(プレイ時間 20分)
正式なゲーム名は真ん中のo(オー)はΦ(ギリシャ文字のファイ)でHanΦnahと書くらしいです。同人のアブストラクト。ボードはZ字状にマスが5個並んでおり、両端にそれぞれプレイヤーのコマを、中央に中立のコマを5個ずつ置きます。目的は相手のスタート位置まで自分のコマ5個を移動させること。2アクション制でコマを移動するかスタックを裏返すかのアクションを繰り返します。スタックの最上段の自分のコマを隣接するスタックの最上段に移動できますが、移動先のスタックは移動元より低くなければなりません。中立コマはこの制限がなく、またスタックの真ん中から抜き出して隣接スタックの真ん中に入れることもできます。また両端ではプレイヤーのコマでもこれらの制限がありません。
結果:キノ 勝利、自分* 敗北
ファイア & アイス Fire and Ice
(プレイ時間 各10分)
土嚢の会ではポピュラーなゲームなのでキノさんに紹介したかったゲームです。大きなファノ平面(位数2の射影平面)の各頂点が小さなファノ平面になっていて、それらを巡る2層構造の覇権争いが熱いです。単なるマジョリティーではなく、ファノ平面での直線3つを制覇すれば良いのでなかなか考えます。また自分のコマを動かした後に相手のコマが現れるというのも、他のゲームにも応用出来そうな手法ですね。2戦遊んで1対1。先手が少し有利なのかな。
結果
1戦目:キノ* 勝利、自分 敗北
2戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 30+25+30分)
単一種族デッキ総当たり戦の最終戦(第81戦)はブカ対ブカです。ブカはあとから加えられた唯一の種族で、船とブラフという追加のルールがプレイを難しくしています。まずはルールブックとブルームーン・マスターズでルールの復習をしっかりとしてからゲームを始めました。
Buka23 キャラクター「グー・ラーの亡霊 - 私の影響エリアにカードがないときに限って私はこのカードをプレイできる。戦いの元素は、炎と大地のあいだで変わる」はかなり難しいカードです。攻撃値2-2のシールド、ストップアイコン付きです。船への積載はプレイではないので可能です。能力はまるでミュータントのようですが、ブカなので積載した船からプレイするときにはフリーアイコン付きの扱いにできます。ただし、他の船が影響エリアにあってはなりません。しかし、ほとんどの場合に影響エリアにすでに船があるので、このカードは手札に滞ってしまうことがあり、なんとかならないかと思ったのですが、手番の初めに船を捨ててしまうことでこのカードをプレイできるのですね。ブカで唯一のシールド付きなので、防御として以外と重宝します。
やはり相手のプレイされたカードを捨てさせる、Buka19 キャラクター「モラ・マーン艇長 - もし、このカードが上陸した船からプレイされたならば、今、私はあなたの戦闘エリアにあるカードをすべて捨てることができる」とBuka22 キャラクター「ドロラ・パール見張り番 - 今、私はあなたのアクティブなブースターカード、またはアクティブなサポートカードを、すべて捨てることができる」の2枚の組み合わせが圧倒的です。特に「ドロラ・パール見張り番」はブカでは唯一保護アイコンが付いているカードなので、相手の「モラ・マーン艇長」で捨てさせられることはありません。
また、少し地味ですがBuka25 サポート「武器庫 - 私の手番に、私はサポートカードを1枚追加でプレイできる」はこれ自体がサポートなので出した手番ではブラフカードや船への積載ができて非常に有効です。
1ディール目:初期の手札は船1枚とキャラクター5枚です。途中まで一進一退でしたが、ドラゴン3匹が中央に戻った状態でキノさんの大地10に対し、Buka23「グー・ラーの亡霊」を使ってこちらは炎の9で返します。グーラーは唯一のシールドアイコン付きなので重宝しますが、使い方が難しいカードです。そのあとBuka26 サポート「炎の複写機 - 私のキャラクターカード1枚の炎の攻撃値が2倍になる」という強力なカードをお互いに出して泥沼化します。けっきょくこちらの手札が尽きて勝ち切れず、僅差で敗北。ドラゴン1匹で0対2です。
