北米ゲーム旅行 ニュージャージー編 2023.05.30-06.06

Delaware&RaritanCanal20230602-2.JPGテキサスでの BGG.Spring 終了後は、東海岸のニュージャージーで友人とのんびり過ごしました。少しだけですがゲームショップを訪ねたりゲームを遊びました。なお、このレポートは北米ゲーム旅行ワシントン編、そして BGG.Speing 2023 の続きです。今回の旅行計画を再掲します。(写真はデラウェア&ラリタン運河のサイクリングコース)

旅行計画
5月17日:東京(成田)からソウル(仁川)経由でワシントン州シアトルへ(アシアナ航空)、シアトル泊
5月18日−21日:ワシントン州オリンピア滞在
5月22日−25日:レンタカーでオリンピック国立公園、ノースカスケード国立公園を巡る
5月26日:シアトルからダラス(ラブフィールド)へ(アラスカ航空)
5月26日-29日:テキサス州ダラスでBGG.Springに参加
5月30日:ダラス(ダラス・フォートワース)からニューヨーク(ラガーディア)へ(スピリット航空)
5月31日-6月4日:ニュージャージー州プリンストン近郊滞在
6月5-6日:ニューヨーク(ニューアーク)からデトロイト経由で東京(羽田)へ(デルタ航空)

=============================================================


5月30日 火曜日 (ダラス→ニューヨーク)

Spirit718-20230530.JPG7:28発のスピリット航空718便に乗るために、ほぼ徹夜状態でホステルを早朝に出発します。平日なのでTREも走っており、そちらの方が若干速いのですが、昨日と一昨日でバスルートのほうが楽だということに気がつき230系統のバスに乗り、ターミナルEへのバスに乗り継ぎます。

スピリット航空はLCCのなかでもULCC (Ultra Low-Cost Carrier) と呼ばれている超格安航空会社です。あらかじめ荷物をチェックインしておくと安くなるとは聞いていたので、2日前くらいからウェブサイトにつなごうとしていたのですが一向につながりません。仕方ないので当日スーツケースをチェックインすることにしました。

係員の数が少なく長蛇の列で、もちろんセルフチェックイン。自分でタグやら何やらすべて印刷します。係員が「ニューヨークのニューアーク空港は時間が迫っているのでこちらに並んで」というので、確認のために「ニューヨークのラガーディアはここで良いのですよね?」と聞くと「ちゃんと話聞いてたのか?」とひどい対応。もうこの係員の性格が悪すぎて乗客はみんな辟易していました。

SpiritAirlinesCheckingLuggage20230530.JPGさらに、スーツケースを預ける値段がなんと214ドル(!!)という驚愕の値段で、しばし機械の前で固まってしまいました。航空券136.89ドルよりも高い。これじゃLCCの意味がありません。ウェブサイトがずっと繋がらないから事前チェックインができなかったと言っても聞き入れてもらえず、もう出発が迫っているので荷物を入れ替える時間もありませんでした。キャリーオンバッグも100ドルかかり、ゲートで徴収されている人がいっぱいいました(自分は手回品で済んだのでこれは良かったのですが)。ハイエナみたいな商売です。

3時間半のフライトなのに機内は飲食サービスはなし、というのはわかっていたので良いのですが、シートはリクライニングせず、折りたたみのテーブルがPCの4分の1くらいの大きさしかなく、ものを入れる網は2本のゴムバンド。シートピッチが狭いのはまあ良いと思っていたけど、両側が太った乗客だったのでずっと圧迫されていて大変でした。もう2度とスピリットだけには乗りたくないです。あとで調べると全米で最悪の評価だが常に満員というなんとも恐ろしい航空会社です。

HINYCHostel20230530.JPGニューヨーク・ラガーディア空港に正午に到着。ニューヨーク三空港で唯一鉄道アクセスがなく不便なので、90年代にパンナムシャトルを何度か使った以外はあまり使ったことがない空港です。バスは4系統のみでそのうちM60に乗って45分で終点の West 106th Streetへ。今夜は、この近くにある HI NYC Hostel というホステルに泊まります。ダラスの怪しげで不潔なワイルド・ワイルド・ウエスト・ホステルと異なり、すごく綺麗で清潔でした。

GrandCentralOysterBar20230530.JPG夕方、グランド・セントラルで旧友と合流し、久し振りの再会を喜び合いました。そのあと、ふと思いついてグランド・セントラルの有名なオイスターバー「Grand Central Oyster Bar」に行ってみました。クラムチャウダーとオイスターを4つ適当に見繕ってもらって食べました。左から、Blue Label、Cape May Salts、Fanny Bay、Skookumとう名前だそうです。どれも美味しい!

