BGG.Spring 2019 その1 2019.05.24

BGGSpring-Nametag.JPGボードゲームギークが主催するBGG.CONは毎年秋にありますが、2014年からはBGG@SEAというクルーズ船でのイベント、そして2015年から春のコンベンションとしてBGG.Spring(元の名前はBGG.Fam)を行うようになりました。今回参加したのは、このBGG.Spring 2019 です。自分2013年のBGG.CON以来のBGGのイベントです。元々、5−6月に6年振りのアメリカ訪問を考えていたのですが、ちょうどBGG.Springの時期と重なっており、エリックやリンカーンからの誘いもあって参加することにしました。以下が旅行計画です。

計画
5月23日 羽田からテキサス州ダラス・フォートワースへ
5月24-27日 ダラス・フォートワースでBGG.Springに参加
5月28−29日 シカゴに移動
5月29−6月4日 レンタカーでミネソタ州、アイオワ州、ネブラスカ州を訪問
6月4−10日 ニュージャージー州プリンストン近郊滞在
6月10−17日 ワシントンDC滞在
6月17−19日 ワシントンDCから羽田へ


HyattRegencyDFW20190524.JPGBGG.Springは5月24日から27日までのメモリアルディという祝日がある週末(メモリアルウィークエンド)に行われます。ゲームマーケットの時期と重なってしまうので、今回はゲームマーケットへの参加は見送りです。会場は6年前と同じダラス・フォートワース空港(DFW)のターミナルCに隣接したハイアットレジェンシー Hyatt Regency というホテルで、今回はそのホテルに5泊6日で滞在します。

Haneda20190524.JPG5月23日木曜日出発。東京・羽田からデルタ航空6便で、ロサンゼルスへ、そこから乗り継いでダラス・フォートワースに向かいます。ところが到着便が点検で遅れたとかで、16:20出発が21:00に遅延。そのおかげで羽田空港内での2000円分の食事券や無料のスナックなどを配っていました。でもお寿司を食べていたら2000円を超えてしまい、あまり意味がなかったのですが。東京湾から東京タワーとスカイツリーが同時に見えました。

ロサンゼルス(LAX)からは、予定のデルタ5769便より3時間ほど遅い出発のデルタ1678便に乗り継ぎ、夜22時頃ダラス・フォートワース(DFW)に到着。到着したターミナルEとホテルがあるターミナルCは隣同士なのですが、歩いて行くようには設計されておらず、バスに乗ってターミナルC、そして人影のない立体駐車場を通って徒歩でホテルへ。それにしても蒸し暑い。

HyattRecgencyRoom20190524.JPGホテルの部屋は、一人で使うには馬鹿でかく、ベッドもキングサイズ。4人くらい寝られそうです。ツインサイズで十分なのですが、アメリカはなぜかキングサイズしかないホテルが多く、ここもそうなのです。少しお腹が減っていたのですが、このダラス・フォートワース空港はセキュリティの外にはまったく店がないので、しかたなくホテルで割高なサンドイッチを食べました。毎日ホテルで食べていたら大変なので、今後の食事を考えなければなりません。巨大空港なのに、まったくお店がないのは非常に不便です。(あとで聞いた話では911のテロの前は入場券を発行してくれて、誰でも中に入れたようです)

BGGSpring2019FloorMap.JPG翌日、5月24日、いよいよBGG.Springの始まりです。秋に行われるBGG.CONより規模は小さいとのことですが、それでもオープンゲームングの巨大なホールが2つあり、さらにテーマ別の小部屋もたくさんあったりと充実しています。もちろんゲーム貸出のライブラリーもあります。ファミリー向けのオープンゲーミングのホール一角では、SdJやKdJの候補作を遊ぶための専門のテーブルがあり、ドイツから審査員が何人か来て説明に当たっていました。さらにホールの両側にはいくつか販売のブースがあります。自分はほとんどこのホールで5日間を過ごしました。




