第11回目のクニツィア会は前回同様に横浜駅付近の会議室を借りて行われました。参加者は8名です。8名以上いると、常時2択を立てられるので良いですね。11回目なので「エルファーラウス・ボードゲーム(11から始まる、という意味)」を持ってきたのですが、自分は遊べませんでした。代わりに初プレイの「ロイヤルビジット」「カルカソンヌ・ディ・ブルグ・ファルコン拡張」「リネア」、そして久しぶりの協力ゲーム「スタートレックエクスペディション」を初めて拡張キャラクター入りで遊んだりと、充実した1日でした。
ロイヤル ビジット Royal Visit
(プレイ時間 各15−25分)
「レーパーバーン/タイムズスクエア」や「王と道化」の最新のリメイクです。手番にカード交換のオプションはないので「王と道化」と同じルールです。グラフィックが素晴らしく、木製のコマも布製のボードもとても雰囲気があります。
ルールは「王と道化」と同じで「レーパーバーン」のようなカード交換オプションはありません。ごくたまに、このカード交換をしたくなるのですが、あまり使わない選択肢なのでなくても良いのかもしれませんね。
2戦遊んで1勝1敗。慣れるまでが少し面倒なゲームなのですが、そこからの駆け引きはやっぱり面白いです。
結果
1戦目:自分 勝利、ウサギ* 敗北
2戦目:ウサギ 勝利、自分* 敗北
スター トレック エクスペディションズ Star Trek: Expeditions + 拡張セット Expansion Set
(説明 15分 プレイ時間 115分)
前回遊べなかった「スタートレック・エクスペディション」です。初めて拡張のフィギュアも使って遊びました。トレッキーを自称するスコットさんはモンゴメリー・スコットを担当、自分はカーク船長、ミズキさんはウーフラ、ウサギさんはスポックです。これらの中ではスコットさんが選んだモンゴメリー・スコットというキャラクターが拡張セットからのもので、特殊アクションとして他のキャラクターをビームアップ/ビームダウンできます。
記録によれば、今回で12回目のプレイですが、もう何年も遊んでいなかったのですっかりルールを忘れていました。ルールブックが結構分厚く、予習しておきました。
マルチエンディングのストーリーが楽しめ、政治、反逆、エコロジーの3分野で3段階のミッションをこなします、それぞれのミッションにはよい終わらせ方と悪い終わらせ方があり、2つずつに分岐していくストーリーが第3段階まで繰り返され、最後は4段階に分かれます。それらのミッションの他にサブミッションがあったり、エンタープライズとクリンゴンの戦いをこなしていくのです。
今回は、中級に挑戦。このクリンゴンへの攻撃がなかなか決まらずに手こずり、最終的に4失点。でもゲームはクリアできました。第3段階では、政治はD、反逆はA、エコロジーはDという結果でした。
結果:中級26(勝利:政治7+反逆13+エコロジー10−クリンゴン4)
カルカソンヌ ディ ブルグ Carcassonne: Die Burg + ファルコン拡張 Falken-Erweiterung
(説明 10分 プレイ時間 65分)
「カルカソンヌ・ディ・ブルグ」には、販売されていませんが「ファルコン」という拡張があります。これを自作するのはかなり大変そうなので、これまでずっとためらっていたのですが、しのだけさんが自作したものを持参してくれました。素晴らしい出来栄えです。タイルが増え、ボードも大きくなり、鷹と王様という要素も増えます。
新しいタイルでは、教会(緑の建物)と鷹の巣が登場します。教会は屋根(赤)や城壁(灰色)と同じような地形としての役割を果たしますが、得点が枚数に応じた三角数方式(1、2、3、4・・・枚で1、3、6、10・・・点)です。鷹の巣は地形と地形の間に存在する小さな円です。これらの地形を決算すると鷹チップが1枚もらえます。
自分の手コマのミープルとして、王様と鷹匠が加わります。王様は決算時の点数2倍、鷹匠は決算時に追加で鷹チップ1枚という特典がありますが、どちらのコマも同じ手番で決算できるような置き方はできません。また2倍の効果は特殊タイルの2倍の効果と併用できません(つまり4倍にはなりません)。
ゲーム終了時に鷹チップが多かったプレイヤーは赤い屋根の最大タイル枚数と同様に空きマス分が得点になります。つまり2人のプレイヤーがそれぞれ屋根の最大と最多鷹チップを別々にとっていたら相殺されるわけです。
想像以上に良くできていた拡張です。これは欲しい!
