8年振りにおのさんが主催する山形ゲームコンベンションに参加しました。東京駅からつばさ127号に乗り赤湯まで、乗り換えて長井駅前の山ノ下カフェという喫茶店で、おのさんと待ち合わせです。2階はなんとKimiというゲームショップになっており、店主はエッセンでお会いした方でした。子供用の木のおもちゃなどもあり、こういう店があるのはうらやましいです。
そのあと、おのさんがオーガニックのレストラン Senn に連れて行ってくれて美味しい昼食を食べてから8年前と同じ会場へ。何人か名前や顔を覚えている方もいましたが、初対面の方も多かったです。今回は「マニトバ」「ニューファンドランド」とカナダの州名がタイトルになっているゲームを2つも遊んだほか、おのさん一家と遊んだり、帰省しているミロさん姉弟と遊んだりしました。また、夜にはどんがら汁という郷土料理をご馳走になりました。
夜遅くに、なんとポンプが壊れて水道がほとんど使えないという由々しき事態になりましたが、雪を使って洗い物をしたりと、みんなたくましかったです。
マニトバ Manitoba
(説明 45分 プレイ時間 80分)
「マニトバ」はおそらくカナダのマニトバ州を舞台にしたと思われる開拓ゲームです。基本的にはセットコレクションで、できるだけ同種のコマをたくさん自分のボードに貯めてから売ることで多くの得点が得られます。
このゲームの面白いところはアクションを表すディスクのシステムです。直前のプレイヤーから渡された5段の重なったディスクはそれぞれが対応する色の動物に対するアクションを表しています。これを上から自分がやりたいアクションに対応したディスクまでを持ち上げてひっくり返し、自分が選んだディスクを上にするのです。その後、他のプレイヤーはこのひっくり返されたディスクのうちどれでもひとつだけアクションができます。その後、使わなかったディスクを上に重ねて次の手番のプレイヤーに渡します。
例えば、回ってきたデイスクの塔が上からABCDEになっていてCのアクションをしたければABCを取ってひっくり返しCBAとCが上になるように置きます。すると他のプレイヤーはこのA、B、Cのうちどれかのアクションができるということです。その後、使わなかったDEをそのまま上に置くので、次のプレイヤーに渡す塔はDECBAという順になります。他のプレイヤーの選択肢を少なくしたければ、取る枚数を少なくすれば良いのですが、なかなかそうもいきません。このシステムはかなり好きです。一種のロンデルと言えるかもしれません。
細かいルールをスッキリされれば説明時間も短くなるしプレイアビリティーも上がると思います。そういう方向で、このディスクシステムを再び活かしてほしいものです。
結果:carl 75、自分 72、おの 61、立 59
ゴモジン Gomojin
(説明 5分 プレイ時間 15分)
漢字2文字とカタカナ3文字で伝えるというゲームです。まあ悪くはないのですが、こういう制限である必然性は薄いと感じました。こういったクイズゲームは多いので、何か特徴を出すのは難しいと思います。コミュニケーションゲームの達人のおのさんの勝利。
結果:おの 70、naga 60、立 50、自分 30、carl 20、dj 0
百科審議官Encyclopaedist
ミロさんのリクエストで持ってきた「百科審議官」です。立さんのカテゴリーに当てはまり、ミロさんのカテゴリーに当てはまらないという領域が、終始空白のままだったのですが、最後に答え合わせをして謎が解けました。それぞれ、選んだカテゴリーは、自分が「日本にあるもの」、ミロさんが「動いているもの(風で動くも可)」立さんが「飛ぶもの」だったのです。つまり、動いているもので飛ばないものというのが、おそらくないので、最後まで空白だったのですね。途中で付箋がなくなってしまい、その時点で終了としましたが、ゲームの面白さは味わってもらえたと思います。もっとシンプルなカテゴリーにすればよかった。また遊びたいです。付箋を買っておかなければ。
結果(途中終了):自分 7、ミロ 6、立 5
空手トマト Karate Tomate
おのさん一家(除くおのさん)と一緒に2種類のゲームを遊びました。まずは「空手トマト」です。同時出しのゲームでルールも比較的シンプルなので、子供でも遊べます。3人兄弟姉妹はそれぞれ出し方や作戦に個性があって、見ていて楽しかったです。面白いということで、2回遊びました。
夜遅くなって「キャベツ鑑定」のあとにも、おのさん本人、nagaさん、hataさんと4人で遊びました。
結果
1戦目:ヒナコ 12(4)、自分 12(3)、ヨウヘイ 11(5)、アキコ 11(3)、キョウコ 10(1脱落)