ラマ L.A.M.A.
(プレイ時間 各10−15分)
Lama20190524.JPGまずは、エリックによるラマの洗礼! この日は計5回遊びました。まずはデリック、JRと3−4人プレイを3回、そして「セカンドチャンス」のあとでジェフやアマンダと2回遊びました。初プレイのプレイヤーが多いためか、なんと5回中4回も1位になれました。とくに3戦目は最終的な無失点(途中で失点しましたが、全部戻せた)です。ラマは大人気で色々なテーブルで遊ばれていました。

結果
1戦目:自分 3、エリック 19、JR 34、デリック 44
2戦目:デリック 0、自分 11、エリック 17、JR 51
3戦目:自分 0、JR 23、エリック 44
4戦目:自分 5、エリック 13、アマンダ 35、ジェフ 40
5戦目:自分 7、エリック 25、アマンダ 29、ジェフ 46



リフトオフ Lift Off
(説明 30分 プレイ時間 110分)
LiftOff20190524.JPGロケット打ち上げをテーマとしたゲームです。手番での行動カードが3枚配られ、1枚選んで隣りのプレイヤーに渡すことを2回繰り返す、いわゆるブースタードラフトシステムを使っています。最後に残った手札のうち2枚を実行します。カードはそれぞれ2つのアクションがあり、どちらかだけでも両方でも選べます。これらの行動カードで、自分のロケットを改良したり、得点化したりするのです。

LiftOff20190524-2.JPGその後、計画カードを3枚引いてそのうち1枚を手元に残して公開します。これは打ち上げの計画で、満たしていればすぐ打ち上げてもいいし、あとのためにとっておいても良いです。この打ち上げが大きな得点に結びつきます。

どんどんとアップグレードしていくのは楽しいものですが、行動カードのなかに、計画カードを1枚余分に引けて、さらに1枚余分にキープできるというシンボルが描かれているものがあり、これがゲームの後半は非常に強いです。いろいろな勝ち方がありそうなゲームですね。

結果:キース 278、エリック 236、ロード 233、自分 204



ブルーム Bloom
(プレイ時間 25分)
Bloom20190524.JPGダイスドラフトの紙ペンゲーム。手番プレイヤーは6個のダイスを振り、その結果を時計回りに1個ずつ選びます。選んだ色の花を出目の数に等しいだけ塗りつぶしますが、1回に塗りつぶすエリアは縦横で繋がっていなければなりません。なので、むやみに目が大きければ良いというわけではないのです。塗りつぶせない分はペナルティになります。各色2−5の大きさのエリアなので、6の目を選ぶと必ずペナルティになります。またダイスにはひとつ透明なダイスが混じっており、これはどの色にもなります。こうして、区画か色を完成させると得点。それらが一定数発生すればゲーム終了です。自分は色にばかり力を入れており、区画を一つも作れなかったのが災いしてあまり点数が伸びませんでした。

結果:エリック 19、アマンダ 16、自分 14、ジェフ 9



セカンド チャンス Second Chance
(プレイ時間 20分)
SecondChance20190524.JPG続けて同じプレイヤーで紙ペンゲームの「セカンドチャンス」です。ペントミノパズルでめくられた2枚のカードのどちらかのペントミノ(モノミノからオクトミノまで様々)を塗りつぶしていきます。早く全て塗りつぶせばサドンデス勝利なので、自分はできるだけ大きい面積のペントミノを選び進めていきます。最後にギリギリのところでエリックが全てを塗りつぶして勝利!

結果:エリック 勝利



セイミ イン ザ スーパー クレイジー ワールド Seimi in the Super Crazy World
(プレイ時間 30分)
SeimiInTheSuperCrazyWorld20190524.JPGエリックが未プレイだというので(二つの塔もセイミも)出してみました。ルールがシンプルなノーマルモードです。見かけのワイルドさとは裏腹に、非常にしっかりしたルールのゲームです。ドラフトのシステム、ジョーカーの役割、スタートプレイヤーのアドバンテージとディスアドバンテージ、など何度やっても唸らされます。エリックは「さすが、クニツィア」と、感嘆していました。持ってきた甲斐がありました。

