今年もドイツのエッセンシュピールに行ってきました。さらに今回は妹が10日間の休暇が取れたので、11月にスイス&イタリアを一緒に旅行することになりました。シュピールは10月24-27日ですが、妹の休暇は11月17-26日とそのあいだが3週間ほどあります。なので、今回の旅行はエッセンから始まり、妹とのスイス&イタリア旅行で終わりとし、あいだの3週間は、デュッセルドルフ(ドイツ)、デルフト(オランダ)、エジンバラ(イギリス)、ミュンヘン(ドイツ)に住む友人の家を訪ねることにしました。
また、未訪問だったイギリスのウェールズや北アイルランド、そしてアイルランドに行きました。結果としてイギリスの4つのカントリー(イングランド、ウェールズ、北アイルランド、スコットランド)とそれぞれの首都(ロンドン、カーディフ、ベルファスト、エジンバラ)をすべてこの旅行で訪ねたことになります。さらにイギリス本島とアイルランド島の往復に加えて、オランダからイギリスまでも船に乗ったので3回も船旅を味わいました。どの路線もカーフェリー中心で、1日2−3便と本数が少ないので、旅行の合間合間で計画を立てながら進めるのは、なかなか大変でした。
準備で一番大変だったのは、航空券の手配です。ヨーロッパ初訪問の妹は往路は一人なので東京からの直行便、そして復路は直行でなくても良いが自分と一緒と、いうのが条件です。ベネチアには絶対に行きたいとのことなので、最初はミラノやローマへの直行便を考えていましたが、どうもネットでのアルタリア航空の評判が悪いのです。結局、成田からスイス航空でチューリッヒに来てもらって合流し、そこから2人で旅をしながらベネチアまで南下して、最後はベネチアから日本に戻るということになりました(写真は最終日のベネチアより)。
しかし、複雑怪奇な航空券のシステムで異なる航空会社同士の相性があり、なかなか手頃なチケットが見つかりません。久し振りにJTBに行って相談したら、さすがにスタッフはプロフェッショナルで、色々な組み合わせを探して提案してくれました。驚いたのは、コードシェア便を2人で別扱いに取るという方法もあるということです。別の航空会社扱いなので、例えばプレミアムエコノミーにするための値段も全く異なります。今回はこの方法は使いませんでしたが、覚えておくと良いかもしれません。結局、以下のチケットを手配しました。
10月22日:羽田-ミュンヘン、ミュンヘン-デュッセルドルフ(ルフトハンザ、自分用)
11月17日:成田-チューリッヒ(スイス航空、妹用)
11月25-26日:ベネチア-フランクフルト、フランクフルト-羽田(ルフトハンザ、2人分)
ついでに妹の希望で、ミラノでの「最後の晩餐を見る」という日本語のツアーにも申し込みました。
宿泊先は、エッセンの他は、2人で合流してからの分はあらかじめすべて予約しました。さすがにいつも自分が使うような安いホステルというわけにはいきません。こういうことから、旅の最後の10日間は宿泊先がすべて決まっていましたが、それまでのあいだは宿泊先はエッセン滞在の8日しか予約していませんでした。
旅行計画
10月22日:羽田からミュンヘン経由でデュッセルドルフへ
10月23−27日:エッセン(シュピール)
10月28−31日:デュッセルドルフ
11月1−4日:デルフト
11月5−7:ウェールズ、アイルランド、北アイルランド
11月8−11日:エジンバラ
11月14−16日:ミュンヘン
11月17日:妹とチューリッヒで合流、ここから2人旅。
11月17−18日:マイエンフェルト
11月18−19日:サンモリッツ
11月19−20日:ミラノ
11月20-22日:フィレンツェ
11月22日-25日:ベネチア
11月26日:ベネチアからフランクフルト経由で羽田へ
なお、今年は例年のホビージャパンの通訳はなく、その分じっくりと5日間見ることができました。また、ネスターミーティングはなく、代わりにネスターたち4人がエッセンに来て、そこでネスターミーティングらしいことをやりました。
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10月22日 火曜日 (東京→エッセン)
羽田空港からルフトハンザ715便が離陸すると、窓から東京が一望でき、ディスニーランドが眼下に見えます。機内では8人のフランス人グループに囲まれてしまいました。彼らの英語はかなりアクセントが強く、面白いことを言ってくれる時に限って聞き取れません。暇つぶしに始めたバックギャモンにちょっとだけハマってしまいました。
ミュンヘンで乗り換えて18:30発のルフトハンザ2734便でデュッセルドルフに向かいます。飛行機から見た夕焼けが綺麗で、思わず写真を撮ってしまいました。デュッセルドルフ空港を使うのは実に久し振りです。記録を見たら自分がエッセンに初めて行った2009年での往復、翌年2010年の復路で使った以来です。
空港のターミナルからは、モノレールでICEなどもとまる空港駅 Düsseldorf Flüghafen に出るか、空港直下のターミナル駅 Düsseldorf Flüghafen Terminal からS11でデュッセルドルフ中央駅 Düsseldorf Hbf に行くかの2通りの方法があります。お腹が空いていたのでデュッセルドルフ中央駅のノルドゼー Nordsee で魚のサンドイッチを買うべく、後者のルートを使うことにしました。そこからRE3で Essen-Altenessen 駅に21:22着。
宿は去年と同じ Akzent Hotel Böll でUバーンで隣りの駅 Kaiser-Wilheim-Park が最寄りなのですが、1駅だけ乗るのも面倒なので夜道を歩きました。「部屋は1階なのか」と聞くと「そうだよ」と言われましたが、階段を上った2階でした。そうだ、ヨーロッパでは2階は1階なのだった。うっかり忘れて予約のときに1階をリクエストしてしまいました。来年は0階をリクエストしなければ。
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10月23日 水曜日 (シュピール0日目)
朝、タナカマさんたちと、彼らが泊まっているホテルで待ち合わせて一緒に会場に向かいます。会場のメッセ・エッセンは、工事をしていた東側が完成して、昔あった小規模な4-12番ホールは4-8番までの大きなホールにまとめられました。今年は1-6番までを使用しており、7、8番はテーブルが少し置いてある他はがらんとしていますが通れます。これにより、これまでの3番ホールの入り口に加えて、東側の8番ホールの入り口も使えるようになりました。
11時から始まる予定のオープニングセレモニーに10分ほど遅れて入場しました。すでに席は埋まっており、後ろの壁際でスープを飲みながらスライドを見ます。英語の訳と比べながら見ていました。今年で37回目となるSpielは53ヶ国から1200以上のブースが出され、86000平方メートルの広さ(去年比+6000)だそうで、過去6年間で会場の大きさは2倍になったそうです。新作の数は1500とこれも去年より100多くなりました。
新作発表のプレスコンファレンスはホール1の地下です。今年は赤い絨毯がひいてありました。ここで、いろいろな新作ゲームの展示を見て情報を得るのが常なのですが、今年はどうにも展示されているゲームが少ないように感じました。
特に、クニツィアは新作をたくさん出しているはずなのに、コンファレンスではゲームは「多重塔 Tajuto」と「シャルティエ Chartae」くらいしか見当たりません。バビロニアとかアリストクラシーとかはどうなったのでしょうか? おそらく限られた展示スペースには、新作ゲームが多すぎてすべて展示できないのでしょう。数年前まではほとんどのクニツィアの新作をここで見られたのに残念です。
午後、テンデイズゲームズのタナカマさんと一緒にクニツィアとのミーティングに行きます。場所はクニツィアがいつも滞在している近隣のホテルで、テストプレイをしたり話し合ったりしたのですが、驚いたのがクニツィアの持ち込みベッドカバー。彼がデザインしたゲームのパッケージでパッチワークされています。ちょっと欲しくなりました。
夜はいつもならばDSPの表彰式とディナーパーティーなのですが、今年はシュピールプレビューナイト Spiel Preview Night といって新作のゲームを夜中まで遊べるという企画があり、タナカマさんの好意でそちらに参加することができました。
アクシオ ロータ Axio Rota
「アキシオ」をタイルゲームにしたもので、正方形のタイルの四隅に円の四分の一の扇型が描かれています。これらの扇型をつなぎ合わせて、同じ円の中の同色の数を「頭脳絶好調/アキシオ」方式で得点していくのです。手軽に遊べて悪くないと思いますが、円を全て同色で完成させても4点なのでダイナミックな得点の増加はありません。そのあたりで好みが分かれそうです。
結果:タナカマ 7-8-8-9-12、自分 7-8-8-8-9、あっきー 7-7-8-8-12
スピニング メイズ Spinning Maze
「手番毎に透明な板に描かれた壁が動く迷路をうまく抜けて中央のゴールに自分のコマを到達させるゲームです。壁が動くのはオートムーブなので数手先の壁の状態を読んでそれに合わせて自分のコマを移動させておくことが大切でしょう。実は、これは運のないアブストラクトゲームです。
結果:自分
ポペル ポーレ Popel Paule
これはゲームというよりはおもちゃです。黒ひげ危機一髪みたいに、ポーレの鼻から緑色の鼻水を引っ張ります。うまく抜ければオーケーですが、どれか一つはポーレの頭の蓋とつながっていて、それを引っ張ると頭が開いて脳みそが飛び出すのです。それにしても、このセンスはすごい。
多重塔 Tajuto
奇妙な日本語のタイトルですが、その名の通り多重塔を作っていくゲームです。袋から引いた塔のコマで塔を建てていきます。それによってアクションポイントを稼ぎます。アクションポイントが貯まれば連続でアクションができたり、得点ができたりという感じなのですが、かなりきつくできていて、プレイ感覚はちょっと「長江」に似ているかもしれません。また、塔のパーツは袋から引くので、慣れてくると大きさがわかってきますが、色はわかりません。でもボードの配置から可能性がある色がわかるので、そういった半分だけ情報がわかっているという面白さがあります。おのさんと河上さんが既にプレイしていて、どうもいまひとつという評価だったのですが、自分は気に入りました。
結果:自分 3人中2位(11点)
アウトバック クロッシング Outback Crossing
タイル配置のゲームです。連続で同じタイルをうまくつなげるようにします。時差ぼけでかなり睡魔が襲ってきていて、細かいルールを覚えていません。
アヌビックス Anubixx
ダイスゲーム。色々と工夫があったと思うのですが、時差のせいか眠気が限界にきており、あまり覚えていません。どうもすみません。
まだまだ熱気あふれる会場でしたが、そろそろUバーンの終電も近くなってきたので、今日はここまで。
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10月24日 木曜日 (シュピール1日目)
いよいよシュピール1日目! 前半はタナカマさんたちと一緒に行動します。写真のバナーは今年から登場したものです。
ノー リターン No Return: Es gibt kein Zurück!
