2・3日目のレポートです。午前中にスコットさんと1時間ほど散歩をした以外は、ほぼ終日色々なゲームを遊びました。写真は佐倉のオランダ風車です。
ハック トリック Hack Trick
(説明 10分 プレイ時間 各15-30分)
相手が直前に出したカードと自分のカードの合計値に対応するマスにコマが置けるという、ユニークなメカニクスのゲームです。ダブルキューブを入れて遊びました。1戦目はあっけなく終了。止める手段は相手のコマを自分のコマに置き換えるしかないので、もっと防御に力を入れてプレイしなければ、と気持ちを新たに遊んだ2戦目は倍の時間がかかりました。なかなか良い2人用ゲームだと思います。もうちょっと遊びたい。
結果
1戦目:スコット 3、自分 0
2戦目:自分 4、スコット 0
交易王 海の英雄 Handelsfürsten: Heren der Meere (ペガサス初版)
(プレイ時間 各25分)
散歩から戻り、kizuさんも合流して3人で幾つかゲームを遊びました。まずは日本では有名な(そして海外では無名な)交易王です。結構久しぶりに遊んだのですが、やっぱり面白いです。1戦目は普段あまり取らない商館を使って勝利。2戦目はkizuさんは商館2枚、そして自分は契約書2枚という偏った取り方をしました。結果として港を活用したスコットさんの勝利。自分の2枚目の契約書はおそらく赤字だったのではと思われます。
結果
1戦目:自分 86(船、商館)、kizu 67(商館)、スコット 55(船、船、契約)
2戦目:スコット 86(船、港)、kizu 68(商館、商館)、自分 51(船、契約、契約)
メディチ ダイスゲーム Medici: The Dice Game
(説明 5分 プレイ時間 35分)
新作のメディチダイスです。相手に取らせないために、そこまで欲しくないダイス目を獲得したりと、なかなか考えどころがあります。持てる産物の数が、7、8、9個とラウンドごとに増えていくのも良いですね。5種類の商品での最多争いをしつつ、2、3ラウンド目で1位を勝ち取ったこともあり、僅差で勝利。得点はタイフレンドリー(同着の場合は上位に合わせる)なのでわかりやすいですが、5点単位の得点体系なので同点になりやすいのが気がかりです。今回も実質的には1点差ずつですね。
結果:自分 170、kizu 165、スコット 160
メディチ カードゲーム Medici: The Card Game (グレイルゲームズ版)
(説明 10分 プレイ時間 35分)
続けて、メディチカードゲームです。メディチの3枚までというところと所有枚数制限、それにメディチ式の得点に焦点を当てたゲームです。メディチダイスゲーム同様に5点単位の得点体系なのですが、タイフレンドリーではなく同着の場合は人数で割って5点未満の端数は切り捨てです。なのでメディチシルーズでは一番厳しい得点体系なのです。今回はスコットさんの圧倒的勝利。(詳細レビューはここ)
結果:スコット 170、自分 145、kizu 95
ここからは自分が神奈川、スコットさんは千葉県佐倉に在住ということにちなんで、Kanagawa と Sakura を遊びました。
神奈川沖浪裏 Kanagawa
(説明 15分 プレイ時間 40分)
初プレイの Kanagawa です。調べてみると、邦題は「神奈川沖浪裏」というみたいです。カードを並べて絵を完成するというゲームです。カードは上下に向きを変えて配置することで、絵の一部か絵の具のパレットかどちらかを表すようになっており、絵をプレイするには必要な絵具がなければなりません。また絵は並べ方によってシンボルの数、樹木や人物の数や特定の組み合わせなど、様々な得点源があります。これらは早く獲得した方が得点が高いです。
カードの獲得方法は「コロレット」の変形で、一部のカードを裏返しにした状態で1−3枚を獲得します。最終手番のプレイヤーは最後に欲しくない組み合わせを引き取る羽目にならないように2枚で獲得することもあると思いますが、一般的には3枚をとることになるでしょう。なので、システムとしてはちょっと物足りないです。
プレイエイドとして、カードの内訳表が欲しいところです。カード置き場のコンポーネントが洒落ています。
結果:自分 50、kizu 39、スコット 30
サクラ Sakura (オスプレイ版)
(説明 10分 プレイ時間 25分)
「サクラ」はオスプレイから2018年に、アークライトから翌年2019年に出版されたゲームです。アークライト版は箱やルールブックが日本語化されており、箱の表には「花宴の節の奮闘記!」と書かれています。それ以外はオスプレイ版と同じです。目的は、皇帝(天子)が決算マスに到達するときに、なるべく皇帝のすぐ後ろに自分のコマがいるようにすること。各マスにはひとりしか入れず、皇帝マスに入ったり皇帝を追い抜くことはできません。失点になってしまいます。皇帝やプレイヤーの移動は全員が同時に出すカードで決まるのが難しいところです。
コンポーネントは3つ折りのボード、カード60枚、皇帝コマ1つ、プレイヤーコマ6色、得点チップ54枚(すべて1点。初期プレイヤー分が6色5枚ずつ+決算用が予備2枚を含めて24枚)です。また、これらのコンポーネントを入れるインサートがきちんとしており、素晴らしいです。
ボードには1本の道が描かれており、鳥居(皇帝のスタート地点)から8マス進むごとに桜が描かれた決算マスがあります。合計24マスなので決算は3回です。鳥居よりも5マス手前からプレイヤーはスタートします。(なお、5人以上で遊ぶ時は、決算は10マスごとで計30マス。そしてプレイヤーは鳥居よりよりも7マス手前からスタート)
60枚のカードは8種類に分類されます。一見ランダムなカード構成に見えますが、カードの数値を8で割った余りによって分類される巡回的カード構成です。
8で割った余り | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 0 |
庭園アクション(皇帝) | 近 -2 | 遠 +2 | -1 | ±1 | +1 | +1 | ±1 | +2 |
絵師アクション(手番プレイヤー) | +1 | +3 | +次空 | +(順位-1) | ±2 | ±3 | ±1 | +2 |
近 -2:皇帝に最も近いプレイヤーが2マス戻る
遠 +2:皇帝から最も遠いプレイヤーが2マス進む
+次空:次の空きマスまで進む
+(順位-1):現在の皇帝からの順位より1少ないだけ(つまり皇帝と自分のあいだにある他プレイヤーコマ数だけ)進む。

