第56回目となる土嚢の会です。今回も、新作、旧作、問題作、色々なゲームを遊びました。16人参加と盛況でした。
マトン Mutton
(説明 10分 プレイ時間 15分)
いわさんのリクエストで持ってきた、非対称推理ゲームの「マトン」です。26匹の羊のうち4匹は狼で、プレイヤーは狼と羊飼いに分かれます。狼はなるべく多くの羊を食べるころ、羊飼いは羊をなるべく殺さずに、4匹の狼を殺すのが目的です。狼のときに、ころした羊の数が点数になるので、役割を交代して2回遊びます。
まずは自分が狼で、12点獲得。次にいわさんが狼で、14点と逆転負けを喫しました。短時間だしシンプルで良いですね。初期のネスターゲームズもあなどれません。
結果:いわ 14、自分 12
モールヒル Mole Hill (ネスターゲームズ版)
(プレイ時間 15分)
これも非対称ゲームです。逃げるモグラと柵で捕まえようとする農夫の戦いで、モグラが逃げやすいので柵の立て方も意外と難しいです。シンプルながらよくできています。このゲームは、自分が経験を活かして勝利しました。手軽だし、再販されても良いゲームですね。
結果:自分 17、いわ 3
ファール Furl
(プレイ時間 20分)
今回初めて遊んだ「ファール」です。Furlは巻きつくという意味で、スタックを崩したり重ねたりしながら相手の最奥列に到達するのが目的です。スタックを崩すときはいます隣りのヘックスから順にばらけさせていくのですが、スタックにするときは1列の端のコマの上に全て重ねるので、崩しても戻すと尺取り虫のごとく1マス進むことになります。これがなかなか面白く、難しいのですが完成度が高いと思います。
結果:いわ 勝利、自分 敗北
碁 Go (9路盤)
いわさんが囲碁を知りたいというので、9路盤を途中まで遊びました。囲碁はルール自体は難しくないのですが、どうしたら良いのか指針がわかりづらいと思います。ただ、他のアブストラクトゲームの基礎になっている部分もあるので、多少は経験を積むと良いと思います。
ここで昼食です。土嚢ランチ(ネスターゲームズの土嚢型ケースを模したお稲荷さん)は季節のフルーツやお味噌汁もついて満足です。
ファイア & アイス Fire and Ice
(プレイ時間 15分)
以前シンガポールのゲームカフェで遊んでから、面白いなあと思ってようやく手に入れたゲームです。ファノ平面と呼ばれる位数2の射影平面の特性を利用した数少ないゲームです(ちなみに、位数7の射影平面は「ドブル」のカード構成に応用されています)。このゲームがすごいのは、ファノ平面が2重構造になっており、大きなファノ平面7点がそれぞれ小さなファノ平面になっていること。それら7点で直線の3点を取ればよく、通常のマジョリティーゲームではないこと、さらに自分のコマを動かして相手のコマを置くというルールでしっかりしたゲームになっていることです。しばらくは定番になりそうです。
以前のプレイ記は以下:
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001790.html#fire&ice
結果:自分 勝利、ぴーかん 敗北
頭脳絶好調 スペシャル Genial Spezial
(説明 10分 プレイ時間 50分)
本日の多人数アブストラクト。本家の「頭脳絶好調」とは異なる、完全情報のアブストラクトゲームです。数ヶ月前の土嚢の会で遊ぼうとしたら、ルールで不明点があって頓挫してしまい、その後ルールはわかったものの自分はテーブルに加わらなかったので、かなり久し振りです。絶好調宣言はない代わりに、青いマスを踏むと全色が1点上がったり、あとから塔をつないだほうが得点が高いけど、つながりを切られやすかったりと、いろいろと工夫があってしっかりしたゲームだと思います。今回は4人中3位と振るいませんでした。今度は2人で遊んでみたいですね。
結果:タクヤ 15−16−16−17、北ヒロ 12−14−15−16、自分 12−13−13−16、koba 11−12−12−16
スキップ Skipp
(プレイ時間 各20分)
久し振りに参加してくれた加藤さんに「スキップ」を紹介しました。前回で間違えたルールが発覚して、今回は正しいルール(つまり、空きマスは通過できない)で遊びました。チェッカー系のゲームとしては、かなり良いと思います。
結果
1戦目:加藤 勝利、自分* 敗北
2戦目:自分 勝利、加藤* 敗北
コネチカット Connecticut
