横浜クニツィア会 2020.01.18

KniziaKai20200118.JPG2020年が始まったのを契機に、ぶんぶん・ボードゲームリサイクルキューブのウサギさんの協力を得て、クニツィア会を定期的に行うことになりました。ちょうど東京・湯島のコロコロ堂での、まさのぶさん主催のクニツィア会が今月で最終回ということもあり、それを引き継ぐ意味もあります。できれば、月に1回のペースで続けていきたいです。




サクラディ Sakradi
(プレイ時間 3ディール40分)
Sakradi20200118.JPG「フロカティサーカス/なつのたからもの」の現行ドイツ語版です。絵柄が美しく、10スートの識別もし易いです。特殊カード3種は色違いなだけで同じデザインなので、前回は使わなかったのですが、今回は3種類のカードの意味を調べてきました。おそらく以下で正しいと思います。

Karte fordern (青・リクエスト)= 他のプレイヤー1人はカードを渡さなければならない
Karte ziehen (黄・ドロー)= 他のプレイや−1人からカード1枚をランダムに奪う
Karten Aufdecken (赤・リビール)= バーストする状態になるまでカードを表にし、バーストしたカードを捨ててから1枚獲得する。

今回は3人で3ディール戦を行いました。特に3ディール目は自分が上がり宣言をしたのですが、トリオをたくさん作ったウサギさんにはかないませんでした。

結果(3ディール戦):ウサギ 166、自分 160、名人 141



エルドラド 黄金の神殿 Wettlauf nach El Dorado: Die Goldenen Tempel
(説明 25分 プレイ時間 60分)
ElDorado20200118.JPG2019年のエッセンでのクニツィア大箱ゲーム4作で唯一未プレイだったものです。「エルドラド」シリーズの続編で、単体でも拡張として組み合わせても遊べます。両方の場合のマップがいくつか用意されています。大きな違いは以下の通りです。

1.地形に、たいまつという要素が加わり、森、水、黄金、たいまつの4種が主な地形となった。
2.初期のカードが強くなった。最初から森2などがある。
3.スタートからゴールの1方通行ではなく、数カ所あるチェックポイントを廻って、最後はスタートと同じボードにあるゴールのマスにたどり着くという目的になった。これにより、インターアクションが増えたような気もするし減ったような気もする。
4.火山タイルは無くなった(元の「エルドラド」でも拡張扱いだが、毎回入れていた)。代わりに黄金タイル(お金)の要素が加わり、上限3枚までだが黄金1のカードと同様に使えるようになった。

元の「エルドラド」のルールがわかれば、すぐに理解できるルールです。カード名やテキストは英語、ドイツ語、共通のものがあり、最初にカードを分けるのは結構面倒でした(あらかじめ分けておいて良かったです)。

今回は、単体だけで遊べるシナリオのうち、一番易しい「もつれたボール (Das Knäul/The Tangled Ball)」を選びました。3カ所の神殿チェックポイントがあり、どう回るかはカードの買い方によります。自分は高価なカードをどんどん買って力を蓄えていたのですが、力を蓄えすぎてレースでは2-3歩も遅れてしまいました。ちゃんと購入とレースのバランスを取っていったうささんの勝利!

結果:うさ 勝利、(はた、自分 敗北)



マネー Money! (グリフォン通常版)
(説明 5分 プレイ時間 25分)
Money20200118.JPG「マネー」はゴルトジーバーによる初版のほか、グリフォン版、SNE版、ポーランド版などいろいろな版が出版されています。今回は実はあまり使ったことがないグリフォンの通常版(小箱でない方)を持ってきました。中身は小箱版と同じなので、一番割りに合わない版だと思います。グリフォンは「ジェムディーラー」「ハイソサエティー」「ロンドン略奪事件」「マスターズギャラリー」などでナンバリングがしてある通常版と小箱版を売っていましたが、ほかはすべて通常版の方が宝石が付いていたりカードが厚かったりとよくできています。最近では「チーキーモンキー」がこのシリーズに加わったようです。

カードを交換していく競りのようなそうでないようなゲームで、とっつきやすいけどなかなか難しいゲームです。今回はビッドを高くしすぎた場面が多くて、惨敗でした。うまくいくときと行かないときの差があるゲームですね。

結果:ぢ〜ぷ 830、名人 500、はた 440、自分 360、うさ 280



フェーケライ Ferkelei
(説明 10分 プレイ時間 30分)
Ferkelei20200118.JPG名人の持ち込みです。「フェーケライ」は「交易王」の元になったゲームですが、細かいところはいろいろと異なります。今回は、経過がわかるようにすべて表向きで遊びました。これは好みでどちらでも良いと思います(交易王ではカードを重ねていくので、裏向きの方がより交易王に近いです)。マイナス決算のタイルをどうするかというのがちょっと面白いですね。最後の方は得点が4倍5倍になるので少々展開が荒いです。その分最後に向けて手札調整をして万全にするというゲームなのでしょう。

結果:うさ 46、ナガイ 34、自分 32、ぢ〜ぷ 26、名人 9



カリバ Kariba (ヘルベチク第2版)
(プレイ時間 10分)
Kariba20200118.JPG少しだけ空いた時間を使って「カリバ」を遊びました。ボードがジグソーパズルになっている第2版です。久し振りに公開カード3枚のバリアントを使わずに、基本ルールだけで遊びました。どうも次のプレイヤーのアシストをしてしまうばかりで、あまり得点は伸びませんでした。