(説明 10分 プレイ時間 25分)
「ロストシティ」風味のゲームです。6スート12ランク(1-11)が各2枚、計132枚のタイルです。特徴的なのはゲームには前半と後半があり、各プレイヤーが自由に後半に入るタイミングを決められることです。ゲームの前半では、手札は8枚。スート別に降順にタイルを出します。手番では同スートなら何枚でも出せて、出した枚数を補充します。あるいは手札の4枚を入れ替えます。後半に入ると宣言したら、今度は手札から同スートのタイルを何枚か出し、合計値がそれ以下になっている自分が出したタイルを得点化します。出したタイルと同じスートでなくても構いませんが、得点化できるのはそれぞれの列で低い数字からで、1手番には1スートしか得点化できません。
ほどよい頃合いで後半に入らなければならないのですが、自分は132枚という枚数から考えて得点化するタイルとそのために必要なタイルがほぼ同枚数だとすると、16枚くらいを場に出したら得点化すれば良いのでは? (132/8=16くらい)と思ったら、この作戦が成功してダントツで1位でした。
結果:自分 86、タナカマ 33、アッキー -18、こみ -24
ハーリーバーリー Hurlyburly
(プレイ時間 各10分)
自分の塔を建てて、相手の塔をカタパルトで壊すという原始的ながらも楽しいゲームです。カタパルトを強くしたり(紙を挟んで飛びやすくする)、バリケードを築いたり、ということがちゃんとルール化されており、ちゃんとしたゲームになっています。2回続けて遊びました。あとでちょっと買えばよかったかなあと思いました。そう思った4日目にはすでに売り切れていたのですが。
結果
1戦目:アッキー
2戦目:不明
アミーゴのブースではラマの大きな看板の前でセルフィーを撮るとプロモーションカードをくれるというイベントをやっていました。「セルフィーは撮らないんだけど」と言ったら、カメラで撮った写真で許してくれました。
コーズウエイ The Causeway
5番ホールの5J100は同人ブースの集まりといったエリアで、カタログにはAutorenworkshopと書かれています。ここでちょっとアブストラクトっぽいゲームがあったので、ルールを聞いて一緒に遊びました。「コーズウエイ」は六角形のタイルに描かれた道路によって、自分のスタートから誰かのエンドを結べば勝利というゲームです。タイルは重ねて置き換えが効くのが難点で、これによって場面が変わり過ぎてしまい、戦略を立てるのが難しいです。ちょっと「アインシュタイン」というゲームを思い起こさせます。プロトタイプを1部いただいたのですが、翌日にはもうこのブースはなくなっていました。こういうブースがもっと注目されてくれば、同人製作の文化がドイツでも広がるのかもしれません。
夜はエッセンHbf近くのGホテルでネスターミーティングのメンバーであるネスター、ホセ、アントニオ、キャメロンに合流。彼らはみなこのGホテルに泊まっているそうです。みんなでペッパーコーンに行ったら予約でいっぱいだったので、近くの別の店 The Ash で夕食。全員 The Ash Sampler 前菜の盛り合わせみたいなものを食べました。そのあと、Gホテルに戻って幾つかテストプレイをしました。そのうち「スク Squ」はもう出版されているようです。
スク Squ
「スク」という名前はスクエアから来ており、その名の通り、コマを置いていって最も大きな正方形を作るゲームです。この時点ではまだ出版前でしたが、現在は出版されています。シンプルながら、きちんとしたゲームになっています。続編で「トラ」や「へク」もでるのでしょうか。
予想通りというか、U11の終電を逃した自分は、NE1のバスで自分のホテルに戻りました。今回はこのNE1のバスに何度もお世話になりました。
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10月25日 金曜日 (シュピール2日目)
スキップ Skipp
おそらくアブストラクトの中での注目作です。チェッカー系のゲームですが、とてもよくできていました。コマにはトップとベースの2種類があり、直接ボードに置かれるのはベースだけ。トップはその上に重ねます。トップのコマを相手側に到達させれば勝利です。手番ではまずベースを、そしてトップを動かすのですが、ベースは前進のみ、そしてトップは斜め前進のみというのが、シンプルながら良い移動ルールになっています。待ち合わせたわけではないのですが、ネスターミーティングのメンバーが全員そこに集まって遊んでいました。
午後は、クニツィアのサイン会巡りです。まず、ルドノバのブースで16時からバビロニア Babylonia のサイン会。そのあと17時からXVのブースでシャルティエ Chartae のサイン会です。どちらも5番ホールです。時間があったので、両方に行ってみました。とくにXVの方では初めてギークのユニフォーム Kenizia をクニツィアにお披露目して、苦笑いをされてしまいました。
夜は、シュバイネハクセ(ドイツの豚の丸焼き)が食べたいというキャメロンの提案で、ネスターミーティングのみんなでボーベックにある Dampfe に行きました。去年もキャメロンと彼の友人と3人で行ったところです。キャメロンと行動すると、経費で落ちるせいか、だいたい全てタクシー移動です。てっきり5人で2、3のシュバイネハクセをシェアするのだと思っていたら、ひとりひとつずつ注文しているので驚きました。自分だけはソーセージを頼んで、それを他の人に分けながら他の人が食べきれなかったシュバイネハクセをもらっていましたが、それだけでお腹いっぱいになりました。ソーセージを頼まなくても良かったくらいです。案の定結構食べ残しが出てしまってなんだか申し訳ないです。最初から3つくらいにしておけば良いのに。
タクシーに分乗してGホテルに行き、昨日同様にテストプレイなどをして終了です。時差ぼけのせいか、夜9時過ぎくらいのこの時間帯は非常に眠く、あまり覚えていません。再び深夜バスNE1のお世話になり自分のホテルに戻りました。
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10月26日 土曜日 (シュピール3日目)
ゲルハルツのブースに行き、去年同様にディーターと会場を散歩して、中古ゲームブースを冷やかします。そして例によって、変なアブストラクトをいくつか購入しました。彼とお喋りしながらゲームを見て回るのは、昔のゲーム事情なども聞けて楽しいひとときです。
昼間は主にSaashi&Saashi夫妻と会場を周ります。2人はエッセンは初めてだそうです。自分が気に入っていて、試遊がすぐにできるゲルハルツのブースを訪ねて、3種類のゲームを遊びました。
ウルビーノ Urbino
まずは一押しのウルビーノです。確かSaashiさんと遊んだと思います。やはり「ウルビーノ」は面白いですね。ボードの4分の1くらいしか使わずに終わってしまうという展開でした。
ブロクエオ Bloqueo
次にブロクエオという新作を遊びました。ちょっとアバンデっぽいゲームです。少々手幅が狭いという印象を受けましたが、やり込めば面白いと思います。
キップ4 Kipp4
シーソーのように傾くボードにボールを並べての4目並べです。ボードの溝はすべてボール2個分で、手番のたびに90度回転させます。するとボールがスライドするのですが、なかなか先が読めません。ボードは昔のボードゲーム「ティルト」を思い起こさせます。もうちょっと派手な展開があっても良いかもしれません。
怪盗 Kaito
シュテフェンシュピールの新作のひとつです。36枚のタイルをランダムに並べ、相手の兜か刀のどちらかをすべて獲得すれば勝利です。手番ごとに怪盗コマを動かして到達先のコマを奪います。また家紋のコマがあり、これを4-5個獲得すると兜や刀と交換できるという要素もあります。かなりミニマリスティックですが、なかなか良いと思います。見た感じは、以前の「ファイブ」に近いのですが、自分はこちらのほうが好みです。シュテフェンと一緒に遊びながら、懐かしのミランの近況などにも話が咲きました。ミランは今、映画監督としてベルリンにいるみたいです。
この日はかなり中古屋を回りました。エッセンでは年々中古ゲームのブースが減っており、去年と比べてもさらに減ってしまったという印象です。中古屋が大きな目的の自分としては寂しい限りです。
Saashi&Saashiの2人と一緒にギャレリアで、トランポリンをしました。以前遊んだのはタナカマさんとでもう5年以上前です。久し振りですが、逆上がりの回転は結構できるようになりました。前回り回転ができるようになりたいものです。
夜は、まずタクシーでロッカーの荷物をホテルに運びます。タクシー代が値上がっているのか30ユーロもしてしまいました。これまで4日間で購入したゲームをすべて運び込み、またホイヤーラントのブースでもらってきた箱も運び込んで一安心です。
ちょっと面倒だなあと思いながらも、再びネスターミーティングのメンバーがいるHbf(中央駅)近くのGホテルへ向かいます。ネスターが一度はホテルでの夕食を試してみたいということで、Gホテルでの夕食となりました。あまりお腹が減っていなかったのでサラダを食べました。
ウィナーズ サークル Winners Circle (ダイスツリー版)
ホセが購入した「ウィナーズサークル」の豪華版をみんなで遊びました。ロイヤルターフバリアントを遊んだのですが、馬の色と数字が一致せずに遊びづらいです。ここが唯一この豪華版の残念なところです。ただ、ウィナーズサークルのルールで遊ぶ分には問題ないと思います。時間の都合で2ラウンドのみ。ネスターが勝ちました。
結果:ネスター
12時発の深夜バスNE1で自分のホテルに戻ります。もうすっかりこのバスの常連という感じです。
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10月27日 日曜日 (シュピール4日目)
いよいよシュピール最終日です。奥の6番ホール側から見たかったので東の未使用の8番ホールの入り口から入ります。6番ホールの端に、初日にコーヒーだけ買ったドーナツ屋があります。ドーナツを自動で揚げる機械が見ていて面白く、気になっていました。朝食代わりにドーナツとコーヒーを購入します。
5番ホールのマティームーブスはチェコの木製のゲーム会社で、去年は「イクイリブリックスコネクト」を購入したところです。プレビューナイトでは、新作のファミリーゲーム Infludance を遊ぼうとしたのですが、ルールがどうやっても解読できずに諦めたことを伝えて正しいルールを尋ねると、逆に「どこがわからないんだ?」と色々聞かれました。ルールライティングの難しさは世界共通のボードゲーム界の悩みですね。そのあとマティームーブズのゲームを2種類遊びました。
マイアック Maiak
コンパクトなケースで5x5のボードを作ります。色の配置は決まっており、相手側に到達すれば勝利というシンプルなゲームなのですが、この色が曲者です。コマを移動するには同色のマスならば問題ないのですが、異なる色のマスに移動するためには色に応じたコストを支払わなければなりません。コストはなんと盤上の自分のコマを除去することで支払うのです。これはちょっと斬新です。コマを動かしたあと、ボード上の隣接する2マスの色を入れ替えられます。気に入ったので購入しました。
イクイリブリックス コンバクト Equilibrix Combact
続けて「イクイリブリックス」シリーズの第2弾にあたる「コンバクト」を遊びました。前回と幾何学的には同じボード上に、今度はタイルを置いていきます。タイルにはドットが描かれており、各頂点のドット数は5以下でなければなりません。その縛りの中で、できるだけ多くのタイルを置くのです。悪くはないのですが、ちょっと新鮮味が薄いです。このシリーズは第3弾がすでに制作中だそうで、来年が楽しみです。
あとは少なくなった中古ゲーム屋を周ったり、クニツィアのゲームを買ったりして過ごしました。Cosmoludo というブースでホキト Hokito を扱っているという情報がシミーズさんからあったのですが、Cosmoludo のブースではゲームを売ってくれず、2日連続で訪れて交渉してやっと売ってくれました。といっても買えたのは Pentarei というゲームひとつだけです。あとはヘルベチクのブースに行ったり、カルカソンヌ大会の予選を少しだけ見たりしました。
クアドリオ Quadrio
最後にシュピールで購入したゲームです。両面になっている四目並べで、慣れないとあっという間に負けてしまいます。ブースのスタッフと遊んだのですが、あれよあれよといううちに負けてしまいました。なかなか面白い発想だと思います。
