土嚢の会 2019.03.02

Donounokai20190302.JPG今月の土嚢の会は参加者が少なく合計6人。よって予定していたヤバラスのトーナメントは延期としました。いろいろと土嚢を持ち込みましたが、自分が遊んだのは初プレイの「ミリアス」のみです。それ以外は、「紫禁城」「素数大富豪」が初プレイでした。




ミリアス Myriath
(説明 10分 プレイ時間 40分)
Myriath20190302.JPG前から見た目のユニークさから気になっていたゲームです。4人まで遊べるようにタイルを買い足すこともできますが、とりあえずは2人用を手に入れて、今回ようやく遊びました。手持ちのタイルはすべて異なる形ですが、大まかな形は3−4セグメントの線分からなるトゥイッグのような形で、先端や途中の角に色々な種類があります。角が四方から出会うところは正方形なのですが、その正方形の斜め半分、四分の一、あるいは全部という3種類があります。自分のタイルの先端が相手のタイルに接すると得点になります。自分の手番で相手も得点できるので、できるだけ自分のタイルの先端を相手のタイルの途中の角に接するように置くのがコツです。そうはいっても接することで1点か半点なので、そうそう点差は開かず、とにかくちまちまと点数を重ねていくしかないのです。

結果:とけい 14、自分 13.5



紫禁城 Forbidden City
(説明 20分 プレイ時間 各40分)
ForbiddenCity20190302.JPGクニツィアの「惑星植民計画」のリメイクです。異なるのは、中央にボードがついたことで、これが組み立て式の城になっていて、なかなか見映えがします。また中央のボードは両面になっていて、それぞれが初級と上級になっています。この日は2回遊びました。1戦目は上級です。全員同じタイルのセットを持ち、1枚めくって配置するだけです。タイルには3色あり、部屋の中では色が合うように置かなければなりません。部屋が閉じた時に決算ですが、隣の部屋まで含めるというのが非常に秀逸で「ブルームーンシティ」の隣接タイルの決算を思わせます。

2戦目は「ショコリー」のあとで初級ゲームを遊びました。上級と違ってスタートボードが中立というだけで、あまり難しさの差はないように思いました。気分で好きな方を遊べば良いと思います。

なお、ゲームマスタリー4号には付録として付属しています。

結果
1戦目:自分 115、とけい 104、土井 91
2戦目:道化師 102、佐藤 100、自分 93



素数大富豪 Prime Daifugo
(説明 10分 プレイ時間 25分)
PrimeDaifugo20190302.JPGタイトルの通り、素数しか場に出せない大富豪です。リードのプレイヤーは手札から1−3枚を場に出し、その後他のプレイヤーは同じ枚数を出します。複数出すときはそれらのカードで2桁、および3桁の数を作ります。一応ヒントとしてどのカードと組み合わせれば素数になるかが書いてあります。手番の最初に1枚補充することもでき、これで出しづらい12などをうまく組み合わせて処理するのです。少々冗長で、最後は113を作って勝利しました。

素数というのは時々ゲームに使われる題材ですが、2枚や3枚で素数というのが個人的には好みではありません(10進数というものに頼っているので美しさが削がれているように思えます)。本当に、ただ数字が素数かどうかだけを問題にしているゲームです。もうすこし素数そのものをメカニクスに組み込んだゲームがあれば良いなあと思います。

結果:自分(他、とけい、土井)



フレッシュフィッシュ FrischFisch (2F版)
(プレイ時間 65分)
FrischFisch20190302.JPGパズル的要素が大きい「フレッシュフィッシュ」です。競りのバリアントを思いついたので、試してみたくて持ってきました。「フレッシュフィッシュ」ではゲームの性質上、どうしても競りの時に空握りになりがちです。全員0ビッドということも珍しくなく、このあたりはゲームとしてはきちんと理にかなっており機能しているものの、少々不満な点でもありました。これを解決するルールを考えて、この日ようやくテストプレイすることができたというわけです。詳しいルールなどは、何度か試してみてから書きたいと思います。

結果:道化師 −3、自分 1、まここ 7、土井 13、佐藤 31



ショコリー Schokoly
(説明 10分 プレイ時間 20分)
Schokoly20190302.JPGシュテフェンシュピールの「チョコレート Scho K.O.」の3人用です(一応2人でも4人でも遊べます)。3色あり、「チョコレート」と同様のルールで自分の最大領地を作っていきます。赤い飾りは印刷でなくm&mのような木製のコマになっており、ゲーム中に4回まで自由に付けられます。今回は2層目に乗せるために使うことばかりで、1層目を守るために使われることはありませんでした。「チョコレート」にも増してタイル運が大きいので、最初に等分に分けた方が良いと思います。

結果:佐藤(黒) 25、道化師(白) 16、自分(茶) 16



コネクション Connections
(説明 5分 プレイ時間 各10−20分)
Connections20190302.JPG1990年代に、アメリカ・ボストンの科学博物館で購入したゲームです。当時はまだドイツゲームを知る前で、こうした身近に手に入るゲームをよく遊びました。結構面白かったと思うのですが、シンプルすぎるかもしれないと10年以上も放置していたものです。再び遊んでみると、意外と難しくも面白いです。

目的は端から端までつなぐか、相手の線分を完全に囲むことです。ちょっと「トラックス」に似た目的です。この2つの勝ち方を両天秤にして相手を追い込んでいくのですが、あっという間に戦局が変わり、なかなか悩ましくなっています。ボードも小さいので先手必勝になるのだと思いますが、パイルールを入れれば機能するのではないかと思われます。

結果
1戦目:自分* 勝利、佐藤 敗北
2戦目:佐藤* 勝利、自分 敗北



ブントロンド Bunte Runde
BunteRunde20190302.JPG「古代ローマの新しいゲーム」の「歴史の糸車」を元にした完全情報ゲームです。一見、子供向けに見えますが、ニムっぽさのあるゲームとしてなかなかよくできています。今回は僅差で2位でした。僅差になりやすいので、数回遊びたいところです。

結果:道化師 13、自分 12、佐藤 11



CitySkyline20190302.JPG他にも、「ヤバラス」「ヤバレード」などいろいろなゲームが遊ばれていました。また、最後の2時間くらいは、「シティスカイライン」というクニツィアのパズルをみんなで解いていました。このパズルはなかなか難しいですが、面白いと思います。「シンガポール」をパズルにしたという感じです。終了後は、クルマにゲームを運んでから、階下のハンバーグステーキの店に行きました。

WetGames20190303.JPGしかし、帰宅後に事件が起こります。なんと「フレッシュフィッシュ」ほか3点を入れたカバンが見当たらないのです。ディアシュピールに忘れたのだと思い、翌日に問い合わせたのですが、どこにもないとのこと。何か胸騒ぎがして、クルマで来た道を戻ると、なんと昨日使った駐車場の脇にそのままになっていました! 屋外でずっと雨が降っていたこともあり、大被害です。20時間ぶりに回収しました。写真は、その後、ディアシュピールでタオルを貸してもらいました。そして、かーん君に慰めてもらいながら、香港2回とインシュ1回を遊びました。みなさんも、ゲームを雨ざらしにしないように気をつけましょう。

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