朝7:31のガラガラの通勤列車TREでダウンタウン・アーヴィング駅を出発。土曜日なので列車は1時間おきにしかありません(平日は30分おき)。ヴィクトリー駅でトラムに乗り換え、さらに空港ターミナル間連絡バスに乗り換えて会場に向かいます。到着したのは9時を回ったところでした。やはり片道2時間弱はかかります。
エリックと連絡を取り、ホテルのロビーで待ち合わせ。コーヒーを買ったのですが、物価の高騰でカプチーノが6ドル25セント(約1000円)とか恐ろしい値段になっています。バザールをエリックと一緒に物色し、物理的に小さくてあまり日本で手に入りづらくてキレのある良いゲーム、という条件のもとで「勝負 Shobu」と「ゲームオブチップス Bag of Chips」を勧められて買いました。早速、買ったばかりの「ゲームオブチップス」をエリックに教えてもらって遊びます。
ゲーム オブ チップス Bag of Chips
(プレイ時間 15分)
原題は「バッグ・オブ・チップス」というタイトルです。目的カードが6枚配られ、チップがランダムにバッグから引かれていきます。うまくチップの状態に合うように目的カードを残し、最後は3枚のうち2枚がプラス、1枚がマイナスとなる目的カードとし、得点が高いプレイヤーから2、1、0と勝利点が付きます。3ディール行い合計得点が高いプレイヤーの勝利。
手軽ですがなかなか面白いと思います。得点が202点とか201点とかいう目的カードがあると思えば1点や4点のカードもあって興味深いところです。
結果:自分 5、エリック 3、スティーブン 1
パーフェクト ナンバーズ Perfect Numbers
(プレイ時間 各20−25分)
持参したゲームのひとつです。去年のエッセンでエリックと一緒にジョリーダッチのブースで買ったのですが、エリックはまだ遊んでいないそうです。そんなわけで、髭の男スティーブンを誘って3人で遊びました。かなり攻撃的で独特のプレイ感覚でエリックも気に入ってくれたようです。
「ルースカブース」のあとにエリックの提案で2人で2戦目を遊びました。2人だと結構ゲームとしては長めです。自分も相手も持っていないスートができやすいので、自分の列を捨てさせられてしまうことがかなりあります。なので保守的なプレイスタイルになると思います。
結果
1戦目:スティーブン 25、自分 16、エリック 13
2戦目:エリック 24、自分 21
マインド アップ! Mind Up!
(プレイ時間 各10−20分)
この日一番多く遊んだゲームです。場には人数分のカードが並んでおり、手札から全員同時にカードを出して1番数字の大きいカードのプレイヤーは場の1番大きい数字を取り、2番目に大きい数字が2番目を、という「ホットリード」式でカードを獲得します。そして出したカードが次の場札になるのです。これを手札がなくなるまで行ったら得点計算をし、自分が取ったカードが次のラウンドの自分の手札になります。これを3ラウンド繰り返します。
獲得したカードは同じスートは同じ縦列にしますが、獲得した順番に左から並べなければなりません。各ラウンドの初めにそれぞれの縦列は1−5点の基本点がランダムに割り当てられます(ランダムですが、全員同じです)。これにより、ラウンドごとのカード獲得の戦略が変わるのが非常に面白いところです。もちろん4点や5点の高得点の縦列に多くカードを取りたいので、例えば左から3列目が5点の列だったら、3スート目に多く取れそうなスートを持ってくるようにするし、5列目が5点だったらなるべく早く5スートを集めるようにするわけです。
非常にクリーンなデザインで、ホットリードと獲得カードが次の手札になるタントニーという自分の好きなゲームの要素が組み合わさっています。また人数によってもかなりプレイ感覚が異なるのも良いです。
まずはこのゲームの伝道師のエリックと髭の男スティーブンの3人で2回プレイ。その後「デュアルゲージ」のプレイ後に6人で1回、そして深夜に「ミッションコンプリート」の前に3−4人で3回と、6回も遊びました。
結果
1戦目:自分 89、エリック 88、スティーブン 87
2戦目:自分 91、エリック 88、スティーブン 83
3戦目:アーロン 89、ジェイク 88、アルディー 86、タイラー 82、自分 82、エリック 79
4戦目:エリック 82、リー 74、自分 71
5戦目:ミシェル 78、自分 78、エリック 78(3人同点!)
