31回目となる土嚢の会です。今回は初の試みで、ヘックス大会をやることにしました。うまくいけば色々なゲームでこうしたミニ大会をやるのも楽しいのではないかと思います。今後は「ミュルスガリカス」「コンヘックス」「ヤバラス」「香港」「インターメッツォ」などを候補に隔月で行うことを考えています。ヘックスの詳細レビューはここ。
ヘックス Hex (11路盤)
(プレイ時間 各10−30分)
大会をやるにあたって、最初に「ヘックス」を選んだのは理由が幾つかあります。
1:コネクション系の古典である
2:比較的短時間で決着がつく
3:ルールが簡単
4:自分で3セットは用意できる(今回は、エポック社、ネスター通常版、ネスターデラックス版の3セット)
また、普通に遊んだりテストプレイするなかで、大会にも参加できるという形式にしたかったので、同じプレイヤーとは1回まで、最低3回でエントリーできる、勝率が高い順に順位をつける、ということにしました。また当初は5時で打ち切りにすることにしていましたが、夕方から来たプレイヤーに配慮して、9時くらいまで可能としました。このあたりは、今後の課題で、色々と調整していきたいと思います。
2−7戦目はアクロンの直後に、8戦目は「フローズンフォレスト」のあと、9戦目は「ヴォロー」のあとにそれぞれ遊びました。うち6戦目は佐藤さんと練習をしたのでカウントしません。こんなにヘックスを集中して遊んだのは久し振りで、改めてアブストラクトゲームの原点だと感じました。結果として自分は全部で8人と戦い8勝0敗で1位。2位は佐藤さん、3位はまここさんでした。自分にとってはまここさんと土井さんが一番難しい対戦相手でした。こういう大会も2ヶ月に1回くらいやりたいものですね。
個人結果
1戦目:自分 勝利、ゆれひ* 敗北
2戦目:自分 勝利、あいこ* 敗北
3戦目:自分 勝利、とけい 敗北
4戦目:自分 勝利、風来の道化師 敗北
5戦目:自分 勝利、佐藤 敗北
6戦目:自分 勝利、佐藤 敗北(大会のカウント外)
7戦目:自分 勝利、まここ 敗北
8戦目:自分 勝利、トミー 敗北
9戦目:自分 勝利、土井 敗北
大会結果(上位5位)
1位 自分 8勝0敗 100%
2位 佐藤 5勝1敗 83%
3位 まここ 3勝1敗 75%
4位 しのだけ、えあんぬ 2勝1敗 67%
謎の地下世界 Tajemnicze Podziemia
(プレイ時間 20分)
ゆれひさんリクエストの「謎の地下世界」です。「奇妙なキッチン」のリメイクですが5人まで遊べます。今回は3人で遊びました。以前の経験から、あまりリスクを取りすぎると最後にどうしょうもなくなってしまうので、ある程度は得点を犠牲にしていきました。ゆれひさんはこの手のパズルゲームが得意なのか、なんと15点。これはかなり高得点だと思います。
結果:ゆれひ 15、自分 12、あいこ 6
アダプトイド Adaptoid (スーパーアダプトイド Superadaptoid) + アダプト3 Adapt 3 (スーパーアダプト3 Superadapt3)
(説明 5分 プレイ時間 55分)
ゆれひさんリクエストその2。アダプトイドを遊ぶのは少し久し振りです。今回は一方的になってしまいましたが、本来はもっと3すくみがうまく機能してじりじりとした展開になるはずです。でもゆれひさんが言うように、本来は2人の方が良いのかもしれません。つい3人が楽しくて3人で遊んでしまうことが多いのですが、初心に戻って2人でも遊びたいものです。
結果:自分(黒) 8、あいこ(赤) 3、ゆれひ(白) 1
アクロン Akron
(プレイ時間 30分)
3Dコネクションゲームの「アクロン」です。ゆれひさんは初プレイとのことですが、なかなか強く、2段目の勝負になりました。結構慣れが必要ですが、やはりやるたびに新しい発見があるゲームです。もっとアクロン人口が多くなってほしいものです。
結果:自分 勝利、ゆれひ* 敗北
ナブラ演算子ゲーム Nabla Operator Game
(説明 5分 プレイ時間 20分)