シュピール終了後は、ヤポンブランドの野村さんの好意で、ヤポンブランドのみんなと一緒のディナーに同席しました。場所は自分の宿から徒歩10分の Spindelmann というレストランで、ヤポンブランド特製の小冊子には、なんとこのレストランのメニューの完全和訳があるのです。これには感心しました。この冊子の他の部分も初めてエッセンに来る時の実用的なガイドになっています。自分は5種類の肉のセットみたいなものを注文。ヤポンブランドは、秋山さん夫妻や佐藤さん、中村さんを始め、半分くらいは知った顔ぶれだったので話も弾んで、楽しい夜を過ごせました。本当にありがとうございました。
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10月28日 月曜日 (ゲルゼンキルヒェン)
休息と荷造の日。ジェントリフィケーションされたアルテンエッセン駅近辺まで散歩して、新しくできたスーパーマーケットの中のカフェでゆっくりと朝食をとります。そのあと輸送用の箱が足らなくなったので追加で買おうと、毎年使うカールスプラッツの郵便局まで歩くと、なんと郵便局がなくなっていました。アレーセンターの2階のDHLに統合されたということです。2階までゲームが詰まった箱を運ぶのは大変なので、朝見かけたアルテンエッセンの新しいDHLから送ることにしました。アレーセンターのスーパーマーケットから箱をいくつか調達して、それをうまく組み合わせて大きな箱を作ります。
郵便局からゲームを送るのは翌日にして、午後は代わりにゲルゼンキルヒェン Gelsenkirchen まで行ってみました。いつものU11を反対方向の GE-Horst Buerer Str. 行きに乗って進むと、ほどなくゲルゼンキルヒェンの市内に入ります。終点 GE-Horst はゲルゼンキルヒェンのホースト地区という意味で、トラム301、302と乗り継ぐと、シャルケ04の本拠地のサッカースタジアムの脇を通って、ゲルゼンキルヒェン中央駅 Gelsenkirchen Hbf まで行けます。
エッセンと似た雰囲気の街並みです。ゲームショップや教会に立ち寄り、ソーセージのサンドイッチを買い、Ayranというトルコのヨーグルトのドリンクを飲みながら、中心街を歩きます。Musiktheater という停留所からエッセン中央駅に行くトラム107に乗って、ツォルフェライン炭鉱を通り、Am Freistein で108に乗り換えて帰宅。エッセン北東部あたりを1周してきたことになります。
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10月29日 火曜日 (エッセン→デュッセルドルフ)
いよいよエッセンを出発する日です。2年連続で7泊8日滞在した Hotel Böll の朝食を初めて食べました。キウイのジュースが美味。
ホテルからチェックアウトし、輸送するゲーム4箱とスーツケースをタクシーに積んで、アルテンエッセンのDHLへ行きます。徒歩10分の距離なのに15ユーロもします。それでも会場から送ることを考えたら安いものです。
ここのDHLは雑貨屋が郵便局を兼ねており、対応してくれるのが男性1人だけなので、誰かが買い物に来ると配送作業が中断します。そんなこんなで計2時間近くもかかりました。10キロジャストにするためにガムテープを少し削ったりしてくれましたが、国際郵便に不慣れなのか、バーコードを失くしていたので少し心配です(でも結局ちゃんと届きました)。
夜まで時間があったので、初めての試みとしてトラムやUバーンだけでデュッセルドルフまで行きました。アルテンエッセン Altenessen からトラム108でエッセン中央駅 Essen Hbf へ、U18でミュールハイム中央駅 Mülheim a.d. Ruhr Hbf へ、トラム901でデュイスブルグ中央駅 Duisburg Hbf へ、U79でデュッセルドルフ中央駅 Düsseldorf Hbf へ、というように3回も乗り換えるのですが、市街地を通ったり、公園を通ったり、森の中を通ったりと変化に富んでいて、ルール地方の日常風景を見るには良いと思います。途中ミュールハイムで食事をしたので3時間くらいかかってしまいました。
デュッセルドルフ中央駅の少し前の Steinstr./Königsallee でショウコさんとハンナに合流します。話がはずむなか、ショウコさんがパスタ、ピザ、チキンでもてなしてくれました。このチキンがすごく美味しくて、思わず作り方を聞いてしまいました。ハンナがベッドを貸してくれたのですが、ふかふかすぎて、夜中にベッドから転げ落ちて頭を打ってしまいました。翌日から転落しても良いように床にマットレスを引いてくれました。
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10月30日 水曜日 (デュッセルドルフ)
この日は、のんびりと過ごしました。夕方近くにショウコさんと中央駅の裏側の家具屋やら八百屋に行きました。この辺りはいつも見ているデュッセルドルフとは随分と趣が違います。移民が多いです。アメリカの都市の裏路地みたいですが、こういう雰囲気は結構好きです。
夜はショウコさんが行ってみたいということで訪れた、近所の怪しい日本料理のトウキョウ・ラウンジ Tokyo Lounge です。寿司やら天ぷらやらなんでもあるのですが、一番美味しかったのはポークチョップでした。「ソースはどのレストランでも同じ既製品を使うので、どのレストランも味が同じなの」というショウコさん。確かに言われてみればそうかもしれません。アメリカのアジア系の料理も単一の味で飽きるのですが、もしかしてソースが原因だったのかもね。
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10月31日 木曜日 (ネアンデルタール&ヴッパータール)
前から行ってみたいと思っていた、ネアンデルタール博物館に行ってみました。デュッセルドルフ Hbf から13:57発のS28、Mettmann Stadtwald 行きに乗って15分でネアンデルタール Neanderthal 駅に到着。博物館は駅から山道を歩いて10分くらいの谷底にありました。そんなに大きな博物館ではないのですが、ここで初めて発掘された原始人の化石からネアンデルタール人という名前がついたのです。でもネアンデルタールというのはヨヒアム・ネアンダーという人名が由来の谷(タール thal/tal)なので、人名が地名になって、さらに種族名になったということですね。なおタールは現代ドイツ語ではTalに統一されていますが、ネアンデルタール人が発見された時には統一前なので古い綴りのthal が今も残っているとのことです。これから人類はどうなっていくのかということを考えさせられる博物館で、展示は独英表記、日本語の貸し出し冊子もあります。写真は0ユーロ札発行機で発行に2ユーロかかります。
次に、S28で Gerresheim まで戻って、S8でヴッパータール Wuppertal 西部のフォーヴィンケル Vohwinkel に向かいます。目的はヴッパータールを東西に走る世界最古のモノレール。これまでに2回ヴッパータールを訪れているのですが、いつもモノレールは運休中でした。今は走っているみたいで、これでようやく乗ることができます。ぶら下がるタイプで川の上をずっと走っていくのは、結構気持ちが良いです。往復したらもう日が暮れてしまいました。ヴッパータール中央駅付近は再開発で綺麗になってしまい、以前おのさんや神尾さんと一緒に来た時のうらぶれた雰囲気がなくなってしまい、少々残念です。RB48でケルンに立ち寄って、夜中に帰宅。
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11月1日 金曜日 (デュッセルドルフ→デルフト)
昼前にショウコさんとハンナにお別れをして、オランダのデルフト Delft に向かいます。デルフトにはメリーランド時代の同居人だったサラの家族が住んでおり、8年前に同じく同居人だったデイブと一緒に訪ねたことがあります。ちょうどこの1ヶ月前くらいにサラが東京に来て再会し、そのときに「エッセンに来るのなら、またデルフトにも来て」と誘われたので、その言葉に甘えて訪ねることにしたのです。
12:49発のRE13でデュッセルドルフHbf を出発。オランダに入り、終点のフェンロー Venlo でICに乗り換えます。乗り換え時間が7分しかなく、さらにRE13は3分くらい遅れたので、みんなダッシュで隣りのプラットフォームまで走ります。列車は1時間おきで乗り換え時間が最小限にできているのは良いのですが、乗り遅れてしまうと1時間待つはめになります。去年はここでマーストリヒト行きに乗り換えて、やはり乗り換え時間の短さで乗り遅れたという記憶がよみがえりました。今回はギリギリ乗り換え成功です。ほっとしました(写真はカラフルなオランダの鉄道の車内)
乗車したICは Lelystad Centrum 行きで、途中のアイントホーフェンで3分接続で乗り換えがあります。でも同じプラットフォームの反対側なので、これは楽でした。アイントホーフェンは昔友人が住んでいて2回訪ねたことがある、ちょっと懐かしい街です。ここからはデン・ハーグ中央駅 Den Haag Centraal 行きのICでデルフト Delft には15:58着。3時間の旅が終わりました。デルフト駅は8年前は地上にある小さな駅だったのですが、近代的に地下化されていてびっくりしました。巨大な地下の自転車の駐輪場専用の改札口があるのはオランダらしいです。
以前は存在しなかった改札口に、みんなカードをタッチして通り抜けています。自分のはドイツからの通しの切符(A4サイズの紙)なのですが、切符のQRコードをかざしても反応しません。係員もいないし困ったと思ってよくよく切符を見たら裏側にもうひとつQRコードがあり、これで出ることができました。ちょっと焦りました。
サラの家は徒歩15分くらいなのですが、天気が悪いからとクルマで迎えに来てくれました。デルフトも観光都市なので徒歩だと近くてもクルマだと相当な遠回りでやはり15分くらいかかります。サラ&ジェフ夫妻は8年前に訪ねたときよりも大きな家に引っ越していました。やはりオランダらしく階段は恐ろしく急です。もうオランダに移住して11年になるそうです。夕食はパースニップという人参みたいな野菜をいただきました。サラは昔からスクワッシュとかあまりメジャーではない野菜をよく食べてたことを思い出しました。
カタン ジュニア Die Siedler von Catan: Junior
「カタンの開拓」のジュニア版です。カタンシリーズの中では割と古くからある方だと思いますが、遊ぶのは初めてです。ダイス1個でカタンの様々な要素が単純化されていました。それでも、思ったよりはちゃんとしたゲームになっていて、なかなか楽しめました。サラの娘2人はこのゲームが大好きなようで、3人で一緒に遊びました。
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11月2日 土曜日 (デルフト)
朝はサラの子供達がフィールドホッケーの試合に出るというので、一緒に観に行きました。知らなかったのですが、フィールドホッケーはオランダの国民的スポーツだとのことで、親たちも選手の面倒を見たりレフェリーをやったりと、なかなか大変みたいです。日本のリトルリーグみたいなものかもしれません。あいにく天候が悪く、そのうち雨が土砂降りになってついに中止です。
昼はサラが自家製のベーグルをみんなのために作ってくれました。サラはユダヤ系だということもあり、ベーグルをよく食べるそうです。アメリカではエブリシングベーグル Everything Bagel という色々な調味料をまぶしたベーグルがあり、自分も大好きなベーグルなのですが、サラが見せてくれた調味料はエブリシング・バット・ベーグル Everything but Bagel という名前で、つまりこれをベーグルに足せばエブリシングベーグルになるというものです。自家製ベーグルは初めて食べましたが、なかなか美味しいですね。
午後は近所のロイヤル・デルフト Royal Delft というデルフト焼きの博物館に行きました。デルフト焼きには2種類あって、模様を焼き付けて模様に合わせてトレースしてもう一度焼くという二度焼きの方法と初めから模様を薄い紙で貼って焼くという一度焼きの方法があり、前者の方が後者に比べて価格が5倍以上するそうです。でも素人目にはどちらがどちらなのかがわかりません。写真は2種類を比べたものですが、どちらが二度焼きでしょうか?
