エッセン シュピール 2022

Poster-Spiel22.JPG2019年以来、3年振りにエッセンを訪問しました。Covid-19の影響で2020年は中止(デジタルのみ)、2021年は日本が第5波で感染が急拡大しており、海外への渡航は厳しかったのです。今年は感染が心配だったので、最初はエッセンだけ行ってすぐに帰国するつもりだったのですが、色々計画を立てるうちにやはり欲が出てきました。結局、シュピールのあと、デュッセルドルフ、ハイデルベルグ、ミュンヘン、マーストリヒト、リーズ、エジンバラの友人知人に会うことにしました。

旅行計画
10月3日−5日:成田からドーハ、ウィーン経由でデュッセルドルフへ
10月5−11日:エッセン(シュピール)
10月11-14日:デュッセルドルフとマーストリヒト
10月14−17日:ミュンヘン
10月18−21日:再びデュッセルドルフ、リーズ経由でエジンバラへ
10月21−24日:エジンバラ
10月24−25日:エジンバラからドーハ経由で成田へ

Catalogue-Spiel22.JPG例によって往復の飛行機とエッセン滞在中のホテルだけは予約してから行きました。やはり物価高騰と円安の影響で、航空券とホテルは非常に高かったです。感覚として、1.7から2倍くらいです。ロシア上空は飛べず、比較的短距離の北極周りはヘルシンキ経由のフィンエアーだけで非常に高額。さらに羽田発着があまりにも高いので、今回は南回りの成田発着を予約しました。

エッセンではホビージャパンの手伝いを少ししながら、様々なブースをまわって楽しみました。ドイツのあとはブレグジット後初めてのイギリス・スコットランドです。結局、マーストリヒトとリーズの友人知人には会えませんでしたが、代わりにハイデルベルクとヴィースバーデンに寄ることができ、充実した旅になりました。

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10月3日 月曜日 (東京→ドーハ)

NaritaTerminal2-20221003.JPG15時ごろ自宅を出て成田空港第2ターミナルへ。手持ちのユーロが思いの外少なかったので両替します。そのあと、夕食を食べようと隅々まで探索しますが、廃業した店、時間短縮営業の店ばかりで地方の寂れた空港みたいです。マクドナルドとスターバックス以外は中華と蕎麦しかやっていません。ラストオーダー間際の蕎麦屋「つるはん」にギリギリで入って夕食。

QatarAirways807Food20221003.JPGカタール航空807便は22:10出発です。理由はわかりませんが、出国スタンプはなくなっていました。搭乗して1時間くらいしてから機内食にありつけました。チキンを選んだら、味がほとんどないチキンカツ卵とじでした。塩コショウが欲しいと思っていたら、これまで当たり前のように付いていた塩コショウがありません。この辺りも航空会社の経費削減なのでしょうか。

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10月4日 火曜日 (ドーハ→エッセン)

LambKoftaWrap20221004.JPGドーハでの乗り換え。成金主義みたいなドーハ空港で4時間待ちです。さすがに何も食べないわけにはいかないので、Lamb Kofta Wrap というラム肉のラップを食べました。結構美味しいけど59カタールリヤル(2000円超)でした。

カタール航空183便でドーハからウィーンへ。ウィーンでのユーロ圏への入国審査が長蛇の列で時間がかかり焦りましたが、次のオーストリア航空159便には間に合いデュッセルドルフには18時前に到着しました。

DerendorfS6-20221004.JPGデュッセルドルフ空港からエッセンに向かうにはモノレールで空港駅に出てRE1に乗る経路が一般的ですが、RE1は混むので空港直下にある空港ターミナル駅からS11に乗って2駅目の Derendorf でS6に乗り換えることにします。しかしちょうどS11は出発したばかりで次は20分後。しかし20分後、さらに40分後も列車はキャンセルされてしまい、結局1時間も寒々しいターミナル駅で待つことになりました。仕方ない、こういうこともあるか。しかし今回に限らず、今回の旅ではドイツの列車は常に遅延が発生していたように思えます。

Derendorf で乗り換えたS6の車内ではエッセンからデュッセルドルフに通勤しているという女性に話しかけられました。彼女も混雑を避けるためにRE1ではなくS6を使うそうです。親切にも路線図の最新版を譲ってくれました。

PetulHotel20221004.JPGエッセン中央駅 Essen Hbf 着。ツォルフェアアイン経由ゲルゼンキルヘンHbf行きのトラム107で北上します。今回の宿はペトゥルホテル Petul Hotel An der Zeche で、ちょうど2つの停留所の中間点にあります。車内から目でホテルを目で確認するために中央駅から遠い方の Ernestinenstr. 停留所まで乗ったのですが、ホテルだと思われる建物はありません。不安になりながらもスーツケースを転がして来た道を戻ると、それらしき建物はありましたが真っ暗で廃墟みたいです。これはもしかして騙されたのか! と思って扉を見ると、右側に回ってくださいという指示があり、右側の奥まったところが入り口でちゃんと明かりも付いていてホッとしました。

PetulHotelHeating20221005.JPG予定よりかなり遅れましたがチェックイン。ホテルにはシュピールボックスの特別版が数部置いてあり、また部屋のシャワーの天井近くには電熱式のヒーターが付いています。冬は重宝しそうです。Wi-Fiが繋がらないと言うとレセプションの人がルーターを貸してくれました。この時点で22時30分。8時間の時差を考慮すると日本時間では5日の朝3時半。つまり自宅を出てから36時間もかかったことになります。

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10月5日 水曜日 (シュピール0日目)

Entrance-Spiel22.JPGイギリスからのシュピール参加者と雑談しながらホテルで朝食をとり、エッセンHbfに近い方のKrhs (Krankenhaus) Stoppenberg 停留所からトラム107に乗って出発。途中のHbfでノルドゼー Nordsee に寄り、昼食用に魚のサンドイッチを2つ買ってからメッセへ向かいます。一応、シュピール会場ではFFP2マスクが必要とのことだったので同等であるN95マスクも持って行ったのですが、ほとんどの人が通常のマスクをしているようだったので、あまりN95マスクは使いませんでした。

PressConferenceCatInTheBox20221005.JPG今回はプレスパスではなかったのですが、オープニングセレモニーには空席があれば参加できたみたいです。セレモニーのパンフレットだけ頂きました。そのあとのプレスコンファレンス(各出版社のプレゼンテーション)ではホビージャパンでキャットインザボックスの説明を手伝いました。隣りはモンダイナイゲームズで、そういえばそういう出版社があったなあと思いながら、日本語が堪能なスウェーデン人のハルちゃんと親交を深めました。空き時間にゲームを色々見てみましたが、今回はリサーチ不足でなにがなにやらという感じです。

Knizia20221005.JPGまた、クニツィアとカレンさんと会って、少しの間ですが話をすることができました。プレゼントとして、クニツィアのゲームの写真が散りばめられた蝶ネクタイやラマのグッズ、そしてゲームを幾つか頂きました。蝶ネクタイどころかネクタイもほとんどしたことがないのですが、せっかくなのでシュピールの間は付けることにしました。

夕方にはCGEが提供しているゲーム紹介を担当することになり、ねいじまさんと共にYouTubeに出ることになりました。「キャット・イン・ザ・ボックス」と「運命の旅団」です。少し緊張しましたが、司会の方もとても気さくでリラックスして話せました。https://youtu.be/1UWxShfH_fI

Pfefferkorn20221005.JPG夜はホビージャパンのねいじまさん、上田さんと3人でペッパーコーン Pfefferkorn に行きました。まだこの店が営業していてよかった。やっぱり肉が美味しいですね。

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10月6日 木曜日 (シュピール1日目)

SoldOut20221006.JPGいよいよシュピールの開幕です。初日からホビージャパンのブースにはキャットインザボックスを求める人々の長い列ができています。なんとたったの15分で完売してしまいました。すごい!

