エッセンで知り合ったシンガポール・オリゲームのダリルさんに横浜で会いました。遅めの昼食と散歩のあと、ダリルさんはリゴレで OKAZU Brand の林さんと一緒に遊ぶということで誘われてリゴレで遊びました。ダリルさんのゲーム3つ、林さんのゲーム1つを含む計6ゲームを遊びました。
リーフ レスキュー Reef Rescue
(プレイ時間 20分)
オリゲームその1。2022年の最新作。メモリー(神経衰弱)の一種です。プレイヤーは4種の探査機を持っており、それが2枚のカードの表裏に描かれています。2枚のうちどちらかを使ったら裏返すので常に2種類の選択肢があり連続して同じものは使えません。探査機はそれぞれ、4枚までめくって大きな魚を獲得、小さな魚を獲得、1列連続3枚をめくって獲得、3枚を見て移動させる、という能力があります。大きな魚は2枚でペアになっており、2枚で絵が揃わないと取れません。また途中でゴミをめくってしまうとそこで手番が終了なので、途中でやめることも大切です。得点は大きな魚やサンゴは1枚5点、小さな魚は2−4点です。
絵柄が非常に綺麗で色々と工夫がありますが、少々煩雑でルールを詰め込んだという感じがします。大きな魚、小さな魚、1列、という3つの探査機は捲る枚数の上限はなくても良かったのではと思います。
結果:林 50、ダリル 36、自分 29、ノブイ 16
ウォック アンド ロール Wok and Roll + 韓流 The Korean Wave
(プレイ時間 50分)
オリゲームその2。戦略が問われる紙ペンゲームです。今回は基本ゲームに韓流という拡張ボードを入れて遊びました。手番プレイヤーがダイス6個を振り、すべてのダイスを使います。他のプレイヤーはそのうち白いダイス4個だけ使うことができます。出目は米、麺、肉、野菜、海鮮、指南書で、これらの組み合わせで個人ボードの様々なマス目を埋めて料理を完成させていきます。なるべく同じカテゴリーの料理を誰よりも早く多く作るとボーナス得点になるので、まずはそれを狙っていくのが良いでしょう。
指南書を使うと自分の技術を磨けたり(手番プレイヤーだけが使えるダイスを使えるようになったり、コスト無しで食材が手に入ったりする)、食材を保管したりできます。この手のゲームによくあるように、こちらをチェックすれば別のところのボーナスが手に入るなど、ボードの様々な場所が絡み合っています。
プレイヤーインターアクションはカテゴリーごとの争いくらいですが、テーマが楽しめるならば楽しめるのではないでしょうか。自分は韓国料理が苦手なので(特にこのゲームでは苦手なキムチが重要な役割を果たし、8割くらいの料理にキムチが入っている)、あまり料理を完成させたいという気分になりませんでしたが、将来日本料理の拡張が出たらまた遊んでみたいです。しかしウォック(中華鍋)と日本料理の相性が良くなさそうなので無理かもしれませんね。
結果:ダリル 71、ノブイ 68、林 65、自分 43
リカーーーリング Recurrring
(プレイ時間 3ディール45分くらい)
ダリルさんが遊んだことがないというので「リカーーーリング」を遊びました。途中で「これはゴーアウトゲームだと思っていたけど違うのか?」とノブイが言っていたのが印象的です。その通りです。ゴーアウトが目的ではなくリソースとなる手札をなるべく使わないようにしながら得点を重ねていくゲームなのです。何度か遊べばそのあたりはわかると思いますが、先入観でゴーアウト系だと思っている人が案外多いのかもしれません。僅差で自分が勝利。久し振りにこのゲームで勝った気がするので嬉しい。
結果:自分 22、ダリル 20、ノブイ 19、キタ 14、林 14
ハチトレイン Hachi Train
(プレイ時間 2ディール20分)
「リカーーーリング」に似ているということで、リゴレに常備されていたものを遊びました。カード構成は8ランク(1−8)各5枚の40枚を各プレイヤーに配り、さらに他に2つの隣接する数字が書かれた特殊カード4種(1&2、3&4、5&6、7&8)各2枚の8枚は山札とします。
「ボーナンザ」「支離滅裂」「スカウト」のように配られた状態の手札をソートできません。直前のプレイヤーよりも強い同位札の組み合わせを出すこと、そのときに直前のプレイヤーが出したカードを取ることはリカーーーリングと同じです。取ったカードは手札のどこにでも入れられます。
リカーーーリングとの大きな違いは最初から複数枚出しても良いこと、出されたものより2枚以上多く出しても良いことで、良く言えば派手、悪く言えば大味な展開になります。さらにハードパスではなくソフトパスで、8回目までのパスでは山札の強力な特殊カードを取れるので、最初の2巡くらいはみんなパスするだけなんじゃないかと思います(実際にそれに近い展開になりました)。また全員がパスすると流してそのプレイヤーからリードします。目的は手札をなくすこと。出しきるときは直前のプレイヤーが出したカードを取らずそのまま上がりとなり、最後まで上がれなかったプレイヤーが1失点します。何ディールか行って誰かが2失点したら終了です。つまり勝者ではなく敗者を決めるゲームなのです。
どうしてもリカーーーリングと比べてしまいますが、リカーーーリングの緻密な面白さと比べると大味に感じます。最初は特殊カードを取るだけの展開だし、並べ替えができないのは配られた時だけで一度手札が揃い始めるとこのルールもあまり機能しているようには思えません。カジュアルになったというのはわかりますが、その分面白さは今一つというのが正直な感想です。
結果:不明
ドリアン ダッシュ Durian Dash
(プレイ時間 20分)
オリゲームその3。2021年。場に2列に並んでいるドリアンカードを同時アクションで獲得します。ドリアンには得点になるものと失点になるものがあり、あらかじめ各プレイヤーに得点になるものと失点になるものが指示されます。手札のカードには数値と矢印とアクションが描かれており、これを2列(PahangかJohor)のどちらに適用するかを示すカードと合わせてビッドして、数値の小さいプレイヤーからアクションを行っていきます。矢印は列のどちらの端から数えるかを意味し、アクションには何番目を取るか、捨てるか、手札から置くか、などといったことが示されています。
色々な種類のドリアンを区別するために、シラコ、タラコ、カズノコなどと勝手にあだ名をつけて呼んでいました。プレイ感覚としては「貴族の務め」「6ニムト」「サクラ」などが近いかもしれません。
結果:キタ 19、林 19、自分 18、ノブイ 15、ダリル 15
イグゾースト Exhaust
最後は OKAZU Brand の林さんのデザインしたゲームです。敗者を決めるゲームで、カードが出せなくなったら敗北です。テーブルにはカードを出す場所が10カ所あり、そのうち4カ所はカードの4スートに対応しています。ここは対応するスートでより大きな数値のカードを出さなければなりません。あとの6カ所は2枚以上の役を出す場所で、ペア、スリーオブアカインド、フォーオブアカインドの3カ所はより高い数値を出さなければならず、ストレート、フラッシュ、エニイ(なんでも良い)の3カ所はより多い枚数を出さなければなりません。これらの役は最初に出した枚数マイナス2分の砂時計カードがもらえて、あとでカードを出す代わりにパスとして使えます。ペアは砂時計カードの代わりに余った通常のカードを1枚もらえます。
1人の敗者を決めるという部分はあまり好みではないですが、ゲームのバランスは良いと思います。4回遊びました。
結果(4回戦):ダリル 0、自分 0、ノブイ −1、林 −1、キタ −2
夜もかなり遅くなりましたが、初めて卓を囲む方々と楽しく遊べました。
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