2ディール目:Buka19「モラ・マーン艇長」とBuka22「ドロラ・パール見張り番」の組み合わせを船から上陸させます。これが決まると気持ちが良いのですが、少々大味かもしれません。最後はキノさんが手札切れになってそのまま敗北し、2対2の同点に追いつきました。手札が先に尽きてしまうと勝つのは厳しいですね。
3ディール目:終盤でキノさんがブラフカードとBuka21「イナ・コー火薬長 - 私のアクティブなブラフカードの攻撃値は、すべて4になる」をうまくつかって、大地18というものすごい攻撃力でドラゴン2匹を手中にしてそのまま勝利。3点勝ちで2対5になり、最終戦ブカ対ブカの戦いを制したのはキノさんでした。
結果
第81戦:キノ(ブカ) 5(2+0+3)、自分(ブカ) 2(0+2+0)
これでブルームーン単一種族デッキ総当たり戦、全81戦は終了です。第5シーズンは同種族対決なのでこれまでの半分の9戦のみで、結果は3勝6敗でした。最終結果は81戦中33勝48敗(勝率41%)です。
総当たり戦を始めたのが2014年1月29日なので9年1ヶ月かかったことになります。異種族対戦である第1から第4シーズンは、9種族をヴァルカ、ホークス、ミミックス、フリット、キンド、テラ、ピラー、アクア、ブカと出版順に並べたときに、それぞれ1つ、2つ、3つ、4つ隣りの種族との対戦をすべて網羅するという方式でした。同じ種族をなるべく連続して遊ばないように均等に進めていくという狙いです。シーズン当たり18戦で、それぞれ概ね1年を要したので、9戦しかない同種族対戦の第5シーズンを含めて4年半くらいで終わると思っていたのですが、第5シーズンは途中からペースが落ちてしまって5年近くかかりました。途中Covid-19があったり、キノさんの仕事が忙しかったりなどさまざまな障壁がありましたが、なんとか最後まで完走できて感慨深いものがあります。
この9年の間に「ブルームーンレジェンド」という全デッキ入りセットの日本語版が発売され、日本選手権も6回行われました。もちろんそれはそれで喜ばしいことなのですが、やはり大きなカードの「ブルームーン」の世界観がもっと広がって欲しいです。キックスターターなど、何かしらの形で元の「ブルームーン」の日本語版が出版される日が来れば良いですね。ブルームーンに栄光あれ!
ここからは統計です。
第5シーズンの結果
自分\キノ | Valca | Hoax | Mimix | Flit | Khind | Terrah | Pillar | Aqua | Buka |
Valca | 4-6 | ||||||||
Hoax | 5-0 | ||||||||
Mimix | 0-5 | ||||||||
Flit | 3-8 | ||||||||
Khind | 5-4 | ||||||||
Terrah | 6-4 | ||||||||
Pillar | 1-5 | ||||||||
Aqua | 1-8 | ||||||||
Buka | 2-5 |
全81戦最終結果
自分\キノ | Valca | Hoax | Mimix | Flit | Khind | Terrah | Pillar | Aqua | Buka |
Valca | 4-6 | 8-0 | 8-0 | 0-6 | 2-8 | 0-7 | 0-5 | 3-5 | 8-0 |
Hoax | 5-4 | 5-0 | 6-4 | 8-0 | 5-4 | 4-7 | 5-0 | 0-8 | 7-3 |
Mimix | 0-6 | 2-6 | 0-5 | 6-0 | 0-8 | 2-8 | 8-2 | 0-8 | 0-6 |
Flit | 8-2 | 0-8 | 6-2 | 3-8 | 6-2 | 2-6 | 2-8 | 0-5 | 1-7 |
Khind | 5-4 | 5-4 | 8-2 | 4-8 | 5-4 | 1-8 | 8-0 | 2-7 | 5-0 |
Terrah | 3-7 | 2-6 | 0-5 | 8-2 | 6-0 | 6-4 | 8-3 | 0-6 | 6-4 |
Pillar | 0-5 | 5-0 | 0-8 | 1-7 | 0-6 | 0-6 | 1-5 | 1-6 | 0-5 |
Aqua | 6-0 | 4-8 | 2-6 | 7-0 | 4-5 | 5-4 | 4-8 | 1-8 | 0-8 |
