高尾ボードゲーム会 2023.04.23

共産圏旅行 Pan tu nie stał!: Demoludy
(プレイ時間 50分)
Demoludy20230423.JPG旧共産圏5カ国(ソ連、東ドイツ、チェコスロバキア、ハンガリー、トルコ)を旅して現地の製品を集めるというテーマです。内容的には「アタック/ジェムディーラー」なのですが、絵柄とコンポーネントが非常に良い雰囲気です。今回はバリアントを使わずに、5カ国中4カ国の製品を集めるというシンプルな目的で遊びました。10と7がアメリカ・ドルなのですが、10を使って負けた時のペナルティーがないので運要素が強いです。この版に特有の特殊カードを使うとその辺りが緩和されるようです。

結果:たっくん 4、K 3、H 3、自分 3、イズナ 2



スピニング プラネット Spinning Planets
SpinningPlanets20230423.JPG惑星が散らばる宇宙空間のボードで宇宙船の独楽(コマ)を誘導させるアクションゲームです。惑星もコマになっていますが、ゲームとしては単なる障害物としてカードに示された通りに配置します。ボードは縁がついた箱で、スタート位置で宇宙船の独楽をスピンさせ、箱を持ち上げ両手でバランスをとりながら宇宙船コマをコントロールして規定の航路に沿って動かすのです。カードによって難易度が異なります。お試しで2−3枚を達成することができました。




コビト Kobito
(説明 20分 プレイ時間 50分)
Kobito20230423.JPG数字のシークエンスを場札と手札とで合わせて完成させていくゲームです。今回で遊ぶのは2回目。ラミー系としてはなかなか面白いと思います。人数が多いと次の手番までに状況が変わりすぎているので、やはり少人数が向いているのかもしれません。2人プレイも試してみたいところです。usalapbitさんは序盤から「このゲームはきつい」を繰り返していましたが、最終的にはトミーさん、自分とともに勝利(タイブレークがないので3人とも勝利です)。

結果:usalapbit 19、トミー 19、自分 19、たっくん 16、イズナ 7



プレヒストリーズ Prehistories
(説明 20分 プレイ時間 40分)
Prehistories20230423-1.JPGポリオミノタイルをドラフトして個人ボードに配置し、様々な目的を達成していくゲームです。ポリオミノは1-4個の正方形で構成され、特に2x2の正方形は「伝説の動物」というこれだけで1点になるタイルです。他に縦列や横列を完成させたり、同じ列に同じ動物(あるいは異なる動物)を並べたり、左上から右下までつないだり、1x1のタイルを5個置いたりなどさまざまな目的があり、すべて1点を獲得できます。目的によっては誰よりも早く完成させると2点というものも多く、8点先取なのでこれは大きいです。

Prehistories20230423-2.JPG各プレイヤーは1-6の数値が2枚ずつの個人デッキを持ち、そこから3枚を手札としてスタート。毎ラウンドカードを任意枚数同時にビッドし、合計数値が少ない人から(タイのときはシリアル番号が大きい人から)ドラフトしていきます。ドラフトするためにはカードの数値が一定数なければならず、また小さすぎると怪我をしてしまい補充が少なくなります。面白いのはビッドしたカードが複数枚ならば、それらを任意に分けて複数のタイルを取れることです。また使わなかったカードは手札に戻ります。補充枚数はタイルを取らなければ3枚、取ったら2枚、怪我をしたら1枚、複数の怪我をしたら0枚というようになっています。

色々とルールを誤解していた部分があり、すべての争いで出遅れてしまい散々な結果でした。

結果:武井 8、usalapbit 5、イズナ 5、たっくん 4、自分 2



王宮にて Am Hofe des Königs (ゲーム全格納庫 Allerley Spielerey より)
(説明 5分 プレイ時間 25分)
「王宮にて Am Hofe des Königs」はプロリグノから1994年に出版された「ゲーム全格納庫 Allerley Spielerey」の6種類のゲームのうちのひとつです。シュピールボックス1992年6号の付録「ホモプフィフィカス Homo Pfifficus」とテーマは異なりますが、ゲーム的には同じです。

AmHofeDesKonigs-Components.JPGコンポーネント
コンポーネントは木製の12マスからなるボード、各プレイヤーの分の異なる色のコマ1個ずつとビッド用の豆5個ずつ(価値5の白1個と価値1の黒4個)、それに12枚のルールカードです。ボードのマスは貴族の階級を表す紋章が描かれており、1番の騎士 Ritter から12番の国王 König まであります。

概要
プレイヤーの目的は騎士から始めて国王まで上り詰めることです。ルールカード12枚はシャッフルして伏せておきます。1番の騎士のマスにコマを置き、各プレイヤーが5個ずつの豆を持ってゲームスタートです。ルールカードを1枚めくり、それを読み上げたあと、全員任意の数(0−9)をビッドし、同時に公開します。その結果によって進んだり戻ったり動かなかったりしますが、指示がない限り動くマス目の数はビッドした数に等しいのです。また、1番の騎士のマスより下がることはありません。これを続けて12番の国王のマスまで到達したプレイヤーが勝利します。また、ルールカード12枚をすべて使い切ったら、その時点で最も進んでいるプレイヤーが勝利します。

