ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 4ディール20+15+10+20分)
単一種族総当たり戦の第77戦はキンド対キンドです。5ヶ月振りの総当たり戦です。前回の第76戦はここ。
キンド同士の対決でも、やはり一番強力なのは Khind27 サポート「げらげらガス - あなたの特殊能力テキストは、それがフリットのキャラクターカードにない限り、すべて無視される。(あなたの「げらげらガス」に対しては、このカードの効力は無くなる。)」です。クールギャングの数値を無視する能力や、Khind07「トップノッチ」のサポートを捨てる能力まで無視するのです。これに対抗するにはこちらも「げらげらガス」をプレイしてお互い無効とするか、Khind26 サポート「大混乱 - あなたはサポートカードをプレイできない」をあらかじめプレイしておくことです。逆に言えば、自分の出した「げらげらガス」の効力を守りたいなら「大混乱」を一緒に出しておけば、相手は「げらげらガス」返しができません。
唯一相手が「げらげらガス」を出して助かるのは、Mutant101「デン・バル・トン - あなたがドラゴンを1匹以上持っているときに限って、私はこのカードをプレイできる」を条件を満たさなくても単なるシールド付きの8-8カードとしてプレイできることです。このミュータントは意外と出しずらいので、「げらげらガス」に対して出せれば有効でしょう。
他のサポートでは、Khind25 サポート「ねばねば粉 - あなたの手番に、あなたはカードを1枚までしか引くことができない」は手札枚数が欲しいキンドに対してはかなり有効で、Khind08「トップバナナ - 私の手番終了フェイズに、私はあなたの手札からカードを1枚捨てさせることができる」と一緒に出せば、相手は非常に辛くなります。
ギャングではトップギャングが一番重要です。前述した「トップノッチ」や「トップバナナ」を始め、Khind06「トップドッグ - 私の手番に、私はあなたのアクティブなアイコンのあるカード1枚、それが唯一のアクティブなキャラクターカードでない限り、捨てることができる」も相手のギャングを崩せるので役立ちます。一方、通常なら強いクールギャングの Khind03「クールキッド」と Khind04「クールカブ」は、キンドのブースターやサポートに攻撃値がないためにまったく無意味です。さらにKhind01「クールキャット」はキャラクターの奇数の攻撃値を0にしますが、奇数の攻撃値を持つカードがあまり多くないので、役に立つのはKhind02「クールコップ」くらいでしょう。
今回は自分が先手です。第1ディールではトップギャングがうまく揃ったこともあり、ドラゴン1匹での勝利(2対0)。続く第2ディールでは、「げらげらガス」と「大混乱」がノーギャング4枚と一緒に決まってドラゴン2匹を獲得し、そのまま優位を保ってやはりドラゴン1匹での勝利。これで4対0になり、これは勝てるかもと思いました。
しかし第3ディールでは、序盤こそ再びトップギャングが揃っていたものの、最初から持っていたミュータントをうまく処理できず、最後にはキノさんに同じく「げらげらガス」と「大混乱」の組み合わせでサドンデス敗北を喫します。今から思えば、勝っていた時点でさっさとミュータントを捨てておくべきでした。これで4対4の同点です。
最終第4ディールは大接戦です。前述した「ねばねば粉」と「トップバナナ」の組み合わせで攻めたり、Khind02「クールコップ」であいての偶数の攻撃値を無視したりするのですが、一進一退で最後にはキノさんがドラゴンを1匹持っているという状態になりました。炎か大地かというところで、キノさんが炎を選んでくれたのがラッキー。ドラゴンを中央に戻し、キノさんはミュータントだけになってしまったので戦いを始められずに敗退。1点を取り、これで5対4で勝利です。計4ディールにも及ぶ熱い戦いでした。
結果:自分*(キンド) 5(2+2+0+1)、キノ 4(0+0+4x+0)
ラマ L.A.M.A.