3年振りにエリックに会い、一緒に会場を巡りながら幾つかゲームを遊びました。




フィロソフィー Philosophy
Philosophy20221006.JPG自分のコマで3連をつくる3目ならべです。それぞれのコマには相手のコマに対して影響する方向と効果が描かれており、例えば右隣りのコマを上に1マス移動させる、といった具合です。面白いのは自分のコマには影響しませんが、相手のコマが移動させられて再び自分のコマの別の影響下になると効果が発生するのです。この連鎖反応が面白さの1つです。特に相手のコマを引き寄せて自分も動くというコマがあり、これが唯一自分のコマも動くという能力なので重要です。4回遊んで1勝3敗。

結果:エリック 3、自分 1



タワー オブ ザ サン Tower of the Sun
TowerOfTheSun20221006.JPGこれもアブストラクトで高いタワーを作り、相手のタワーを奪います。細かいルールは忘れてしまいましたが、プレイ感覚が「光合成」に似ていたと思います。ギークで見てみると2018年とそこまで新しいゲームではないようです。エリックと遊んでかなりの接戦になり楽しめました。




エリックと別れて奥の5番ホールや6番ホールを周ります。今回も使っているホールは6番までのようです。



ディストリックス Distrix
Distrix20221006.JPGエリアマジョリティーのゲームです。あらかじめ各マスにはどちらかのプレイヤーの点数が書かれており、手番には9色の中からひとつ選んでボードに配置します。同じ色が繋がっていくように配置しなければならず、最終的にすべてのマスが埋まった時に色別にマス目の点数を計算し、多くの色数を獲得したプレイヤーが勝利します。配置制限のルールなどをもう少しルールを整理すれば、かなり面白くなるのではないでしょうか。アメリカ・ウィスコンシン州で教授をしているというデザイナーのマットと遊びました。

結果:自分 勝利、マット 敗北



ZagrebGrill20221006.JPG夜はホビージャパンの方々、そしてその隣りのブースのオリゲームズの方々と中央駅の北にある、サグレブ・グリル Zagreb Grill というクロアチア料理。オリゲームズの方々とも仲良くなれたし、なによりも肉料理が美味しかったです。

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10月7日 金曜日 (シュピール2日目)

Itten20221007.JPG朝から本格的に目当てのブースを巡って色々と買います。イッテンで、忍者マスター、ダイスツリーでラーの豪華版を手に入れて、さらに会場の奥に散らばる中古ゲームのブースを物色します。

ドイツまでの飛行機がキャンセルされて、1日遅れで到着したというサニーバードの平さんと合流。連絡は最初はG-mailでしたが、自分の3G携帯電話がなんとドイツでもまだ使えました。もうドイツでは3Gはなくなったはずですが、まだ残っていたのですね。平さんと幾つかブースを一緒に回って新作を遊びます。




マッド Mad: Motion Attack Defense
Mad20221007.JPGタイトルの通りそれぞれのコマにモーション、アタック、ディフェンスの3つの要素が1か2の数字で表されています。コマの特性をうまく活かして相手のキング(1−1−1のコマ)を捕獲するのが目的です。ちょっとアダプトイドに似ていますが、こちらはコマの数字を変えることはできません。しかし、コマの位置を入れ替えるというアクションがあるので、これをうまく使っていくのが良いのかもしれません。




森のマイスター Waldmeister
Waldmeister20221007.JPGゲルハルトの新作。3色3つの高さの棒を均等に持ちます。プレイヤーの1人は同じ色のペグを、もう1人は同じ高さのペグをつ繋げてまとめるのが目的です。手番では、ボード上のペグを1本、直線上に動かし、空いたマスに手持ちの任意のペグを差します。すべてのペグを差した時、それぞれ同じ色、あるいは同じ高さのグループで最大の3グループが得点になります。今回で一番面白かったアブストラクトです。

結果:自分 29、平 22



ESGKnizia20221007.JPGヨーロピアンソサエティオブゲームコレクションズ Europäische Spielesammler Gilde / European Society of Game Collections (ESG) といういつもゲームの展示をしている静かなブースがあります。ふと見ると、ひとつだけクニツィアのゲームばかり展示してあるショウケースが目を引きました。Reiner Knizia 65 と書かれており、彼の65歳を記念した展示のようです。初期のゲームから最新作、そして書籍やファンアイテムまでバランスよくゲームが棚に並んでいます。担当者のフランクと少し話をすることができました。後日もっと話を聞きたかったのですが、フランクは高齢で翌日以降はシュピールに来られなかったようです。

HelvetiqBooth20221005.JPG次に、ヘルベチクのブースを訪ねます。ブースの壁に大きくYou're ESSENtial to us. と書いてあるのが洒落ています。3年振りにハディと再会し、面白そうなゲームを幾つか紹介してもらいました。そのうち、特にお勧めだという「マダ」を一緒に遊びました。




マダ Mada
Mada20221007.JPG「マダ」というタイトルは「マダガスカル」から来ていると思われます。プレイヤーは上限3枚の手札から自分の前に1枚出すか1枚引くかを繰り返します。このとき、数字が緩やかな昇順(つまり同数字でも良い)になっていなければなりません。誰かが出せなくなった時に自分の前の一番上のカードが得点になります。数字が高ければ高いほど高得点なので、誰かがバーストすると思ったら高数字のカードを出せば良いのですが、それはもちろんリスクを伴います。なかなか面白いですね。旅行中にも友人宅で5回遊びました(10月15日を参照)




Dampfe20221007.JPG夜はホビージャパンの3人(ねいじま、上田、浅井)と平さんと計5人でボーベックにある Dampfe にいきました。ホビージャパンの方々は毎年来ているのに豚料理の店に行くのは初めてというのはちょっと意外です。シュバイネハクセやソーセージなどを堪能しました。5人で3皿がちょうど良い感じで、綺麗にみんな食べきりました。

NE02-20221007.JPG往路はトラム103を使いましたが、復路はSバーンのS9です。これが時間通りに来ず、中央駅 Hbf に着いた時には自分のトラムは終わっており、3年前のように深夜バスを使いました。前回はNE1でしたが、今回はNE2という系統です。夜中でも1時間おきに走っているし、料金はトラムと同じなので非常に便利です。

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10月8日 土曜日 (シュピール3日目)

エッセン中央駅のノルドゼーで平さんと待ち合わせました。平さんにノルドゼーを紹介したかったのですが、開店時間15分を過ぎても一向に開かずに、しびれを切らしてUバーンとトラムの乗り場近くのパン屋さんに行きました。


バスケット タック Basket Tack/Foosketball
Foosketball20221008.JPG昨日から気になっていたアクションゲームです。バーを2つ操り、ボールを掴み取ってゴールにシュートします。この動作は面白いのですが、相手を防御することなどはできず、ひたすらボールをつかんではシュートするだけです。少々単調かもしれません。




続いてエリックに勧められた F-Hein-Spiele を訪ねます。



ニボス Nivos
Nivos20221008.JPG2015年のゲームです。全員同じ組み合わせの様々な大きさのコマを持ち、同じ色が隣りにならないように積み上げていくゲームです。パスをすると場にある一番低い円柱を取らなければなりません。パスはわざとすることもできます。円柱がすべてなくなるとゲーム終了で、円柱の高さの合計が少ない方が勝ちます。ゲーム自体は「ペントアップ」などのパズルっぽさがあり、円柱を重ねて勝敗を決めるのはちょっと「フィガロ」っぽいです。あとで記録を見たら2015年にキノさんと遊んでいました。そのときよりもなぜか面白く感じました。翌日にもエリックと遊んでしまいました。




クサー Ksar
Ksar20221008.JPG2018年のゲームです。1x2x3のコマを縦、横、平らの3つの向きで配置していきますが、同じ向きのコマが隣り合ってはいけないというのがこのゲームのすごいところです。目的は自分のコマをより多くつなげることですが、ニュートラルのコマを3つずつ持っており、これはどちらのプレイヤーの連結にも寄与します。しかしニュートラルのコマは余ってしまうと減点になるのが辛いです。かなり良質のアブストラクトです。これも翌日再びエリックと遊んだゲームです。




