt Verstecken
(プレイ時間 各5分)
2001年シュミットのゲームで現時点ではBGGにも未登録のゲームです。当時、ドイツebayから大量に購入したら、売り手がおまけとしてつけてくれたゲームで、これまでずっと眠っていましたがルールを翻訳してようやく遊べました。
あらかじめ18枚のうち1枚の動物カードを抜いて裏向きにしておきます。プレイヤーのひとりがめくり役となり、残り17枚すべてのカードを表向きにテーブルにめくって並べていきます。抜けている1枚の動物を当てると、その動物がもらえます。これを繰り返し、先に2回勝てば勝利です。異界ごとに1枚の動物が抜けるので少しずつ優しくなるはずなのですが、何しろ似ている動物が多くてお手つきが頻繁しました(お手つきは以後発言権がなくなります)。思ったより難しいです。なお、今回は一番難易度が高い18種で遊びましたが、9−18のあいだで難易度の調整ができるのは良いところです。
結果
1戦目:自分 2、さぼ 1、ぴーかん 0、たっくん 0
2戦目:さぼ 2、たっくん 1、ぴーかん 0、自分 0
バンクルト(破産)Bankrut
(プレイ時間 4ディール20分)
「ウィードル」のポーランド版でNasza Księgarnia という出版社です。意味は「破産」で英語の bankrupt と近い語源なのではと思われます。ルールはウィードルの初版(2002年版)と同じで、ストップ宣言は全て過半数ならば(それが倒産会社でも)有効。そして無効なストップ宣言はマイナス5点で他のプレイヤー通常通り得点する、というルールです。
久し振りに遊びましたが、このゲームが好きだというぴーかんさんは強いですね。このゲームももっと遊ばれても良いゲームだと思います。カードが痛みやすいので、タイルにして売ってくれないかなあ。
結果:ぴーかん 82、たっくん 71、自分 63、さぼ 32
これで6月のクニツィア会は終了です。7月は29を予定しています。
https://twipla.jp/events/568174
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