「BGの集い」の翌日は甲府で行われるゲーム会「きゅうらく」に初参加しました。甲府駅からも近くて便利な会場です。
魔術師たちの戦い Duel de Magiciens/Kampf der Magier
(プレイ時間 3ディール20分)
「エスカレーション」のピアトニク・フランス語版です。「エスカレーション」との最大の違いは1-7の代わりになるワイルドカードが1枚少ないことです。3人がおそらくベストだと思います。3ディール戦をしましたが、第3ディールではカード運が極端に悪く、引き取っても引き取っても良いスタートが切れずにじっと手を見つめるという状態になってしまいました。
結果:usalapbit 42、ハラペコ 55、自分 64
ブードゥー プリンス Voodoo Prince
(説明 10分 プレイ時間 35分)
最近人気のトリックテイクです。5人だと最後から2番目のプレイヤーが9−14点は取れるので盛り上がります。最後にならないように、適度なタイミングで抜けるのはなかなかスリルがあって難しいです。
結果:みた 35、自分 35、そんちょ 33、AZ 29、usalapbit 24
奇妙なキッチン Cucina Curiosa
(説明 5分 プレイ時間 各15分)
「奇妙なキッチン」は2017年??にノリスから出版されたクニツィアのパズルゲームです。同年にポーランドのトレフィから「謎の地下世界」というタイトルでも出版されていますが、基本ルールはまったく同じです。各プレイヤーはキッチンを表す4x4のボードと20枚のタイルを持ちます。ボードやタイルには豪華なロブスターや腐った魚の骨の絵が描かれており、ボードの下部のキッチンへの入り口からロブスターを獲得できるように、そして魚の骨は避けるようにするのが目的です。
20枚のタイルは全員同じ構成です。その中から毎回ランダムに選ばれた1枚と同じタイルを全員が好きな空きマスに配置します。配置の方向も自由です。具体的には、プレイヤーの1人が親となってタイルを裏向きにシャッフルして裏向きに重ね、他のプレイヤーはタイルを表向きに並べておきます。そして、親が毎回1枚を無作為に選び、その他のプレイヤーはそれと同じタイルを探して、全員が配置するということを繰り返します。。ゲームに慣れたプレイヤーが親を受け持つのが良いでしょう(公式には最年長や最年少がその役割を受け持つことになっています)。また、プレイ人数が少ない時には余った1セットを裏向きにして使う方が良いでしょう。こうして20枚中16枚のタイルを4x4に並べ終えたら終了です。ボードの下側にある入り口からたどり着けるロブスターは1匹1点、腐った魚の骨は1つマイナス2点で、得点の高いプレイヤーが勝利します。
たったこれだけなのですが、タイルの構成がバラエティーに富んでおり、なかなか悩ましいです。ボードにもあらかじめロブスター4匹と魚の骨2本が印刷されていますが、この配置が各ボードで異なるので、自然と異なる配置になるというのもよくできています。タイルは各辺を2等分した構造が基本になっており、キッチンへの入り口は2枚のタイルの半分ずつのタイル1辺分しかありません。
タイルにはロブスター15匹、魚の骨5本があります。ボードにあらかじめ描かれたロブスター4匹と魚の骨2本を含めれば、合計で19匹と7本になります。つまり論理的に可能な最大得点は19点、最低得点はマイナス14点です。実際にはタイルの出方にも依るので、15点くらいが限界かもしれませんね。
2つのエディションの最大の違いはプレイ人数です。「奇妙なキッチン」が4人までなのに対し「謎の地下世界」は5人まで遊べます。欲を言えば宝箱をボードの右に2つ配置した6人目のボードも欲しかったです。ボードでの初期配置にさえこだわらなければ、数セット買えば何人でも遊べますし、「奇妙なキッチン」と「謎の地下世界」を組み合わせて9人で遊ぶことも可能です。コンポーネントとしては「謎の地下世界」には得計算用のチップがあり、入り口からたどっていける宝箱(得点)には黄チップ、魔獣(失点)には赤チップを置き、最後にそれらを数えて得失点を計算するようになっています。また「謎の地下世界」には入り口からタイルを置いていくというバリアントが提示されています。
各エディションの違い
プレイ人数
奇妙なキッチン:1−4人
謎の地下世界:1−5人
得点と失点のシンボル
奇妙なキッチン:ロブスターと魚の骨
謎の地下世界:宝箱と魔獣
ランダムにタイルを選択するプレイヤー
奇妙なキッチン:最も年長のプレイヤー
