スコットさん宅での1泊2日のメープルゲーム会に参加しました。4回目の参加です。
黄昏の篝火 Bonfire
(説明 55分 プレイ時間 160分)
「ウィッチストーン」とよく比較されるので気になっていたゲームです。ルールが非常に多く、かなり大変なゲームです。
個人ボードは半円形で、中央にアクションタイル獲得のためのトリオミノタイルを置くエリアがあります。放射状に7本の光が伸びており、内側から円形の目的タイル(篝火(かがりび)タイル)を置く場所、小さなミープルを置く場所、ポータル、そして大きなミープルが移動するための通路タイルを置く場所、というように、同心円状になっています。
主な得点源は、配置した目的タイルの達成、そしてその脇に大きなミープルを進めること、さらに目的タイルと通路の色を同じにすることです。外側の通路タイルは左から右に、そしてポータルは右から左に置かなければなりません。これら両方が配置されて、ようやく大きなミープルが内側の目的タイルの脇に進めるのです。何重にも鍵がかかった扉を開けるように、幾つものステップが必要な作業です。
中央のボードは島々と航路が描かれた海洋エリアと、篝火が鎮座する篝火エリアに分かれます。海洋エリアで自分の船を移動して、到達した島で目的タイルや大きなミープルを獲得します。篝火エリアではポータルやリソース、そして特殊カードを獲得します。これら船の移動、目的タイルの獲得、ミープルの獲得や移動、篝火でポータルの獲得、特殊カードの獲得、個人ボード外縁の通路の配置は6種類のアクショントークンに対応しています。手番には、これらアクショントークンを1枚ずつ使います。
アクションタイルが残り1枚以下になると、1x3のトリオミノタイルを個人ボードに置いて補充します。このとき、置いたタイルに加えてそこから繋がっている同種のシンボル数だけ、対応するアクションタイルを得られます。ここの部分は「ウイッチストーン」と似たようなメカニクスです。しかし、手元が1枚以下にならなければ補充できないというのは、計画が立てられずにかなり辛いものがあります。
さらにリソースも5種類くらいあります。目的トークンを得るときに、このリソースが必要になり、地味に面倒です。篝火アクションの他、通路をミープルが移動すると獲得できます。さらにカードも色々効果がありますが、きりがないので省略します。
久し振りに、ここまで込み入った複雑なゲームを遊びました。色々な要素が絡み合っており、アクションタイルもリソースも種類が多いので大変です。やはり、特殊カードの類はほとんど無視していました。ここまで複雑にする必要はあったのかなあと思ってしまいます。要素はこの3分の1くらいでよかったのではないでしょうか。トリオミノタイルを置いてアクションタイルを取るところや、道とポータルが逆方向なところは、まあ面白い気がします。しかし、決定的に欠けているのはプレイヤーインターアクションです。篝火の方向など、少しは相手の選択が自分に関わることはあるものの、ほとんどソロプレイパズルに近いです。
最後はわりとあっけなく終わりました。すべての目的タイルを得点化して終了です。「ウイッチストーン」とはあまり似ていませんでした。このゲームに比べれば、ウイッチストーンはずいぶん簡単なゲームだと思います。それでも結構な量のルールだと思いますが。やはりフェルトは苦手かもしれません。
結果:スコット 75、自分 67、kizu 66
フォーミュラー モーター レーシング Formula Motor Racing (GMT版)
(プレイ時間 3レース40分)
6人になったので、スコットさん所有の「フォーミュラーモーターレーシング」です。後期に出版されたものらしく、ボードが付属していました。そんなにカード運が良いとは思えませんでしたが、自分が最初の2レースで独走しました。第3レースではやはりなぜか自分が1位と2位でしたが、もう完全に放って置かれて、3位以下の熾烈な争いが繰り広げられていました。グランプリ式の得点体系で1位と3位の差は6点もあるので、1位を目指す方が理にかなっていると思うのですが、今回はそうならなかったです。順位の入れ替わりが激しいこのゲームにおいて、珍しい展開となりました。40点越えは初めて。
結果:自分 43、スコット 10、アナ 8、kizu 7、ジム 6、ガビィ 4
リヴァー ドラゴン River Dragons
(説明 15分 プレイ時間 70分)
「ドラゴンデルタ」が新しくなって戻ってきました。ルールは同じだと思います。「ロボラリー」のような5アクションプロット式のゲームです。5回のアクションは同じ12枚のカードから毎回選びます。これにより、石を置いたり、橋を渡したり、自分のコマを進めたり、といったアクションができます。自分のスタート地点から反対側にたどり着けば勝利ですが、全員が同じことを異なる地点から始めるので、ゲームボードの中央付近はカオスな状態になります。さらに同じ石からは橋は3本までしか置けないという決まりがあり(つまりすべての頂点は次数3以下)、これにより橋をかけるのが難しいことが多々あります。自分のコマを動かすときに動けないとスタートに戻るなど、なかなか最近のゲームにはない厳しさや荒っぽさがあります。
同時アクションで、さらに任意のプレイヤー1人に対してアクションを無効にするカードがあるので、なかなか思うように進みません。5-6ラウンドをプレイしてようやく決着がつきました。もうちょっと短く終われば良いのですが、後半は正直言って飽きてしまいました。
結果:ジム 勝利
ディセプション Deception: Murder in Hong Kong