2戦目:ヨウヘイ 14(4)、ヒナコ 13(4)、キョウコ 10(4)、アキコ 7(3)、自分 11(2脱落)
3戦目:naga 15(2)、おの 2(4)、hata 10(1脱落)、自分 4(1脱落)
リカーーーリング Recurrring
続けて「リカーーーリング」です。手札を回収するというアイディアが非常に革新的で、みんな気に入ったみたいです。次女のひなこちゃんが強くてきっちりゲームを終わらせて勝利。1ディールだけでしたが楽しめました。
結果:ヒナコ 17、自分 9、キョウコ 7、ヨウヘイ 5、アキコ 0
ニューファンドランド Race to the New Found Land
(説明 20分 プレイ時間 95分)
この合宿で2つめのビッグゲーム、2つ目のカナダシリーズ「ニューファンドランド」です。カナダのニューファンドランド州近辺の島々を船で探検していきます。気になったのは原題で、本来ニューファンドランドは1語で Newfoundland のはずですが、それが3語になっています(これだと、発音がニューファウンドランドになってしまいます)。
4ラウンド制で、各ラウンドでは船を買い、そのあと船の速さの順番で資源を得たり開拓したりします。とにかく先に取った方が強いので競争になります。ボードの写真を見ても細かいルールが思い出せないのですが、新規性は特になくプレイの幅が狭く感じるのは最近のゲームの特徴だと言えるでしょう。まあ可もなく可もなく、というところでしょうか。負けたので言える立場ではないのですが。
結果:carl 108、st 80、hata 68、自分 66
ギリギリカレー Giri Giri Curry
(説明 10分 プレイ時間 15分)
「ギリギリカレー」はバランスを崩さないようにカレーに具をどんどん加えていくバースト系のゲームです。カードは加えれば加えるほど、味が良くなることが多いのですが、加えすぎるとバランスで失敗するようになっています。あらかじめレシピとリミットをひとつずつこっそり見てからプレイを始めるのですが、そこまで戦略性はなくパーティー色が強いです。まあどうしょうもない組み合わせでバーストして楽しむのが良いのではないでしょうか。
結果:おの 15、自分 6、hata バースト、naga バースト
モットー Motto
(プレイ時間 10分)
「モットー」はポーランドのグランな出版の知られざるクニツィアゲームの一つです。カードドラフト系の傑作だと思っているのですが、なかなか他の国から出版されません。先手プレイヤーが有利なので、先手プレイヤーを順番に行い、人数分遊ぶのが良いと思います。
結果:自分 14、naga 13、おの 13、hata 10
キャベツ鑑定 Cabbage Inspectors
おのさんが遊んだことがなさそうな同人ゲームを、と思って持ってきたゲームです。ほとんどのプレイヤーが聞いたこともなく、遊んだことがある人はゼロでした。このゲームが面白いのは鑑定者になるためのビッドは、自分のカードの情報を隠すという別の意味があるところです。これによって単純なビッドではなく、ブラフの要素もあり、またお互いに欺き合う中での情報戦という側面もあります。自分は鑑定に失敗して赤字を出し、そのあとは赤字を取り返そうとしてさらに赤字を重ねるという典型的なダメダメプレイでした。おのさんが「えー、みんなそんなにビッドするの!?」というリアクションで見ていて面白かったです。僅差でnagaさんの勝利。
結果:naga 170、おの 168、自分 50、hata 10
適当なカンケイ Pluckin' Pairs / Qui Paire Gagne
11枚の写真で直感的にペアを作っていきます。全員1−11の数字カードを持っており、これでペアを示すわけです。全員が5組のペアと1つの余りを作ったら答え合わせです。みんなと答えが同じだと得点になるという、「フラッシュ」と同様の形式です。
ペアにする理由は、生き物同士、色が似てる、用途が同じ、なんとなく、などいろいろありますが、ランダムに選ぶと他人と一致しません。みんながどんなペアを作るかを考えつつ遊ぶのがコツでしょう。自分は最後までそれがわからずに負けてしまいました。
結果:hata 42、おの 42、naga 40、自分 39
翌日6日は、ゆっくり起きてdjさんと「ヤバラックス」を遊んでから、百目鬼温泉(どめきおんせん)に行きました。その後、djさんと別れて、昼過ぎの列車で山形から仙台へ。仙台で旧友に合流して翌日に関東に戻りました。
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