夜は自分がカレーライスをつくることになりました。みんなでアジア系のスーパーマーケットに行き、カレーのルーや鶏肉などの食材を買います。お米を鍋で炊いたのは久し振りです。
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11月3日 日曜日 (デルフト・スケベニンゲン)
サラの家族4人と一緒に自転車で、デルフト中心部を散策しました。オランダは自転車大国で、どの道にも自転車専用道が併設されていたり、自転車専用の道も幾つかあります。ここデルフトも例外ではなく、平坦なので自転車は最適なわけです。サラがお気に入りなケック Kek というカフェでケーキとコーヒーを頂きながら、おしゃべりしたりゲームを遊んだりしました。
ウノ Uno
ショップに常備してあった「ウノ」をみんなで遊びました。何年振りだろう。カード構成が自分が知っている「ウノ」とは異なりました。カードのデザインも微妙に違います。もしかしたら年代や国によって異なるバージョンがいくつか存在するのかもしれません。
リカーーーリング Recurrring
お土産として持っていた「リカーーーリング」をみんな遊びました。子供にはちょっと難しいかなあと思ったのですが、頭が良いのか問題なく遊べました。なかなか好評で、特にジェフは、思ったよりも戦略的で面白い、と気に入っていました。
午後は、スケベニンゲン Scheveningen というデン・ハーグ Den Haag の保養地である海岸に5人でクルマで行きました。スケベニンゲンはエロマンガ島とともに日本では割と知られている地名で、サラ達に日本語での意味を教えたら笑っていました。発音はスヘフェニンゲンが近いみたいですが、スケベニンゲンでも通じます。海岸に突き出る埠頭に沿って店がたくさん並んでおり、フィッシュ&チップスを食べて埠頭を散歩しました。
夜はベビーシッターが来る日なので、夕食は大人だけで3人で再びデン・ハーグのインドネシアレストラン、サヤング Sayang に行きました。イギリスと並んであまり食べ物が美味しいというイメージがないオランダなので、一番美味しいご馳走というのは旧植民地であるインドネシア料理ということになっているみたいです。イギリスにおけるインド料理や中華料理みたいな感じなのかもしれません。多くの料理が小皿に盛られて、保温のためにそのしたは炎で温められています。
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11月4日 月曜日 (デルフト→ハリッジ)
いよいよデルフト出発の日です。船でイギリスのハリッジを目指します。
ソーリー Sorry!
平日の朝の慌ただしい中でも、子供達は短時間のゲームを遊びたがります。「ソーリー」を一緒に遊びました。おそらく初めて遊ぶと思います。思ったよりは戦略があるカードを使った双六です。このゲームに慣れていると思われるゾーイーの勝ち。
結果:ゾーイー 勝利
ここからは、次の週末にエジンバラでデイブに会うまでアイルランドを周りながら北上する予定です。通常はユーロスターでイギリスに向かうのですが、近くのフック・ファン・ホラント Hoek van Holland からイギリスに行く船が出ているという話をサラから聞いて、島国のイギリスに船で行くのも面白いだろうと思い船で行くことにしました。昼行便と夜行便がありますが、夜行便だと船室の料金がかかって割高になることもあって、昼行便です。
朝食のあと、サラにクルマでデルフト駅まで送ってもらいました。プラットフォームでうろうろしてたら、誰かに声をかけられました。振り向いたらジェフでした。彼はアムステルダムまで通勤しており、あとから家を出たはずなのに追いつかれてしまったのです。以前デルフトに来たときも、最後にデルフトのプラットフォームでアメリカから訪ねてきたばかりのサラの母親に遭遇したりと、どうもデルフト駅では誰かに遭遇する運命にあるみたいです。
デルフト8:39発のsprinterで2駅先のスキーダム中央駅 Schiedam Central へ。そこでロッテルダム地下鉄B線に乗り換えて、終点のフック・ファン・ホラント港 Hoek van Holland Haven (Hook of Holland Port) に向かいます。駅はフェリー乗り場に隣接していますが、まだ時間が早いのか、あるいは徒歩での乗船客が少ないのか閑散としていました。ステナライン Stena Line というスウェーデンの会社が運行する14:15発昼行便のチケットを買って、チェックインまで港が見えるカフェでのんびりします。
乗船するステナブリタニカ Stena Britannica はカーフェリーなので徒歩での乗船客はあまり多くなく、この日の徒歩での乗船客は40人くらいとのこと。7階が入り口、9階がメイン、10、11階がキャビンで外のデッキは11階まで上がれるようになっています。出港するときの景色が好きなので、しばらくはデッキに出て景色を見ることにします。スケベニンゲン海岸が遠望できます(写真の左奥)。そのうちにデッキで体格の良い白人男性に話しかけられました。彼は望遠レンズを付けた本格的な一眼レフのカメラでやたらと写真を撮っていた人です。なんでも以前は大型船の船長をしていたのだという物腰の柔らかい南アフリカ人で、退職してから久し振りに船に乗るので嬉しいそうです。いまはオランダに住んでいて、ロンドン近郊の別荘に行くところで、いつもはユーロスターを使うけどやっぱり船の方が良い、と話していました。
6時間半でイギリス・イングランドのハリッジ Harwich に到着。綴りから、勝手にハーウィッチと呼んでいましたが、ハリッジが正しい発音に近いようです。もう夜の20時を過ぎた中で、予約したフライアット・ホテル & バー Fryatt Hotel & Bar を探します。道を聞いた人は、みんな「キャプテン・フライアット」と呼んでいたのですが、どうも以前の名称が Captain Fryatt Guest House だったらしく、いまでもホテルにはCFというロゴが残っていました。パブ(酒場)の上がホテルになっていて、パブでは地元の老人達が楽しそうにお酒を飲みながらビリヤードをしていました。
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11月5日 火曜日 (ハリッジ→カーディフ)
朝食を食べる時間がないというと、宿の女将さん(兼バーテンダー)が袋にパンやらバナナやらを詰め込んで持たせてくれました。ハリッジの人はみんな親切です。今日はイギリス・ウェールズの首都、カーディフを目指します。ウェールズは初めての訪問です。
港に併設されているハリッジ・インターナショナル Harwich International からカーディフ・セントラル Cardiff Central まではロンドンを経由するのですが、ロンドンの鉄道駅は方向別のターミナルなので、ターミナル間は地下鉄で移動します。そのために、ハリッジからカーディフまでの通しの切符でロンドン地下鉄にも乗れるようになっています。自販機で切符を買おうとしたらネットで調べた値段より高かったので駅員に尋ねると、ロンドンからの出発が10時を過ぎるので、割引が適用されるからネットの値段の切符で問題ないと言われて割引切符を買えました。なかなか複雑ですね。
ハリッジ・インターナショナルを8:33に出発し、マニングトゥリー Manningtree で乗り換えてロンドン・リバプールストリートへ。地下鉄でパディントンに移動して、10:45発の列車でカーディフ・セントラルに向かいます。車内販売のコーヒーがドリップ式で、飲み口にフィルターが付いているという変わったカップでした。トルコのコーヒーみたいに飲んだ後は底に粉が残ります。濃いめで美味しいコーヒーです。いつの間にかウェールズに入っていて、駅名などがウェールズ語と英語の併記になっていました。ほどなくカーディフ・セントラル Cardiff Central/Caerdydd Canolog に到着。
Bunkhouseというホステルにチェックインして身軽になると、近くのカーディフ城を見学に行きました。カーディフのシンボルといえる存在です。城壁を歩いたり、城壁の内部を歩いたり、城の上に登れたりします。場内では、D-Dayの75周年記念の式典準備をしていました。
カーディフは屋根で覆われたアーケードがたくさんあり、そのうちの一つの Castle Quarter Arcades でルールズ・オブ・プレイ Rules of Play というボードゲームショップを発見。店主の方と話をすると、ウェールズはフットボール(サッカー)は盛んだけどボードゲームはあまり盛んではないとのこと。ウェールズらしいゲームということで、記念にひとつだけ「ウェールズの伝説 Legends of Wales」というゲームを買いました。
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11月6日 水曜日 (カーディフ→ダブリン)
ホステルは、一応朝食付きなのですが、かなり貧弱でした。まあ期待する方が間違っているのですが、それにしてもオレンジジュースが古かったみたいで飲んでいたら生卵みたいな感覚があり、途中で飲むのをやめました。この日はいよいよアイルランドに渡り、首都ダブリンを目指します。(写真は早朝のカーディフ)
ウェールズからアイルランドのダブリンまでは3通りの航路があり、ウェールズ南部のフィッシュガード、あるいはペンブロークドックからロスレアに渡り、ロスレアから鉄道でダブリンに行くか、あるいはウェールズ北部のホーリーヘッドから直接ダブリンに渡るかです。最初は南部の航路を考えていたのですが、フィッシュガードに行く鉄道が運休中らしく、またペンブロークからロスレア経由はかなり時間がかかるのであきらめて、ウェールズ北部のホーリーヘッドからダブリンに渡ることにしました。エジンバラの友人デイブが「10月末に予定していたブレグジットは再び延期になったから、国境は問題なく通れると思うよ」というメールをくれたこともあり、アイルランドから北アイルランドは陸路で抜ける予定です。
昨日買った切符を片手に8:05発のマンチェスター行きで途中のイングランドのシュルスベリー Shrewsburyに向かいます。カーディフ駅の人たちは親切で、3両編成の一番前が結構空いているよ、と教えてくれたのですが、乗ったら予約席だらけだったので空いていたのです。ところで、手にしたチケットはカーディフからダブリンまでの船を含んだ通しの切符で、事前にネットで調べたらカーディフからホーリーヘッドが93.40ポンド、ホーリーヘッドからダブリンが31ポンドなのですが、支払ったのは合計で46.50ポンドという安さです。Single Standby という窓口でのみ発行する(券売機やオンラインは不可)チケットだったので安かったと車掌には言われたのですが、どうもレール&セールという鉄道と船を一緒に使った割引チケットだったみたいです。それにしても約3分の1の値段とはすごい値引き率です。
シュルスベリーで10:25発のホーリーヘッド Holyhead行きに乗り換えて再びイングランドからウェールズに入り、北ウェールズを西に向かいます。このあたりは景色も良く、ウェールズ語が話されているのも北部らしいです。世界一長い駅名の駅、なんとかゴゴゴホ Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch を過ぎれば、もうすぐ終点のホーリーヘッド Holyhead です。
ホーリーヘッドではフェリーの乗客はチェックインをしたあと、無料の連絡バスに誘導されました。驚いたのはこのバスがそのまま船の中へ入ってしまったことです。10分違いでステナラインとアイリッシュフェリーがどちらもダブリンまで運行しているのですが、自分たちが乗ったのはアイリッシュフェリーでした。Ulyssesという名前の船です。14:10にホーリーヘッドを出発。3時間強の船旅です。(写真はアイルランドが見えてきたところ)
17:25にダブリンに着くと、結構厳密な入国審査がありました。連絡バス(有料3.5ユーロ)でコノリー駅 Connolly Station とヒューストン駅 Heuston Station の2つの主要鉄道駅に連れて行ってくれます。ポンドはお札のみ使用可能、再びユーロ通貨の世界にやってきました。バスの中に地図が置いてあったので、それを1枚取って駅からホステルまでの道を把握しようとするのですが、アメリカの地図のように肝心の駅が記載されておらず役立たずです。
ダブリン・コノリー駅でバスを降り、雨の中をアイザックス・ホステル Isaacs Hostel に向かいます。チェックイン後、少し休んでから夕食へ。ホステルのスタッフおすすめの Celt という伝統的なパブで The Celt's Irish Lamb Stew というラムと野菜のシチューを食べて温まり、そのあとギネスをハーフパイントだけ飲みながら流れてくるケルト音楽を聴いていました。
