横浜クニツィア会 2022.01.22

FullOfPoison20220122.JPG去年の7月以来、半年振りのクニツィア会です。2020年1月から始まったこの会は、当初は毎月行う予定だったのですが、Covid-19の影響で2021年12月までの24ヶ月で12回しかできませんでした。今年もどうなるかはわかりませんが、細々とでも続けていきたいものです。参加者は9名。今回は第13回を記念してポイズン大会を行いました。他には子供ゲームの「うさぎのニーノ」「ドラゴンの宝」やギークアップビットセットの豪華なタイルを使った「黄河と長江」など、いろいろなゲームを楽しみました。

シュピールボックスシリーズは、1992年5号の「アスコット」が大人数が必要なゲームなので、前回はプレイせずに延期としましたが、この状況下ではなかなか人数が集まらないと思うので、1号飛ばして92年6号の「ホモプフィフィカス」を遊びました。いずれ「アスコット」も遊んでみたいものです。




うさぎのニーノ Hopp Hopp Häschen
(プレイ時間 各5分)
HoppHoppHaschen20220122.JPGぴーかんさんのリクエスト。ニノコニロ NinoConillo のリメイクです(以前のプレイレポートはここ)。考える要素はない運だけの子供用ゲームです。大きなくぼみにいるうさぎを、みんなで助けます。周りには5色の穴があり、ダイスの目を振って対応する色にうさぎを移動させます。すでにうさぎがいたら、自分のものになります。うさぎの目が出ると、くぼみから直接うさぎを獲得できます。うさぎが可愛いので、ゲーム会前の運試しには良いと思います。2戦目はバリアント1のうさぎの目をふったらもう1手番というルールを採用しました。

1戦目:自分 7、スコット 5、ぴーかん 5
2戦目(バリアント1):ぴーかん 7、自分 6、スコット 3



ドラゴンの宝 Schatz der Drachen
(プレイ時間 15分)
SchatzDerDrachen20220122.JPGスコットさんの持ち込み。ダイアモンドはニュートラル(ドラゴンと一緒でもおもちゃと一緒でも良い)というルールは初耳だったようですが、今回はその正式ルールで遊びました。序盤は不調でしたが途中からバーストせずに数枚ずつ獲得。最後に3と4とドラゴン2枚が残ったときに失敗してしまい敗北。

結果:ぴーかん 16、スコット 15、さぼ 9、自分 9



ポイズン Poison (プレイルーム初版)13日の金曜日 Friday the 13th / Vendredi 13
(説明 5分 プレイ時間 各5ディール65-70分)
FridayThe13th20220122.JPG第13回を記念して、ポイズン大会を行いました。ポイズンは数あるクニツィアの小箱カードゲームでも完成度が良く、一時は毎回のように遊んでいたゲームです。カード構成、単独最多のスートの失点免除、など本当によくできています。せっかくなので手持ちの「ポイズン」シリーズをすべて持ってきたのですが、うっかりロシア語版の「アルケミー Алхимия」を忘れてしまいました。

Poison20220122.JPG今回は5人で何度でも遊び、一番少ない失点で比べる、という方式にしましたが、結局自分以外のプレイヤーは1回だけしか遊ぶチャンスがありませんでした。1戦目はイエロの英語版「13日の金曜日 Friday the 13th」を使用。猫のイラストが可愛いです。そして2戦目は「黄河と長江」のあとに最初の2ディールは初版の鍋付き「ポイズン Poison」、3ディール目以降はレ・スコルピオン・マスク出版のフランス語版「13日の金曜日 Vendredi 13」を使いました。

Vendredi13-2022-122.JPG初プレイのプレイヤーも何人かいましたが、みんな楽しんでくれたようです。予定では、上位4名で決勝戦をやるはずだったのですが、時間がなくなってしまい、この2戦のみでした。ぴーかんさんが14点という最少失点で優勝です。「ポイズン」は4人ベストなので、もしまた機会があったら、4人戦の予選を何度か行ってから上位4名で決勝を戦う、というのをやってみたいです。

結果
1戦目(13日の金曜日):ぴーかん 14、さぼ 25、自分 25、健太 28、スコット 40
2戦目(ポイズン&13日の金曜日):みずき 18、市民 21、ヨツヤ 29、自分 30、うさぎ 37