(プレイ時間 各15分)
久し振りに参加してくれたkobaさんに誘われて、19路盤で「コネチカット」を遊びました。コマを3個縦横に並べるか、あるいは1個かしか置けないというのがミソで、2個空けていると2手かかってしまいます。今回は、その特性をあまりうまく生かせませんでしたが、19路盤でも問題なく遊べることが分かったのは収穫でした。1度に置くコマ数が多いのでちょうど良いのかもしれません。
結果
1戦目:自分 勝利、koba 敗北
2戦目:不明
コントラ Contra (アラーライシュピーラライ Allerley Spielerey より)
昔遊んで面白かった記憶がある「コントラ」です。隣りのテーブルでルールだけ説明して、その後、何人かが遊んでいたのですが、どうも自分のルール説明が間違えていたようです。取れるときは取らなければならないというルールにしてしまい、それじゃあゲームは成立しませんよね。思い込みとは恐ろしい。そしてたった1つのルールですべてが変わってしまうのも、またアブストラクトゲームの醍醐味なのかもしれません。みなさん、すみませんでした。当たり前ですが、正しいルールだと、ちゃんとゲームになっています。たっくんと1回だけ遊んで10点ずつの同点でした。
結果:たっくん 10、自分 10(同点)
アッパーハンド Upper Hand (9x9)
(プレイ時間 各20−30分)
9x9ができるようにネスターのフェノリックボールを手に入れたので持ち込みました。やはり9x9は大局観があって、小さなボードとは全く異なる面白さがあります。囲碁でいえば、5x5が9路盤、7x7が13路盤、9x9が19路盤といった感じです。佐藤さんと先手後手を入れ替えて遊びましたが、なんと両方とも勝ってしまいました。後手で勝てたのは嬉しいです。
結果
1戦目:自分* 22、佐藤 0
2戦目:自分 14、佐藤* 0
フクロウが解決! Owl Solve That!
(説明 15分 プレイ時間 25分)
クニツィアの教育計算ゲームと思われるゲームです。息抜きのつもりで持ってきたのですが、かなり頭を使いました。場に出ている5枚を使った四則演算で、手札の3枚のどれかを作ります。5枚全部使う必要はありませんが、使った枚数だけ得点になります。そして解法を見つけたら「フクロウが解決!」と叫んで、自分のフクロウコマをボードに置きます。他のプレイヤーは手番プレイヤーが解決するまでに自分の手札で解法を見つけることができますが、この場合は3枚は使わなければならず、しかももらえる点数は2点の固定点です。
手番プレイヤーが最後になってしまったらどうするんだ? という問題があり、追加ルールとして、手番プレイヤーが最後だったら手番プレイヤーは無得点で手番終了、としました。最初は、早解きゲームは苦手だと言っていたタクヤさんが1位。自分は引き離されて最下位でした。がーん。
結果:タクヤ 25、道化師 23、佐藤 23、自分 15
ヤバラス Yavalath
最後は、しのだけさんと軽く「ヤバラス」を3回遊びました。久し振りなのか、感覚を忘れており惨敗続き。3戦目でようやく粘ってみたものの、泥仕合になってしまい、ボードがほぼすべて埋まるというイマイチな展開になってしまいました。ヤバラスは大抵は短時間で決着がつきますが、ごくたまに、こうした泥次回になってしまいますね。(写真撮り忘れ)
結果
1戦目:しのだけ* 勝利、自分 敗北
2戦目:しのだけ 勝利、自分* 敗北
3戦目:しのだけ* 勝利、自分 敗北
このあと、夕食のハッシュドビーフ。サラダ付きで、これも美味しい!
スプリット Split
最後に、佐藤さんの新作、翌週のゲームマーケットで販売予定の「スプリット」を遊びました。ウボンゴ3Dが得意な佐藤さんらしいゲームで、ウボンゴを2ピースだけにして全員で同時に同じ問題にアタックするという感じのゲームです。ただ、その2ピースには色々な回答があることもあり、また回答がないこともあります。それら2ピースに対応する2枚のカードを誰よりも早く見つけるのが目的です。面白いのは、使われた2枚のカードは裏返して、別のピースになるのです。これは、色々応用ができそうなゲームですね。
これで、今回の土嚢の会は終了です。久し振りに参加してくれたエサさんをはじめ、土井さん、とけいさん、きびだんごさん、中村さんとは遊べませんでしたが次回はぜひ何か遊びましょう。
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