土嚢の会 2021.01.17

Donou20210117-1.JPG記念すべき第50回目の土嚢の会です。今回は土嚢スペシャルということで、ネスターゲームズ(いわゆる「土嚢」)をほとんどすべて持ち込みました。振り返れば、ネスターゲームズからどんどん新機軸のアブストラクトが出てきたので、それを遊びつくすために始めたのが土嚢の会だったのです。近年は新旧問わずアブストラクトっぽいものを何でも遊ぶ会へと成長し、また様々なテストプレイも盛んで独特の会になっていると思います。

Donou20210117-2.JPGネスターゲームズはこれまで成長を続けていろいろなゲームを出してきましたが、ゲーム制作の材料の供給が非常に困難になってきているということで、これまでのマウスパッドとペンケース(土嚢)でのスタイルはやめてしまうそうです。既に在庫限りという状況になっているので、興味がある方は早めに注文素したほうが賢明です。




モールヒル Mole Hill (ネスターゲームズ版)
(プレイ時間 各15-35分)
MoleHill20210117.JPG2009年に自分がネスターゲームズに出会うきっかけとなった思い出のゲームです(詳しくはエッセンシュピール2009を参照)。元はブラッツから出版されていたもののリメイクです。非対称アブストラクトとして直感的でわかりやすく、意外性もあります。モグラが思ったよりも逃げ回れてしまうのです。なおボードのイラストにもなっているケースのシンボルのモグラはスヌーピーみたいですが、ネスター自身が描いたもののようです。

MoleHillPackage20210117.JPG1戦目はとけいさんと遊びました。お互いにモグラのときは逃げ回って高得点での接戦になりました。2戦目はスコットさんと昼食後「オナガー」の前に遊びました。今度は一転し、お互いにブロックしあって低得点での接戦でした。

結果
1戦目:自分 18、とけい 16
2戦目:スコット 7、自分 6



コンストラクター Constructor
(プレイ時間 20分)
Constructor20210117.JPG準新作で未プレイだった「コンストラクター」を遊びました。各プレイヤー大中小の3種のコマを3個ずつ持ちます。ボードは可変ボード(モジュラーボード)で、先手が提示された3パターンから好きに決められることになっています。大きなコマは中央に穴が空いていて小さなコマがすっぽりとはまるようになっています。

ゲームと通じてこれらのコマを重ねていくのですが、目的は2層以上の高さの塔を多く所有する(一番上のコマのプレイヤーが所有)ことです。手番には空きヘッスクに任意の自分のコマを1つ置くか、既に置かれた自分のコマを隣接するヘックスにある自分か相手のコマの上に乗せるかどちらかです。このとき、小コマは中コマの上に、中コマは大コマの上に、大コマは小コマの上にしか乗れません。一種の3すくみになっています積み上げれば2層以上の塔になりますが、大コマが小コマに乗るときだけは穴のところにかぶせるので高さは増えません。また既に2個のコマが重なっているときは動かせず、単体のコマしか動かせません。

思ったよりも鋭くてなかなか面白かったです。ボードはある程度まとまっている形の方が、最初は遊びやすいと思います。

結果:とけい 4、自分 4(引き分け)



トリット Tritt
(プレイ時間 4ゲーム15分)
Tritt20210117.JPG2009年当時に最初に買った4つのネスターゲームズのうちのひとつ。ルールに欠陥があり、解かれてしまいました(必勝法が見つかってしまいました)。そこで、数年後の2015年に「トリットリローデッド」として新ルールが発表されましたが、まだそのルールで遊んでいませんでした。今回はその新ルールで初めて遊んでみました。

2009年版ルール
手番では配置をするか相手のトリットを1マス(バリアントでは何マスでも)置いた線に沿って動かすかのどちらか。相手の3連を作らずに自分の3連を作れば勝利。

2015年版ルール
手番では必ず配置する。そのあと任意で相手のトリットを何マスでも置いた線に沿って動かせる。置いたことによって3連を作ってはならず、必ず動かして3連を作らなければならない。

1ゲームがあっという間に終わる、鋭すぎるゲームです。とけいさんと4回遊びましたが、見落としをしやすいですね。まずは見落としをしなくなるまでがこのゲームを楽しむための準備だと思いますが、そこまで到達しませんでした。手軽に遊べるので、また試してみたいものです。

結果
1戦目:とけい 勝利、自分 敗北
2戦目:とけい 勝利、自分 敗北
3戦目:自分 勝利、とけい 敗北
4戦目:自分 勝利、とけい 敗北



Lunch20210117.JPG昼食はオムライスです。スープとサラダも付いていて美味しくいただきました。




オナガー Onager

(プレイ時間 15分)
Onager20210117.JPG投石機をモチーフにしたゲームで、のちの「ボールト」などの元になっています。相手の上に乗れば連続ジャンプができますが、これを利用するのは結構テクニカルで難しいですね。うっかりしているとあっという間に攻められて終わってしまいます。この等距離ジャンプのメカニクスはあまり使われていないと思うので(「ビラボング」くらいか?)、まだまだ今後の発展がありそうな気がする分野です。

結果:自分 勝利、スコット 敗北



羊と犬と狼 Sheep, Dogs and Wolves
(プレイ時間 40分)
SheepDogsAndWolves20210117.JPGかなり好きなタイル配置ゲームです。自分が持っているのは初版でイラストがかなり怪しいのですが、そこがまた良いですね。これも前後戦で羊と狼になって戦う非対称アブストラクトです。タイルの配置が意外とトリッキーです。

結果:自分 15、スコット 11



フナファテフル Hnefatafl
Hnefatafl20210117.JPGスコットさんが興味を持ってくれたので久し振りに遊んでみました。ノルウェイでは結構おみやげ屋さんなどで見かける伝統ゲームです。特定のマスをコマの代わりにして相手を挟むのに使えるというルールが良いですね。思っていたよりもずっと面白かったです。ネスターゲームズからは、「バックギャモン」「ドミノ」「チェス」「チェッカー」「将棋」「碁」「ラスカ」など、結構伝統ゲームが出ていますが、これらも無くなってしまうのは残念です。

結果:自分(白) 勝利、スコット(黒) 敗北



カバとワニ Hippos & Crocodiles
Hippos&Crocodiles.JPG息抜きに手軽なタイル配置ゲームです。これも非対称ゲームですね。自分のコマだけが置けるように、うまく配置していくだけなのですが、なかなか考えます。既に「バッファロー」という拡張がありますが、もうひとつの「マラボウ」という拡張がもうすぐ手に入るので、いろいろな組み合わせで遊んでみたいものです。

結果
1戦目:自分 勝利、スコット 敗北
2戦目:スコット 勝利、自分 敗北



六目並べ Connect 6
Connect6-20210117.JPG最後はエサさんと「六目ならべ」です。ネスターゲームズの碁盤を使って遊びました。先にどちらかが3勝するまでやろうということになったのですが、4戦が終わった時点で1対3で自分の負けでした。エサさんは強い!

結果
1戦目:エサ 勝利、自分 敗北
2戦目:自分 勝利、エサ 敗北
3戦目:エサ 勝利、自分 敗北
4戦目:エサ 勝利、自分 敗北



これで第50回目は終了です。上記以外にも「ヴォロー」「ジンリー」「バトルフォーオリンパス」などいろいろなネスターゲームズが遊ばれていたようです。1月8日から2月7日まで緊急事態宣言が出ていることもあり、またそれが恐らくは延長されるので、次回は未定です。3月に再開できれば良いなあ。

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