横浜クニツィア会 2023.04.16

Games20230416.JPG第21回横浜クニツィア会です。参加者は6名と少なめでしたが、「ホットリード」を始めとするクリミナルケーパーズコレクションをや、ポーランド・エグモントの長蛇の列シリーズを遊びました。個人的な初プレイはシュピールボックスからの「投票日」だけですが、久し振りに遊んだゲームが多くてとても楽しめました。




ゴースト Ghosts (アシンクロン版)
(プレイ時間 20分)
Ghost20230416.JPG「有頂天」のリメイクですが自分の手番をパスできるミストカードが入っています。一見役に立ちそうですが、7で攻められて返せずにミストを出すと逆側から返されることも多いので、そこまで強くはないと思います。それでもパスできるというのは役に立つカードですね。前回は4人プレイでしたが、今回は「有頂天」のベストと思われる3人でプレイ。しかしミスト入りだと4人くらいの方が良いのかもしれません。ラウンド中に1度も失点しないと3点まで失点を返せますが、3人だとこれは難しくて一回も起こりませんでした。経験の差で失点を抑えて勝利しました。

結果:自分 7、ぴーかん 9、ウサギ 10



ホット リード Hot Lead(デラックス版)
(説明 5分 プレイ時間 15分)
HotLead20230416.JPGクリミナルケーパーズコレクション3作目で、このシリーズでは唯一の純新作です。相手が取ったカードによってどのくらいの数字を出してくるのかを予想するのが楽しいです。いつも通りに黒と白のカードと星型バッジのバリアントを入れました。今回は早期捜査賞である星型バッジが取れず苦戦。5色も3枚セットも達成できずに最下位でした。

結果:さぼ 40、ぴーかん 37、ウサギ 21、自分 10



ピューマフィア Pumafiosi (デラックス版)
(説明 10分 プレイ時間 35分)
Pumafiosi20230416.JPGクリミナルケーパーズコレクション2作目で「ニワトリ大混戦(ヘンネンレンネン)」のリメイクですがかなり改良されています。2位が勝つトリックテイクなので、最後のプレイヤーが2位を取りやすいのですが、手札が3枚なので必ずしもうまくはいきません。また、低い数値でトリックを取ってしまうと最終的にマイナスになってしまうことも多いので難しいところです。最初からマイナス3に置く覚悟が必要なのかもしれません。この中央の得点ボードでのシステムはちょっと「エクストラ」っぽいですね。各自4枚持っている特殊タイルの使い方もなかなか悩ましいです。ぴーかんさんの追随を振り切って初勝利。次回は「ニワトリ大混戦」を遊んで違いを探ってみたいです。

結果:自分 44、ぴーかん 37、ウサギ 29、さぼ 4



ポートランド Portland (ブレイジング エース! Blazing Aces! より)
(説明 10分 プレイ時間 40分)
Portland20230416-1.JPG草場さんの説明で久し振りに「ポートランド」を遊びました。草場さんはこのゲームの伝道師でもあり、様々なところで広めているようです。横浜クニツィア会で遊ぶのは通算2回目です。

ゲームを通して6回のポーカーハンドを作り、役の相対順位によって点数が得られます。どこまで無理をしてより高い役を狙うかが悩ましいところです。最初の数ラウンドは得点が低いので2枚程度引いて降りました。絵札の枚数をある程度覚えていたことが功を奏して、トゥーペアができてもこれはフルハウスにならないと踏んですぐに降りることにしたりと、あまり無駄に引かなかったことが良かったのではと思います。ペアを崩してフラッシュを狙ったらストレートになったりと、なかなかドラマチックです(2枚目の写真。1枚目は今回の自己ベストのフラッシュ)。最後はみんなカードが尽きてきて、ワンペアで1位を取れたのはラッキーでした。久し振りの勝利。

Portland20230416-2.JPG52枚のうち30枚は6回のポーカーハンドで使うので余裕は22枚しかありません。それを6回に振り分けると1回あたり3−4枚しか山札から引けないことになります。7回のバリアントだと17枚しか余裕がなく、1回あたり2−3枚と大変厳しいゲームになりそうです。

N人で遊ぶと、総得点は 21N(N-1)/2点(例えば5人プレイならば210点)、つまり1人あたりの平均は 21(N-1)/2点です(5人プレイならば42点)。これを目安にすると良いかもしれません。

草場さんによれば12人くらいまでは十分に面白いとのこと。12人だと総得点1386点、1人あたりの平均115.5点です。時間はかかりそうですが、1回くらいやってみたいものです。トランプ12組と得点表を入れてポートランドビッグボックスとすれば売れるかもしれませんね。

結果:自分 62、草場 50、ぴーかん 42、さぼ 29、ウサギ 27



ソーダ密輸しよう Soda Smugglers (デラックス版)
(プレイ時間 30分)
SodaSmuggler20230416.JPGクリミナルケーパーズコレクション1作目で「ヤバいブツ/チョコっと密輸」のリメイクですがラウンド毎の特殊カードが付いています。お酒やチョコレートではなく、炭酸水(ソーダ)を密輸するというテーマになりました。今回は5人なので捜査官は全員1回ずつ。特殊カードでスーツケースが3つになったり、追加でひとつスーツケースを開けられたりとなかなか面白かったです。いつものように欲張りすぎて失敗。最下位でした。

