ハロウィーンの10月31日に行われた第47回土嚢の会は、ほぼ満席の11名が参加という盛況でした。未プレイだった「バビロン」「ターン」「コントラ」が遊べたのが個人的な収穫です。また、久し振りに「アッパーハンド」をペア戦や9x9も含めて7回も遊べました。
バビロン Babylon
(説明 5分 プレイ時間 各5−15分)
1985年製。各プレイヤーは自分の色の大中小の3種のコマを4個ずつ持ち、ゲームが進むにつれてこれらが重ねられて3段の塔がたくさんできます。塔は常に下から大中小の順にコマが重なります。目的は縦横に3つ並んだ3段の塔のうち、自分の色が大中小の順に並ぶようにすること、つまり真横から水平に見ると斜めに並ぶようにすることです。
ボードは何もない状態から始めます。手番には自分のコマをボードの空きマスに置くか、すでに置かれたコマを縦横に隣接するマスに動かすかのどちらかです。動かすときはそのマスのコマ全てを重ねたまま動かさなければならず(分離禁止)、動かす先は空きマスか、あるいはすでにあるコマが動かすコマと合致していなければなりません。つまり小のコマは中の上に、中のコマは大の上になら移動できます。
少々古めかしくもなかなか面白いと思うのですが、ルールが少しあやふやなので、そのあたりをもう一度調べてから再戦したいです。
結果
1戦目:自分* 勝利、ぴーかん 敗北
2戦目:ぴーかん* 勝利、自分 敗北
3戦目:ぴーかん 勝利、自分* 敗北
ターン Turn
(プレイ時間 5分)
1975年製。もとはTrackという名前らしいです。歯車に魅かれて2年前のエッセンで購入したもので、ようやくルールを翻訳しました。
お互いに一番近い列に自分の歯車が並んでいます。そのうち左から4番目がマスターです。マスターだけは矢印が書かれています。目的は相手のマスターをその矢印の方向に回転させることです。手番には歯車を縦横斜めに1マス動かして相手の歯車と繋がったら回転させて勝敗を決めるという単純なゲームです。同じ歯車のゲームだったら「メカニクス」の方が数段面白いですね。
結果:ぴーかん 勝利、自分 敗北
コントロール Ctrl
(説明 10分 プレイ時間 25分)
3Dのコンポーネントが目を引くゲームです。4x4x4の立方体の底面を除いた5面でできるだけ自分の色が見えるようにするという一種の陣取りです。手番には自分の色の1x1x1の立方体を3個1列に置きます。そして自分の旗を任意の自分の立方体に立てます。旗は邪魔扱いで、そこには建築できません。また、最後の決算の時も旗の影になっているマスは無得点です。
基本的には相手の色が隠れるように、そして自分の色を邪魔されないように、と
考えながら進めていきます。自分の色を中立地帯に広げるよりも、積極的に戦っていった方が効率が良いのです。「プエブロ」や「ルミ」を思い起こさせるプレイ感覚です。
結果:自分 49、とけい 41、ぴーかん 38
アッパーハンド Upper Hand
(プレイ時間 各20分)
冬子さんのリクエストやしのだけさんのマーブルと合わせた9x9のアッパーハンドの誘いなどもあり、アッパーハンドを久し振りに7回も遊びました。
まずは冬子さんと7x7を2戦。それぞれ先攻後攻を交代した2ゲームで1戦としました。1戦目は勝てたものの、2戦目は敗北。もうすっかりこのゲームのコツを忘れています。
「ラマパーティー」のあとの3&4戦目は赤や黄色のマーブルを使ってペア戦です。各自35個ずつを持ち、ペアは連続手番でお互いを助け合います。先に置き切ってしまうと、パートナーは1対2の苦しい戦いになるので、できるだけ均等に置いていくのも大切です。久し振りにペア戦を遊びましたが、やっぱり面白いですね。この渋シリーズのコンポーネントでのペア戦は初めてです。
続けて5戦目は、しのだけさんと9x9です。7x7ではマーブルは各70個持ちですが、9x9だと各142個持ち(プラス中立1個)です。マーブルが倍の数あるのです。戦術と戦略のバランスを囲碁に例えると、5x5は9路盤、7x7は13路盤、9x9は19路盤といったところでしょう。やはり圧巻です。7x7とは相当異なるゲームですね。また是非遊びたい!
