第34回目の土嚢の会です。先月、人数が少なくて中止にしたヤバラス大会を行いました。それ以外では、初プレイのゲームが「アインシュタインウントコー」「グラシエラ」「ロイヤルキャプテン」「ヒモトキ」と多かったのが特徴です。初参加はジャンクさんとスコットさん。
アインシュタイン ウント コー 1 Stein + Co.
(説明 5分 プレイ時間 10分)
まずは、とけいさんと「アインシュタインウントコー」を遊びました。このタイトルはドイツのオンラインショップで一時よく見かけたのですが、アブストラクトゲームだとは知りませんでした。シュタイン(石)といっても2x3x4のブロックで、それをボードに置いて空きマスの領地を囲っていきます。空きマスはのちにブロックが置ける大きさではいけません。また同じ高さのブロックを隣り合わせに置けませんが、得点できるときにはこの限りではありません。序盤は変に沿って、そして中央と、ほぼ毎手番得点するので、この制限のルールはあまり意味がありません。さらに変に沿っての得点が大雑把すぎて、なんとも面白みに欠けます。
結果:自分 72、とけい 71
グラシエラ Glass Ciela
(説明 15分 プレイ時間 各10分)
3色の石を交互に置いていき、同色で3連をつくれば勝利というシンプルなゲームです。各自、石は17個ずつ、そのうち、緑と黄色は5個ずつで赤は7個です。同色の石を隣に置くと両側が詰まっていない限り即座に負けなので、置ける場所がどんどん限られてきます。とくに赤い石は2人で14個もあり、これが置ききれなくて負けてしまうことがあります。また、ある色を使い切ってしまうと、相手プレイヤーはもうその売りは自由に置けてしまうので、気をつけなければなりません。石の種類をもう少し多くするとか、置くときに制限をもう少しつけたら、より面白くなったのではと思います。元のアイディアは悪くないので、ちょっともったいないです。コンポーネントは非常に綺麗です。
結果
1戦目:とけい* 勝利、自分 敗北
2戦目:自分* 勝利、とけい 敗北
ヤバラス Yavalath
(プレイ時間 各5−15分)
この日は先月から延期されたヤバラス大会を行いました。ヤバラスは、キャメロンブラウンが作ったAIプログラム「ルディ」が作ったというコンピューターが作った初めてのゲームです。4目並べですが、4目を作らずに3目をつくると負けというシンプルなルールです。大会を行うのは、1月のヘックス大会に続き2度目で、11人のプレイヤーが参加してくれました。自分は練習と本番を合わせて15回もヤバラスを遊びました。パイルールを取り入れて同じ人とは1度まで、3回でエントリー資格があります。ヤバラスはスピーディーで鋭いゲームのため、ヘックスほど強い弱いがはっきりとは現れないらしく、全勝というプレイヤーは居ませんでした。自分は、練習8回を含めて、計15回もヤバラスを遊びました。ほとんど全員と戦ったことになります。他のゲームや説明の合間合間で遊び、9−12戦目は「クラミ」のあと、13−15戦目は「デュボン」のあとにそれぞれ戦いました。優勝は、土嚢の会に初参加のジャンクさんでした。おめでとうございます!
個人結果
1戦目:自分 勝利、スコット 敗北
2戦目:自分 勝利、スコット 敗北(大会対象)
3戦目:とけい 勝利、自分 敗北(大会対象)
4戦目:自分 勝利、ジャンク 敗北(大会対象)
5戦目:自分 勝利、ひろき 敗北
6戦目:自分 勝利、ひろき 敗北
7戦目:ひろき 勝利、自分 敗北
8戦目:ひろき 勝利、自分 敗北(大会対象)
9戦目:ダイキチ 勝利、自分 敗北
10戦目:自分 勝利、ダイキチ 敗北(大会対象)
11戦目:自分 勝利、しのだけ 敗北(大会対象)
12戦目:しのだけ 勝利、自分 敗北
13戦目:自分 勝利、菊子 敗北
14戦目:菊子 勝利、自分 敗北
15戦目:自分 勝利、菊子 敗北(大会対象)
大会結果(上位5位、参加者11名)
1位 ジャンク 7勝2敗 78%
2位 ひろき 6勝2敗 75%
3位 自分 5勝2敗 71%
4位 とけい 5勝3敗 63%
5位 しのだけ 3勝3敗 50%
クラミ Kulami
(プレイ時間 各15分)
「クラミ」はアブストラクト慣れしていない人でもとっつきやすい良いゲームです。エリアマジョリティであるのと、移動のルールの縛りによって、手番には程よい数の選択肢があります。間違えて、直前の相手プレイヤーが置いたボードには置けないだけとして教えてしまいましたが、直前の相手と自分が置いたボードには置けないというのが正しいです。最近のバージョンだとリングが2つ付いていてわしれても大丈夫なようにできています。