夜、寝る前にコンタクトレンズを洗っていたら、なんと紛失してしまいました。少し酔っていたので手がおぼつかなかったのかもしれません。眼鏡があるので、それでしのぐことにします。度が弱いので、見えないときは双眼鏡を使いました。
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11月7日 木曜日 (ダブリン→ベルファスト)
この日はアイルランドの首都ダブリンから、北アイルランドの首都ベルファストに向かいます。ブレグジットで問題になっている国境を通ります。
7時に出発。アイルランド島の2大都市であるダブリンとベルファストを結ぶ国際列車エンタープライズ Enterprise の始発はダブリン・コノリー7:35発です。待合室で待たされて、発車10分前にならないと乗れないところはイギリスやアメリカと同じです。中は清潔で、JRのグリーン車みたいに予約席にランプがつくシステムです。お腹が空いていたので、車内メニューから Enterprise All Day Breakfast を注文しました。料理ができると座席まで持ってきてくれます。トーストにソーセージや卵焼きですが、温かい食事は嬉しいです。
列車が国境を越えても何のチェックもなく、ベルファスト・ランヨンプレイス Belfast Lanyon Place に到着。昔はベルファスト・セントラルと呼ばれていたらしいですが、中心部から遠く(だから改名されたらしい)駅の中も殺風景です。イギリスやアイルランドの鉄道駅にはコインロッカーや荷物預け場所がなく、また、ベルファストの宿は駅から少し遠いので、時間と労力の節約のためにbagbnbというサイトを使って荷物を預けることにしました。オンラインで時間を指定して予約し、クレジットカードで5ポンドを前払いするというシステムです。預ける場所まで住所を頼りに行ってみると Ronny Drews というパブ(写真の酒場)でした。ちょっと不安になりつつもバーテンダーがこちらの名前を知っていたので、スーツケースを預けました。どうもパブが副業として荷物預かりをやっているみたいです。イギリスやアイルランドでは重宝するのではないでしょうか。
ランヨンプレイス駅に戻って近郊列車で1駅。タイタニック・スクエア Titanic Square で降りて徒歩20分のタイタニック・ベルファスト Titanic Belfast という博物館に行きます。ベルファストは巨大客船タイタニックが造られたところで、その跡地の脇の博物館は造船や事故を通じてベルファストや北アイルランドの歴史や文化がわかるようになっており、結構見応えがありました。写真はタイタニックの建設現場跡地と博物館。この近辺をタイタニック・シティとして再開発していくようで、2030年には博物館と公園がある街が完成するみたいです。
再びランヨンプレイス駅に戻って、つぎは14:22発のデリー(ロンドンデリー)行きの列車でコールレーン Coleraine に向かいます。そこからバスに乗り継げば、日が沈むよりも前にジャイアンツコーズウエイという六角形の岩が続く海岸が見られるはずです。ところが急病人が出て列車が30分近く遅れて、予定していた172番のバスに乗り遅れてしまいます。次の172番のバスがもうないみたいで、いろいろ聞いて漸く402番のバスで行けることが分かりましたが、次は50分後! これでは日が沈んでしまうと思い、駅近くにたむろしていたタクシーを使うことにします。20ポンドはかからないといっていたら18.50ポンド。チップ込みで20を渡し、少し夕暮れが始まった海岸線をジャイアンツコーズウエイに向かって歩きます。既にインフォメーションやお土産屋などはすべて閉まっていました。カタンの開拓を思わせる六角形の岩の海岸は思ったよりもスケールが小さかったです。ポルトガルのロカ岬のときみたいに夕日が沈むまでそこにいました。タクシーを使わなかったら、この景色は見られなかったでしょう。
帰りは真っ暗で、タクシーを降りた辺りには人っ子一人いません。記憶を頼りにバス停と思われる方向に歩きますが、どうも逆方向だったみたいです。運よくバスが通ったのでバスに手を振って止めて乗せてもらい、無事にコールレーン駅まで戻りました。18:21発の列車でベルファスト・ランヨンプレイスに戻り、パブでスーツケースを引き取って、そのまま中心部にあるホテル Easy Hotel まで15分くらい歩きます。
夕食はホテルの向かいのパブ The Rusty Saddle でフィッシュ&チップスです。注文してすぐに出てきます。イギリスは味でなく早さで勝負なのかもしれません。量が多くて、お腹がはちきれて死にそう。
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11月8日 金曜日 (ベルファスト→エジンバラ)
スコットランドのエジンバラに向かうべく8時起床。本当は7:30の船に乗ろうと思っていたのですが、諦めて次の11:30の船を目指します。この旅で3回目の船旅です。
Upper Queen Street からピンクの2階建バスでベルファストの港に行き、ここでベルファストからケイルンアイランまでの船、ケイルンアイランからエジンバラまでの鉄道がセットになった Rail & Sail の格安チケットを買います。たったの37ポンドです。同じイギリス同士なのにパスポートチェックがかなり厳しいです。持参していたアーミーナイフは武器だと言われ、スーツケースに入れて、スーツケースごと預けさせられました。スーツケースにタグがつけられていないので少し不安です。
乗船したのは Stena Superfast V11 という船で2時間20分くらいの旅です。この3回目の船旅が一番距離が短いです。船の甲板でスコットランド人の2人組と仲良くなり、屋内に戻ってからも色々とお喋りをしました。いつも船でスコットランドと北アイルランドを往復しているそうです。エジンバラの友人のところに行くと告げると「スコティッシュボーダー」というエジンバラのすぐ南の地区に鉄道かクルマで行くことを盛んに勧めてくれます。また船から見える景色も色々と解説してくれます。ケイルンライアン Cairnryan に13:52着。再び厳重なパスポートチェックがありましたが、今回は親切に何をやっているかを機械で見せてくれたので、少し気楽でした。
ケイルンライアンからは無料の連絡バスでエア Ayr の駅まで連れて行ってくれます(以前はケイルンライアン近くに Stranraer という駅があったようで、てっきりそこに行くのだと思っていましたが、いまは使っていないようです)。途中で、船で会った2人組が教えてくれたアルサクレイグ島 Ailsa Craig が見えます。この島はカーリングの石の原産地で、カーリングの石はすべてこの島で生産しているということです。出発は5分遅れだたけど、エア駅に着いたのは時間通りで、予定より1本前の15:37発の列車に乗れました。列車の中は騒々しかったけど、スコットランドの景色は美しく、湖にははっきりと山が反射しています。
終点のグラスゴー・セントラル駅で下車。グラスゴーは2012年以来です。金曜の夜なので非常に活気があるのと、クイーンストリート駅までの無料バスがガラガラなのが対照的です。クイーンストリート駅17:15発。ここから40分でエジンバラ・ヘイマーケット駅です。旧友のデイブが迎えに来てくれました。夜はデイブの彼女のルーチアと3人でファースト・コースト First Coast で夕食。
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11月9日 土曜日 (エジンバラ)
エジンバラは1998年、2012年と過去に2回訪れていますが、初めての訪問以来気になっていたのが、東側にそびえる大きな岩です。これはアーサーの玉座 Arthur's Seat という名前だそうで、20数年後の今日、ようやく登れました。33番のバスに乗って岩の西の麓まで、結構カジュアルなハイキングの場所らしく思ったよりも人がいっぱいいます。岩の上から眺めるエジンバラの街は美しいです。そのまま東の麓に降りて、Duddingston という14世紀からあるらしい古風なレストランでルーチアと待ち合わせて3人で昼食。サーモンを食べました。
夕食は本格的な手作りパスタをみんなで一緒に作りました。ルーチアはイタリア南部出身で、ときどきパスタを作るそうです。
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11月10日 日曜日 (スコティッシュボーダー)
ハイキングの行き先を北のハイランズ Highlands か南のスコティッシュボーダー Scottish Border かと迷った末に、後者にしました。2日前のフェリーのなかで2人組から聞いた話に自分が興味を持ったのが発端なのですが、2012年にグラスゴーを訪ねた時にもハイランズに行っているし、さらにデイブはスコティッシュボーダーは未訪問というので、丁度良いのではと考えたのです。なお、イングランドとの境界にあたることから、この名前がついたそうです。
デイブはハイキングや登山関係の書籍や地図を多く持っており、今回はクルマで3人でメルローズ Melrose まで行き、そこから Abbotsford and Melrose という14kmほどのコースを歩きました。廃線跡、砂利道、木道、草原、湖畔、路地、と変化に富んだコースで、途中のイギリス独特のなだらかな丘の景色はやはり素晴らしいです。途中、湖畔で昼食。なんとか日が沈む前にメルローズまで戻ってきました。
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11月11日 月曜日 (エジンバラ)
午前中はデイブとエジンバラ市内を散策。ディーン・ビレッジ Dean Village という歴史地区を案内してもらい、そこでスコットランドの食べ物だというスコッチエッグを、おやつ用にひとつ買ってみました。コロッケみたいな見た目です。
デイブと一緒に The Painted Rooster で昼食をとります。とても雰囲気の良いレストランで、デイブはこういうところをよく知っているなあと感心しました。なぜかポーランド料理のペローギ pierogi があり、看板料理らしいので、ハギスのペローギというスコットランドとポーランドの融合みたいな料理を食べました。なかなか美味しかったです。
午後は、デイブもルーチアも仕事があるので、ひとりで国立スコットランド博物館を訪問。なんと無料で、英国博物館よりは少し小さいものの、多岐にわたるトピックをカバーする膨大なコレクションの大きな博物館でした。スコットランドもイングランドに負けず劣らずです。世界の民族文化では日本のアイヌについてかなり詳しく展示があったり、テクノロジーでは車椅子のデザインについての説明があったり、大陸移動の模型があったりなど、1日ですべてを見るのはかなり無理があります。ロボットが立方体を並べて自分の名前を綴ってくれるというものがあったのですが、誰がやったのか STOPBREXIT とロボットが並べていたのはさすがスコットランド。
夕食は The Fountain というパブでハンバーガーです。そのあと、バス乗り場までデイブが送ってくれてお別れです。いよいよエジンバラを出発します。昔、ロンドン→グラスゴーで使ったことがあるカレドニアンスリーパーというロンドン行きの夜行列車ですが、今回はベッドが満席で座席です。以前よりも新しく清潔で、貴重品を入れて鍵がかけられるようになっていたりなど、座席も進化していました。結構ぐっすりと眠ってしまいました。
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11月12日 火曜日 (ロンドン→ケルン)
ロンドン・ユーストン駅 London Eustonには7:07到着予定だったのですが、6時半に早着。なんのアナウンスもなく、みんな適当に降りていきます。ユーストン駅からパンクラス駅まで歩くのが面倒だったので地下鉄で行ったら4.90ポンドもしました。おまけに地下鉄駅の通路は曲がりくねっていて、これなら地上の道を歩けば良かった。
予約したユーロスター9126便は11:04出発。チェクイン開始は出国審査があるので9:30です。待ち時間のあいだに、昨日エジンバラで買ったスコッチ・エッグを食べてみます。中心は半熟卵で、その周りがハギス、それらが丸ごとフライになっています。結構美味しいと思います。
今回はあまり値段に差がなかったのでスタンダード・プレミアという軽食がついたクラスにしました。結構ちゃんとした食事で美味しかったです。2つ目のブリュッセル南駅でICE17に乗り換えなのですが、駅の切符売り場はものすごく混んでいます。オンラインでチケットを買っておくべきでした。もう出発ギリギリなのですが、駅員はそのまま乗って車内で切符を買えと言います。しかし出発が遅れに遅れて35分遅れてケルン到着。列車はケルンで打ち切りになってしまいました。