最後に「マップヘックス」のあとで、再び7x7をぴーかんさんと2回、遊びました。ぴーかんさんは初めてなのに強すぎですね。久し振りに「アッパーハンド」を堪能した一日でした。
結果
1戦目(7x7):自分 26、冬子 16
2戦目(7x7):冬子 22、自分 13
3戦目(7x7ペア戦):しのだけ&とけい 5、冬子&自分 0
4戦目(7x7ペア戦):しのだけ&とけい 5、冬子&自分 0
5戦目(9x9):しのだけ 10、自分 0
6戦目(7x7):ぴーかん 勝利、自分 敗北
7戦目(7x7):ぴーかん 31、自分 21
今日のランチもマーブル特製の「土嚢ランチ」です。土嚢を模したおいなりさん、コロッケ、卵焼き、味噌汁、それに季節のフルーツ付きで、とても満足できました。
コントラ Contra
(プレイ時間 10分)
確か2年前のエッセンで購入したゲームです。ディーターが「これはただのオセロのバリアントだね」って言っていたので、これまで放っておいたのですが、ちゃんとルールを読むと間に隙間があっても挟めるオセロというちょっと変わったルールがあります。また、先手の初手版は中央に置く以外は配置の制限(挟める所に置かなければならない、などという制限)はありません。これだけで、結構プレイ感覚は変わるものです。
あとで別のテーブルでも遊ばれていましたが、なかなか好評でした。やはり周囲が強いので、慣れてくると周囲から同心円状に中心に向かって埋まっていくようになるのかもしれません。
結果:自分 21、冬子 16
ラマ パーティー エディション L.A.M.A. Party Edition
ここで、息抜きの「ラマパーティー」です。草場さんがルールを教えて欲しいというのでせっかくだからと6人で遊ぶことにしました。初めて最後にピンクラマで上がるという、ズルのようなことをしました。20点のリスクがあるのでこれは合法ルールとして当然だと思います。ピンクチップがパーティーな感じですね。初プレイの冬子さんの勝利!
結果:冬子 4、とけい 17、自分 21、道化師 25、草場 42、佐藤 44
マップヘックス Maphex
(プレイ時間 15分)
ネスターの出版前の新作のテストプレイです(本人に写真と記事の許可は取ってあります)。9x9の菱形ヘックスボードが3x3のサブボード9枚に分割されています。9枚のサブボードが3x3に並んで全体のボードになっているのです。
スタートプレイヤーは任意のヘックスに配置します。配置したコマのサブボードの位置によって、次のプレイヤーがコマを置かなければならないサブボードが決まるのです。ズームアウトする感じですね。あとはヘックスのルールと同じで、対辺をつなげれば勝利します。
アイディアはなかなか面白いと思いました。かなり読みづらく、後手のプレイヤーは先手に同じサブヘックスに強制的にプレイさせることができてしまいます。そのあたりが少々もどかしいです。他のプレイヤーも4x4(つまり2x2のサブヘックス)で遊んだりと色々な実験をしてくれて、概ね好評でした。
結果:エサ 勝利、自分 敗北
シエメネット Siemenet
kobaさんがレディット reddit というサイトで見つけたゲームで、タイトルはフィンランド語で「種子」という意味のようです。9x9のボードと2色のコマを適量、さらに中立のコマ1つで遊べます。今回は「ボールト」の10x10のボードの内側の頂点を使い、「ヴォロー」のコマなどを代用しました。
目的は縦横の3連(斜めは不可)を多く作ることです。4連は3連2つがずれて重なっていると数え、N連を作ると3連がN-2個というように数えます。手番には中立のコマを縦横に動かし、その周囲8マスのいずれかに自分のコマを置きます。つまり中立のコマはアンカーというわけです。面白いのはこのアンカーの動くときのルールで、自分のコマはいくらでも飛び越えられますが、相手のコマは飛び越えられません(ラインズオブアクションなどと同じですね)。どちらかが手詰まりになったら終了します。
シンプルながら、なかなか面白いゲームですね。アンカーのシステムは結構好きであり、また自分のコマだけを越えられるルールも好きなので、かなり気に入りました。自分が負けているときに相手を手詰まりにしないように、気をつけて進めなければなりません。9x9は少々広すぎだと思いましたが、おそらく慣れてくるとちょうど良い大きさなのだろうと思います。また遊んでみたい良ゲームです。(参考ウェブサイトはここ)
結果:koba 10、自分 9
ブルームーンシティー Blue Moon City (コスモス版)
(説明 15分 プレイ時間 55分)
アブストラクトではない息抜きの時間です。エサさんのリクエストもあって、久し振りの「ブルームーンシティ」です。もちろん使用するのはグラフィックが優れている旧版です。ルールは思っていたよりも覚えていました。序盤はうまく決算に絡み、また周りが決算されて効率が良い場所を取りに行ったりとしていたのですが、ゲーム中に2回くらい大きな判断を間違えました。特に終盤にクリスタルを大量に採れる土地に行くまえに、一回しゃがんでカードを補充していたのが大失敗。とけいさんとエサさんに、あっという間に決算されてしまいました。これが決定打となり、エサさんの勝利。これはクニツィア会でも遊ばなければ。
結果:エサ 4、中村 3、自分 3、とけい 2
バイツ Bites
(プレイ時間 各15−20分)
最後は「ビッグポイント」のリメイクの「バイツ」です。任意のコマ1個をコマと同じ色のタイルまで進めて、その前後のどちらかのタイルを獲得します。タイルは、対応する色のコマがゴールした順番に高得点になるというのがおもしろいところです。さらに、チョコレートやワインの特殊タイルがあり、それらを含めたルールの4つの部分が毎回カードによって変わります。こういった手法は最近多いですね。1戦目はルールがちゃんと飲み込めておらずに惨敗。2戦目は少しマシに戦えました。(参考:ビッグポイントのレポートはここ)
結果
1戦目:佐藤 20、中村 19、ぴーかん 17、koba 15、自分 15
2戦目:中村 29、ぴーかん 24、自分 19、koba 18、佐藤 16
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