5月26日から29日の4日間、テキサス州ダラスでBGG.Springに参加しました。秋に行われるBGG.CONの春バージョンで、参加するのは2019年以来4年振りです。自分は26日金曜日の夕方から最終日まで参加しました。BGGのイベントは2011年と2013年にBGG.CON、2019年にBGG.Springと参加して今回で4回目です。なお、このレポートは北米ゲーム旅行ワシントン編の続きです。今回の旅行計画を再掲します。
旅行計画
5月17日:東京(成田)からソウル(仁川)経由でワシントン州シアトルへ(アシアナ航空)、シアトル泊
5月18日−21日:ワシントン州オリンピア滞在
5月22日−25日:レンタカーでオリンピック国立公園、ノースカスケード国立公園を巡る
5月26日:シアトルからダラス(ラブフィールド)へ(アラスカ航空)
5月26日-29日:テキサス州ダラスでBGG.Springに参加
5月30日:ダラス(ダラス・フォートワース)からニューヨーク(ラガーディア)へ(スピリット航空)
5月31日-6月4日:ニュージャージー州プリンストン近郊滞在
6月5-6日:ニューヨーク(ニューアーク)からデトロイト経由で東京(羽田)へ(デルタ航空)
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朝6時にレンタカーでマイクにシアトル・タコマ空港(シータック Sea-Tac)まで送ってもらいました。彼はこのあとシアトルのアンダーグラウンドやスペースニードルを観光してから明日DCに帰るそうです。ダラスまではアラスカ航空588便 AS588 でこれも27年振り。シアトルはどうもアラスカ航空のハブ空港みたいです。
セルフチェックインで、自分でスーツケースのタグを印刷します。しかし間違えて壊れていた機械の前に並んでしまったりと手間取りました。スーツケースは56キログラムだったので6キログラムの超過分を手荷物に分けました。1回でぴったり50キログラムにできました。これも何かのボードゲームのおかげかもしれません。預ける金額は30ドルと国内便としては普通です。長蛇の列で7時20分にようやくゲートに到着すると、もう搭乗は始まっていました。シアトル8時発ダラス14時着です。飛行時間は4時間ですが時差の関係で6時間経過してしまいます。
ダラスでは初めてダウンタウンに近くにある国内線専用のダラス・ラブフィールド空港 DAL を使いました。以前リンカーン(BGGのエリックの友人)が言っていた通り、こちらの方がずっと小さくて名前の通り愛を感じる使いやすい空港です。BGG.Springの会場はダラス・フォートワース空港 DFWのホテルなのですが、一度荷物を預けに予約したホステルに行きたかったし、それにはラブフィールド のほうが近くて好都合なのです。自分のスーツケースが運ばれるのを久しぶりに目撃。
一番近くのトラムの駅までは無料バスがあったのでそれに乗車。バスに乗っていたのは3人だけ。空港からの公共交通はこのバスだけなのですが、ほぼ100%が自分の車かレンタカーなのでしょうね。Inwood/Love Field の駅からトラムのオレンジラインでVictory駅へ、そこでトリニティ・レールウェイ・エクスプレス Trinity Railway Express (TRE) というダラス・フォートワース間を結ぶ通勤列車に乗り換えてダウンタウン・アーヴィング/ヘリテージ Downtown Irving/Heritage で降ります。駅名表記がDwntn Irving/Hrtg と暗号みたいです。10分ほど歩いて、4泊する予定のワイルド・ワイルド・ウエスト・ホステル Wild Wild West Hostel にチェックイン。
今回、BGG.Springに参加するための一番の難関は宿泊費でした。4年前は主催者の厚意で会場であるハイアット・レジェンシーDFWにゲストとして泊まったのですが、今回はイベントの割引価格でも1泊$142(= 20,000円 税金と手数料別)という恐ろしい値段なのでとても4−5泊することはできません。周辺のホテルも色々と調べたのですが、どこも同じような値段設定でした。4年前に色々と調べた時はダラスの中心部近くのディープエルム地区に雰囲気がよさそうなホステル Deep Ellum Hostel があったので、そこにしようと思っていたのですが、Covid-19の影響で去年の7月で閉業してしまったようです。
結局、アーヴィングにあるワイルド・ワイルド・ホステルに泊まることにしました。会場までは片道TRE15分とトラム45分、さらに空港間のバスと徒歩を合わせて2時間近くかかりますが仕方ありません。公共交通があるだけアメリカの中ではましだと言えます。そして4泊5日で$107.65は破格の値段です。しかしチェックインしてその匂いと汚さにびっくり。マリファナの匂いがプンプンと立ち込めています。シアトルでもそうでしたが、アメリカはマリファナが事実上解禁になった州が多くてどこもマリファナの匂いだらけです。匂いは良いとしても床のあらゆるところにゴミが散らばっているのには参りました。