謎の地下世界:最も年下のプレイヤー
得点計算用のチップ
奇妙はキッチン:なし
謎の地下世界:あり
バリアントルール
奇妙なキッチン:なし
謎の地下世界:ステップバイステップバリアント
(1手目は必ず入り口に接したところにタイルを置き、2手目以降は既に配置したタイルの隣に置く)
今回は4人で2回遊びました。1回目は魚の骨を完全に避けようとしてなかなか得点が伸びずに、全員6点以下。それではということで、2回目は魚の骨をあえてとっても3匹以上のロブスターを取れれば良い、という方針でいき、今度は全員11点以上でした。クニツィアの数あるパズルゲームの中でも、手軽で面白いと思います。次回は「謎の地下世界」に含まれているバリアントを試したいです。
結果
1戦目:武井 6、自分 6、ハラペコ 5、usalapbit 4
2戦目:自分 13、武井 12、usalapbit 12、ハラペコ 11
フィッシュ イート フィッシュ Fish Eat Fish
(説明 10分 プレイ時間 30分)
「古代ローマの新しいゲーム」に収録されている「カエサル」をリメイクしたものです。基本的なルールは同じですが、こちらには移動の概念があり、隣接するマスまで縦か横に移動してから戦います。よって戦う相手の選択肢が多く、また終盤は移動だけも可能という少々曖昧なルールですが、とにかく最後の1人が生き残るまで続けるようです。最初はこの移動のルールはヌルいのではと思い、「カエサル」ばかりを遊んでいたのですが、隣接マスまで来なければならないので(カエサルでは同じ直線上なら離れていても良い)なかなか面白いように思えて今回持ちこんでみました。
カードは0、1、2、2、3、3、4、5、蛸、蛸、鮫の11枚で、蛸が1枚でも出ていたらその戦いは無効、そうでなければ鮫が最強(スタック数にかかわらず勝利)です。鮫同士だとスタック数にかかわらずどちらも敗北となります。数字カードはスタック数に足して強さを競います。
AZさんと自分が中盤に脱落。残った3人のうちusalapbitさんと??さんがともに3のスタックを持ち、唯一、ハラペコさんが1と2のスタックを持っています。3のスタック同士が決戦となりましたが、なんどどちらも鮫で相撃ちで、残ったハラペコさんの勝利という劇的な結果でした。残ったプレイヤーは残ったコマ数が得点になり、他に5を超えるスタックを作って押し出されたコマも得点になります。殆どの場合は最後まで残ったプレイヤーが勝利するでしょう。
「カエサル」と「フィッシュイートフィッシュ」の詳しいルールの違いはここ
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/000955.html#caesar
結果:ハラペコ 5、usalapbit 1、みた 0、自分 0、AZ 0
ギルデス Guildes
(説明 10分 プレイ時間 30分)
バッドテイストゲームズというフランスの出版社の最初のゲーム。ドラフト形式で手札を集めていき、各数字でのマジョリティーを競います。システム的には「クリスマスの12ヶ月」に似ているのですが、手札7枚の中から5枚までしか出せず、その5枚を同時公開で1枚ずつ出していくのが特徴です。他のプレイヤーの動向によってどの2枚を出さないのか、というだけで、出す順番が多少は大事なものの、新鮮味はありません。自分がこのブースタードラフトのシステムが好みでないので、どうしても厳しい評価になってしまいます。カードは基本的にマジョリティー争いの1位がカード枚数、2位がその半分、3位が更にその半分くらいなのですが、13の2位が7点なのに対し、14の2位が6点とちょっと変えてあります。でもかなりカードが埋もれてしまうので、このひねりは殆どゲームとして活きていないように思えます。もっとすっきりさせればよかったのでは。これだったら「クリスマスの12ヶ月」で十分かもしれません。
結果:みた 112、ハラペコ 110、自分 82、AZ 76、usalapbit 76
ハイパーロボット Rasende Roboter
最後に余った時間で少しだけ遊びました。最初は標準の1つのターゲット、そして慣れたら2つのターゲットです。写真は今回一番面白かったパターンです。13手だと思いますがどうでしょうか? 8−10手くらいの手があるのかな? (写真提供:ハラペコさん)
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