6戦目:自分 99、エリック 92、エース 78、ミシェル 74
ここで、チャリティーセールを見に行き、再びエリックに説得されて「ゲーム全格納庫 Allerey Spielerey」を購入。自分の持っているものが状態があまり良くないので、そのうち状態が良いものが欲しいと思っていたのです。木箱で重量があるので買うつもりはなかったのですが、アルディが厚意で日本まで配送してくれるそうです。
デュアルゲージ Dual Gauge + 本州 & ウィスコンシン Honshu & Wisconsin Map
(説明 15分 プレイ時間 90分)
エリックに誘われて、キャンディスたちと一緒に18の簡略版と思われる「デュアルゲージ」を遊びました。18XXを短時間にしたというゲームで、ヘックスタイルの代わりにヘックスの辺を線路タイルで繋いでいきます。いわゆるキューブレイルよりは鉄道っぽい感じが出ています。線路タイルは2種類あるのでデュアルゲージというわけです。
今回は「本州&ウィスコンシン」のマップから本州を遊びました。登場するのは日本鉄道(赤)、山陽鉄道(青)、七尾鉄道(黄)、関西鉄道(橙)の4社で手番は常にこの順番です。駅トークンと株が同じコマなので、株が買われすぎると新たに駅が置けなくなったりと、18XXとは相当プレイ感覚が異なります。後半はひたすら同じ路線を走るだけで、あまり選択肢がない場面も多いのは今ひとつなのではと感じました。
おそらく滅多に会社を買収されることなないと思うのですが、なぜか黄色の会社を持っていた自分がタイラーの赤の会社の社長になってしまい2社経営をしていましたが、3位。やはり18XXを短時間化するのは難しいことだと思います。
結果:キャンディス 348、エリック 307、自分 303、タイラー 157
ここで「マインドアップ」の3戦目を遊びました(結果は前述)。
ザ ナンバー The Number / スージィQ Suzie-Q
(プレイ時間 20分)
ここでBGG主催者のアルディーと遊ぶ機会がありました。「ザ・ナンバー」というあまり聞きなれないゲームですが、あとで調べたら日本ではスージィーQという名前で出ているようです。
プレイヤーは極秘裏に3桁の数字(000−999)を自分のボードに書きます。それを公開し、自分より小さな数字で自分の書いた桁が使われていたら失格です。失格しなかったら自分の書いた数字の100の位が点数になり、さらに使った桁の数字は全て以降使えなくなります。
どうも、999を書けば良いのでは、そして9が得点になったら888を書けば良いのでは、という意見が多かったです。
結果:アルディー 87、自分 82、ジェイク 80、エリック 62、キャンディス 54、
ドルフロマンティーク ボードゲーム Dorfromantik: The Board Game
(プレイ時間 40分)
ドローアンドプレイ式でヘックスタイルを並べて街を作っていく協力ゲームです。同名のビデオゲームを元にしているみたいで、いろいろな条件に合わせて並べていきます。隣同士は絵柄を合わせなければならないというカルカソンヌ方式なので、そこまで選択肢は多くありません。5人で遊びましたが、それぞれに隠れた情報があるわけではないのでほぼソロゲームです。2人くらいなら楽しめるかも。
結果:199(エリック、リンカーン、ニッキー、アルディー、自分)
帽子じゃないよ That's Not a Hat
カードには様々な日用品のイラストが描かれています。カードの裏面には時計回りか反時計回りかが書かれていて、その方向の隣のプレイヤーに「これは帽子です」というように差し出します。もちろん嘘を言っても構いません。ここでダウトをするか受け入れるかですが、受け入れたら自分がすでに持っていたカードを他のプレイヤーに差し出して同様に続けるのです。ダウトがかかったら間違えた方がペナルティーを受けます。こうして3回誰かがペナルティーを受けるまで行います。
どうも眠さと疲れがたまっていたみたいで集中力が続かず、ストレートで3回ペナルティーを喰らってしまい敗北。
結果:自分 敗北(エリック、リンカーン、ニッキー、アルディー)
ラクーナ Lacuna