Buka | 3-5 | 6-0 | 3-7 | 5-2 | 4-6 | 4-8 | 8-3 | 0-6 | 2-5 |
シーズン別結果
シーズン | 開始 | 終了 | 対戦数 | 勝ち | 負け |
1 | 2014.01.29 | 2015.01.23 | 18 | 9 | 9 |
2 | 2015.04.09 | 2015.12.31 | 18 | 10 | 8 |
3 | 2016.03.04 | 2016.12.14 | 18 | 4 | 14 |
4 | 2017.01.19 | 2018.01.25 | 18 | 7 | 11 |
5 | 2018.03.15 | 2023.02.21 | 9 | 3 | 6 |
total | 2014.01.29 | 2023.02.21 | 81 | 33 | 48 |
種族別にみると、異種族対戦の72戦中それぞれの種族は16戦ずつ遊ばれています。以下がその統計です。
種族別の勝敗結果
Valca | Hoax | Mimix | Flit | Khind | Terrah | Pillar | Aqua | Buka | |
勝ち数 | 7 | 10 | 6 | 6 | 10 | 11 | 4 | 11 | 7 |
負け数 | 9 | 6 | 10 | 10 | 6 | 5 | 12 | 5 | 9 |
81戦はすべてクリスタル5点勝負なので、最低でも2ディール行います。以下はディール数による統計です(ただし、第1−2戦は推測による)。
ディール数 | 対戦数 |
2 | 32 |
3 | 37 |
4 | 10 |
5 | 2 |
total | 81 |
データを細かく見ると、前後戦両方に勝っている異種族の組み合わせは、自分はヴァルカ対ホークスなど5通りあり、そのうちホークスに関する対戦が4通りと最多です。つまり自分はホークスの強みも弱みもわかっていることになり、同種族対戦のホークス戦も勝利しています。キノさんはアクア対ピラーなど11通りもあり、そのうちアクアに関する対戦が5通りと最多です。注目すべきは次点のピラーの3通りで、もちろん同種族対戦のアクアとピラーはどちらもキノさんが勝利しています。
同日に複数回戦うことも多かったので、レポートは57回あります。最多は2015年12月31日の第33−36戦の4戦です。開催場所は、ゲームカフェぶんぶん10回、キノ宅6回、ジェリージェリーカフェ横浜3回、らうんどとりっぷ3回、ボードゲームレルムDDT1回、Gamez白楽1回、その他(2人/3人ゲーム会)33回でした。
最後に、各プレイレポートへのリンクです。ゲームインデックスにも載せる予定です。
(対戦番号:結果という表記です)
リフトフォース Riftforce
(説明 20分 プレイ時間 30分)
特殊能力の異なる7つか8つの種族から3つを選んでそれらのカードを混ぜてデッキとします。それぞれの種族は数値5-7のカードが数枚ずつ入っています。手番には場の同じ場所に3枚、あるいは隣接する3カ所に1枚ずつのカードを置くか、1枚カードを捨ててそのカードと同じ数値か種族どちらかについて場のカードの特殊能力を3枚まで発動するか、手札が5枚になるようにカードを補充するかです。補充の時には場の相手側にカードがなく自分側にだけある場所につき1点が入ります。こうして得点を重ねていき12点先取で勝利です。
種族を3つ選ぶということは特殊能力を3つ選ぶということであり、これらの組み合わせも大切だと思います。ちょっと「ヴィンチ/スモールワールド」みたいですね。うまく特殊能力を使うことができて、終盤引き離して勝利。
結果:自分* 12、キノ 5
エパミノンダス Epaminondas
(プレイ時間 25分)
キノさん持ち込みのネスターゲームズです。久し振りに遊ぶ「エパミノンダス」ですが、やっぱりこのゲームは難しいですね。最前列で横に並べておくとある程度は防御ができてしまうので、きっちりと作戦を立ててから攻め込まないと勝ちきれないです。序盤は優勢だったものの後半でどんどんとコマを失い最後は防御できずに敗北。いやー、結構奥が深いですね。
結果:キノ 勝利、自分* 敗北
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