=============================================================

5月31日 水曜日 (ニューヨーク)

CompleatStrategist20230531.JPG33rd Street のコンプリートストラテジストでベンと待ち合わせです。早めについて色々と物色して「メンバーズオンリー」のリメイクである「クラシックアート」と「Family Games The 100 Best」という本を購入しました。4年前は同じシリーズの「Strategy Games The 100 Best」を買ってそのとき「Family Games」の方は表紙が少し折れていたので買わなかったのですが、4年間誰も買わなかったらしく表紙が折れていた本がぽつんと置かれていて買う気になってしまいました。

KatzDelicatessen20230531.JPGマンハッタンに来ると必ず立ち寄るカッツ・デリカテッセン Kat'z Delicatessen に行き、ペストラミサンドイッチを堪能しました。昔ながらのお店で、注文前にペストラミを試食できたり、チケット制で注文はすべて紙のチケットに示されて出口で清算するという変わった方式です。食後は腹ごなしにカッツのあるHouston Street と 1st Ave からハドソン川沿いの 43rd Street と12th Ave まで、北に42ブロック、西に10ブロックの5キロメートルほどをベンと一緒に歩きました。

CircleLine20230531.JPG今回は4年前には行かなかった(代わりにエンパイアステートに行った)サークルラインという観光船に乗ります。通勤用のスタッテンアイランドフェリーは何度か乗りましたが、観光のサークルラインだとイーストリバーを遡ってマンハッタンとブルックリン・クイーンズに架かる橋を下から見上げられます。これは結構気持ちが良いですね。自由の女神は次回こそ行ってみようかな。

22:11発のNJTの北東回廊線 Northeast Corridor でベンと一緒にニュージャージー州のプリンストン Princeton, NJ に向かいます。彼の家に着いたのはもう深夜でした。これからベンの家にお世話になります。

=============================================================

6月1日 木曜日 (プリンストン)

Zipline20230601.JPG4年振りに訪ねたベンの自宅は、前庭にアスレチックコースのジップラインに似たロープと滑車の遊具が作ってあったり、樹木がかなり切り倒されて整理されていたりと、変化が色々ありました。4年振りに会う子供たちは長女は高校生、双子は6年生です。ベンは最近はサワーブレッドという種類のパン作りに凝っているとのことで、作る過程を2日かけて見せてくれました。

TortugasMexicanVillage20230601.JPG昼食はベンがお気に入りだというメキシコ料理レストラン「トルトゥーガス・メキシカン・ヴィレッジ Tortugas Mexican Village」までサイクリングです。魚のタコスとオルチャータ horchata という飲み物が美味しかった。しかし、夜に腹痛が発生してしまい、久し振りにペプトビズモルを飲みました。久し振りの味がなんだ懐かしかったです。

=============================================================

6月2日 金曜日 (プリンストン 運河沿いをサイクリング)

Delaware&RaritanCanal20230602-1.jpgこの日はベン&タニア夫妻とデラウェア&ラリタン運河沿いをサイクリングです。彼の家の自転車はすべてE-bikeという電動自転車になっていたので、すごく楽でした。4年前にも来たサイクリングコースですが、運河と川の間をずっと走っていくのは気持ちが良いものです。

BlackboardPrinceton20230602.JPGその後、タニアが働いているプリンストン大学を見学します。数学の部屋はやはり大きな黒板があります。数学関係のアメリカの友人はみんなホワイトボードではなく黒板が好きで、今回はお土産のひとつとしてベンに日本の羽衣チョークを持って行きました。

TheBentSpoon20230602.JPGその後タニアと別れて、ベンと2人でスモールワールドコーヒー、jaZams というゲーム&おもちゃ屋、そしてベントスプーンというアイスクリームショップに行きます。ルーバーブのシャーベットはなかなかの美味しさです。それにしてもアメリカに来てからアイスクリームばかり食べている気がします。

SourBread20230602.JPG家に戻るとサワーブレッドが出来上がっていました。素朴ですが、癖になる味です。

=============================================================

6月3日 土曜日 (プリンストン)

JerseyMikesSubs20230603.JPG昼食は長女の高校生ナターシャが働いているジャージー・マイクズ・サブス Jersey Mike's Subs というサブ(サンドイッチ)ショップでみんなで昼食。自分は Mike's Famous Philly というフィラデルフィアスタイルのチーズステーキです。やっぱりこれがサブのなかで一番おいしいです。

夕方からはベンと共通のメリーランド時代の友人ハンターの家に行きました。なんとベンの家から車で15分くらいのところに住んでいたのです。会うのは17、18年振り。ハンターとは昔よく一緒にゲームを遊んだものです。一通りみんなで近況を話したりしたあと、いくつかゲームを遊びました。



ヤバラックス Yavalax
Yavalax20230603.JPGベンが持っていたヤバラックスを貸してもらってハンターと一緒に遊びました。ハンターは結構強くておそらく負けていたと思うのですが、彼のミステイクが響いてなんとか勝ちました。

結果:自分 勝利、ハンター 敗北



リカーーーリング Recurrring
続けて4人で「リカーーーリング」を2ディール遊びました。後半は結構みんな慣れてきて、ときには同数字のカードをある程度崩しながらプレイしていくということや、手札は多ければ多いほど良いということがわかってきたみたいです。写真撮り忘れ(またか!)。

