ヘヴン & エール Heaven & Ale
(説明 30分 プレイ時間 135分)
キースリングのゲーマーズゲームです。共通のボードで自分のコマを任意のマスまで進めて、そのマスのアクションを行います。ほとんどのマスは1人しか入れず、アクションは早い者勝ちなので一種のワーカープレイスメントのような感じです。また、戻れないので「エジツィア」にもちょっと似てます。「ウォルナットグローブ」もこんな感じだったかもしれません。シミーズさんは、自分に対しては「ツタンカーメン」だと思わせたいようですが、そんなに簡単に騙されません。このボードのトラックを1周したら、他のプレイヤーを待たなければならず、全員が1周すると1ラウンドが終了します。6ラウンド行ってゲーム終了です。
ほとんどのマスは個人ボードに配置する六角形のタイル(5色1−5の数字)や丸い修道僧のタイルがあり、これをいかにうまくとって自分のボードに並べるのか、というのが焦点になります。ボードが右と左の半分ずつに分かれており、右半分にタイルを置くとお金の収入を生み、左半分に置くと勝利点を生みます。このバランスが大切なのです。左半分は配置コストが2倍なので、ついつい高いタイルは右側に置いてしまいます。タイルがお金や勝利点を生み出す決算も変わっており、柵の描かれたマス(タイルが置けないマス)が完全に囲われると決算ですが、アクションにも決算のマス目があり、それによってある種類やある数字のタイルが決算できるのです。どの決算もゲーム中に1回きりですが、これらの決算を積極的に行わないと、おそらく勝つことはできないでしょう。
得点方法もかなり変わっていて、変形チグユー方式とも呼ぶべきやり方です。六角形タイルに対応した5色の色を与えられた割合で平均化します。例えば割合が3:1ならば、一番後ろのコマを1つ進めると、1番前のコマを3つ戻す、といった具合です。こうして平均化された5色のコマの場所が基礎点になり、それに与えられた倍数を掛けます。この割合と倍数は別のコマによって支配されていき、そのためには修道僧を決算しなければなりません。なんともすべてが複雑に絡み合っています。
ルールが多くて大変ですが、いざ始めてみると思ったよりもスムースです。タイル置きの部分が自分に向いているのかもしれません。達成ボーナスタイルの種類が多すぎて、この辺りはもっと絞ったほうがよかったのではと思いました。結局決算を積極的に行ったシミーズさんの勝利。順位は決算の回数順でした。
結果:シミーズ 58、一味 42、自分 34、名人 24
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