見た目が非常にきれいな2人用ゲームです。7色7個ずつのコマを布製の場にばらまいてスタート。目的は4色で過半数を取ることです。手番には任意の同じ色の2つのコマを結ぶ線分上に自分のトークンを置き、それら2つのコマを取ります。自分のトークンはいくつかあり、相手をブロックする役割も果たします。同色2つのコマの間に直線が引けるのかは、アナログ的な部分があります。先手はまず1個好きなコマを取ってから始めることで先手後手の有利不利を薄めています。でも2回遊んで2回とも先手プレイヤーが勝ちました。
結果
1戦目:自分* 勝利、エリック 敗北
2戦目:エリック* 勝利、自分 敗北
勝負 Shobu
(プレイ時間 各5−25分)
バザールで買ったもう一つのゲーム「勝負」です。4x4のボード4つで遊ぶという変わったゲームで。手番はパッシブとアクティブの2つのアクションから成り立っています。まずパッシブアクションとして自分の側にあるボードのどちらかで自分の石を8方向いずれかの進めるところまで進めます。次にアクティブアクションとして、石を動かしたボードと左右反対側のボードのいずれかで、自分の石を同方向同マス数進めます。このアクティブアクションでは相手の石を押し出すことができ、どれかのボードで相手をすべて押し出したら勝利なのです。
自分の側のボードがコントロールボードとかコンピューターのマウスみたいな感じでなかなかユニークなゲームです。最初の2戦は先手勝利だったので先手有利かと思いきや、次の2戦では先手後手両方ともエリックの勝利。
結果
1戦目:エリック* 勝利、自分 敗北
2戦目:自分* 勝利、エリック 敗北
3戦目:エリック* 勝利、自分 敗北
4戦目:エリック 勝利、自分* 敗北
マウイ Maui
(説明 20分 プレイ時間 40分)
ビーチタオルをテーマにしたゲームです。手番には3色からなるビーチタオルのタイルをドラフトして自分のボードに配置します。同じ色が横列で並ぶと得点になりますが、ボードに配置されたトークン上にタイルを置くことも大切です。このタイルが上下に波を打つように置かれているので、横列で長く同じ色を作ることとトークンを得ることの両立が難しいわけです。結構うまくタオルの色を合わせられたのですが、最後にナンシーリンに逆転されてしまいました。
結果:ナンシーリン 60、自分 55、スコッティ 48、ジェフ 46
メイズ レーサー Maze Racers
(説明 5分 プレイ時間 5分)
鉄の板にマグネットの壁を貼り付けて迷路をつくっていきます。お互いに迷路をつくったら交換して、相手の迷路を解かなければなりません。ボードを手に持って傾けながらボールをスタートからゴールまで誘導するのです。このアイディアをゲームにしてしまうところがすごいです。
結果:自分 勝利、ケーシー 敗北
ルース カブース! Loose Caboose!
(プレイ時間 20分)
線路が描かれたカードを出して、それに示された数のダイスを振りその分カブース(車掌車)を進めます。カブースが進みすぎて脱線するとペナルティーになります。ハンドマネージメントもありますが、運の要素も大きなファミリーゲームです。ゲームライト出版なので日本にはなかなか入ってこないかもしれません。
結果:スコッティ 19、ナンシーリン 17、自分 9
次に再び「パーフェクトナンバーズ」を1回と「マインドアップ」を3回(第4−6戦)を遊びました(結果は前述)。
ミッション コンプリート MIssion Complete
エリックが持ってきた協力カードゲームで、一応ルールに沿って遊び始めたのですが、頓挫してしまいました。これではミッションインコンプリートです。またいつか遊ぶ機会があるのかな? テキストが多いので慣れるまでは大変そうです。
結果:協議終了
リカーーーリング Recurrring
最後は持参したリカーリングです。エリックは実は出版前にテストプレイもしてくれたゲームでもあるのですが、遊ぶのは久し振りだそうです。非常に好評で持ってきた甲斐がありました。3ディール戦で順調に得点を重ねて勝利。(写真撮り忘れ)
結果:自分 29、エース 23、ミシェル 13、エリック 11
終わってみれば2時近くで、もちろんトラムやTREは走ってないのでエースに送ってもらいました。
(3日目に続く)
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