結果:自分 177、しのだけ 138
スマトラ Sumatra
(説明 15分 プレイ時間 55分)
最近結構よく遊ぶ「スマトラ」です。今回は5人プレイ。後からついていくだけではなく、時々先頭に出て、新たな場から欲しいタイルが獲得できるようにします。また、今回は通信に力を入れたものプレイしやすかった原因かもしれません。原住民は全く取らずにマイナス5点でしたが、装備と火山、動物植物、目的タイルなどで、このゲームでようやく初勝利をおさめました。しかし、キノさんが村のスコアリングを誤解しており、2枚目の村を取らずにいれば、あるいは取って破棄していればさらに5点だったので、実質はキノさんが1位と言って良いかもしれません。キノさん、申し訳ない!
結果:自分 40、キノ 36、スコット 35、健太 28、しのだけ 26
リネア Linea
(説明 5分 プレイ時間 各5−10分)
「リネア」はシュピールボックス1992年第4号の付録です。タイトルはスペイン語で(あるいは他の幾つかの言語で)直線という意味で、数年前に訪れたスペインとジブラルタルの国境線沿いのラ・リネアの街を思い起こさせます。
2人用のアブストラクトゲームで、「ストーンヘッジ」の元になったと思われます。12本の直線があり、12マスに交互に1−6のコマを1個ずつ置いていきます。全て置いたら各直線で合計値を比べて多かった方がその直線を勝ち取ります。もし合計値が等しければどちらのものにもなりません。勝ち取った直線が多い方が勝利します。同数ならば中央3マスのうち2マス以上にコマを置いている方が勝利します。
先手がタイブレークに関わる中央を取れるのですが、中央はどの直線に関してもコマ数がかかるので効率が悪いです。そのあたりのバランスがどうなっているのかと気になりました。また、合計値が同値だと誰のものにもなりませんが、1つでも上回ることが可能ならばそうするので、あまり同値にすることはありません。
今回はしのだけさんと3戦遊んで、1勝2敗。先手が勝ったのは中央のタイブレーク勝ち1回のみで、あとは後手が勝利。直線がニュートラルになったのは1回だけでした。
後発の「ストーンヘンジ」では合計値が等しければ先に置いた方が勝ちであり、また15本の直線のうち8本を取るのが目的なので、より洗練されています。「リネア」を遊ぶと、ここからどうして「ストーンヘンジ」のルールにしたのかが納得できますね。遊び比べてみると面白いです。
結果
1戦目:しのだけ* 6(勝利)、自分 6
2戦目:しのだけ 6、自分* 5
3戦目:自分 7、しのだけ* 5
インフェルノ Inferno (テンデイズゲームズ第2版)
(プレイ時間 2ディール20分)
最後は6人で「インフェルノ」です。時間の都合で2ディールのみでしたが、楽しめました。引き取る予定でないものを引き取ってしまい、最下位と散々でした。あと4ディールあれば挽回できたかもしれません。
結果:キノ 10、健太 30、ウサギ 34、しのだけ 41、ミズキ 42、自分 45
他に「マシュマロテスト」「マイマイン」「エルファーラウスボードゲーム」「フォーミュラーモーターレーシング」「ラストパラダイス」「キャンディーマッチ」「キングダム」「ロストシティダイスゲーム」が遊ばれていました。このうち「マシュマロテスト」「マイマイン」は自分も未プレイなので、いずれ遊んでみたいです。
これで第11回のクニツィア回は終了です。次回は7月18日(日曜日)に開催予定です。ツイプラは以下。
https://twipla.jp/events/484222
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