11月の土嚢の会は、翌週のゲームマーケットに向けてできるだけ説明ができるようにとみんなでルールを確認しました。他のゲームはあまり持ってこなかったので、「ウルビーノ」と「タイムボム」以外はすべてネスターゲームズ(土嚢)です。13人ほどが参加。残念ながら、全員とは遊べませんでしたが、いつもにも増して充実した会だった気がします。個人的初プレイは「トライアド」と「デュプロヘックス」で、どちらも個性的な良いゲームでした。
ウルビーノ Urbino
(説明 15分 プレイ時間 各20−30分)
今年2017年エッセンのアブストラクトでおそらく最高傑作です。ヴォロー、ミックスツアーを手がけたディーターシュテインの最新作で、エッセンシュピールでも試遊しました。ゲルハルツのゲームは総木製なので、値段は少々張りますが、プレイアビリティーや見栄えはとても良いです。
目的は、それぞれの区画で相手より価値の高い建物のグループを作ること。価値は建物の高さで1−3があります。面白いのは区画には各プレイヤーのグループ(縦横で直交につながった建物群)は1つまでだということで、このルールによってゲームが進むにつれて自然に区画ができてきます。またプレイヤー1人だけの区画は無得点で、相手プレイヤーと同じ区画で勝たないと得点にならないのです。この辺りはちょっとアバンデっぽいですね。
さらに建物の立て方が非常に独特です。ボード上には建築士という中立のコマが2つあるのですが、この2つの両方から縦横斜めで視界に入る場所にしか建てられないのです。つまり2つの建築士が両方ともクイーンの動きで到達できる場所です。建築の前にどちらかの建築士コマを任意の場所に動かせますが、この縛りが後で色々と効いてきます。
建築士がどんな移動をしても建物が建てられなければ、建築士は移動できず、この手番はパスとなります。2人が連続してパスをしたらゲーム終了です。2人がいる区画で建物の勝ちを計算して多い方が自分の建物の分を得点します。なお高さ2や3の建物は少なく、使い所が大切です。特に3同士は隣接してはいけないという縛りがあるので気をつけたいところです。
今回持ち込んだゲームでは、おそらく1番の人気でした。自分は「フェンドー」の前にもう1回遊んでおり、この日は2回遊んだことになります。マニア向けですが、良いゲームです。
結果
1戦目:自分 13、風来の道化師 11
2戦目:彼葉 21、自分 18
トライアド Triad
キャメロン・ブラウンがデザインした3人専用のゲームです。各自、コマをボード上に生き残らせることが目的です。誰か1人が脱落した時点で(つまりコマが全てボードから除去された時点で)、他の2人のうちより多くのコマが残っていたプレイヤーの勝利です。手番には自分のコマを直線状に動かして、相手のコマに隣接させます。そして周囲にある相手のコマを全て除去します。このとき、2つのルールがあり、まず自分の色のマスで移動を終わらせることはできません。次に、できるだけ多くの相手のコマを取らなければなりません。移動先のマスの色に対応するプレイヤーが次の手番プレイヤーになります。そしてそうでないプレイヤーのコマをボード上の任意のマスに加えなければならないのです。
なかなか変わった3人ゲームで、うまくやれば相手2人を消耗させることができます。そうするにはどうすれば良いのかまでは、まだ見えてきませんが。
結果:あやかす(赤) 勝利、道化師(緑) 敗北、自分(青) 敗北
デュプロライン Duploline
(プレイ時間 各10−20分)
ホセがデザインした「デュプロヘックス」の続編です。プロトタイプを遊んでいるのを見ていたことがあるのですが、製品版を手に取るのも遊ぶのも今回が初めて。目的はリングかディスクで4連を作ることです。ルールは概ね「デュプロヘックス」と同じですが、後手の初手番からの配置ルールがより厳しくなっています。配置では必ず相手のコマに隣接するヘックスに置かなければなりません。これにより、単に自分の3連を伸ばすことができないという状況が多く発生します。まだ1度しか遊べていませんが、もっと遊びたいゲームです。
結果
1戦目:とけい 勝利、自分* 敗北
2戦目:とけい* 勝利、自分 敗北
コンヘックス Conhex
エリアマジョリティーというドイツゲームの王道でエリアを獲得し、そのエリアでコネクションゲームを行うというゲームです。コンポーネントを紛失しやすいのが難点で、いずれはゲルハルツの木製版や高級土嚢版も手に入れたいものです。考え方が、割とドイツゲームに似ているので、アブストラクトとしてはとっつきやすいのではと思うのですが、どうでしょうか。
結果:自分 勝利、佐藤 敗北
フェンドー Fendo
ディーターシュテインの去年のゲルハルツの新作です。去年のエッセンではさらに古い「ミックスツアー」を買ったので、「フェンドー」は見送ったのですが、今年は奮発して、この「フェンドー」と「ウルビーノ」の両方を買ってしまいました。「フェンドー」はキノさんの手作りのコンポーネントで遊んだことがあり、そのときはかなり面白かったのですが、今回は展開として今ひとつだったかもしれません。おそらくお互いにまだゲームがわかっていないという部分が大きいのですが、コマが動かせるので囲うのが非常に難しいのです。エッセンでディーターと以前遊んだ時には非常に面白かったので、また何度もやってみたいゲームです。
結果:土井 32、自分 17
タイムボム TimeBomb (アークライト版)
タイムボムのアークライト版がでました! なんと8人まで遊べるそうで、これだけで欲しくなります。作者の佐藤さんと一緒に8人で遊びました。タイムボムはちょっと久し振りですが、8人だとより面白いと思います。気をつけなければならないのはラウンドごとに8枚めくるので、下手に嘘をつくと序盤からカードがめくられてばれてしまうということです。面白くて3回連続プレイ。アブストラクトの間の良い気分転換になりました。
アダプトイド Adaptoid
(説明 プレイ時間)
アダプトイドの2人プレイをやってみたいというのでとけいさんとプレイ。2人だと3人の時のように、自分より弱いプレイヤーの陰に隠れるということができないので、よりきちんと考えていかないとあっという間に死んでしまいます。2人プレイもなかなか良いですね。
結果:自分 5、とけい 4
ヤバラックス Yavalax
最後は佐藤さんと「ヤバラックス」3連続です。佐藤さんはこのゲームが非常にうまく、テストプレイにも何度も付き合ってもらっています。今回は製品版の初プレイ。最初こそ買ったものの、さすが佐藤さんは強い。3戦1勝2敗でした。カルカソンヌ佐藤、ウボンゴ佐藤、タイムボム佐藤の次は、ヤバラックス佐藤か?
結果
1戦目:自分 勝利、佐藤 敗北
2戦目:佐藤 勝利、自分 敗北
3戦目:佐藤 勝利、自分 敗北
エッセンで一緒に泊まったネスターとホセにおみやげとしてもらったスペインのチョコレートをみんなで食べました。薄くて花の形をしたちょコレート(黒)とオレンジピール入りの細長いチョコレート(橙)でどちらも美味しかったです。
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