佐藤さんに付き合ってもらって「ナブラ演算子ゲーム」という数学のゲームを遊びました。ナブラ演算子というのは初めて聞いたのですが、微分を取る三角形のデル記号のことのようです。それぞれ 1, x, x^2(xの自乗)という3つの基底を持ち、相手を微分して0にしたり発散させたりするというゲームです。単純に1枚出して1枚補充するというだけのゲームで、昔のゲームを思わせるような作りでした。プレイ自体にもう少し工夫があれば良いのではと思います。とにかく「0」と「÷」の組み合わせが強すぎます。
結果:自分 勝利、佐藤 敗北
フローズン フォレスト Frozen Forest
佐藤さんに付き合ってもらって、前回消化不良だった「フローズンフォレスト」を遊びました。自分がミナ(逃げる方)を受け持ち、佐藤さんがユキ(追いかける方)を受け持ちます。ユキの進める方向が多すぎるときにはミナには打つ手がありません。ユキの進める方向が1−2箇所になったときが勝負なのですが、現在地を含めてどこに動かしてもミナが見えない場所というのは実際はほとんどないと思います。1つ動かすと縦と横が互いに素になってしまうことがほとんどです。特に、ミナに対して縦か横にユキが近づいても木に隠れられるというのは10x10のボードではユキから (6,10)、あるいは(10,6)の地点だけです。つまり(n,m),(n-1,m), (n,m-1)の3点がすべて互いに素ではない場合は非常に希少なのです。どおりで、単調な展開になるわけです。もう少しルールをアレンジしてシャープなゲームになれば良いと思います。
結果:途中終了(佐藤 ユキ、自分 ミナ)
ミュルスガリカス Murus Gallicus
(プレイ時間 15分)
トミーさんにいくつか土嚢の紹介しました。まずはてっとり早い「ミュルスガリカス」です。このゲームの良いところは、比較的短時間でわかりやすいことと、自分が弱いことです。昔はそれほどでもなかったと思うのですが、なぜかこのところ見落としも多くてめっきり勝てません。
結果:トミー 勝利、自分 敗北
ヴォロー Volo
(プレイ時間 15分)
続けて、トミーさんに「ヴォロー」を紹介しました。好きなゲームの一つですが、あまりプレイ機会がないゲームでもあります。適当に群れを作ると動けなくなってゲームが長期化するおそれがあるので、群れは直線だけにしておき、最後の終盤にすべてつなげるのが得策だと思います。
結果:自分 勝利、トミー 敗北
テトラ コンボ クアトロ Tetra Combo Quatro
(説明 10分 プレイ時間 55分)
「テトラコンボ」を4人用にアレンジしたもので、移動が自由になったこと、地が2色になったこと、得点トラックがケルトスパイラルみたいになったことなど幾つか変更点があります。コマが自由に動かせることで、かなり得点しやすくなった気がします。地の色が2色なのは慣れるまでは分かりづらいです。おそらく地が1色だとなんらかの不具合があるからだと思いますが、プレイしている感じでは1色でも問題ないような気がしました。パズルゲームとしては面白いのですが、4人用でダウンタイムも結構あるのでなかなか遊ぶ機会は少ないかもしれません。
結果:風来の道化師 1位、自分 2位、えあんぬ 3位、しのだけ 4位
プライム ナンバー ファイブ Prime Number Five
(プレイ時間 5分)
最後は、軽く「プライムナンバーファイブ」を遊びました。カードの裏が2から11までの5種類の素数、表がそれら素数を2つ掛け合わせてできる合成数となっています。4から121までの25種類の合成数は2枚ずつあり例えば21ならば裏は3と7というわけです。これを使って「メモリー」を遊ぶわけですが、15組しかないためにちょっと大味な感じです。このカード構成を利用して、もっと色々な遊び方ができそうです。
結果:しのだけ 6、えあんぬ 5、風来の道化師 3、自分 1
少し早めに切り上げて、駅の南側の焼き鳥屋に行き新年会をしました。参加メンバーも少しずつ増えたり減ったりしていますが、今年も1年間楽しくアブストラクトゲームを遊びたいです。
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