身軽になってから再び駅まで戻り、中身がスカスカのマクドナルドを買って腹ごしらえ。いよいよBGG.Springの会場があるダラス・フォートワース空港のターミナルCへ向かいます。途中ダウンタウンのウェストエンドにある Urban Blend というコーヒーショップに4年振りに寄ろうとしましたが、Covid-19の影響で長期休暇中だったのは残念。
トラムはターミナルAに着くので、ターミナル間を結ぶ無料バスを使ってようやくターミナルCへ。空港のエレベーターには閉めるボタンがなくて開けるボタンが2つあると思ったら、どうも表示ミスみたいです。
ターミナルCの駐車場を通って、ようやく BGG.Springの会場であるハイアット・レジェンシーDFWに到着。このホテルの1階と地下を使ってコンベンションは行われます。デジタル化が進んだために紙のカタログはなくなっていました(ちょっと残念)。くじ引きで無料ゲーム「Kodama Duo」を頂いてから、オープンゲーミングの部屋に入ると、ほどなくして前回、前々回と一緒に遊んだスコティとナンシーリンに遭遇します。早速いくつかゲームを遊びました。
フィルムを巻いて! Wind the Film! / Photograph
(説明 15分 プレイ時間 45分)
Saashi&Saashiの「フィルムを巻いて!」は英語版の Photograph が出たばかりのこともあり、結構話題になっていました。自分は日本語版も未プレイだったので、スコティに教えてもらって遊びました。4列に並んだカード(中央2列は裏向き)を両端から任意の枚数ドラフトしていきます。獲得したカードはスート別に昇順か降順になるように並べていくのですが、厳しいのはカードの差分が3以下でないと置けないということです。これによって、どうしても置けなくなる列などが出てきて悩ましいのです。
面白かったので2戦目を遊び始めたのですが、プレイヤーの都合で途中終了になってしまいました。
結果
1戦目:ナンシーリン 38、自分 30、スコティー 27
2戦目:途中終了
ステイ クール Stay Cool
(プレイ時間 55分)
マルチタスクをさせるというゲームです。ジェフに教えてもらってみんなで遊びました。手番プレイヤーは両隣のプレイヤーから異なるタイプの質問やタスクを与えられ、時間内になるべく多くをこなします。それぞれの到達点の積が得点になるので、どちらも疎かにはできません。指先でダイスを指定通りに並べながら別のことに答えるというわけです。
さらにやっかいなのが、ラウンドが進むごとに時間の管理というさらなるマルチタスクが加わることです。砂時計を3回ひっくり返して終わったら手番終了なのですが、2ラウンド目は「ひっくり返して」と宣言しないとひっくり返りません。落ちきってしまったら終了です(タムスクと同じ)。さらに3ラウンド目は砂時計を見ることができないのです。自分は3ラウンド目でひっくり返すのが遅すぎて1点しか取れませんでした。
結果:ダリル 22、ミカエラ 19、ジョーダン 15、ブルーノ 15、自分 15、ジェフ 14
アンブラ ヴィア Umbra Via
(説明 20分 プレイ時間 55分)
道が描かれたタイルを競り落とし、道が確定した時点でコマのマジョリティーによって得点するという、なかなか自分好みのゲームです。道の長さの分だけ得点になるのですが、1、2点を細々と取っていくジェフとナンシーリンに追いつくべく、最後に一気に長い道を完成させて逆転勝ちです。ちょっとプレイ感覚がフレッシュフィッシュっぽくて面白いですね。
結果:自分 勝利、ジェフ、ナンシーリン
今日中にホステルに戻るには22:52のトラムが最終です(23:38ヴィクトリー着で23:55発のTREに乗り換えて24:09にアーヴィンクに着く)。それには22:30には会場を出なければなりません。しかし既に25:00近くになっており、地元フォートワースに住んでいるダリルがホステルまで送ってくれました。クルマだと20分くらいで着いてしまいます。
正直、ホステルがあまりに汚くて怪しいのでダリルにちょっと待ってもらって別のところに泊まるべくチェックアウトしようかと半分思っていたのですが、まあ犯罪に巻き込まれることはないだろうという雰囲気だったので、そのまま留まることに決めました。ベッドの毛布が古びていたので、ベッドの上に自分の寝袋を広げてその中で寝ました。寝袋が再び役に立つとは。
(2日目に続く)
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