この日の土嚢の会には、初めてキャメロン・ブラウンが遊びに来てくれました。総勢12人とかなり賑やかで、この会もだいぶ安定してきた感じがします。2週間前が11月の土嚢の会、先週が土嚢の会としてのゲームマーケットと3週連続土嚢の会続きです。ゲームマーケットで購入した「オストル」や「ハットリ」、まだきちんと遊んだことがなかった「デュプロライン」や「カウンタープレイ」、そしてキャメロンがデザインした「パラゴ」などを遊び、後半はひたすら「アッパーハンド」の9x9を遊んでいました。
ウルビーノ Urbino
(説明 5分 プレイ時間 各20−45分)
エッセンの新作でアズールと双璧だと思われる「ウルビーノ」です。最初に来た一味さんと2人で2回遊びました。高さ3の建物同士だけでなく、高さ2の建物同士も直交に隣接させてはいけないようですね。
建築士2人を分離させてある地域から追いやるというのがテクニカルですが大切な手法です。中盤以降はどんどんと建築士の配置場所が制限されていって、最後に収束するようになっているのが美しいです。相手のブロックを成長させないようにすること、負けそうな区画で無駄な手を打たないこと、なども重要です。一味さんと遊んで2戦2勝。そのあとも前回同様に様々なプレイヤーに遊ばれていたようです。
結果
1戦目:自分* 23、一味 11
2戦目:自分 27、一味* 19
オストル Ostle
(プレイ時間 各10−15分)
ゲームマーケット戦利品その1。5x5のボードで相手を番外に押し出すのが目的です。直前の状態に戻すことは禁止なので、それをうまく利用して押し出すようにします。最初はゲームとして成立しているのか怪しいのでは、と思っていましたが、遊ぶうちに一応終息することがわかってきました。もう少し研究しても良いかも。
結果
1戦目:自分* 勝利、菊子 敗北
2戦目:自分 勝利、一味* 敗北
デュプロライン Duploline
(プレイ時間 各5−25分)
「デュプロヘックス」のシステムを元にした4目並べです。決定的に違うのは、配置のときに相手のコマに隣接するところにしか置けないこと、そして、全体が繋がっていなければならないことです。デュプロラインよりも易しいのかなあと思っていましたが、結構難しいですね。そしてほんの少しのルールの違いがかなりのプレイ感覚の違いを生んでいます。
結果
1戦目:土井 勝利、自分* 敗北
2戦目:土井* 勝利、自分 敗北
カウンタープレイ Counterplays
(プレイ時間 各5−10分)
ポリフォームスタック3部作の3作目です。正3角形6個でできるヘキサモンド12種で遊ぶゲームで、ルールはペントミノ12種の「ペントアップ」やテトラヘックス7種の「セブン」と変わりません。ただ、正方形や六角形に比べて、直感的に上に置けるかどうかがわかりづらいので、慣れが必要です。プレイ感覚自体はコマ数が同じ「ペントアップ」とそれほど変わりません。2戦遊んでどちらも先手の勝利。
結果
1戦目:自分 勝利、菊子* 敗北
2戦目:菊子 勝利、自分* 敗北
パラゴ Palago
(プレイ時間 各10分)
キャメロン・ブラウンのデザインしたゲームではかなり好きな方に入る「パラゴ」を遊びました。タイルが1種類というのが非常に美しく、また配置する2枚が隣同士でなければならないというのがなかなかよくできたルールです。トラックスとプレイ感覚では似た部分があり、慣れると色々なパターンが見えてきます。
結果
1戦目:自分* 勝利、佐藤 敗北
2戦目:佐藤* 勝利、自分 敗北
ハットリ Hattori
ゲームマーケット戦利品その2。密書と呼ばれる小さな正方形のタイルを自分の陣地に持ち帰るのが目的です。それぞれのコマは大きい正方形でできており、動かすたびにルーク(飛車)とビショップ(角行)の動きが入れ替わります。「フリップフロップ」とまったく同じシステムです。相手の陣地には進入できないので、ゲームがもったりしているという感じがあります。
結果:不明
アッパーハンド Upper Hand
(プレイ時間(9x9) 各20−30分)
再びアッパーハンドの9x9を何度か遊びました。前回9x9を遊んだときには、7x7でも良いんじゃないかという感想だったのですが、今回は初めて9x9の魅力がわかりました。中央の重要度が減り、そこここで紛争が起こります。それをいかにうまくつなげてまとめるか、というような大局観が必要なゲームになりました。また、先手後手の有利不利が軽減されており、7x7や5x5とはまったく別のゲームという感じです。まず9x9を2回遊び、フェンドーを挟んで5x5を初プレイのたいしんさんと1回、そしてさらに9x9を3回遊びました。いずれは11x11なども遊んでみたいものです。
結果
1戦目(9x9):自分 29、キャメロン* 0
2戦目(9x9):自分* 33、キャメロン 0
3戦目(5x5):自分 5、たいしん* 0
4戦目(9x9):自分 55、たいしん* 0
5戦目(9x9):キノ* 12、自分 0
6戦目(9x9):自分 7、佐藤* 0
フェンドー Fendo
(プレイ時間 各20−30分)
柵で囲むテリトリーゲームとしては、かなり大局的な戦略が必要になるゲームです。移動は任意でL字、配置は移動したコマの四方、というのが良いですね。7x7の49マスを14のコマで争うので、1コマあたり3.5マスが平均なのですが、できれば5マス以上を狙っていきたいものです。自分のコマで相手のコマの動きを封じたりとアマゾンのようなプレイ感覚もあります。
結果
1戦目:自分 31、ねんそ* 18
2戦目:ねんそ 29、自分* 20
二十 Ni-Ju (ヘンマーゲームズ版)
(プレイ時間 各10−20分)
「二十」はネスターゲームズから既に売られていますが、今回オランダのヘンマーゲームズが一気に5種類のゲームをリリースし、そのひとつとして「二十」が売り出されました。透明なスーツケースのようなケースにコンポーネントが入っており、実験教材みたいなパッケージです。ネスターのアクリル版には劣るものの、紙版よりはこちらの方が良いかもしれません。
結果
1戦目:自分 勝利、一味* 敗北
2戦目:一味 勝利、自分* 敗北
シブヤ Shibuya
最後は4人で佐藤さんの新作、新ボードゲーム党出版の「シブヤ」です。完全な公開情報ではありませんが、アブストラクトチックなゲームです。2x2のタイルを4x4に並べて、自分のコマを規定の個数だけ反対側まで横断させるのが目的です。タイルは丸と四角のどちらかが描かれており、それぞれ黒と白があります。移動ではその4つのうち1つの属性(丸、四角、黒、白)に該当すれば、好きなだけ移動できるのが特徴です。また移動する代わりにタイルを山札から引いて既存のタイルに上書きすることもできます。ゲームは2人でも4人でも遊ぶことができ、4人だとペア戦になります。今回はあと1手差というところであえなく敗北。次回は2人プレイをしてみたいです。
結果:たいしん&佐藤 勝利、自分&一味 敗北
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