ミスボド 2018.03.24

Mysboard20180324-1.JPGちょっと久し振りの「ミスボド」です。この第71回目で大田区民センターで行う大規模なミスボド(今回の募集人数は330人)は最後だということです。今月末には、この施設は取り壊されてしまうそうで、残念です。ミズボド自体は来月以降も規模を縮小して続くそうです。そんなわけで、最後の大規模ゲーム会を見届けるべく参加しました。




トーレス Torres (リオグランデ版)
(説明 15分 プレイ時間 60分)
Torres20180324.JPGひろぴさん&カヤさんと一緒に遊ぶ機会がなかなかないのですが、クラマーのアクションポイント制のゲーム「トーレス」を遊びました。第2版となるリオグランデ版で、珍しくリオグランデ単独での出版だったみたいです。10回の手番ではそれぞれ5アクションポイントが与えられています。4、7、10手番の終わりに決算があり、城の底面積と自分の騎士がいる高さの積が得点になります。ただし、城の高さは城の底面積を超えてはならず、また城同士をつなげたりもできません。よって最初の8つの城から城の数は増減することもなく、この辺りは面白みに欠けると思います。城の配置や騎士の移動は1アクションポイント、新たな騎士を配置するのが2アクションポイントなどとなっています。他にも、単純に1アクションポイントで1点というのもあります。このあたり「絶叫マシーン」みたいでなんだかなあという感じです。これだけだと完全公開情報のアブストラクトゲームなのですが、1アクションポイントでカードが引けます。これでルール上ではできないことがいろいろ出来ます。

久し振りにやって思ったのは、ルールの煩雑さです。特殊カードを引くときは上から3枚で選んで残りをデッキの上か下に戻す、引いたばかりの特殊カードは同じ手番で使えない、各手番や次の決算まででの配置できる城の数に上限がある、同じ得点だったら次のますに進める、など、なくても良いんじゃないかと思うルールが結構あります。また展開はどうしても最初の配置の8つの城から広げていくだけなので、割と単調です。結構やることがなくなってしまうのは問題だと思います。あと、これは個人的な好みですが、アブストラクトと特殊カードは食い合わせが悪いと思います。なんだかちぐはぐなものを感じるのです。

と、色々書きましたが、一緒に遊んだプレイヤーに恵まれたため、ゲームは楽しめました。でも「トーレス」はもう当分遊ばなくても良いかな。アクションポイント制はやはり好みではないです。

結果:カヤ 197、ひろぴ 194、自分 176



水晶をとりもどせ! Mago Magino
(説明 5分 プレイ時間 20分)
MagoMagino20180324.JPGクニツィアの初期の子供ゲームですが、大人でも十分遊べます。少し前に3人で遊びましたが、今回は最大の5人です。5人だとより魔女ルーレットの恐怖が増し、面白いゲームになると思います。中盤までは自分がリードしていましたが、途中でカエルにされてしまい、怖い森を躊躇なく横切っていくカヤさんの勝利。

結果:カヤ 3、ひろぴ 2、ナカタ 2、河原 2、自分 2



プリンセスリリー 魔法にかけられた鹿 Prinzessin Lillifee: Das verzauberte Reh
(プレイ時間 10分)
PrinzessinLillifee20180324.JPG数年前にエッセンシュピールで購入したシュピーゲルブルグ出版の子供ゲームの一つです。女の子用でコンポーネントは丁寧な作りです。自分の鹿に付いた呪いを取り払うことが目的で、カードに示されたシンボルが描かれたトークンを当てることで呪いをどんどん取り除きます。記憶ゲームなので、後半はどんどん楽になるはずです。ルールの書き方が難解で、最後まで正しいルールだったのかは謎が残るところですが、どうもこれで良かったみたいです。

結果:ナカタ 勝利、rkusaba、河原、自分 敗北



ラミー17 Rummy 17 (ピアトニク版)
(プレイ時間 10分)
Rummy17-20180324.JPGアル隊長が2週間後のメビウス25周年ゲーム大会で参加する予定の「ラミー17」のルールをちゃんと知りたいということで、1ディールだけ遊びました。「ジョーカーは最初表向きに並べておき、手札には来ない」「スタート時から捨て札が1枚ある」というあたりが誤解されていたポイントのようです。このまま5ディール戦を遊んでも良かったのですが、河原さんやナカタさんがそれを許してくれませんでした。彼らはゲーミング・バタフライなので仕方ないですね。

結果:ナカタ 12、アル隊長 8、河原 8、rkusaba 0、自分 −12



ゴールド アルマダ Gold Armada
(説明 5分 プレイ時間 20分)
GoldArmada20180324.JPG去年のエッセンの後に立ち寄ったフィンランドで購入したゲームです。軽いダイスゲームで、5個のダイスをヤッツィー式に3回まで振ったあと、ダイスの目に当てはまる得点トークンを取れます。何も取れないときは海賊チップを受け取り、これはマイナス1点です。徐々に目標が難しくなるようにできており、収束はまずまず早いです。

結果:rkusaba 14、クロマ 11、ナカタ 9、河原 6、自分 2



インディアンサマー Indian Summer
(説明&プレイ時間 45分)
IndianSummer20180324.JPGローゼンベルクのパズル要素の強いゲームで、「パッチワーク」や「オーディンの祝祭」のポリオミノパズルを思い起こさせます。パズルとして考えることが多いので、他のプレイヤーを気にすることがなかなかできません。特殊能力チップが4種類もあって最初は把握するのが大変でした。「5枚までポリオミノを手元に補充できる」「1x1のタイルを得られる」「手番として、相手プレイヤー2人の持つ一番左側のタイルを獲得できる」「手番として自分のタイル2枚を置ける」という4種で、それぞれ下位2枚でひとつ上の役割としても使えます。こういう面倒であまり使わなそうなルールが入っているあたりがローゼンベルクらしいです。また手元にはポリオミノを5枚並べておき、どれでも使えますが、補充したらその順番に右側に並べなければならず、相手が奪えるのは一番左側だけという、「ボーナンザ」みたいなルールもローゼンベルクっぽいですが、これもなんだか必要がないルールに思えます。もう「ポリオミノ」のパズルゲームならもっとシンプルにパズルだけにすれば良いのに。でもそれだったら既に「フィット」があるか。

結果:河原 勝利、(あずま、クロマ、自分 敗北)



スピード バンバン Speed Bang Bang
(プレイ時間 各5分)
SpeedBangBang20170324.JPGクロマさんが持ち込んだかなり大きなアクションゲームです。それぞれ手元には拳銃のように引き金があり、これを引くことで金属製のボールを発射させてプラスチックの青いボールに当てて移動させます。青いボールを相手の側にゴールさせるのが目的です。発射の方向とタイミングが難しくも面白いです。最初はコツがわからず、ザリオンさんにコテンパンにされてしまいましたが、だんだんコツがわかってきて面白くなってきました。この手のゲームとしては傑作ではないでしょうか。「ボッカーボール」に似ていますが、こちらの方がずっとスリリングです。直ぐに玉切れになってしまうので、ボールを拳銃に装填しながら打つのはなかなか技術が必要です。素晴らしい。7回も遊んでしまいました。




Mysboard20180324-2.JPG2次会はさすがに大盛況で、みんな、この大規模な会場がなくなってしまうことを残念がっていました。ミスボドは他のゲーム会にはない特徴も多くあり、それは会場の広さが関係していたところもあって、ゲーム会史(というものがあるならば)のひとつの章が終わったという感じです。

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