ルールカードがこのゲームの核心で以下の12種類があります。スラッシュはそこで区切った部分が異なる2枚のカードがあることを示します。

AmHofeDesKonigs-Boards.JPG最も高い数値は動かない/戻る。それ以外は進む。
最も高い数値2人は動かない。それ以外は進む。
最も高い数値と最も低い数値は動かない/戻る、それ以外は進む。
最も低い数字の2倍を超える数値は動かない/戻る。それ以外は進む。
最も低い数値+2を超える数値は動かない/戻る。それ以外は進む。
最も低い単独の数値は進む。それ以外は動かない。
全プレイヤーの合計が8/12を越えたならば、全員戻る。さもなければ全員進む。

エディションの違い
「ホモプフィフィカス」と「王宮にて」はテーマが異なるだけで全く同じゲームです。テーマは「ホモプフィフィカス」が人類の進化、「王宮にて」が中世の階級社会になっています。コンポーネントについては「ホモプフィフィカス」はボードだけが印刷されており、プレイヤーコマやビッド用のコマは用意しなければなりません。

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AmHofeDesKonigs20230423.JPG「王宮にて」を遊ぶのは2回目です。前回は3人だったので、今回は5人で遊びました。1回1回が異なるルールのなかで読み合いをするのは楽しいものです。今回はルールカードの10枚目くらいでusalapbitさんと自分が国王になれました。次回は7人で遊んでみたいものです。

結果:usalapbit 12、自分 12、たっくん 7、武井 1、イズナ 1



マウアー Die Mauer
(プレイ時間 25分)
DieMauer20230423.JPG他のプレイヤーを出し抜きながら自分の手持ちの壁、門、塔のコマをできるだけ多くなくすことが目的です。全員同時に自分の持っているコマを1つ握ります。手番プレイヤーと同じコマを握っているただひとりのプレイヤーならば、コマを置けますが、誰もいないと手番プレイヤーがコマを置けます。徐々に他のプレイヤーが持っていない(既に置いた)コマができてくるので、最後は手番に誰も持っていない6の壁コマを出して勝利しました。

結果:自分 0(勝利)、武井 3、トミー 5、たっくん 21、イズナ 32、usalapbit 41



ノー マーシー!! No Mercy!!
(プレイ時間 10分)
NoMercy20230423.JPG「ファミリーインク/だるまあつめ」の最小版です。カード枚数が少な目なので時間も短くゲームが鋭いのは良いところです。6−10の数値は7枚づつなのですが、7枚だとカウンティングしやすいですね。高数値を集めたトミーさんが圧倒的な大差で勝利。自分はなんとたったの8点で最下位でした。

結果:トミー 115、たっくん 68、武井 59、イズナ 30、usalapbit 26、自分 8



コロンバ Columba
(説明 10分 プレイ時間 35分)
Columba20230423-1.JPG久し振りに遊ぶ「コロンバ」です。引いたミニボードを共通の場に配置して、隠した種類のタイルを得てそれを自分のミニボードに乗せていきます。共通の場では自分の領土を広げることを目指し、自分のミニボードはその上に全て置いてタイルを妨害や拡張目的に使うことを目指します。最後にミニボードが手持ちに残ってしまうとペナルティー4点になってしまいます。

Columba20230423-2.JPG今回は、最後に置いたミニボードで隠したタイルで手持ちのミニボードを完成させ、それを置くことで大きなエリアを作りました。非常にラッキーで綺麗な終わり方です。たまたまペナルティーがなく綺麗にに終わりましたが、狙ってできるものでもないので、残ったミニボードのペナルティーはルールとして不要なのではないかと思います。次回は2人で遊んでみたいです。

結果:自分 42、イズナ 24、usalapbit 24



ウィーン舞踏会 Wiener Walzer (SNE版)
(プレイ時間 40分)
WienerWalzer20230423.JPG最後はSNE版の「ウィンナーワルツ」で、邦題は「ウィーン舞踏会」です。この版を遊ぶのは初めてですが、絵柄がとにかく分かりづらく、数値3のタイルは男女が逆なんじゃないかとゲーム中に何度か混乱しました。もうちょっとわかりやすく典型的な男女のイラストで良かったのではと思います。ピアトニク版は男女をわかりやすくするために数値の位置をタイルの右上か左上というようにしてあったのですが、今回は白枠か黒枠になっています。ピアトニク版に慣れているせいもありますが、この白黒が今ひとつわかりづらく感じました。さらに、各色のタイルはすべて同じ絵柄なのも残念です。これじゃどこの国なのか特徴がなくて今ひとつ盛り上がりにかける要因になってしまいます。食べ物のイラストも遠目からは何が描かれているのかわかりづらく、異なる食べものの区別が付きづらいものがあります。

と、一通り苦言を呈しましたが、ゲームとしては手軽ながらも面白いと思います。セットコレクションも気にしながらうまく立ち回れたと思ったのですが、イズナさんに僅差で敗北し2位でした。

結果:イズナ 80、自分 77、usalapbit 72、ミスミン 69、H 68

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