結果:自分 29、ベン 15、エリー 14、ハンター 11



カード アゲンスト ヒューマニティー Cards Against Humanity
CardsAgainstHumanity20230603.JPG「アップルトゥアップル」に似たゲームシステムのいわゆる大喜利ゲームです。何か問題が発生し、解決法が書かれたカードを各自が提示して一番気に入られると得点が入るというわけです。まあアクティビティですね。日本で流通しているのかは定かではありませんが、日本語のウィキペディアページがありました。




クラシック アート Classic Art
ClassicArt20230603.JPG名前からすると「モダンアート」関連に思えますが、「メンバーズオンリー」のリメイクです。これまで「グレン画廊」というリメイクがありましたが、グラフィックが非常に見づらく評判も悪かったので、ようやくまともなリメイクが出版されたのは嬉しい限りです。4日前にコンプリートストラテジストで購入したものを早速プレイしました。

賭けに外れると賭けチップが取れるのはルールとしておかしいとか色々な意見がありましたが、後半は結構接戦になりました。やはり少々長いのがネックで、4種類が5点を越えれば終わりにするのが良い気がします。絵柄はわかりやすいです。

結果:ハンター 40、ベン 37、自分 36

=============================================================

6月4日 日曜日 (プリンストン)

ChickenCurry20230604.JPGこの日が実質的な最終日です。ベンの家族とのんびり過ごしました。リカーーーリングを遊んだりテニスをしたり地下室でベンと数学談義をしたり、フライトシュミレーターを遊んだりしました。写真はブランチのタニア特製のチキンカレー。

=============================================================

6月5&6日 月・火曜日 (プリンストン→ニューアーク→デトロイト→羽田)

Dinky20230605.JPG夜中の12時半くらいにベンにNJTのプリンストン駅まで送ってもらいます。プリンストンから1:13発の最終電車に乗り、ニューアーク・リバティー空港駅に2:19着。そこからエアトレインでターミナルBに行けば、朝6時のフライトにちょうど良い時間だというわけです。

車内で飲むコーヒーを買おうとプリンストン駅前のコンビニエンスストア Wawa に寄ります。現金で払うとお釣りがトレイに出てくる仕組みなのですが、トレイに小銭が溜まりに溜まっています。それもペニーだけでなくクォーターも結構あります。店員にきくと「この辺は金持ちの若者が多いから面倒臭がってお釣りは取っていかない」とのこと。それはすごい。

プリンストンからプリンストン・ジャンクションまで1駅を往復するディンキーに乗ると乗客は自分1人だけでした(写真はディンキーの車内)。切符を確認しに来た車掌によると、自分のように早朝の飛行機に乗るために利用する客が時々いるそうです。

Delta2079-20230605.JPGデルタ航空2079便でニューアークからデトロイトへ向かいます。小型の飛行機で2+3(AB+CDE)の5列の配置だったのですが、自分の席は3列の真ん中のD席です。しかし両隣りのC席とE席に夫婦が座っており、自分はD席なんだけど、というと即座に「窓際が良いか?」とE席を譲ってくれます。どうも、わざとひとつ席を空けて予約していたみたいです。

さらに、デトロイトから羽田までの275便では3+3+3(ABC+DEF+GHJ)の9列で予約した時はど真ん中のE席しか取れませんでした。前日により良い席はないかとチェックしたら唯一自分の2つ3つ隣りのGとHだけが空いていたので、通路側のG席に変更しました。搭乗してふと見ると、もともと自分の両隣りの席だったDとFは友人同士だったみたいで、やはりひとつ空けて予約していたようです。

Delta275-20230605.JPG2連続でこういうことが起こるのは腑に落ちないのですが、どうもわざと3列のうち両端を予約して、誰も真ん中に来なければ自分たちだけのスペースとして使い、来てしまったら窓際を譲るなりする、というずるい戦略が流行っているみたいです。違反ではないのですが、やられた方はなんか複雑な気持ちです。

時差ボケを治すためにお酒を飲んで寝ようと思ってベイリーズを頼んだら、それは置いてないけど代わりに、とバーボンクリームを数本もらいました。ほどよく酔ってぐっすり眠れました。

今回はワシントン、テキサス、ニューヨーク、ニュージャージーとアメリカ4州を巡る充実した旅ができました。次にBGG.Springに参加するときには、誰かと部屋をシェアするのが得策かと思います。格安航空会社も使い方次第ですが、自分は当分スピリットは使わないと思います。色々ありましたが、また北米への旅をしたいものです。

(完)

=============================================================

ニューヨークで購入したゲーム

GamePurchaseNewYork202306.JPGクラシックアート

Family Games The 100 Best

SmartPhoneUSA2023.JPGおまけ:ワシントン州でサラ&アンドリューからもらったスマートフォン。「さすがにないとコンベンションなどで不便だと思うので余っているのをあげる」と言われて、Simカードで1ヶ月だけ使えるというのをもらいました。BGG.Springで知り合った人と連絡を取るのには有効でした。なお手持ちの3Gは日本に比較的近いワシントン州では1日に5分くらいだけ電波を受け取れていました。

SHARE