ホモ プフィフィカス Homo Pfifficus
(説明 5分 プレイ時間 10分)
HomoPfifficus20220122.JPG「ホモプフィフィカス」はシュピールボックス1992年6号の付録で、人類の進化をテーマにした手軽なブラインドビッドのゲームです。プレイ人数は3−7人で、今回は最大の7人で遊びました。おそらく、プレイ人数が多い方が面白いと思います。今回はプレイヤーコマは「古代ローマの新しいゲーム」のポーン、ビッド用のコインは木製コインを使いました。

ボードは人類の進化の過程を表す12のマスがあります。スタートは プリオピテクス。5歩目はアウストラロピテクス、8歩目はネアンデルタール人、そして9歩目でやっと初期のホモ・サピエンスになれます。そこからさらに2段階進化して、11歩目のホモ・プフィフィカスになれば勝利です。プフィフィカスとは「抜け目がない」というような意味のようです。

毎回12枚あるカードのうち1枚が公開され、それに従って全員同時に0−9枚のチップを握ります。基本的には握った枚数だけ進めますが、カードの指示により、進めなかったり、逆に戻ったりすることがあります。例えば「一番大きな数はその数だけ戻る、それ以外のプレイヤーは進む」とかそういう指示が書いているわけです。シンプルですが、面白いですね。7人中3人が同時にゴールして勝利。

結果:さぼ、ぴーかん、自分 勝利、スコット、健太、市民、ヨツヤ 敗北



黄河と長江 Yellow & Yangtze (ギークアップビットセット)
(説明 30分 プレイ時間 85分)
Yellow&Yangtze20220122.JPGぴーかんさんのリクエストで久し振りに持ち込んだ「黄河と長江」です。ちょうどギークアップビットセットの木製タイルが手に入ったので、それを使いました。タイルは素晴らしい出来なのですが、かなり厚みがあるので、これまでの袋には入らないし、裏返して重ねても色がわかってしまいます。急遽スコットさんから大きな袋を借りて遊びました。ギークアップは高品質なのですが、プレイアビリティに今一つ欠ける気がします。これでタイルを入れる袋をつけて、さらに元の箱にすべて入るようにしてくれれば完璧だったと思います。

チグユーと違い、とにかく赤いタイルが多い土地にいないと外部戦争で負けてしまいます。今回は農民2枚で破壊するというのを結構使って、うまく有利な土地を取り込んだりと、序盤は優勢だったと思います。しかし、中盤からぴーかんさんが南東部に王国を作り、それをまったく崩せずにそのままゲームが終わってしまった感じでした。

ついチグリスユーフラテスを遊んでしまうのですが、もう少しこちらもやりこみたいです。

結果:ぴーかん 12−12−13−17、市民 7−9−9−10、自分 7−7−8−9、ヨツヤ 5−5−6−9



このあと、まだポイズンを遊んでいなかった3人と自分でポイズン大会の2戦目をしました(結果は前述)。もう1卓では「ウイッチストーン」が遊ばれてました。



ヘックメック カードゲーム Heckmeck am Karteneck
(説明 5分 プレイ時間 40分)
HeckmeckAmKarteneck20220122.JPGうさぎさんに紹介したかった「ヘックメックカードゲーム」です。好評で、もしかしたら元のダイス版より面白いのでは? という意見もありました。こちらの方が、得点タイルの取り合いという駆け引きに主眼が置かれており、また規定ラウンドで終わるので遊びやすいかもしれません。よく、こんなにうまいことカードゲーム化したものです。

結果:自分 46、うさぎ 32、市民 29、みずき 24



エスカレーション Escalation! (ニューゲームズオーダー版)
(プレイ時間 3ディール20分)
Escalation20220122.JPG最後は3人で「エスカレーション」です。おそらく3人ベスト。「ポイズン」と同じカウントアップのバースト系ですが、ポイズンの完成度にはやはり及ばないなあと思います。でもこれはこれで手軽で良いゲームです。2ディール目までは、自分とうさぎさんがリード。みずきさんは最終ディールで4失点に抑えたものの追いつきませんでした。

結果:自分 40、うさぎ 45、みずき 67



Result20220122.JPGこの他、「イクイノックス(緑)」「ゴールドディガー」「ウイッチストーン」が遊ばれていました。オミクロン株が広がる中、開催が危ぶまれましたが、遊べてよかったです。ポイズン大会の勝利も含めて、ぴーかんさんの勝率が高い一日でした。

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