フロレンティン Glück, Verstand und Edelsteine / Florentiner Domino
GluckVerstandUndEdelsteine20221008.JPG絵柄が合うようにタイルをつなげていき、自分の色の宝石のエリアを多く完成させることを目指します。タイルは置ける範囲が決まっているので、相手の宝石のエリアを完成させないようにします。また終了後に辺に1枚置いて完成させられるというルールがあり、これをうまく利用したいところです。全体的には、引き運が大きく戦略性はあまり高くないです。




ジャスト ワイルド Just Wild
JustWild20221008.JPG続いて、ヘルベチクのブースで「ジャストワイルド」を遊びます。それぞれのプレイヤーが異なる動物を担当します。カードで遊ぶ陣取りのようなゲームです。カードを裏向きにプレイしてボードを広げていくか、カードの数値を合致させるように他のプレイヤーの動物を上書きします。例えば2と4のカードを上に置くなら6のカードでなければならないのです。防御のためにカードの上にチップを置くこともできますが、チップには限りがあります。なかなかよくできています。平さんと2回遊びました。




シー ソルト アンド ペーパー Sea Salt & Paper
SeaSalt&Paper20221008.JPGカードはすべて折り紙を使った海洋生物などの写真です。セットコレクションで点数を高め、相手より手札の点数が高いと思ったら宣言をするというようなゲームですが、点数の相場がよくわからず、ルールがかなり多かったので消化不足で終わってしまいました。




Mondainai20221008.JPGシュピール前日(プレス日)で隣りのテーブルだったモンダイナイゲームズの怪しいゲームを買いました。インビー Yimbyという都市開発のゲームです。ニンビー Nimby=Not in my back yard ではなく Yimby=Yes in my back yardというわけです。日本語が堪能なスウェーデン人のハルちゃん(ハロルドさん)に、どうしてモンダイナイゲームズという名前にしたのかと聞くと、むかし高田馬場で泥酔して職務質問を受けた時に「問題ない」と言われたからだそうです。なるほど、まさかそんな由来だったとは驚きです。




ワンピース カードゲーム One Piece Card Game
OnePieceCardGame20221008.JPGこのゲームを扱っているブースで試遊するとプロモデッキがもらえるということで、そのプロモデッキが欲しいゲーマーのために代わりに遊びました。何が何だかわからないまま、海賊王になって遊びました。相手をしてくれたねいじまさんがルールを把握していたので、ゲーム自体はスムースに進みましたがほどなく敗北。

結果:ねいじま 勝利、自分 敗北



Dampfe20221008.JPG夜は昨夜に続き、ホビージャパンの皆さんと5人で2日連続の Dampfe へ。今度は中島さんも一緒です(ねいじま、上田、浅井)。ソーセージの他にフィッシュアンドチップスなどちょっと違ったものも頼みました。やっぱり美味しいですね。やはり終電に間に合わずNE2で帰宅。

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10月9日 日曜日 (シュピール4日目)

SanFrancisco20221009.JPG最終日です。午前中は買い物に奔走します。クニツィアの新作「サンフランシスコ」はレベル Rebel から出版されているはずですが、レベルのブースで聞くとアズモデで売っていると言われました。そのままアズモデのショップにいくと「乗車券サンフランシスコ Zug um Zug: San Francisco」を案内されてしまう始末。結局アズモデでは販売していません。それにしても「サンフランシスコ」の知名度の低さよ! 結局あとでSpielbergという一般販売ブースに行ったら普通に売っていました。

Currywurst20221009.JPG正午にリンカーン夫妻と待ち合わせて食事。彼らの友人数人も交えて、カリーヴルストを食べました。ドイツに来ても食べないこともあるので、結構久し振りだと思います。シュピール会場での食べ物のレベルが上がっているのか、これまでのカリーヴルストの中では一番美味しく感じました。
次にシュテフェンシュピールのブースに行ってシュテフェンと再会。しばし話し込んだ後、2つほどゲームを遊びました。




二つの道 Zwei Wege
Zweiwage20221009.JPG相手の動物の進む先を当てるというブラフのゲームです。シンプルですが、ブラフにもある程度根拠があるので戦略もあります。こういうのも良いですね。




トカン Tokan
Tokan20221009.JPG見た目は「怪盗 Kaito」っぽいです。5x6にタイルをランダムに並べてスタート。ネズミ、ジャッカル、ライオンがそれぞれ1、2、3に対応しており、その数値だけちょうど縦横に動きます。空白マスには動けず、空白マスは飛び越えられません。また着地点は出発点よりも高くなければなりません。そして相手が動かしたコマの上に直後に乗ることはできません。この最後の縛りが非常によく効いていて、この辺りにデザインのセンスを感じます。自分が一番上の2段以上のスタックがスタックを構成するコマ数だけ得点します。




CatInTheBoxFairplayResult20221009.JPGいよいよフェアプレイの結果発表です。なんとホビージャパンの「キャットインザボックス」が1位になりました。YouTube に出た甲斐があるというものです。15分で売り切れただけありますね。

最後はエリックと5時15分に待ち合わせて、F-Hein-Spiele のブースでクサー2回とニボス1回を遊びました。エリックはクサーが強く、今のところ全敗です。

Nivos20221009.JPGKsar20221009.JPG

最後にオランダのゲーム、ジョリーダッチでお土産用に幾つかゲームを買いました。昨日立ち寄って幾つかのゲームのデモを見たのですが、どれも小気味良いカードゲームで自分の好みに近いと思われます。

これでシュピールは終了です。少し早めに会場を後にし、ロッカーの大量のゲームをタクシーでホテルに輸送します。浅井さんに荷物番をしてもらって助かりました。タクシーの運転手は Petul Hotel はエッセン周辺に合計7ヶ所もあるんだと言います。ホテルの人によれば今は5箇所に減ったそうですが、結構大きなチェーンなのですね

TrattoriaLaFamiglia20221009.JPG荷物運びが一段落して、ホビージャパンの皆さんとの夕食に合流するべく中央駅に向かいます。以前ネスターらが泊まっていた G Hotel のすぐそばのイタリアン Trattoria La Famiglia です。ねいじまさんがドイツ語ができるので、助かりました。家庭的な雰囲気で、パスタもピザも美味しかった。ホビージャパンの皆さんには本当にお世話になりました。これで日本からの皆さんともお別れです。例によってトラムの終電を逃したのでNE2で帰宅。もうすっかりNE2の常連ですね。

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10月10日 月曜日 (エッセン)

この日は休息日。郵便局から荷物を送り、洗濯をします。 身体中が痛く、午前中は寝坊してのんびり過ごしました。

Percels20221010.JPG郵便局は徒歩数分の Ernestinenstr. 駅のところにあるので、会場に落ちていた段ボール箱とバブルラップで荷造りし、郵便局まで4往復。かなり汗だくになりましたが、なんとかこの日のうちに出荷しました。金額は会場から送る値段の約半額です。会場では段ボール箱の箱代で7ユーロとか取られますが、こうして拾えば無料です。

Laundry20221010.JPG そして夜は洗濯。トラム107系統をさらに4駅ほど外れた地域の Katernberger Markt 停留所付近にコインランドリーがあるので行ってみます。洗濯は4ユーロ20セント、洗剤50セント、柔軟剤30セントといった値段でした。しかし柔軟剤が自販機から出て来ません。おかしいなあと思って2回もお金を入れてしまいました。清掃夫に機械が壊れているよって言ったら50セントくれました。

ReweFood20221010.JPG洗濯中に近くのスーパーで夕食と朝の朝食を購入。ゼラチンのソーセージみたいなやつやバナナやビターレモンジュース、ケルシュ、ブリーチーズ、それにまずまずまともに見えるサーモンの寿司を購入しホテルで半分くらい食べました。毎回1回くらいはこういう寿司を試してみるのですが、徐々に味が良くなっている気がします。昨日とっておいた木のフォークが役に立ちます。

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10月11日 火曜日 (エッセン→デュッセルドルフ)

EssenGalleria20221011.JPGエッセンHbf北側の市街地を散策。ほぼ毎年立ち寄っていた駅前の老舗デパート、ガレリア Galeria は1年ほど前に閉業し、今は別の建物を建設中です。もうシュピール関係者らしい人を街で見かけることもなく、普段のエッセンという感じで、あてもなく本屋や雑貨屋などを訪ねました。やっと旅行している気分です。本屋 Mayersche にも相当数のゲームがあり、ついじっくりと見てしまいます。