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11月13日 水曜日 (ボン&ケルン)
ボンとケルンのボードゲームショップ巡りをしました。ボンには昔ちょっと大きめの玩具やゲームの店があったという記憶を頼りに探し回り、Puppenkönig という店をようやく見つけました。なんと閉店セールを行っており、もうほとんど何も残っていないという侘しい状態でした。140年も続い老舗らしいのですが、残念です。アミーゴのカードゲーム立てが5ユーロで売っていたのでちょっと買おうかと思いましたが、かさばるのでやめました。
前回来た時よりもボンの駅は綺麗になっていて、昼食として Che Falafel という店でファラフェルを買って、U18でケルンのバルバロッサプラッツに向かいます。列車内でファラフェルを食べるのですが、辛味が効きすぎていて鼻が痛くてたまらなかったです。
バルバロッサプラッツから、まずはシュピールブレット Spielbrett へ向かいます。2-3年ごとに来ているのですが、店主は自分のことを覚えていてくれて、奥の部屋も見せてくれました。ここでは、ドイツの地図のゲームやらクラスクのスペアパーツやらを買いました。
時間がなくなってきたのでハイブワールドは飛ばして、ブレイブニューワールド Brave New World へ向かいます。ここは、売り場が英語版とドイツ語版に分かれており、それぞれがアルファベット順で並んでいるという変わった店です。探しやすいような気もするし、分かりづらいような気もします。ひと通り見たのですが、残念ながら特に掘り出し物はなかったです。
ケルン中央駅で夕食。ノルドゼーとは違うチェーンで、グリルのサーモンのサンドイッチです。そしてケルンHbf21時21分のナイトジェット NJ421 でミュンヘンに向かいます。去年か一昨年くらいでシティナイトラインというヨーロッパの夜行列車はすべて廃止になってしまい、かわりにオーストリアがナイトジェットというブランド名で夜行列車を走らせ始めました。オーストリアを中心に結構色々な路線があります。この列車はデュッセルドルフからインスブルックに向かう列車でその途中区間に乗ることになります。4人部屋の2階で、ハシゴの裏にスーツケースを置きました。
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11月14日 木曜日 (ミュンヘン)
朝、到着1時間前にコーヒーとパン2つを持ってきてくれました。素朴すぎる朝食ですが、なかなか面白いサービスです。途中少し遅れましたが定刻にミュンヘンHbfに到着。そしてU2でナタリア&ディルクの家に向かいます。平日なのでみんな忙しく、少し休憩してからひとりでミュンヘンのゲームショップ巡りをすることにしました。
まず、マリエンプラッツにあるキャメロンが勧めてくれた木製品の店 Holz-Leute に寄ります。地下にはチェスセット、木製のゲーム、ナイフ、ビリヤードのキューが多数取り揃えてありました。マリエンプラッツとカールスプラッツの2カ所のデパートのゲーム売り場を巡ったあと、オブレッテル Obletter へ。いろいろ迷って Zaxo というアブストラクトを購入。
最後に初訪問となるファンテイメント Funtainment に行きました。ここはTRPGやMtGが中心で裏に大きなプレイルームを備えたゲームショップですが、ユーロゲームも一通りは置かれています。ここで、地元ミュンヘンでのゲームフェア Spielwiesn が翌日から3日間開催されるという話を聞きました。せっかくなので、行ってみようかなあと思います。
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11月15日 金曜日 (ミュンヘン・シュピールヴィースン)
ナタリアもディルクも昼間は忙しいので、昨日ファンテイメントで聞いたゲームフェア、シュピールヴィースン Spielwiesn にひとりで行ってみることにしました。U6で Kieferngarten で降りて徒歩5分のMOCという会場です。4つあるうちの3つのホールを使うのですが、規模はあまり大きくなく、かなり閑散としています。けん玉のブースでドイツのけん玉の達人にけん玉を教えてもらったり、ハマスやアボカドのスプレッドを乗せたパンを食べたりして、のんびり会場を周りました。
3番ホールの奥に Flohmarkt という唯一の中古ゲームのブースがありますが、なかなか品揃えが良いなと思って見ていると、なんと15年間探し続けていたピラミッド Pyramido の通常版があるではありませんか! これは飛んだ掘り出し物です。この店はミュンヘンで1年に1回しか店を出さないそうです。こういう中古ショップが生き残って欲しいものです。
アミーゴのブースでは17時からクニツィアと一緒にラマが遊べるということで、一緒に参加して遊びました。
ラマ L.A.M.A.
6人プレイです。クニツィアがルールを説明してから、みんなに手札を2枚ずつ配ります。そして2ディール目からは前のディールで勝ったプレイヤーがシャッフルして同様に配ります。自分も真似をして2枚ずつ配っていました。
途中まではかなり調子が良く、たったの2点に抑えて勝っていたのに、最終ディールで20点失点という大失敗をやらかしてしまい22点。ここでゲームは終了で、自分は4位でした。ちなみにクニツィアは1ディール目の手札がかなり悪かったのが響いて5位に終わりました。それにしても、まさかクニツィア本人とラマが遊べるとは思いませんでした。ミュンヘンに来て良かった!
夜はナタリアの職場の友人たちとのパーティー(食事会)にみんなで行きました。場所は街の南西にある Chois Hotpot & Lounge という中華風鍋料理のレストランで、自転車で20分くらいです。ナタリアはインターナショナルスクールで働いているので、同僚たちはイギリス、スペイン、インドネシア、カナダ、ドイツ、ロシアなど様々な国から来ています。紙のメニューはなく、ipad3つを20人ほどで共用します。注文だけで大変です。自分はトマト鍋にしましたが、みそ鍋やキムチ鍋などいろいろありました。具材には豆腐ヌードル Tofu Noodle という怪しげな物もありました。
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11月16日 土曜日 (シュトゥットガルト)
朝7時起床。朝食も食べずに、慌ただしくナタリアにさよならを言って、ディルクと7時半に出発します。この日は彼らの息子のレオンのラグビーの試合を見に、ディルクの運転で一緒にシュトゥットガルト Stuttgart まで行くのです。途中、Miss Pepper というアメリカンスタイルのダイナーを見つけて朝食を摂ります。内装はアメリカのダイナーなのですが、メニューはドイツらしくパン、ハム、チーズが中心です。
レオンが属するミュンヘンのチームは異なるチームと2戦連続で戦い、1戦目が17対31、2戦目が0対64と連敗してしまいました。途中5分だけ休憩してからの連戦だったので、疲れが溜まっていて2戦目は0点だったのでは、これはフェアじゃない、とディルクは言っていました。それでも1戦目でレオンが初めてトライを決めたということで、ディルクは父親としてかなり嬉しかったようです。
レオンはチームのみんなとミュンヘンまで戻るということで、ディルクと自分はシュトゥットガルトHbfの近くのデパートメントストアの上で夕食です。せっかくなのでシュトゥットガルト風ステーキというのを食べてみました。玉ねぎのソテーとステーキが美味しい。ディルクに別れを告げて、18:29発のICE283でスイスのチューリッヒに向かいます。23.90ユーロとこれも格安でした。
チューリッヒ中央駅 Zürich HB に到着。2012年以来のスイスです。少し休憩してから、S15 Rapperswil 行きで一駅目の Stadelhofen で下車。21:41着。スーツケースを引きずってホステル・オッターにチェックインします。ここはイギリスのハリッジのホステルみたいに1階(0階というべきですが)がバーになっていて、多くの人が騒いでいる中をなんとかチェックインしました。あてがわれたのは2段ベッド3つの6人部屋だったのですが、なんと自分以外は20代の女の子5人でした。2人組がいる他は個人でのバックパッカーみたいです。さすがにちょっと気恥ずかしかったですが、夜も遅いので、自分のいびきが心配になりながら眠りました。
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11月17日 日曜日 (チューリッヒ→マイエンフェルト)
この日は15:25に日本から来る妹とチューリッヒ空港で合流することになっています。それまでの間にチューリッヒのゲームショップ巡りをしようと思っていたのですが、日曜日だということをすっかり忘れていました。ゲームショップだけではなく、ほとんどの店が休みなのです。地図に印までつけて準備していたというのに、残念。(写真はホステルからの朝の景色)
仕方なく次回のためにと目星をつけていたゲームショップ3店 Rien ne va Plus、Franz Carl Waber、Spielkisteを巡ったり、チューリッヒ湖に行ったりします。食事も駅以外ではサブウエイとマクドナルドくらいしか空いてなく、Enge駅のマクドナルドでスイス限定っぽい Mac Raclette というバーガーを食べました。隣の子が、ラマ色の服を着ていたのが気になりました。
時間つぶしと観光も兼ねて、Sバーンではなくトラム10号線で空港に向かい、無事に妹と合流です。駅でマイエンフェルトまでのチケットを買うと、親切な係員が「明日はどうするの? 明後日は?」と聞いてきて、結局、明日と明後日のチケットをすべて(イタリアのミラノまで)をここで購入しました。予想通りハーフカード(スイス内の列車料金がすべて半額になる)を買うほどではなかったみたいで、これも係員がチェックしてくれました。
チューリッヒ空港駅 Zürich から17:37発のIC3でSargansへ向かいます。久し振りに乗るスイス特有の総2階建ての列車で、2階の端の子供の遊び場は健在でした。S12に乗り換えてマイエンフェルト Maienfeld には19:12に到着です。マイエンフェルトはアルプスの少女ハイジの舞台になったところで、この夜はその名もハイジホフ Heidihofという宿を予約してあります。もう辺りは真っ暗で、宿は山の上にあり、駅から徒歩40分と書かれていたので宿に電話をしてみると、山男のようなスタッフがバンで迎えに来てくれました。宿では日本のアニメーションの絵や原作の小説のイラストが使われています。
夕食はKalbsleberstreifen "Venezia" というバターとオニオンソースのレバーを食べました。そしてリベラ rivella というスイスでしか見たことがない微炭酸飲料を久しぶりに飲みました。妹はダンプリングを選んだのですが、ずっと同じ味で、少し飽きたと言っていました。
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11月18日 月曜日 (マイエンフェルト→サンモリッツ)
午前中は宿からほど近いハイジの家を見に行ったりして過ごしました。先週からオフシーズンに入ったので残念ながら中には入れませんでしたが、アルプスの少女ハイジを思わせる景色が美しいです。昼過ぎに、スタッフに駅まで送ってもらいました。
まずはマイエンフェルト12:12発のS12でクール Chur に12:26到着。ここから12:58発のIRで今日の目的地、サンモリッツ St. Moritz に向かいます。途中のトゥージス Thusis からサンモリッツまでと、翌日に乗るサンモリッツからティラノまでは世界遺産に登録されている路線で、そうとは知らずにひとりで来た2012年当時はあまりの景色の素晴らしさに感動しました。再訪することになるとは思ってもみませんでしたが、前回は10月中旬だったのが、今回は11月中旬と1ヶ月も時期がずれており、雪景色が印象的でした。
トゥージス Thusis を過ぎた辺りから雪景色になり、どんどん山の中に入って雪が深くなります。ダイナミックな景色が続き、14:58に到着したサンモリッツは雪の中でした。妹もこれほどの雪は予想外だったようです。ホテルは湖の西側なので、1番のバスに乗り Via Salat で降りるとホテル・ピッツ Hotel Piz は目の前でした。