結果
1戦目:自分 32、ミロ 29
2戦目:自分 29、ミロ 25
インターメッツォ Intermezzo
(プレイ時間 各5−10分)
将来の大会の候補に少し考えているインターメッツォです。33個のピンを置ききれば勝ちですが、なかなか「インターメッツォ」を宣言するタイミングが難しいです。経験の差もあり、3戦3勝でした。
結果
1戦目:自分 0、ジャンク 2
2戦目:自分 0、ジャンク 15
3戦目:自分 0、ジャンク 6
頭脳絶好調 Einfach Genial(2018年版)
(プレイ時間 60分)
スコットのリクエストで「頭脳絶好調」を遊びました。4人だと終盤などは特に流れによって勝敗が決まってしまうきらいはありますが、それでも良いゲームだと思います。ジャンクさんと自分は11点と同点でタイブレークで自分が勝利。最後まで接戦で良い戦いでした。
結果
自分 11−13−17−18−18−18、ジャンク 11−11−14−18−18−18、スコット 8−12−16−18−18−18、トミー 8−11−11−11−14−16
デュボン Dvonn
(プレイ時間 20分)
スコットの提案で「デュボン」と「インシュ」が遊ばれていました。「デュボン」を久し振りに遊びましたが、わかりやすくて良いゲームです。序盤がほとんどランダム配置なのですが、中盤くらいからだんだんと戦略が見えてきます。ギプフシリーズももっと土嚢の会で遊ばなければ!
結果:自分 31、ジャンク 10
ロイヤル キャプテン Loyal Captain (キャプテン キッド Capt'n W. Kidd より)
(プレイ時間 20分)
かなり昔に手に入れた「キャプテンキッド」を初めて遊べました。3種類のゲームが遊べるセットで、その中から2人用のアブストラクトゲームである「ロイヤルキャプテン」です。相手を手詰まりにするのが目的で、手番には甲板への出口から自分のコマを登場させるか、すでに登場したコマを1マス経路に沿って動かします。特徴的なのは、分岐点はすべてY字の三叉路になっており、元からあった方向には動かせません。これを表すために、コマには向きがあって、移動できる2つの方向がわかるようになっています。相手のコマを次に取れるような状態にすれば、捕獲できます。
遊んでみると、昔のゲームっぽい感じで自由度は低いです。もう数回試してみても良いかもしれません。他の2つのゲームもいずれ試してみたいです。
結果:引き分け
スクウェア オン セール Square On Sale
(説明 10分 プレイ時間 45分)
「スクウェアオンセール」は完全公開情報(アブストラクト)の競りゲームという非常に変わったゲームです。ヒッポダイスコンテストに入賞したことでも知られています。アブストラクトなので土嚢の会向きだろうということで持ち込みました。自分が参加したゲーム以外でも何度か遊ばれており好評でした。
5x5のボードに建物を建てていきますが、特徴的なのは最短で2巡かかるビッド方式、それにオセロのように建物の所有権が移り変わる配置方法、さらにビッドに使うお金のビッグチーズのような回収方法です。好きなゲームなので、以前かなり遊んだことがありますが、建物の所有権がオセロ方式に変わるところだけは、やはりすこし大雑把な気がします。どうしてもオセロルールで中央が高いビルになってしまい、その高得点のビルの所有は最後の終わり方のタイミング次第なのです。もちろん、そういったタイミングのゲームというのは好きですが、もう少し高いビルを取りづらくするルール、例えば「香港」のように競り落とした建物に隣接するより低いビルだけを所有できるルールなどあっても良いと思います。
結果:ダイキチ 28、ひろき 10、自分 2、道化師 1
ヒモトキ Himotoki
(プレイ時間 5分)
この日の最後は「ヒモトキ」です。2人用で、それぞれ異なったボードの片面しか見られないように2人の間にボードを垂直に立てて持ちます。ボードには5つの穴が空いており、手番には紐を自分の側から相手側に通します。これを繰り返し、三角形が両面合わせて4つになったと思ったら宣言します。相手の側を想像するのはおもったよりも易しいので、難易度は低めだと思いました。5つの穴を対称的な配置ではなく、もっとひねった配置(3つの穴が1直線になったり)にしたり、もう少し穴を増やせばより長く楽しめるのではないかと思います。
結果:自分 2、道化師 0
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