結果:ジェフ 18、自分 17、エリック 16、アマンダ 14



スピンボール Spinball
Spinball20190524.JPGピンポン球をバックスピンさせてボード中央の壁の相手側にある穴に入れるゲーム。大昔にプロトタイプ的なものをマークの家で遊んだことがあります。これはより本格的にピンポン球の上をこする用具があるのですが、使い方が結構難しいです。最初にまぐれで得点した以外は全く振るわずに、エリックの勝利。

結果:エリック 5、自分 1



Bazar20190524.JPG翌日行われる、BGGライブラリーからの放出ゲームのバザーをエリックたちと見に行きました。大量のゲームが大広間にジグザグに配置されたテーブルに雑然と、そして延々と並べられています。なんとも奇妙なコレクションで、ほぼ最新のゲームもあると思えば、もう数十年は眠っていたのではと思えるゲームもあります。いろいろ考えて、2つほどアブストラクトゲームを購入しました。

In-N-Out20190524.JPGこのあとは、リンカーンに連れられて、6人でクルマに乗って昼食と買い物です。この日が唯一会場を離れた日です。KdJ(ドイツ子供ゲーム賞)の審査員だというドイツから来た2人の提案で、in'n'outというカリフォルニア発のハンバーガーチェーンに行きました。名前は聞いたことがありますが、東部では見たことがないチェーンなので自分も初めてです。メニューはシンプルで3種類くらいしかなく、フレンチフライはじゃがいもそのままの味だとのこと。最初はこのフレンチフライに慣れませんでしたが、だんだん美味しくなってきました。

次にターゲットで買い物です。この機会を利用して、今後4日分の食料を買い込みました。これでホテルで食事を取らずに済みます。一番好きだった、シンプリーオレンジ Simply Orange というオレンジジュース、 トスティートス Tostitos のチップとサラサディップ、ギリシャヨーグルト2個、テキサスビーフジャーキー、それにりんご3個とバナナ6本です。

Madness20190524.JPG最後にプラノという隣町にあるマッドネスというゲームショップに行きました。なんとも巨大なゲームショップで、近頃、他の潰れた老舗のゲームショップの商品が流れてきたとのことで、結構古いゲームもあります。市場の商人が2つもありました。変わっているのが、ゲームがタイトルのアルファベット順に並んでいるというところです。出版社別に並べてあることに慣れているので、最初はかなり戸惑いました。ここでも購入しないつもりだったのですが、「ブルームーンシティ」と「キングスロード」を購入。




ヒトトイロ Match Me!
(プレイ時間 各10−25分)
MatchMe20190524.JPG色彩の感性が問われる協力ゲームです。ギークの人たちに頼まれて3つもコピーを買ってきました。かなりウケがよく、もうすぐ出る英語版を買うと言っている人も多かったです。1戦目は「チーズケーキ」「棺桶」「パイナップル」「イカスミ」といったヒントで大混乱。なぜか自分が出した「チーズケーキ」に対して黄色ではなく茶色を出すリンカーン。確かにベークドチーズケーキは茶色っぽいですけどね。さらにみんなを混乱させたのが「棺桶」に続く「イカスミ」。すでに黒を「棺桶」で使っていたので「イカスミ」というヒントには絶望したプレイヤーが数人いました。どうも「棺桶」は茶色を意図していたみたいです。今回は、自分のイカスミは棺桶に埋められてしまいました。

結果
1戦目:敗北
2戦目:敗北



ジャストワン Just One
(プレイ時間 各40分)
JustOne20190524.JPG言葉を推理する協力ゲームです。13枚のうちいくつ正答するかをみんなで協力します。手番プレイヤーは5つの言葉が書かれたカードから、それらを見ずにランダムに1つ選び、その言葉を当てるのが目的です。他のプレイヤーはヒントをボードに書いて公開しますが、まずは手番プレイヤーは見せません。この時点で2人以上が書いたヒントは除外されるのです。それ以外のヒントで当てなければなりません。なので、なるべく他の人が考えつかないようなヒントを考えなければならず、かといってあまり婉曲すぎてはヒントにならずと、加減が難しいのが面白いところです。布団として使う comfort は知っていたけど、洞窟教会という grotto という単語は知りませんでした。

結果(13点中)
1戦目:7
2戦目:7

SHARE