(説明 30分 プレイ時間 各25-30分)
「人狼」のシステムを応用した推理ゲームです。脱落はないのは良いです。初めに役割カードが極秘裏に与えられます。7人プレイなので、殺人犯、共犯者、目撃者、法医学者、捜査官(3人)、という組み合わせです。殺人犯&共犯者が悪のチームになり、残り5人が正義のチームになります。法医学者と目撃者は正義のチーム側です。法医学者はゲームの進行を司るモデレーターの役目も果たします。各プレイヤーの前には、凶器と証拠が4枚ずつ計8枚配られ表向きに置かれます。
まず「人狼」のように、全員顔を伏せます。そして、殺人犯と共犯者が起きてお互いを確認し、さらに殺人犯は自分の前に置かれたカードから、凶器と証拠を1つづつ選びます。次に、目撃者がこの悪のチームが誰かを知らされますが、どちらが殺人犯でどちらが共犯者かは知らされません。ここで全員目を覚まします。つまり、法医学者(モデレーター)は、殺人犯、共犯者、凶器、証拠を全て知っており、目撃者は悪のチーム2人を知っているという状態です。
法医学者は状況カードを見て、それぞれの選択肢から最も適切だと思う状況を選びます。状況カードには、例えば「犯人の感情:冷静、怒り、悲しみ・・・」「犠牲者の事件が起こった時期:春、夏、秋、冬・・・」といったようなカードがあり、法医学者は捜査官たちに凶器と証拠がわかるようになるべく近いものを選びますが、これがなかなか難しい。その後、1人30秒ずつ、各自の意見を言えます。誰が犯人か、凶器はどれか、どういうシチュエーションだったのか、などあれこれ想定します。これで1ラウンド終了し、法医学者は状況カードを1枚交換し、新たな情報を伝えて次のラウンドに入ります。こうして合計3ラウンド行います。その間にいつでも誰でも犯人を特定し、凶器と証拠を宣言することができます。ただしゲーム中1人1回だけです。もし見事に成功しても、まだ正義の捜査官側の勝ちではありません。悪のチームは30秒の話し合いの後、目撃者の特定に成功すると、目撃者をもみ消したということで、悪のチームの勝利となるのです。
凶器と証拠を推理しながら、みんなで協力していくのはなかなか面白いです。自分は最初の2回は共犯者と殺人犯だったのですが、だれが目撃者なのかを推理していく楽しさがあります。とくに2回目は自分が主犯、スコットさんが共犯でしたが、操作感に特定されてしまったものの、こちらが目撃者をぴたりと当てて勝利。結局3回とも悪のチームが勝ちました。目撃者の役割が難しいけど面白そうです。
ところで、どうして「殺人者」ではなく「殺人犯」と日本語で言うのでしょうか? というスコットさんの素朴な疑問に答えられませんでした。どうしてなのでしょうかねえ。
結果(すべて悪のチームの勝利)
1戦目:ガビィ&自分(目撃者:アナ、法医学者:スコット)
2戦目:自分&スコット(目撃者:アナ、法医学者:ジム)
3戦目:アナ&ジム(目撃者:ガビィ、法医学者:kizu)
コネクション Kreuz & Quer / Connections
(プレイ時間 各25-30分)
スコットさん所有の英語版 Connections と自分が持ち込んだドイツ語版 Kreuz and Quer を使って、7人で「コネクション」を遊びました。なかなか面白いです。1セットにつき4人分なので、合計で8人分あります。8人目の分は「読札」として使いました。
配置の制限がかなり厳しく、まるでカルカソンヌディブルグとは正反対です。すべての辺がちゃんと合致しなければならず、すべてのパイプは中央に達していなければなりません。7人で遊ぶと、わいわいと盛り上がりますね。意外と点数の差が出るのが面白いです。好評で2回遊びましたが、2回とも1位は3失点。そして最下位は20失点超えでした。
次回は7-8人で「フィット」を遊びたいものですね。
結果
1戦目:スコット 3、アナ 7、ジム 7、kizu 7、自分 8、ガビィ 17、デイブ 23
2戦目:アナ 3、スコット 5、ガビィ 8、ジム 13、自分 15、デイブ 17、kizu 21
いるのは俺たちチキンだけ Nobody but Us Chickens
(説明 15分 プレイ時間 20分)
各プレイヤー鶏カード(1、1、1、2、4、-1)、狐、ネズミ、犬カードを持ちます。同時に選んで公開し、鶏だけだったらタイトル通り「俺たち鶏だけ」になります。ネズミは出ているカードを1枚得点にでき、狐は全部得点にできます。犬は、ネズミか狐が出ているときに代わりに取れるというカードです。非常に軽い。軽すぎるかもしれません。一昔前は、こういうアメリカ製カードゲームがたくさんあったなあ。
結果:kizu 58、スコット 48、自分 32、デイブ 20、ジム 18
リカーーーリング Recurrring
(プレイ時間 50分)
デイブとジムのリクエスト(でも自分も遊びたかった)。やはり、この独特な感じは遊んでいて飽きません。勝負をかけるタイミングが難しいですね。今回は1回上がったものの得点は伸びず、最終的には4位でした。1度も上がっていないけどバランスよく得点したジムの勝利。
結果:ジム 30、kizu 29、デイブ 16、自分 14、スコット 13
ロストシティ ロール & ライト Lost Cities: Roll & Write
(プレイ時間 55分)
最後は3人でダイス紙ペンのロストシティです。前回の反省を踏まえて、高い数字でも低い数字でも書き込みやすいような埋め方を心がけていきましたが、やはりなかなかうまくいきません。難しいけど面白いですね。
結果:スコット 340、自分 235、kizu 225
2日目へ続く。
コメント