MuseumFolkwang20221011.JPGエッセンでの観光といえばツォルフェアアイン炭鉱が最大の目玉だと思いますが、今回は初めてエッセンHbfの南側にある、フォルクヴァンク美術館 Museum Folkwang に行ってみました。常設展は無料で、特別展15ユーロとのこと。今回は無料の常設展にだけ行きましたが、十分にすごい広さです。著名なモネ、ピカソ、ゴッホなどもあり、バラエティーに富んでいて楽しめます。特に印象に残ったのは0歳から100歳の100人のポートレートの写真です。しかし、この辺りからカメラの調子が悪くなり後半は写真が撮れていませんでした。

次にエッセン市内のゲームショップ All Games 4 You の店舗に行きました。2011年以来11年振りです。散歩がてらトラム105の終点 Finefraustr. から30分ほど歩いて行ったのですが、ルール川を渡る橋はS字を描いており非常に長くて思ったよりも遠い道のりです。一通り店内を見たのですが、あまり掘り出し物がなくて残念。それよりもカメラが本格的に故障してしまったようで、これからの旅程を考えるとそのことばかりが気になり、カメラ屋を探すためにS9で中央駅に戻ります。そんなわけで All Games 4 You の写真はありません。

FotoErhardt20221011.JPG電気屋や携帯電話ショップなどで情報を得てカメラ専門店 Foto Erhardt を発見。故障したコンパクトデジタルカメラを見せて「これに似たような感じのはないか?」と聞いたら「そういうのはもう売れないからドイツでは売ってないよ」と言われてしまいました。この先のヨーロッパ滞在中にはやはりカメラが欲しかったので、これを機にデジタル一眼レフを買おうかと考えました。そういえばフィルムの時代でもアメリカ横断の長旅の序盤でカメラが壊れて、一眼レフを買ったことがあったなあ、と少し運命めいたものを感じて色々と店員に聞いていたら、なんと無いといわれたコンパクトデジタルカメラを奥から出してきてくれました。現物限りで新品と中古の2台だけでしたが性能と値段から中古のソニーのものを購入。400ユーロです。中古商品は現金決済のみだと言われましたが、現金を持っていてよかった! まだまだドイツはこういう店もあるのですね。(なお、これ以降の写真の縦横比が違ったり日付が入ったりしているのは買ったばかりで設定をし忘れていたからです。)

そんなこんなでツォルフェアアイン炭鉱の夕景を見に行く時間はなくなってしまいました。宿に戻り初日にも働いていたレセプションのゾラさんと雑談します。彼女はパキスタン系で、なんと5ヶ国語(英語、ドイツ語、ウルドゥー語、中国語、韓国語)を話せるそうです。特に東洋の言語に興味を持っており、好きなのは中国語と韓国語だとのこと。逆にフランス語やドイツ語は美しくない言語だそうです。現在日本語を勉強中で日本のことを色々聞かれました。

Hanna&Robby20221011.JPG夜21時、いよいよデュッセルドルフに向けて出発です。今夜22時過ぎにショウコさんがフランスから帰国するので、空港で会おうということになったのですが、余裕があるだろうと思っていたら例によって列車が遅れて空港に着くのが遅くなってしまい、しびれを切らして空港を出たショウコさんたちと行き違いになってしまいました。どうも自分が乗ってきたS11の折り返しにショウコさんたちは乗っていたみたいです。夜23時くらいにショウコさん宅に到着。3年振りに会うハンナは反抗期ということで大きくなっていました。新しい家族のうさぎのロビーや、自由な旅人みーちゃんも交えて、夜遅くまで雑談。

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10月12日 水曜日 (デュッセルドルフ)

Oberkasselerbrucke20221012.JPGこの日は3年前に行けなかったおもちゃ屋 Pantasalto に行ってみることにしました。デュッセルドルフの旧市街はなかなか雰囲気が良く、ライン川を渡るオーバーカッセルラーブリュッケ Oberkasselerbrücke という橋からの眺めは綺麗です。橋を渡った西側にあるおもちゃ屋にはファミリーゲームも多く置かれていました。帰りはトラムを使いましたが、車窓から発見した日本の塾にはびっくり。さすが日本人が多い街です。

ThaiCurry20221012.JPG夜はハンナとみーちゃんと3人でポメス(ポテト)を買いに再び旧市街まで散歩。人気があるお店で結構人が並んでいます。さすがジャガイモの国。ついでに隣りの店でバブルティーも買います。ハンナはバブルティーのパッケージがお気に入りみたいです。夕食はショウコさん特製のタイカレーです。美味しい。あとクスクスにいろいろ混ぜたものを食べました。こういう味も結構久し振りです。寝る前に4人でペンギンパーティー2回とラビリンスを遊びました。




ペンギンパーティー Pingu-Party
PenguinParty20221012.JPGシンプルですが、ちゃんと考えどころもあり、ほとんどゲームを遊ばない彼女らも十分に楽しんでくれました。途中からだんだんみんな意地悪になってくるのが良いですね。

結果
1戦目:自分 1、みーちゃん 2、ショウコ 11、ハンナ 16
2戦目:みーちゃん 0、ショウコ 1、自分 2、ハンナ 4



ラビリンス Das Verrückte Labyrinth
Labyrinth20221012.JPG昔からある古き良きドイツのファミリーゲーム。パズル色が強く、そんなに競技性は高くないけど子供はかなり楽しめると思います。ちょっと長かったので、もう少し目標の宝物の数を少なくしても良いかもしれません。

結果:ハンナ 1位、ショウコ 2位、みーちゃん 3位、自分 4位

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10月13日 木曜日 (デュッセルドルフ→ハイデルベルグ)

Ticket20221013.JPG8時起床9時出発です。デュッセルドルフ中央駅の仮の小屋の旅行センター Reisezentrum に行き切符を発券。44ユーロ。時間に余裕があったので、ハイデルベルクまでICEやICを使わずに行ってみました。オンラインが基本になっていて、チケットもオンライン仕様で、封筒も廃止されたみたいです。

Rhine20221013.JPGデュッセルドルフ9:58発のRE5コブレンツ Koblenz 行きで終点コブレンツに11:42着 。ここで12:03発のRE17カイザースラウテルン Kaiserslautern 行きに乗り換えて終点ひとつ手前のホッホシュパイヤー Hochspeyerに向かいます。途中のビンゲン Bingen からはライン川を離れてどんどん山の中に入っていきます。ショウコさんが持たせてくれたクスクスを食べながら、のんびりと景色を楽しみます。

HochspeyerBf20221013.JPGホッホシュパイヤー13:42着。乗り換えのあいだにコーヒーでも買おうと思っていましたが、何もない駅でした。ここからは14:04発SバーンのS2に乗ってハイデルベルクへ向かいます。迷っているらしいアラブ系の家族に乗り場を教えてあげたら、お礼にバナナをくれました。ようやくハイデルベルクに着いたのは15:23でした。

Spielzeugladen20221013.JPGハイデルベルク中央駅 Heidelberg Hbf にはダニエルさん夫妻がクルマで迎えに来てくれました。まず、ハイデルベルクのゲームショップを2軒案内してくれました。1軒目の Fantasy Kolosseum は割と普通の品揃えですが、2軒目の Spielzeugladenは間口が狭いものの奥が広く、なかなか老舗っぽくて面白いものがありました。ここで怪しい宇宙をテーマにしたゲーム Spinning Planets を購入。

SchlossHeidelberg20221013.JPGそのあとはハイデルベルクを観光します。ダニエルさんの妻のYさんは現地のツアーガイドをしているそうで、ハイデルベルク城に行くときにも「10年前に来た時はケーブルカーで登ったのなら、今回は徒歩で行きましょう」と臨機応変に色々な箇所を案内してくれました。城の外側を見て、路地から降りて、カールテオドール橋 Alte Brück のあたりまで。教会の尖塔部の独特な緑色を「ペパーミントグリーン」と表現していたのがプロらしくて特に印象的でした。