ホテルにチェックインしたあと、妹は疲れて眠ってしまいます。そのあいだに、ミュンヘンでゲームを買っていっぱいになったスーツケースに余裕を持たせるべく、郵便局に行って不要なものを送ることにしました。徒歩10分とはいえ、雪の中スーツケースを転がしていくのは大変です。郵便局の職員が非常に親切で、箱選びや梱包を手伝ってくれました。この箱が優れもので、ガムテープがなくてもしっかりと固定されます。さすがに国際便だと不安なのでテープで固定しましたが、国内ならば十分な強度です。閉店の18:15ギリギリに出すことができました。
夕食はバスで駅にがある湖の東側に戻り、Engiadina というスイス伝統レストランでチーズフォンデュです。これも自分にとっては2012年以来です。ゆっくり食べていたらバスがなくなってしまい、帰りはタクシーで戻りました。
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11月19日 火曜日 (サンモリッツ→ミラノ)
朝食のあと、スーパーマーケットで地形図(スーパーで売っていることに驚き)や飲み物を購入。自分はリベラ4種類を制覇しようと1本ずつ買いました(結論から言えば、そこまで味は変わらないけれど、赤が一番美味しい)。そしてバスを乗り継いで、Schlhausplatz という丘の上の中心地にある、ヘンゼルマンというオードリー・ヘップバーンが行きつけだったというカフェに行ってケーキを食べのんびりします。
サンモリッツ13:48発の列車で、ティラノに向けて出発です。いよいよ2時間半のベルニナ線の旅です。2012年の時よりも雪が深く景色が違います。途中で湖の対岸に氷河が見えたはずなのですが、雪でどれが氷河かわからないくらいです。自分はスーパーで買った地形図と景色を見比べたりして楽しみます。Cederaを過ぎた辺りから雪が消え始め Miralago あたりではすっかり雪がなくなり、綺麗な湖畔を走ります。有名なブルジオ Brusio のループ線を通るとほどなくイタリアに入って16:23にティラノに到着。
2012年での訪問時は、ここティラノでカプチーノを飲んで折り返したのですが、今回はここからイタリアの鉄道に乗ってミラノに抜けます。17:08発の折り返しミラノ行きは遅れてやってきました。ミラノまでは3時間くらい。スイスとは雰囲気がガラリと変わります。全体的に車内は薄汚れており、乗客はうるさいし、トイレも汚いのですが、ああ、国境を越えたんだなあと実感します。昼間だったらコモ湖が見えて綺麗だと思いますが、夜なので見えません。妹はこの3時間が結構辛かったらしく、やはりスイス鉄道の連絡バスを使ってルガーノ経由でミラノに行った方が良かったのかもしれません。
ミラノ中央駅 Milano Centrale 近辺のB&B ホテルミラノ・セントラルステーションにチェックインし、近所のオステリア・イタリアーナ Osteria Italiana で夕食です。自分はミラノ風カツレツ Cotoletta di Maiale alla Milanese con patate al forno、妹はミラノ風リゾットと骨付き豚肉 Risotto alla Milanese con Ossobuco di Vitello in gremolada を注文して分け合います。カツレツもリゾットも豚肉もとても美味しかったのですが、カツレツが巨大だったので残った半分を持ち帰りました。
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11月20日 水曜日 (ミラノ→フィレンツェ)
ミラノに寄るなら「最後の晩餐」が見たい、という妹の意見で、あらかじめ日本から最後の晩餐が見られるという日本語のツアーを手配しておきました。普段はツアーは使わないのですが、最後の晩餐は完全予約制で、ツアーを使わないと難しいようです。(写真はドゥオーモの中にあるメディチ家の紋章のステンドグラス)
ドゥオーモ(ミラノ大聖堂)付近でツアーガイドのWさんと待ち合わせ。ツアーは自分たち2人だけだったので、色々と質問ができてよかったです。イヤフォンで離れていても話が聞こえるようになっています。ドゥオーモ、スカラ座を見学してから、バスに乗ってサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 Santa Maria delle Grazie に向かい、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を鑑賞します。もとは壁画だったそうで、ガイドのWさんが前もって解説してくれたおかげで、制限時間の15分の間にしっかり絵を楽しめました。こういう絵の鑑賞の仕方は初めてです。
ツアーが終わり、トイレ休憩で使ったデパートの屋上のカフェに立ち寄って一休み。カフェではカプチーノと紅茶が4.30ユーロだったので、10ユーロ払うと、おしゃべりに夢中な店員がくれたお釣りは5.30ユーロ。おいおいおつりは5.70だよ、と言うと50セントくれました。これでは多すぎなので、律儀に10セントを返したのですが、このいい加減さにちょっとびっくりです。
そのあと、Wさんが勧めてくれたようにミラノ座に戻って、リハーサルを見たりじっくりと見学します。遅い昼食を食べようと勧められたレストランに行くのですが、夕方だったのでまだやっておらず、仕方なくホテルの向かい側にあるちょっと怪しげなレストランに入りました。カクテル・ワイン・アンド・フード Cocktails Wine & Food と書いてありますが、これが店の名前かどうかは怪しいです。でもミラノ風リゾットはそんなに悪くなかったです。ホテルに戻りスーツケースを引き取ってミラノ中央駅へ。19:20発のフレッチャロッサ Frecciarossa に乗って次の目的地、フィレンツェに向けて出発です。フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅 Firenze S.M.N. に到着したのは夜の9時と遅く、予約したホテル・ロロロージョはサンタ・マリア・ノヴェッラ広場のそばのはずなのですが、看板がなくてかなり迷いました。
ホテル・ロロロージョ Hotel L'Orologio はこの旅で宿泊した中で文句なく一番良いホテルでした。二階があり、上の階がリビングルームになっています。こちらをソファベッドにしてもらい、自分が使うことにしました(いびき対策)。きちんとしたバスタブがあり、風呂場は吹き抜けになっていて開放感があります。また、ホテルのエレベーターは前後にドアがあるタイプなのですが、各階に前と後ろ用のそれぞれのボタンがあるという変わったエレベーターでした。
小腹が空いたので、2日前のミラノ風カツレツに、妹が機内食の余りで持っていた塩・胡椒をかけて食べました。美味しい!
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11月21日 木曜日 (フィレンツェ)
フィレンツェの目的はドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)を見学すること。ドゥオーモの内部、ドゥオーモの上(キューポラ)、ジョットの鐘楼、そしてサン・ジョバンニ洗礼堂と4ヶ所見るところがあり、1日かけてすべてを見学しました。チケットを買うときにキューポラに昇る時間を指定するのですが、夕日が沈む時に登りたかったので、しなければなりません。夕日が見たかったので15:30を選択。日没は16:45です。
まずは鐘楼に登ります。素晴らしい眺め。次にドゥオーモの内部を見学し、そのあと L'Opera Caffe というドゥオーモの目の前のカフェでトマトとオリーブオイルのオープンサンドを食べカプチーノを飲んで休憩です。このトマトのサンドイッチはスペインにも似たものがあり、さっぱりした味でかなり気に入っています。ドゥオーモと鐘楼の精巧な建築を目の前に見ながらの休憩ということを考えれば、このカフェは通常の値段だしすごく得した気分です。
いよいよ15:30、夕日を目指してドゥーモに登ります。入場が実際は16:00くらいだったこともあり(これを勘定に入れて早めにしてよかった)、登り切ると、夕日の少し前というちょうど良い時間帯で、フィレンツェの茶色い屋根の街並みが一望できました。夜景の始まりまで見てから降ります。そして最後に八角形の洗礼堂を見ます。内側に描かれた絵は、聖書の話になっており、最後の晩餐をモチーフにしたものもありました。
夜は、ブカマリオ Buca Mario でカッペラッチのトリュフ添えと炭火焼ステーキを食べました。フィレンツェはこのTボーンステーキの分厚いものが名物だそうで、焼き具合も通常はレアだそうです。
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11月22日 金曜日 (フィレンツェ→ベネチア)
ホテル・ロロロージョは朝食も素晴らしく、なんとシャンパンまであります。昨日は来たのが遅かったのでシャンパンはなくなっていたのですが、今日は早めの朝食なので早速シャンパンを頂きました。優雅な気分です。シニョリーア広場 Piazza della Signoria という、映画「眺めのいい部屋」の舞台になったところや、ヴェッキオ橋 Ponte Vecchio などを散歩して、フィレンツェとはお別れです。
フィレンツェ Firenze S.M.N. 12:54発のイタロ Italo でベネチアに向かいます。イタリアには旧国鉄が運営するフレッチャロッサと新鋭の私鉄のイタロと2種類の高速鉄道があって競合しています。とはいっても使う線路は同じなので、値段やサービスで勝負しているのですが、そのおかげかどちらも結構リーズナブルな値段です。ミラノからフィレンツェはフレッチャロッサだったので、せっかくならとイタロを選びました。フェラーリーの社長が率いる会社で有名らしく、そのせいか車体もトイレも濃い赤色でした。ちょっとタリスみたいです。出発は最初5分遅れとのことだったのですが、3分前にやっと発車番線が決まって、自分たちを含む大量の乗客が焦ってプラットフォームに行くと10分遅れに変更されていました。2時間強の旅です。
ベネチア本島までの長い橋を渡ると、終着駅ベネチア・サンタ・ルーチア駅 Venezia St. Lucia に15:00に到着です。駅を出ると運河という光景に妹は驚いていました。バポレット(水上バス)の3日券を購入し、2番のバポレットに乗ってリアルトまで行きます。そこから水上タクシーに乗ろうとするのですが、近すぎるから歩けと断られました。目的のホテルは距離は近いのはわかっているのですが、迷うのが面倒なのと一回は水上タクシーに乗ってみたいという妹の希望があったので水上タクシーが良かったのですが、仕方なく歩きます。距離は短いのに、やはり予想通り何度か迷いました。恐るべき迷路都市。ようやくホテル・ボンヴェッキアティ Hotel Bonvecchiati にチェックイン。
ホテルのスタッフのマルコさんに近場で美味しいレストランを紹介してもらい、レオンビアンコ Leon Bianco で夕食です。自分は魚料理 Tranci di Tonno Fresco con Pomodorini e Olive Taggiasche を、妹はアヒルのパスタ Tagliatelle al Ragu d'Antra を注文して分け合いました。どちらも美味しい。夕食後、ホテルから徒歩2分くらいのサンマルコ広場にもいってみました。このときは水はまだなかったです。
ホテルのスタッフのマルコさんは、事前にメールでやりとりしたこともあり、ここでも色々な話を聞くことができました。つい10日前の12日に180cmという記録的な高潮になったばかりだったので、はたして観光客が言っても大丈夫なのかと心配になったのです。マルコさんは、ぜひ来てください。すべて通常通りに運営しています、ということだったので、予定を変えずにここまで来たのです。マルコさんに水位のことを聞くと、11月は特に高潮が多い時期で、明日と明後日は水位が高くなりそうだとのこと。毎日ベネチアでは予報が出てそれが市民生活には欠かせない情報のようです。
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11月23日 土曜日 (ベネチア)
遅い朝食を食べたあと、リアルト橋を渡って市場を見学し、そこからアカデミア美術館までゆっくりと歩きました。ベネチアの運河と路地が張り巡らされた中を歩くのは、楽しいものです。今回は迷わないようにしょっちゅう地図を見て通りの名前を確認しました。温暖化の影響でベネチアの将来が心配ですが、さらに観光公害の問題も抱えており、ときどき写真のような垂れ幕があります。最近は規制が強くなって大型客船は直接入れなくなったようです。
アカデミア橋の少し前に、2年前に訪れたゲームショップ Lanterna Magica があったのですが、ネットで調べた通りに閉業してしまったようでもぬけの殻になってしまい、窓ガラスには店主からのメッセージが貼られていました。おそらくベネチアで唯一のゲームショップだったのに残念です。
