ガンシュンクレバー Ganz Schön Clever
(プレイ時間 55分)
非常に複雑なダイスゲームです。手番プレイヤーは6色6個のダイスを振り、毎回1つだけ確保します。確保したダイスよりも小さな目のダイスはすべて脇によけられてしまいます。これを最大3回繰り返して、最大3個のダイスを確保し、利用します。他のプレイヤーはよけられたダイスから1個選んで利用します。
各プレイヤーはゲーム盤を兼ねた記録用紙を持っていて、使うダイスの色と目によって用紙に記録していきます。黄色と青はビンゴのように、縦横(あるいは斜めも)に埋めれば得点になったり特典を得たりします。黄色はダイスの目そのままですが、青は白のダイスと足した合計で埋めていくというのが曲者です。緑、オレンジ、紫の3色は左詰で埋めていきます。緑は埋めるマスにダイスの目の制限が書かれており、埋めた個数が三角数的に得点になります。オレンジは単純に出目が得点になります。紫も出目が得点ですが、昇順にならなければなりません。ただし6と書いた後は何でも書けます。最後に白はワイルドで、どのダイスの色にもなります。
もうこう書いているだけでわけがわからなくなってきますが、まあそういうゲームです。手番はたった4回だけですが、手番外に結構忙しくマス目を埋めていくのであまりダウンタイムは感じません。そして後半になると特典によってコンボが色々と生まれてくるのが面白いです。特に、赤い狐の特典を得ると、最低得点の分野の点数をもう一度数えるという大きなボーナスがつきます。
結果:ゴマ卵 217、いさりび 184、河原 173、自分 169
魔法にかかったみたい Wie verhext! + 6人用拡張 Der 6. Spieler(アレアの宝箱 10 Jahre alea: Schatzkiste より)
(プレイ時間 80分)
最近、プレイ意欲が再燃している「魔法にかかったみたい」です。この日は6人の拡張を使って6人で遊びました。6人だとバッティングも多くなりますが、その分長期的に考えることも必要になります。また赤いカード(他人から雫やお金を集めるもの)は成功しやすくなると思います。終了条件がカラスのカードが4枚ではなく6枚取られたときとなったために少し時間がかかりますが、これは仕方のないところでしょう。自分が打ち出しでうまく通ったときは、やはり嬉しいものです。とくにみんなが警戒して「そうですね(支持)」を選んだときなどは、特にしてやったりという感じです。最近知ったのですが、日本語のマニュアルは訳によってかなり用語が違うみたいですね。最後に勝ったのは、難しいを連発していたこのゲーム初プレイのPHYさんでした。
結果:PHY 23、自分 21、Ryo 19、ミロ 18、じゅん 15、デミー 12
ドラゴンの宝石 Drachenhort
(プレイ時間 30分)
クニツィアの7人までできるゲームとして重宝している「ドラゴンの宝石」です。5人で遊びましたが、結構楽しめました。5人の方だと、7個あるコマに対するサポーターにばらつきがでるので、各コマが獲得する得点にもかなりばらつきがでて面白い部分もあります。でも宝石のおかげか最後の得点はかなり僅差でした。これもPHYさんの勝ち。
結果:PHY 35、せりあど 34、Ryo 33、とりのみ 33、自分 31
ここでシャッフルを去り、ミスミンさんとともに高田馬場のなかよし村に向かいます。この日は年に1回のアブストラクトゲームの日で、今回は自分がゲームを色々と用意する側だったので準備もあります。これで4年目(つまり4回目)ですが、これまでに紹介したゲームと重ならないように、そして大人数が同時に遊べるという条件でゲームを選んで準備するのは少々大変でした。一応6ゲーム用意したのですが、冒頭の「ラプラス」と最後の「陣目取」が加わったので、使用したのは3ゲームでした。大会として計5ゲーム、そのあとにおまけとして「グレーシャー」を遊びました。
ラプラス Laplace
先日のゲームマーケットで出品された「アッパーハンド」の7x7バージョンでボールでなく綺麗なタイルのディスクを使います。7x7だとディスクは140必要なので、5x5のように中立は使わずに各プレイヤー35ずつとして遊んでいたのですが、このバージョンでは中立があらかじめボードに固定されており、1つ余るという構成になっています。大塚さんと対決し1勝1敗(どちらも先手が勝利)でしたが、その時の相手のディスクが多かった大塚さんの勝利としました。
結果:大塚 1、自分 0(厳密には大塚19、自分14)
コンヘックス ConHex
ボードをコピーして、紙とペンのゲームとして提供しました。プレイアビリティーにはあまり問題もなく、よい方法だと思います。やり直しがききませんが、それもこういった大会ではプラスに働いていると思います。慣れが必要で、自分はかなり昔やり込んだゲームなので2勝しました。
結果:自分 2、中村 0
ミュルス ガリカス Murus Gallicus
こちらで紙にコピーしたボードとコマを用意しました。各プレイヤー16個ずつのコマを持ち、2段重ねのものしか動かせません。自分はこのゲームは好きなのですがあまり得意ではなく、今回も初プレイの中沢さんにあっさりと負けてしまいました。
結果:中沢 1、自分 0
カラニッシュ Callanish
これも紙にコピーしたボードとコマを用意しました。各プレイヤー16個ずつと、とりあえず直前の「ミュルスガリカス」と同じ個数で7x7のミニバージョンを遊びます。コマは多少ゆとりがあるので。足りなくなったら共通のプールから補充してもらおうと思っていましたが、足りなくなることはなかったようです。自分はなかよし村に初参加のミスミンさんと対戦して3勝。
結果:自分 3、ミスミン 0
陣目取 Jimmetori
一辺が5の5x5x5のヘックスヘックスボードを使っての陣目取です。今回は作者のみずすましさんが、ヘックスヘックスボードを紙に用意してくれて、それに書いていくという方式です。ようやくこのゲームにも少しずつ慣れてきました。相手が置けないところを的確に見抜いて、それを自分が有利なように使っていくところはヤバラス系統のゲームのようです。だんだんお互いに置ける場所も少なくなってきて終了。一番大きなグループだけでなく、上位の幾つかが反映される得点方法を試してみたいです。
結果:自分 1、小川 0
ここまでの5ゲームでアブストラクトゲームミニ大会は終了です。自分は6勝2敗で第3位でした。1位は大塚さんです。おめでとうございます。
このあと、おまけとして「グレーシャー」を紹介しました。コマの動かし方としては「ミュルスガリカス」の発展となので、先に遊んだ「ミュルスガリカス」と比較しながら説明することができました。自分は遊びませんでしたが、4卓同時に「グレーシャー」が遊ばれているのを見るのは作者としては圧巻でした。でも複雑なルールなので、大会ではなくおまけで良かったと思います。自分は「陣目取」を遊びました。
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