(プレイ時間 各5−10分)
最近、ラマを遊んで勝ったプレイヤーが次に遊ぶゲームを決めるというのがルールになりつつあります。しかし40点は長いということで、30点勝負としました。そんなわけで、この日は2回ラマを遊びました。1戦目を買った名人が選んだのは「ポリネシア」。その後、「お花見」を遊び、2戦目で買ったシミーズさんがえらんだのは「QE」でした。自分はいつも2位。
結果
1戦目:名人 6、自分 19、キノ 23、シミーズ 38
2戦目:シミーズ 1、自分 5、名人 9、キノ 33
ポリネシア Polynesia
(説明 20分 プレイ時間 45分)
ロシアのズベズダが2014年に出版したクニツィアのゲームです。ロシアなのにポリネシアで、さらに他の言語では出版される気配がなく、どうしたものかと思っていたのですが、ギークにアンオフィシャルながらも英訳があがっていたので遊んでみました。
4種類のリソースを交換で蓄えて、タイルと交換して得点にするのが目的です。4種類のリソースの交換レートは毎ラウンドダイスで決まります。リソースに対応した4色のダイス(それぞれ1、2、3、4、5、8の6面)を手番プレイヤーが振り、1巡だけ交換する機会があるのです。交換するときは、リソースの組み合わせを等価値以下の別のタイルの組み合わせに交換します。価値が1のリソースがあるときには交換せずにただでそのリソースを得ることもできます。またリソースを得ずに手持ちのリソースで得点タイルを買うこともできます。
誰かが得点タイルを4枚獲得すると、そのシーズンが終了し得点計算をします。3シーズン終了するとゲーム終了です。得点は、基礎点が購入リソース数で、それ以外に男、女、酋長のセットコレクションや前のシーズンでの同種タイルのリソース点、さらにトーテムの数による相対的な順位点もあります。
中心となる交換のシステムは「食べ物と飲み物」によく似ています。ただし、リソース間での価値が固定化されていないので、結構プレイ感覚が異なります。2枚交換できれば良いのに。
あるいは5種にする、あるいは数字を変える、などいろいろ方法がありそうです。
結果:シミーズ 64、名人 52、自分 45、キノ 44
お花見 Ohanami
(説明 5分 プレイ時間 20分)
シミーズさん持ち込みのNSV出版のドラフトゲームです。自分の3大苦手システムのひとつがドラフト(いわゆるブースタードラフト。1枚選んで残りを隣りのプレイヤーに回すというやつ)なのですが、これは短時間で割とすっきりとしていました。しかし、やはりドラフトなので、面白さはよくわかりません。
水と草と石と桜という4種類のスートのカードがあり、1枚選んで残りを回します。選んだカードは自分の前に並べます。全部なくなったら決算をし、またカードを配って同じことをあと2回繰り返します。カードの並べ方にザ・ゲームやケルトのような縛りがあり、列は3列までで、それぞれが昇順になっていなければなりません。そして新たに加えられるのは列の両端だけです。とはいってもこの縛りはかなりゆるく、終盤に加えられないカードが少しあるかないかという感じで、個人的にはこの縛りはもっときつくて良いのではと思いました。また4種類のスートと数値になんらかの法則があるとより良い(例えば列はスート別にするとか)のではないでしょうか。
水、草、石の得点は、1ラウンド目では9、8、7点、2ラウンド目では6、8、7点、そして3ラウンド目では、3、4、7点になります。つまり最初は水、次に草、最後は石を取るのが一番良いのです。桜は終了時のボーナス得点で、三角数的にあがっていきます。一応枚数が多いと上がり方が緩やかになるのですが、それでも規定枚数を全員で分け合うので、独占をさせてしまうと大変なことになります。相対順位での得点などにしたほうが、こういう問題は起こらないのではないでしょうか。桜作戦のシミーズさんの勝利。
結果:シミーズ 197、名人 190、自分 190、キノ 186
QE QE
(説明 10分 プレイ時間 45分)
名人の持ち込みです。以前、プリントアンドプレイで遊んだゲームが製品になりました。相場が全くわからないという謎の競りゲームです。ビッドした値はオークショナーにしかわからないというのが非常に面白いシステムで、今回はビッドを書くボードが小切手を模したものになっていて、そこにオークショナーに対するメッセージを書いたりしていました。
お金を一番使ってしまうと足切りで負けなので、自分はビッドをあまりせずにお金を使わずにいました。最後にもう少し高くビッドするのが正解だったと思うのですが、どうにもシミーズさんにまんまと嵌められてしまう気がして躊躇してしまい、結局競り負けてしまいました。そんなわけで、自分が少々ゲームバランスを崩してしまった気がして申し訳ないです。また遊びましょう。
結果:名人(日本) 35(796)、キノ(カナダ) 27(792)、自分(アメリカ) 26(652)、シミーズ(EU) 39(789脱落)
(カッコ内はセリに使用した金額、最多は脱落)
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