結果:ウサギ 24、ぴーかん 23、ミズキ 21、さぼ 17、自分 13



共産圏旅行 Pan tu nie stał!: Demoludy
(説明 15分 プレイ時間 40分)
Demoludy20230416.JPG長蛇の列 Pan tu nie stał! シリーズ2作目です。旧共産圏の5カ国(東ドイツ、ソ連、チェコスロバキア、ハンガリー、トルコ)での買い物旅行をするというテーマです。「アタック/ジェムディーラー」とほぼ同じルールですが細かい点が異なります。

1.スタートプレイヤーも5枚で開始
2.10のカードを使って負けたときの罰則はなし

また、バリアントが2つあり、今回は4色かつ10点を目指すというバリアントルールで遊びました。前回も感じましたが、どうもこの10点というのが低すぎてあまりルールとして機能していない気がします。4色か10点かどちらかというようにするとよいのではないでしょうか? それはともかく、自分は中途半端に戦って消費して負けるということを繰り返してしまい、最下位でした。次回はアクションカードのバリアントを採用して遊びたいです。

結果:さぼ 4(12)、ぴーかん 3(10)、ウサギ 3(9)、ミズキ 3(8)、自分 1(2)(カッコ内は点数)



投票日 Wahltag
(説明 15分 プレイ時間 25分)
Spielbox20230416.JPG「投票日」はシュピールボックス1994年1号の付録で Edition Spielbox の7番目にあたります。統一ドイツでの選挙をテーマにしたゲームで、「ベガス」、「マギノール」の元になったと思われるゲームです。今回はコンポーネントとして「ベガス」からコマとチップ、「アートの横取り」から犬のコマ、そしてトランプを使いました。

プレイヤーは統一ドイツの16州で選挙を行います。各州にはパーセンテージに対応しただけマス目があります。マジョリティー争いに勝つと、勝者総取りでその州のパーセンテージを獲得できます。つまり2位は意味がないのです。手番では他の州に移動するか、現在居る州でキャンペーンを行うかです。キャンペーンとはダイスを振って対応するマス目に自分のチップを置きます。このとき、相手のチップがあると置き換えられますが、自分のチップがあると何も起こりません。つまりなるべく相手のチップがあるところを攻めたいというわけです。特にパーセンテージが高い州は上下2段になっており、どちらの段でキャンペーンを行うかを宣言しなければなりません。開票が行われるときは置いたチップの枚数勝負ですが、タイブレークは最小さい数字のマス、それらのなかでは下段優先です。

Wahltag20230416.JPGまた、ダイスを振る前に手札のカードを使って対応する数字のマスにチップを置いたり他の州でキャンペーンをしたりすることができます。ひとり9枚しかないですが、効果的に使うことが大切です。

1を振るたびに旧西ドイツの首都ボンからスタートした大きなコマが州から州へと移動します。移動先で強制的に選挙が行われるのです。順に選挙を行いすべての州で選挙を行ったらゲーム終了です。

本来は州と州の間のシンボルもマスとして数えるようですが、今回はルールを間違えて州から州へは1マスとしてしまったので、あっという間に開票が行われてしまいゲームが終わってしまいました。最後にさぼさんがノルトライン・ヴェストファーレンの12%を取ったものの、ウサギさんが逃げ切って勝利。自分はベルリンの6%とザクセン・アンハルトの6%だけの12%しか取れずに最下位でした。次回は正しいルールで遊びたいです。なお、クニツィアは「選挙政党 Wahlparty」という別の選挙のゲームも作っているので、いずれそちらも遊んでみようと思います。

結果:ウサギ 32%、さぼ 28%、ぴーかん 28%、自分 12%



為替裏取引 Pan tu nie stał!: Cinkciarz
(プレイ時間 25分)
Cinkciarz20230416.JPG長蛇の列 Pan tu nie stał! シリーズ3作目です。「マネー」のリメイクですが、大きく異なるのはどの通貨にも属さないコインに価値が20のものがあることです。この20はなかなか強く、自分は10と20のコインを集めてこれだけで80点です。通貨の20や30の3枚セットを揃えさせないために自分が集めていない通貨の20や30を握りつぶしておくのも大切な作戦です。そんななか、さぼさんが1種類の通貨9枚をコンプリートして500点、さらにもう1種類の3枚セットで600点で勝利。自分はわずかに及ばず580点でした。

結果:さぼ 600、自分 580、ミズキ 500、ウサギ 360、ぴーかん 270



ラインレンダー Rheinländer (パーカーブラザーズ版)
(説明 15分 プレイ時間 60分)
Rheinlander20230416.JPG最後はぴーかんさんが持ち込んでくれた「ラインレンダー」です。このゲームは結構好きなのですが、「チグリスユーフラテス」「サムライ」などの陰に隠れてしまい、なかなか遊ぶ機会がないゲームでもあります。

今回使用したパーカーブラザース版はどの数字のマスもトークンに接しているので、自分はこちらの版が好みです。合併のルールに関する城トークンの所有権など細かいルールが少々ややこしいのですが、そのあたりをしっかり把握してから遊ぶのが良いと思います。なお、今回は各自3枚持っている要塞は手番を消費するというルールだったので誰も使いませんでしたが、正しいルールでは手番に通常のアクションに加えて要塞を置けるようです。

これまで1人あたりの手番数が多い3人がベストだと思っていたので5人で遊ぶのは本当に久し振りでした。結論から言うと5人プレイもかなり良いです。ギークでは4人がベストとなっているようですが、3−5人のいずれでも楽しく遊べるのではないでしょうか。近いうちに再戦したいものです。

結果:ぴーかん 38、ウサギ 35、ミズキ 31、自分 31、さぼ 24



Results20230416.JPG21回記念だったので「シュミット21」を遊ぼうかと思っていたのですが、それはまたの機会に。

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