Dessert20221013.JPG彼らの自宅で以前マーブルで一緒にゲームを遊んだ子どもたちとも再会し、夕食をご馳走になり、旧市街で一緒に買ったデザートを食べながらお喋りを楽しみました。夜は中央駅近くの Meininger Hotel まで送ってくれました。予約したのは4人部屋で、同室のインド人2人とパキスタン人はそれぞれ生物学、ガン細胞学の研究者、エンジニアとそれぞれ仕事や学会で来ているそうです。特にパキスタン人はカッセルに住んでいるエンジニアでドイツのことを色々教えてくれました。シャワーが水びだしになってしまうことを除けば、悪くないホテルです。

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10月14日 金曜日 (ハイデルベルク→ミュンヘン)

CoffeeFellows20221014.JPGホテルのカフェテリアはちょっと場違いな気がしたので、朝食はハイデルベルク中央駅まで歩いてCoffee Fellowsでサーモンベーグルとカプチーノで済ませます。これで9ユーロとは高い。

Bus20221014.JPG中央駅から32系統のバスに乗って旧市街の Universitätsplatz へ。ここは同じプラットフォームにトラムとバスと両方くるというなんとも合理的な停留所です。ダニエルさんによれば、昔は旧市街までトラムは走っていたし、鉄道駅ももっと旧市街に近いところにあったそうです。現在はバスでしか行けないので少し分かりづらいかもしれません。

Philosophenweg20221014.JPG旧市街を少し歩き、橋を渡って、哲学の道 Philosophenweg を10年前と同じ経路で歩きます。昔ウサギさんやキノさんたちとみんなで来たんだっけ。そうそう、こんな感じだった! そして哲学の道が終わったところで Brückenstr. の停留所からトラムの26系統に乗りそのままダニエルさん宅へ。中央駅の裏側はアメリカ軍が撤退して軍の施設のあとの大規模な再開発が進んでいました。

Heilingenberg20221014.JPGダニエルさんの家で生姜焼きをご馳走になったあと、午後はYさんがハイリゲンベルク Heiligenberg という山の上にある遺跡に連れて行ってくれました。少し遠いのであまり観光客は来ないところだと言っていましたが、いろいろな遺跡があり、景色も素晴らしいです。特にナチス時代に作られた民会場 Thingstätte は圧倒的な大きさでした。

EC117-20221014.JPGYさんに中央駅まで送ってもらい、ここからミュンヘンに向かいます。フリックスバス Flixbusというバスが30ユーロで安いと勧められたのですが、12:45か14:45分発で4時間45分もかかります。ミュンヘンに夕方過ぎに着くためには12:45発なのですが、これだとあまり長くハイデルベルクに滞在できません。80ユーロと値段は倍以上しますが、ハイデルベルクの滞在を長くするのとミュンヘンにあまり遅くならずにつくことを両立させるために列車にしました。ハイデルベルクHbf発15:13→ミュンヘンHbf着18:11と3時間です。旅行センターで発券してもらったのですが、懐かしい見慣れたA4サイズの切符でした。

MunchenUkrainInfopoint20221014.JPG5分遅れで来たオーストリア・クラーゲンフルト行きEC117はかなり混んでいました。座席指定券を買っておいて良かった。ウクライナからシュトゥットガルトに向かう難民と同席になり、それほど遠くないところで戦争が起こっていることを改めて感じました(写真はミュンヘンHbfでの難民への案内)。少し離れた10号車にコーヒーを買うついでに、Ihr Reiseplan を探してみますが見当たりません。ドイツのICEやICにはIhr Reiseplanというドイツらしい細かい停車駅と乗り換え案内が付いてきて便利だったのですが2020年に廃止されたようです。これも紙廃止の流れのひとつかもしれません。

Bed20221014.JPGミュンヘンHbfからU2で数駅先のナタリアとディルクの家に向かいます。ひとり息子のレオンは大学生になって出て行ったのでレオンの部屋をゲストルームにしたとのこと。ちょうどゲストルーム用の組み立て式のベッドが届いたらしく、それを下から運ぶのを手伝いました。非常に重かったのですが、まるごと転がしていけば楽だということに気がついて2人で首尾よく上まで運びました。自分はそのベッドで寝る最初の客になりました。

一番驚いたのは、みんなスマートフォンを持っていたことです。3年前はディルクが強硬に反対して家族の誰も持っていなかったのに。

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10月15日 土曜日 (ミュンヘン)

ChangingTyres20221015.JPG午前中は雨が降っていたので、のんびりと過ごしました。午後からディルクの車のタイヤ交換を手伝います。夏のタイヤから冬のタイヤに付け替えるのです。まずはDIYストア(いわゆるホームセンター)まで不足している工具を買いに行き、そのあと2人で協力して作業を終えました。ミュンヘンに来てまでタイヤ交換をするとは思いませんでした。

Dinner20221015.JPG夕方に彼らの一人息子のレオンが訪ねてきて再会。随分と背が高くなったものです。4人で一緒にちょっと豪華な夕食を楽しみます。ナタリアはキエフ出身のロシア人ということもあり、今回のウクライナ戦争についての興味深い意見を色々と聞くことができました。ドイツでも思想による一種の分断が進んでいるみたいです。夕食後はみんなでゲームを遊びました。




マダ Mada
Mada20221015.JPG1回だけ遊ぶつもりだったのですが、みんな気に入ったようでなんと5回も連続して遊んでしまいました。バーストの危険と大量得点のチャンスが隣り合わせなのが面白いところです。特殊カードの使い方もだんだんわかってきました(ゲームの詳しい内容は10月7日の項を参照)。

結果
1戦目:自分 16、ナタリア 11、ディルク 11、レオン 7
2戦目:レオン 20、自分 20、ナタリア 17、ディルク 10
3戦目:自分 22、レオン 21、ディルク 17、ナタリア 10
4戦目:ディルク 20、自分 20、レオン 16、ナタリア 7
5戦目:ディルク 19、自分 19、レオン 17、ナタリア 11



グレーシャー Glaisher
Glaisher20221015.JPG以前プレゼントしたゲームにレオンが興味を持ってくれたので、「グレーシャー」を遊びました。なかなか良い展開で、どちらにも勝機がありましたが、最後は自分が勝ち切りました。

結果:自分 勝利、レオン 敗北

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10月16日 日曜日 (ミュンヘン)

SchlossNymphenburg20221016.JPGまだ行ったことがないニンフェンブルク城 Schloss Nymphenburg までサイクリングです。1972年のミュンヘン・オリンピック会場跡地のオリンピアパークを通り、そのあとは樹々に囲まれた別世界のような道を走ります。なんとも素晴らしいサイクリングロードです。城の公園の中をディルクと散策し、彼が自作のカレンダー用に写真を撮った場所まで連れて行ってもらいます。

Schlosscafe20221016.JPG昼食は城内のカフェ Schlosscafé im Palmenhaus の屋外テラスで食べました。長蛇の列でしたが、並んだ甲斐があったと思える美味しさです。Leberkäs(Bavarian Meatloaf バイエルン風ミートローフ)というのが気になり、サーモンと卵のロールサンドイッチ一緒に注文してみまたら、これもサンドイッチの一種でした。食事しながらドイツの地理と歴史の話になり、ディルクがドイツ人から見たドイツの地理講座をしてくれました。

Map20221016.JPGドイツ人は都市名をアルファベット1-2文字で省略するのですね。ヘッセン州ヴィースバーデンとラインラント=プファルツ州マインツは川を挟んで隣同士で共に州都だそうです。何かキンシャサとブラザビルみたいですね。明日からどういう経路で北上しようかと考えていたのですが、温泉街でもあるヴィースバーデンからライン川右岸に沿っていくのが面白そうです。

PianoLuitpoldpark20221016.JPG帰りはディルクが予約していた床屋で髪を切るあいだ、時間つぶしに Luitpoldpark という公園を散策します。屋外のピアノで美しいメロディーを奏でるピアニストがいて、3曲くらい聞いた後にCDを買ってしまいました。こういうのも旅の醍醐味かもしれませんね。夜にはこの旅で2度目の洗濯。