この旅行では一度も美術館に行ってないので、アカデミア美術館にいってみることにしました。昔のベネチアをモチーフにした絵から当時をうかがい知ることができて興味深いです。この美術館もベネチアの街同様に迷路みたいで、最初は小さいと思っていたら結構広くて見応えがありました。
夕食はサンマルコ広場の南側に面したカフェ・フローリアン Caffé Florian という1720年開業の世界最古のカフェです。店の前の広場は水に浸かっているというのに、関係ないという感じで営業していました。店の歴史や食べ物の写真がのっているメニューは50ページくらいあります。サーモンのキーシュとクラブ・サンドイッチ・アル・タッチノ Club Sandwich al tacchino を食べました。さらにアップルタルトとティラミスをカプチーノと一緒に頂きました。内装もとても優雅で、窓から見える水びだしの広場とのコントラストがすごいです。
長靴が欲しいなあと思いましたが、長靴を売っているような店はすべて閉まっています。すると都合が良いことに路上の長靴売りに声をかけられました。これが最後の2個で、1つ25ユーロだとふっかけてきます。いや、今日一日中見て相場は10ユーロだと知っているから買わないよ、と言うと1つ10ユーロで売ってくれました。さらに妹は小さいサイズが欲しいというと、どこからかどっちゃりでてきました。最後の2個のわけないですよね。妹によれば、昼間見た限りだと最安値は8ユーロだったそうです。こうして無事に長靴を手に入れ、夜のサンマルコ広場をじゃぶじゃぶと歩き回りました。
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11月24日 日曜日 (ベネチア)
マルコさんの情報によれば、この日の高潮は140cmくらいで朝がピークだとのことです。今回の滞在で一番の高潮なので、様子を見ようと、早起きしてサンマルコ広場に向かいます。ホテルそばの橋のこちら側まで水が浸っていました。これはこの日の早朝だけに見られた風景です。
サンマルコ広場はかなりの水位で、歩行者用の木製の足場よりも高くなりそうだということで足場を取りく作業をしていました。これらは水位が下がるとまた置くみたいで、大変な作業です。
朝食を食べてから、妹も一緒にサンマルコ広場に行きました。少し水位が下がっていましたが、まだまだ広場は水びたしです。営業している店では仕切りで水を防いでおり、時々排水していました。ここで高潮と共に生きていくのは大変だと思います。
ムラーノ島に行こうと、サンマルコ広場の少し先の Arsenale というバポレット4.1系統の乗り場に行きますが、高潮のために島の北側からしか運行していないみたいです。どうしようかと思っていると、ベネチアの観光協会を名乗る人から話しかけれられました。なんでも天候が悪くてムラーノ島に行く人が少ないのでキャンペーンとして無料で水上タクシーでムラーノ島に運んでくれる、というのです。最初は怪しいと思っていましたが、見せてくれる書類は本物みたいだし、水上タクシーのドライバーも無料だと言います。これはラッキーです。
そんなわけで初日に乗れなかった水上タクシーに無料で乗ってしまいました。もしかして手の込んだ詐欺なのではという疑念もありましたが、ドライバーからも言質をとったし、名刺ももらったし、信じるしかありません。水上タクシーは本島の東部の運河を南北に抜けて、そのままムラーノ島へ一直線。気持ちが良いです。
ムラーノ島に着くと、貫禄がある観光協会の人がガラス工房に案内してくれて、実演を見たり、併設してあるベネチアガラスの店で色々な作品を見たりしました。「あなたたちに買う義務はないよ。でも良かったら一通りは見て行って」という感じで、妹がイヤリングを買っただけなのですが、この高待遇にだまされたような不思議な気分です。
タクシーに乗る時点で自分たち2人の携帯電話にルフトハンザからメールが来ていたのですが、改めて確認すると、なんと翌日のベネチアからフランクフルトの便が欠航になったとのこと。理由は書いていませんが、重要なのは理由ではなく自分たちの帰国便をどうするかです。とりあえずネットで状況を調べようとレストラン Osteria Al Duomo Murano に入るのですが、wi-fiが入っておらず、とりあえずイカスミを混ぜた生地の Lido という海鮮ピザを食べました。
ガラス博物館 Museo del Vetro ではwi-fiが使えるのですが、どうにも回線が遅くて切れてしまいます。ルフトハンザのカスタマーサービスに電話してもまったく出てくれません。一旦諦めて気もそぞろに博物館を見学します。次に来たメールでは振替として2日後のフライトになり、なんと自分と妹が別経由の別の便になってしまいました。これだけ苦労して復路は同じ便の隣接席を予約したのに、許せません。
ホテルにもどり、イタリア、ドイツ、イギリスのルフトハンザのカスタマーサービスにかけたり、ベネチア空港のルフトハンザオフィスにかけたりするも一向に繋がりません。ルフトハンザ宛にメールも書いて翌日の一緒に便でないと困ると書いたのですが返事はなし。たまたま同じホテルに宿泊していたJTBの添乗員やホテルのスタッフに相談したのですが、結局自分と同じこと(色々な国のカスタマーサービスに電話したり)をするだけで進展しません。JTBのスタッフが現地のニュースを見せてくれて、どうも結構の原因はルフトハンザのストライキなようです。
妹が明日帰れないと仕事に差し障るということもあり、妹の提案で明日の別のフライトが取れないか調べると、カタールが4席だけ空いていました。ひとり499ドルでドーハ経由があります。日本の保険会社に電話すると、悪くても8割くらいのお金は戻ってきそうなので、オンラインでカタール便を予約しました。2通りあって、どちらもベネチア15:55発なのですが、ドーハから成田17:45着か羽田22:30着です。少し迷って、到着が早い成田便にしました。これでようやく一安心です。
安心したところで、昨日閉まっていた Estro に電話して夕食の予約してから行きました。リアルトからバポレットで3つめの Toma で降りて、迷うことなく到着。旅の最後を飾るにふさわしく、Raw Seabass Carpaccio からはじまり、美味しい料理の連続でした。ウエイトレスの女性が日本語を習っているということもあり、とてもよくしてくれました。
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11月25−26日 月・火曜日 (ベネチア→東京)
いよいよ旅の最終日。べネチアに来て初めての快晴でした。水に浸るサンマルコ広場も快晴だと違って見えます。サンマルコ広場から、自分が2年前に宿泊したホステル Boutique San Marco Guesthose に行ってみたのですが、紙でできた表札は無くなっていました。どうも閉業してしまったみたいです。近辺の古い地図屋やスーパーマーケットなどが、ちょっと懐かしかったです。
閉業したホステル近くの運河にはゴンドラが1隻だけ係留されています。天気も良いしゴンドラ日和ということで妹と2人で乗ることにしました。バポレットでは行けない小さな水路を巡るのは、思った以上に楽しいです。高潮で水位が高いので、橋をくぐったり曲がるときには、ゴンドリエーレ(船頭)のマティアさんの指示で自分たちも移動しなければなりません。とくに曲がりながら橋をくぐるときにはスリル満点です。そのうち、気分が良くなってきたのかマティアさんが歌いだします。歌は別料金と何処かで読んだのですが、これは無料だったみたいです。マティアさんは陽気な人で、ベネチアのことやゴンドリエーレの生活などを教えてくれました。「ゴンドリエーレの生活は最高だよ。自分は生まれたときからずっとここにいる。ここは時間がゆっくり流れる」というようなことを言っていました。終わった後で持っていた地図に今回の経路を書いてもらいました。
最後に母へのプレゼントを買おうと妹とベネチアングラスの店で花瓶を買って、いよいよ出発です。ホテルから水上タクシーを予約しておきました。本来はもっと朝早く出る予定だったので、朝の高潮で水上タクシーはリアルト橋くらいまでしか入ってこられないだろうと言われていたのですが、不幸中の幸いか、夕方のフライトなので水位が下がり、水上タクシーがホテルまで来ることができたのです。滞在中は気が付きませんでしたがホテルの裏には専用の桟橋があり、そこに水上タクシーは止まっていました。昨日乗った無料のタクシーと見た目は同じですが、今回は有料です。
水上タクシーは曲がりくねった運河を抜けてベネチア本島の北側に出ると一気に加速。そのまま一直線に空港まで目指します。これは気持ち良い! 空港には水上タクシーや水上バスの桟橋があって、空港のビルに直結しています。荷物運びの男がいて、「ターミナルまでは歩くと15分かかるから20ユーロで荷物を持って行くし、バスでターミナルまで連れて行くよ」と言うのですが、見た感じそれほど遠くないし断りました。歩いて10分だし通常の空港内での移動と同じくらいでした。
飛行機の出発時刻を示す掲示板を見ると、ルフトハンザを始めとしてキャンセルだらけ。自分たちがの乗るカタール航空 QR0126 がキャンセルされていないのが奇跡みたいです。出発が1時間遅れたものの、これはもう些細なことです。ドーハでは乗り換え時間が少なくて少し焦りましたが、カタール航空806便で無事に成田空港へ、そして自宅まで帰ってきました。帰国予定日に帰ってこられたのは奇跡的です。来年はどこに行こうかと、楽しみです。
(完)
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追記:執筆にいつも以上に時間がかかってしまいました。スイスから送った荷物がようやく5日前に届き(というより、税関まで取りに行ったのですが)、やっとゲームの写真が撮れました。この郵送も旅行記の遅れの原因です。今回思ったのは、コンタクトレンズのスペアは持っていくべきだということ、そして双眼鏡は意外と役に立つということです。そして、たまには兄妹での旅行も悪くないなあと思ったことです。考えてみたら兄妹だけでの旅行はプリンスエドワード島に行った24年前以来でした。
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購入ゲーム
クニツィア関係のグッズ(クッキー、ポストカード、輪ゴム、トランプ、プロモカード、アメンラー豪華農民)
カーディフで買ったローカルカードゲーム「ウェールズの伝説」とドラゴン
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購入ゲーム一覧
(シュピール1日目)
No Return
Canal King
In Front of the Elevators
The Causeway
Mau mau!! Das Brettspiel
Complica
Prisma
5 Quadrat
Tabula
Shibumi Yellow Ball
Uptown
Taigo
Jaleo
(シュピール2日目)
Catan Nurnberg
Skipp
Laska
Tentalus
BGG box
BGG Amun-Re Farmers
Tajuto
Babylonia
Caartae
(シュピール3日目)
Lost Cities The Board Game
Lost Cities Auf Schatzsuche
Die Crew Reist Gemeinsam zum 9. Planeten
El Dorado Die Goldenen Tempel
Timmy macht Urlaub
Axio Rota
Duell
Blockade
Hexago
Kang-A-Roo
Schild Kröten Rennen
HeisseWare Krimi-Kartenspiel
Rukuni
(シュピール4日目)
Kaito
Mint Condition
Maiak
Babylon
Turn
Akiba
Touché
Trinity
Pantarei
Fenix
Master of Renaissance
Aristcracy
Omerta
Kawaii
Misty
Winston
Quadrio
(カーディフ)
Legends of Wales
(ボン)
Brain to Go: Gans Schön Verdächtig
(ケルン)
Klask spiar parts
Kreuz und Quer über Land und Meer
Hong Kong
(ミュンヘン)
Backgammon
Skat deck
Zaxo
Puerto Rico (new edition)
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