各プレイヤーは5点分のチップを持ってゲーム開始です。手札は5枚。毎ラウンドでは、まず全員が同時に手札から1枚選んで公開し、数値の小さいカードから順に指示に従います。各カードのインデックスには上に庭園アクション、下に絵師アクションが示されており、2つのアクションを上から順に実行します。そして、ラウンド終了時に1枚補充します。

皇帝が桜のマスに入ったらそこで止まって決算です。現在のカードの第2のアクションを行い、まだ使っていない残りのカードは破棄します。そして、皇帝に近い順上位3位のプレイヤーは3、2、1点を得ます。最終決算は4、2、1点です。さらに5人以上で遊ぶ場合は4位にも1点入ります。そのあと、2位以下のプレイヤーのコマを、最も皇帝に近いプレイヤーの後ろに順番を守ったまま詰めて置いてからゲームを続けます。こうして最後の決算を行ったらゲーム終了。同点のときは、もちろん皇帝に一番誓うプレイヤーがタイブレークを勝ち取ります。

同時出しなので、パーティーゲームっぽいのですが、3−4人くらいだと結構考えますね。前述したように、巡回的カード構成なために、数値の大小に関わらず満遍なく8種のカードが入っています。8の倍数(余り0)のカードは決算に持ち込むのに使いやすいかもしれません。このあたりは、もう少し遊んでみるとわかるところでしょう。

結果:kizu 10(勝利)、自分 10、スコット 9
タイムライン Timeline

結果
1戦目:自分 勝利
2戦目:スコット 勝利
3戦目:自分 勝利
指輪物語 対決 Lord of the Rings: The Confrontation (2013年版)
(説明 25分 プレイ時間 各50-55分)


スコットさんは初めてなので、今回は基本ルールで遊びました。陣営を変えて2戦し、どちらもホビット側の勝利。確かサウロン側の方が若干強かったような記憶がありましたが、違ったかな? 当時(2002年頃)かなりやり込んだゲームですが、そのときの面白さが蘇ってきますね。クニツィアらしい特殊能力の絡み合いが面白いゲームなので、できれば追加ルールもあわせて再びやりこみたいものです。こういうゲームこそ日本語版が出ないかなあ。
結果
1戦目:スコット(ホビット) 勝利、自分(サウロン) 敗北
2戦目:自分(ホビット) 勝利、スコット(サウロン) 敗北
レス アルカナ Res Arcana
(説明 15分 プレイ時間 45分)

結果:スコット 12、自分 9
冷たい料理の熱い戦い Die Heisse Schlacht am Kalten Buffet
(プレイ時間 25分)

結果:ミユキ 31、自分 28、スコット 20
水晶をとりもどせ! Mago Magino
(プレイ時間 5分)

結果:ミユキ 3、スコット 1、自分 1
ココナッツ島 Isle of Coconuts
(プレイ時間 20分)

結果:自分 10、スコット 8、ミユキ 7
ここで2日目は終了です。翌日は昼までのんびりて出発です。1ゲームだけ遊びました。
ワールド フェア 1893 World's Fair 1893
(説明 15分 プレイ時間 45分)

初プレイでしたが、なかなか楽しめました。3人でなんと1点差ずつの僅差! これはぜひまた遊んでみたいゲームです。
結果:スコット 69、自分 68、ミユキ 67
2泊3日、久し振りにたっぷりとゲームを楽しみました。1830は好評だったようだし、次のメープルゲーム会が楽しみです。
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