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10月17日 月曜日 (ミュンヘン→ヴィースバーデン)

EinfachGenialTileObletter20221017.JPG朝、ディルクとナタリアにさよならをして、中央駅へ。とりあえずロッカーにスーツケースを預けてミュンヘンをマリエンプラッツあたりまで散策しました。駅前が大規模工事中で塞がれていて脇から出なければならず、かなり遠回りです。オブレッター Obletter やデパートのガレリア Galeria でゲームを物色します。オブレッターでは、頭脳絶好調タイルの初版と新版が両方並べられて売っていました。エッセンのガレリアは廃業してしまったけどミュンヘンのはまだ残っています。でも合併や統合でロゴが変わったみたいです。

Sasou20221017.JPG目抜通りでは廃業した店も多いらしく、見たことがないような店も多かったです。そのなかで Sasou(さそう)という日本食レストランがあり、なんと山菜蕎麦があったので興味本位で食べてみました。蕎麦は伸びきっていて、山菜もほんの少しだけ。大量に豆腐と枝豆が入っています。まあこんなものか。

Ticket20221017.JPGそのあと、カメラの充電とPCのWi-Fiを求めてスターバックスへ。今晩の宿を予約し、カメラを半分くらいまで充電します。15時、いよいよミュンヘンを出発。昨日のディルクの地理講座に触発されたこともあって、ヴィースバーデンに行くことにします。旅行センター Reisezentrum は長蛇の列だったので、自販機で切符を購入。自販機から詳細な乗り換え案内が印刷されて出てくるのがすごいですね。出てきた Quer-durchs-Land-Ticket という切符は行き先が書かれてなく、検札の時に聞いてみると名前を書けばECやICE以外は次の日の朝3時まで乗り放題という切符のようで、44ユーロでした。よく見たら数日前に使ったデュッセルドルフ→ハイデルベルクも同じチケットだったようです。

Frankfurt-Wiesbaden20221017.JPG15:03発のRE1でニュルンベルクHbfへ向かいます。トンネルがかなり多く、この辺りは割と山がちなのかもしれません。ニュルンベルクHbf16:45着。ここで17:05発のRE10に乗り換えます。結構混んでいます。夕日が綺麗。ヴュルツブルグ Würzburg Hbf 18:17着。さらに乗り換えて18:37発のRE54で夜の闇をフランクフルトへ。フランクフルト到着予定は20:32でしたが、遅延したために乗り換え案内の指示する列車には間に合いませんでした。しかしヴィースバーデンに行くSバーンはS1、 S8、 S9と経路の異なる3系統がそれぞれ30分毎にあります。さすがにヘッセン州の2大都市を結ぶだけあります。マイン川とライン川を渡らずに最短経路で結ぶS1に乗車。

CityHotelWeisbaden20221017.JPGヴィースバーデンはヘッセン州の州都ですが、北側の山を背にした行き止まりみたいな場所にある温泉地です。中央駅は中心部のかなり南側のはずれにあり、迷いながら30分くらい歩いてようやくネットで予約したシティ・ホテルにたどり着きました。汗だくだくです。歩いて来たと言ったらレセプションの人が驚いていました。シャワーを浴びようとしたらタオルが全くなくて焦りましたが、レセプションが閉まる10分前で良かった。

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10月18日 火曜日 (ヴィースバーデン→ケルン)

Breakfast20221018.JPG8時起床。外は小雨。ホテルでゆっくりと朝食をとります。そのあと、一応歩いて数分のところにある目当てだった温泉施設、カイザー・フリードリッヒ・テルメに行きますが、やはりネットでの情報通り深刻なドイツのエネルギー不足の影響で閉まっていました。そのまま Kochbrunnen というバス停まで歩き、そこから1番のバスに乗って終点ネロタール Nerotal へ。バスの運転手が親切で、帰りは3ユーロ20だったのに行きは2ユーロでした。おまけしてくれたのかな。

NerobergbahnWater20221018.JPGネロタールには世界でも珍しい水の重量で動くケーブルカーがあり、ネロベルクバーン Nerobergbahn という名前でその名の通り山の上のネロベルク Neroberg とを結んでいます。2台のケーブルカーはロープでつながっていて、上のケーブルカーに水を入れ、下のケーブルカーからは水を抜いて、重力を利用して動くのです。水の量は乗っている人の数も考えて調整するらしく、なかなかデリケートです。上に到着するとそのままタンクに繋がってケーブルカーの底に水が入るようになっており、下に到着するとものすごい勢いで水が排出されます。(写真は水排出中のとき)

ViewFromRB10-20221018.JPG荷物を取りにホテルに戻って6番のバスで駅へ。なんと現金が使えずクレジットカードのみだったので焦りました。タッチ決済ではないのでバスに乗るだけなのにかなり時間がかかります。ヴィースバーデンHbf12:33発のRB10に乗ります。ライン川の右岸をのんびりと走る経路です。しばらくするとライン川に沿って走り対岸の城がいくつも見えます。左岸がいつも使うメインの路線なので、右岸からそれを眺めるのは新鮮な気分です。 このままずっとライン川の右岸を行こうと思っていたのですが、一旦左岸のコブレンツを経由しなければ北上できないようです。コブレンツHbf14:47発のRB27で再び右岸経由で進みケルンへ向かいます。途中のトロイスドルフ Troisdorf は「ショーマネージャー」にも出てくる町です。ケルンHbfには夕方16:22着。4時間ほどですが、時間があるときはこの経路も良いですね。

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10月19日 水曜日 (ケルン)

SpielBrett20221019.JPGケルンでゲーム屋ショップ巡りをしました。シュピールブレットで謎のゲーム5ゲームを購入し100ユーロ。日本に送ってくれるというので送ってもらうことにしました。いままでは苦労して持って帰ったり自分で送ったりしていましたが、送ってくれるとはありがたいです。そのあとブレイブニューワールドに行くと、シュピールブレットで会ったボン在住の年配ゲーマー・ハーマンにまた会いました。やはりゲーマーは辿る経路が同じなのかもしれません。On Marsというゲームが好きなようです。

Dinner20221019.JPGケルンからデュッセルドルフの列車 RE5/RE1 も大幅に遅れて、夕方遅くなってからショウコさんの家に到着。今回は1泊なのでスーツケースは駅に預けました。沖縄のソーキそばをご馳走になり、夜はハンナと一緒に飲料水と蒸留水 Destilliertes Wasser を買いにスーパーマーケットへ。ついでにシュウェップスビターレモンの瓶入り(このサイズのペットボトルがあれば良いのに)や、パンプキンオイルを購入。帰りは水が重たくて大変でした。

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10月20日 木曜日 (デュッセルドルフ→ロッテルダム)

ICE126-20221020.JPG朝からソーキそばをご馳走になりました。昨夜とは違う味付けでどちらもとても美味しいです。ショウコさんがデュッセルドルフHbfまで見送りに来てくれました。最後になるノルドゼーの魚のサンドイッチを食べながらおしゃべりをしていたら、予約した電車が来ていたのに気がつかずに危うく乗り損ねるところでした。危なかった。

アムステルダム行きのICE126はガラガラに空いていたので指定席じゃなくても良かったかなあと思ったけど、デュイスブルグから激混みで立ち客も出るほどでした。同じボックスの3人はみんなアムステルダム・ダンス・イベント ADEに行くのだそうで、そういうイベントのために混んでいるのかもしれません。途中でそのうちのひとりが「そろそろ国境を越えたな。やっとドイツから出たからもうマスクはもう要らないな」と言ってマスクを外します。どうもオランダでは車内でのマスク着用義務はないようです。

SchiedamWC20221020.JPGユトレヒトで乗り換えてロッテルダム、さらに乗り換えてスキーダム Schiedam Centrum へ。ここから何とかしてユーロポート(ヨーロッポールト) Europoort のフェリー乗り場までたどり着かなくてはなりません。スキーダムの駅でトイレを使おうと思ったのですが、使用料50セントはタッチ決済のクレジットカードでしか払えません。困ったのでその辺の通行人に声をかけて1ユーロをあげて開けてもらいました。