結果:ナガイ 20、名人 13、うさ 8、自分 7



バビロニア Babylonia
(説明 20分 プレイ時間 45分)
Babylonia20200118.JPG8&9のカードは使わない基本ルールで3人で遊びました。3人なので、チグリスより北は使いませんが、チグリス川そのものは使います。お互いにあまり妨害することがなかったので、序盤から大きなエリアを制していったトミーさんが後半でどんどん都市決算で得点を伸ばしてそのまま勝利。こんなに淡々としたバビロニアは初めてです。

結果:トミー 189、自分 157、フジマキ 137



黄河と長江 Yellow & Yangtze
(プレイ時間 60分)
Yellow&Yangtze20200118.JPGキノさん持ち込みの「黄河と長江」です。「チグリスユーフラテス」とは似ているようでかなりダイナミクスの異なるゲームで、久し振りなので細かいルールを色々と忘れていました。青(置かれたタイルを破壊できる)と緑(モニュメントを移動できる)の特殊能力を忘れがちです。特に戦争の後でも赤いタイルしか取り除かれないので、この青タイルの能力は大切ですね。

序盤は黄色の内部戦争で、ワイルドとなる黄色の得点を稼いだりと順調だったのですが、最後に仕掛けた戦争で、みんなが思いの外赤いタイルを持っており、惨敗。これはちょっと予想外でしたが、ちゃんと考えればみんな赤いタイルを準備しているのは当たり前ですね。

結果:キノ 9−10−10−10、自分 6−6−7−7、ウサギ 5−6−7−8、はた 1−7−8−15



ドラゴンパレード Drachenparade (ピアトニク版)
(説明 15分 プレイ時間 15分)
Drachenparade20200118.JPGはたさんリクエストの「ドラゴンパレード」です。メンバーズオンリーの簡易版という感じですが、ゲーム感覚はかなり異なります。赤か黄色の数字のカードを出してドラゴンを動かし、最後にドラゴンが止まる位置を当てるというものです。当たれば5点。賭けをするコマは先着順ですが、他のコマと連続しているとグループとなり、ドラゴンがグループ内のどれかに当たればグループは3点もらえるというのが面白いところです。運の要素が高めなので、パーティー色が強いかもしれません。なので今回は3人で遊びましたが、やはりドラゴンのコントロールが効かないです。でもこれはこれで良いのでは。

結果:ナガイ 13、自分 13、はた 9



ロストシティ トレジャーハント Lost Cities: Auf Schatzsuche
(説明 5分 プレイ時間 20分)
LostCitiesAufSchatzsuche20200118.JPGロストシティシリーズの最新版です。ようやくロゴが統一され、デュエル(元のロストシティのこと)、ボードゲーム、トゥーゴー、ライバルズ、そして今回のダイスと5種が揃いました。

5スート1-10のタイルとボーナスタイルを場に並べます。6面ダイス3個は、それぞれ1、2、3、4、5、握手という構成です。手番には3つのダイスを振ります(1度だけ自由に振り直しができます)。それらダイス1-3個の目の合計値に対応するタイル1枚を場から取れます。例えば1、3、5を振ったなら、1、3、4、5、6、8、9という合計値が可能です。しかし、自分が獲得するタイルはロストシティの鉄則である色別の昇順ルールを守らなければなりません。つまり、緑の5をすでに取っていたならば、もう緑の4以下は取れないのです。

1、6、10のタイルには握手シンボルが付いています。ダイス目の握手は数値は0ですが、握手シンボルのタイルを取るときに握手の目があるとそのまま獲得、そうでなければ握手シンボルがない裏向きで獲得です。この握手シンボルが1、2、3あることで、得点が2、3、4倍になるのでできれば握手シンボルのまま欲しいところです。しかし10のタイルを握手シンボル付きで獲得するには5、5、握手という組み合わせしかなく、これは72分の1の確率です。ヘックメックで36の虫を取るよりは易しいかもしれませんが、かなり難しいと思います。

ボーナスタイルは1色4枚、全色、4連番、特定の数字(3、5、7)3枚などを達成すれば自動的に獲得できます。早い者勝ちで1枚10点です。得点は獲得したタイルが1-5は1点、6-10は2点で、その合計に(握手シンボル-1)を掛けた合計、最後にボーナスタイル枚数x10点を加えます。

自分より先に既にみんなが遊んでいたので、まだ遊んでいないというはたさんとの2人プレイ。10点のボーナスタイルをたくさんとって勝利しました。

結果:自分 132、はた 72



ラマ L.A.M.A.
(プレイ時間 各15分)
Lama20200118.JPG最後は「ラマ」です。「ドラマ No Drama」抜きのノードラマです。いや、ノーノードラマか? とにかく一日の最後に相応しいゲームですね。2連続で遊び、2連勝!

結果
1戦目:自分 9、shiba3 30、うさ 31、ハタ 39、キノ 51
2戦目:自分 18、はた 27、shiba3 29、キノ 33、うさ 68


GamesPlayed20200118.JPG次回は2月16日(日曜日)の予定です。みなさん、ぜひ遊びに来てください。

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