MapEuroport20221020.JPGスキーダムは3年前にも来たことがあります。そのときはフック・ファン・ホラントからハリッジまでの船に乗りましたが、今回はユーロポートからハルまでの夜行船です。ドーバー海峡を渡る列車ユーロスターがやたらと値段が高く、それなら1泊の宿代も含んで143ユーロで移動が大変なロンドンも避けられるし良いと思ったのです。数日前にP&O Ferries のオフィシャルサイトから予約しておきました(Direct Ferryというサイトだとなぜか142ユーロと1ユーロ安いのだが、手数料6ユーロがかかる)。しかし、ユーロポートというのは巨大な港で、フェリー乗り場にどうやってたどり着けば良いのかオフィシャルサイトを見てもよくわかりません。ロッテルダム駅からの連絡バスを使えば良かったのですが、3年前のフック・ファン・ホラントはトラムの駅があったので、今回も公共交通機関で何とか行けるだろうと思っていました。そんなわけで距離的に一番近いスキーダムに来たわけです。

IPutSDamInfoVVV20221020.JPGスキーダムの駅を出るとVVV(Tourist Info)は徒歩10分だと書かれており、とりあえずはこの標識を頼りにツーリストインフォに行くことにしました。途中から案内に英語がなくなりましたがVVVというのがどうもツーリストインフォメーションのオランダ語の略なのだろうと推測し、トラムで1駅分歩いてスキーダムの中心街っぽいところにあるVVVに到着。ここの係員がフェリー乗り場までの行き方を親切に色々と調べてくれましたが、グーグルマップや9292.nl(オランダ版のグーグルマップみたいなやつらしい)では途中で運河を渡るために泳がなければならないという指示が出てきて、到達する手段がわかりません。最終的にはタクシーを呼んでもらいました。結構な距離があり約30キロで100ユーロもかかってしまいました。トルコ人のドライバーは話好きで「オランダではタクシードライバーは儲かるよ」と言っていました。ところで、今調べたらVVV=Vereniging voor Vreemdelingenverkeer でやはり観光案内所のことみたいです。

TheKitchenBuffet20221020.JPG乗船の受付をしてキャビンの鍵をもらい船に入ると、もう既に車で入った大勢の人たちでパーティー状態です。自分の部屋は10階の10324号室。出航が21時なので、その前に夕食です。色々迷いましたが、8階のバフェ、ザ・キッチン The Kitchen に行きました。22.50ユーロとかなり高額です。それなりに美味しいのですが、元を取ろうとして食べ過ぎました。

Europort20221020.JPG少し休んで甲板へでると、20時半なのにもう出航していました。対岸のフック・フォン・ホラントに3年前に使ったステナラインが停泊しているのが見えます。気持ちの良い夜風に当たりながら、カリンというスイス・ベルン出身の女性に会いました。ひとりで車でスコットランドのLoch Lomond まで行くということで、その旅の計画をとても楽しそうに話してくれました。もう陸地が見えなくなり、星が見えてきたところで、寒くなって来たので自室に戻りシャワーを浴びて就寝。

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10月21日 金曜日 (ハル→エジンバラ)

Breakfast20221021.JPG朝6時に朝食の準備ができたとの船内放送が流れます。自分は高額なバフェには行かず、昨日くすねてきた果物を食べてスターバックスのコーヒーで朝食です。再び甲板に出て、朝靄の中でハル Hull の港に到着する様子を観察します。入国審査はブレグジット後もあまり変わりません(もともとイギリスがシェンゲンに入っていないからでしょう)。ハルの港からも公共交通はあまりないらしく接続バスを使うことにしました。ハル駅まで3.5ユーロ。乗客は10人くらいで、やはり自分のような徒歩乗船の客は非常に少ないです。

TrainHullStation20221021.JPGハル駅の窓口でエジンバラまでの切符を購入します。時間がかかっても良いので安い方法を、というリクエストに色々と調べてくれて、マンチェスター、プレストン経由という西海岸回りで行くことになりました。すごいのはハル→マンチェスター→プレストン→エジンバラと3枚に切符を分けると安くなるそうで、自分が事前に調べたときの131.50ポンドがなんと74ポンドですみました。イギリスでも分割購入すると安いことがあるんですね。日本だとここまではやってくれません。詳しい係員に当たって良かった。

LunchManchester20221021.JPGハル9:08発→マンチェスター・ピカデリー11:02着。イギリスでは列車でもマスクをしている人はいません。一応、車内には「マスクをしたほうが良いよ」というような表示はあるのですが、強制ではないのです。 4306 マンチェスターの駅で良さそうなカフェを見つけて休憩。ここでのアボカド、スモークサーモン、ポーチドエッグのサンドイッチと紅茶はちょっと上品な感じで美味しかったです。マンチェスター12:26発のエジンバラ行きに乗り、終点の一つ前ヘイマーケット Haymarket に15:31到着。デイブが改札口まで迎えに来てくれました。

DeanVillage20221021.JPGデイブとルーチアに会うのは3年振りで、彼らはちょうどエジンバラ市内の新居に引っ越したばかりだとのこと。ディーンヴィレジ Dean Village を散歩し、夕食はラザニアをご馳走になりながら、近況を語り合いました。ブレグジットの影響が気になるところですが、研究者の交流などがぐっと難しくなり、良いことが全くないということです。将来はイタリアに移住するという話があるみたいで彼らもブレグジットするのかもしれません。

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10月22日 土曜日 (エジンバラ・リース)

Dali20221022.JPG朝から雨模様です。近所のスコットランド国立近代美術館 Scottish National Gallery of Modern Art に行くことになりました。2つの建物があるのですが、Modern Two は閉まっていたので Modern One を見学。これだけでも非常に広く見所がたっぷりです。まだデイブもルーチアも来たことがないとのこと(写真は印象に残ったダリの絵)。

CafeModernOne20221022.JPGやはり雨の日に考えることはみんな同じなのか、館内のカフェテリアはかなり混んでいました。テーブルを確保して昼食です。自分はハワイアン・スパイス・ポーク・エンチラーダとサラダを食べました。エンチラーダはアメリカの安っぽいラザニアみたいでちょっと残念でしたが、サラダはなかなか美味しかったです。

TheShoreBar20221022.JPG一度家に戻って、夕方過ぎには36系統のバスでリース Leith というエジンバラ北東部の地区に3人で繰り出します。映画トレインスポッティングの舞台になった町だそうで、当時は倉庫街でしたが今はお洒落なカフェやレストランが増えている活気あるところです。付近を散策して The Shore Bar and Restaurant という店で夕食。シーバスを食べました。食べ過ぎてお腹がはちきれそう。

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10月23日 日曜日 (エジンバラ・ファルカーク)

Falkirk20221023.JPGこの日は昼過ぎから3人でファルカーク・ホイール Falkirk Wheel という変わった施設を見に行きました。高低差のある運河を繋ぐ、船のエレベーターのような施設で、かなり巨大です。構造的にはエレベーターではなく水を張った観覧車のようになっていて、ぐるりと半周するともう一つの運河に行けるようになっています。IELTSの教材で知った施設なのですが、エジンバラ近郊30分くらいのところにあるので見てみたかったのです。

FalkirkInMotion20221023.JPG訪問者は実際に船に乗って、このホイールを体験できます。あらかじめ11:20分の乗船ツアーを予約しました。下の運河から出発し、ファルカークホイールをぐるりと半周して上の運河を進んでトンネルをくぐってから、また戻って来るというツアーです。一番驚いたのは、ポット8個を沸騰させるだけのエネルギーしか使わないという効率性です。そのあとファルカークホイール近辺を1時間くらいハイキング。ここでかなり派手に泥道で転んでしまいズボンが泥まみれになってしまいました。ズボンを2本持ってきておいて良かった。

Pasta20221023.JPG夜はパスタです。この旅の最後の夕食になります。イタリア人のルーチアが作ってくれたパスタで不規則な変わった形ですがソースがよく絡むそうです。さすがにルーチアはパスタの種類を多く取り揃えています。さらに手製のフォカッチャもご馳走になりました。

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10月24日 月曜日 (エジンバラ→ドーハ)

Weetabix20221024.JPGいよいよ帰国日です。朝はWeetabixという昔メリーランドでデイブと一緒に住んでいた時によく食べた懐かしのシリアルです。木片みたいな見かけですが、何か癖になる食感なのです。これを牛乳で少しずつ崩しながら食べるのが美味しいです。デイブは朝早くから仕事なので、ルーチアがトラムの停留所まで送ってくれました。終点がエジンバラ空港です。この空港を使うのは初めてです。

EdinburghAirport20221024.JPGカタール航空30便は14:45発なので、12:00には空港に到着して最後の買い物をしようと思っていました。ところが、チェックインカウンターで「日本に行くのならばCovid-19のワクチン接種証明が必要だ」と言われてしまいました。日本に入国する時には必要ですが、ヨーロッパから出国するときは不要だと思っていたのですが、どうもそうではないみたいです。自分は厚生省のMy SOSというサイトであらかじめワクチンの接種証明を登録しておいたので、紙の接種証明は持ってきていない、日本に入るには問題ない、と説明してもわかってくれません。Wi-FiでMy SOSにつなごうとしますが、空港のWi-Fiが弱すぎてまったくつながらず。さらにスターバックスなどWi-Fiが繋がりそうな場所に行っても全然繋がりません。スマートフォンの時代になりみんな自分の回線でつなぐので公共Wi-Fiの必要性が薄くなっているのだと思われます。昔の日本みたいです。

PandoxHealth20221024.JPGようやくカタール航空の職員が個人のWi-Fiを使わせてくれたのですが、My SOSからは登録した接種証明を見ることはできないのです。なんという使えないシステムなのでしょう。こういう国内だけに有効なシステムを作る厚生省に本当に腹が立ちました。結局、PCR検査を受けなければ出国できないということになり、急遽空港内で検査です。しかしチェックインはあと70分で終了するといい、PCR検査も結果が出るまで70分くらいはかかるといいます。本当にギリギリです。検査を請け負っているPandox Healthの方が親切だったのが幸いです。結果はメールで来るということなので、カタールのチェックインカウンターで頼んでWi-Fiを使わせてもらい、今か今かと結果を待ちます。最悪、陽性だったら帰れないなあ、まあそれはそれで仕方ないか、などと考えていると、カタール航空の職員が、もうチェックインは締め切るとのこと。頼み込んで5分待ってもらい、そのあいだにギリギリで陰性という結果がメールで来てチェックインできました。いやー、本当にもう出国は無理だと思っていました。

2048-20221024.JPG風邪が少しひどくなり喉が痛かったので窓際の席でぐっすり寝たかったのですが、隣の席の人が窓際が良いから変わってくれないかとか、後ろの人が背もたれを倒すのはやめてほしいとか言ってきて、かなり嫌な気分になりました。食事中ならともかく、そうでないときに背もたれを倒すのは当たり前だと思うのですが、後ろの席からこちらの肩を叩いてきて手で背もたれを直すようにジェスチャーをしてきます。最後には「こちらは気分が悪いので寝たいんだ」と言って彼の要求は無視してしまいました。気を紛らわせるために、眠るまで2048というゲームを遊んでいました。2048を作ったら終了だと思ったのにそうではなかった! 永遠に続くのか、これ。

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10月25日 火曜日 (ドーハ→東京)

DohaAirport20221025.JPG往路と異なり、復路はあまりドーハでの乗り換え時間がありません。ここは世界中の航空路が集まる乗り換え地点になっているのですが、乗り換え案内の画面がわかりづらいのが最大の欠点です。本来はテレビスクリーン10画面分(#1-#10)の情報なのですが、それを6画面で済ませているので、直近の4画面(#1-#4)は固定ですがそうでない6画面分は2画面を#5&6、#7&8、#9&10と3ステップで循環させていくので、自分のフライトを見つけたと思ったらもう次の瞬間には変わっているのです。さらにコードシェアも表示が循環するので、大変。こんなのスクリーンを増やせば済むのに、そうしないばっかりに乗り継ぎを確認する人でものすごい人だかりです。

Lunch20221025.JPG最後のフライトはカタール航空806便です。隣りの席の日系ブラジル人の家族がとても興味深い話を色々としてくれて、楽しく過ごせました。ブラジルから日本に移住するところだそうです。成田空港での入国はMy SOSの結果を紙にプリントしたもの(これも印刷のボタンを押してもちゃんと印刷されないという欠陥がある)を見せて問題なく入国できました。

WristTickets-Spiel22.JPGこうして3週間の旅を終えました。ドイツからイギリスに渡ったときの温度差で少々体調を崩してしまいましたが、同じ週末のゲームマーケットにも1日だけ参加しました。来年もまたどうなるかわかりませんが、できれば行きたいです。 (完)

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雑感

Maskenpflicht-Spiel22.JPGマスク:ドイツではシュピール会場と長距離列車ではFFP2マスク(N95マスク)、短距離列車では通常のマスクが義務付けられていましたが、実際は通常マスクでも問題ありません。イギリスではマスクは全く不要です。オランダもおそらく不要です。

3G携帯電話:ドイツでは2021年で終了しているはずですが、テキストメッセージはなぜか問題なく使えました。イギリスでは2023-24年まで使えます。

公共Wi-Fi:全体的に少なくなった気がします。スマートフォン中心の社会に移行し、そこまで必要がないということかもしれません。PCだけの自分には少々辛かった。

キャッシュレス:クレジットカードのタッチ決済が主流になりつつありますが、ドイツではまだ現金のみというところもあります。トイレに行けるために持っていた方が良いかも。

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購入・入手ゲーム

Games-All2022.JPGすべてのゲーム

Games-Knizia2022.JPGクニツィアのゲーム


Games-KniziaGift2022.JPGクニツィアからのプレゼント1:ゲーム

LamaPostCards.JPGクニツィアからのプレゼント2:ラマのポストーカード集

KniziaBowTie.JPGクニツィアからのプレゼント3:クニツィアゲームの蝶ネクタイ

LamaPoster.JPGクニツィアからのプレゼント4:ラマポスター

Games-Mandoo2022.JPGマンドゥのクニツィア3作

Games-NewAbstract2022.JPG新作(準新作)アブストラクト

Games-OldAbstract2022.JPG中古アブストラクト

Games-Helvetique2022.JPGヘルベチクのゲーム

Games-SteffenSpiel2022.JPGシュテフェンシュピールのゲーム

Games-JollyDutch2022.JPGジョリーダッチのゲーム

Games-HeidelbergMunchenEssen2022.JPGシュピール以外で購入したゲーム(エッセン市内、ハイデルベルク、ミュンヘン)

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購入・入手ゲーム一覧

(シュピール0日目)
Tatari
Galaxy Cat Extension
Trendy
L.A.M.A. Dice
L.A.M.A. Party(中国版)

(シュピール1日目)
Pyramido
Blöff
Viergewinnet Professional
Philosophy

(シュピール2日目)
Ninja Master
Ra (ダイスツリー版)
Treasures of Nakbe
Akropolis
Penguin Party x2
Monsta
Keltis Tile
Mad
Waldmeister
Yoxii

(シュピール3日目)
Hiroba
Sauscharf (amigo)
Gang of Dice
Operation Cuckoo
Ksar x2
Nivos
No mercy!
Mada
Just Wild
Art Robbery (2nd ed)
Barrakuda
Sea, Salt and Paper
Perfect Numbers x3
Kobito x3
Donkey Valley x2
Yimby
(シュピール4日目)
Großstadt-dschungel
Into the Blue
San Francisco
Zweiwege
Colomo
Schwarzer Kater
Tokan
Volterra
Süß
Palavan
Rapido
Catan: Aufbruch der Menschheit
Catan Szenario: Der Weihnachtsmann x5

(エッセン)
Heckmec am Bratwurmeck Mini

(ハイデルベルク)
Spinning Planets

(ミュンヘン)
Ingenious Tile (2nd ed)
Bob the Builder
Nanu?

(ケルン)
Fire and Ice
Sia Sola
S Game
Karnak
Amigo Memo

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