この日の土嚢の会は、参加者が少なめで総勢9人でした。うち3人は初参加です。ディアシュピールでよく一緒に遊ぶプレイヤー、ディアシュピールに遊びに来てテーブルが埋まっているので土嚢の会に流れてきたプレイヤー、前回は1分しか立ち寄らなかったけど今回は長く立ち寄ってくれたプレイヤー、半年ぶりくらいに来てくれたプレイヤーなど様々な人が来てくれました。今回は土嚢スペシャルということで、ネスターゲームズの土嚢をほぼすべて持ち込みました。
アダプトイド Adaptoid (スーパーアダプトイド Superadaptoid) + アダプト3 Adapt3 (スーパーアダプト3 Superadapt3)
(説明 5分 プレイ時間 各30−50分)
ひげさんが興味を持ったこともあり、自分にとってはちょっと久し振りのスーパーアダプトイドです。やはり、この巨大さは目を引きますね。3すくみを利用しているので3人で成り立っているという珍しいアブストラクトゲームです。1戦目は序盤からしょうさんが卵作戦と称するどんどん手足のないアダプトイドを増殖させていく作戦を展開させます。ひげさんは逆に残りのアダプトイドがあと1匹というあたりまで追い込まれましたが、盤上の状況が必ずしも有利不利に結びつかないこともあり、自分はしょうさんの影にうまく隠れて、主導権を握って久し振りにこのゲームで勝利。もう一度やろうということになり、続く2戦目はひげさんの勝利でした。アダプトイドは不思議なゲームですね。なんか荒削りな気もするのですが、そこが魅力なのかも。
結果
1戦目:自分 8、ひげ 7、しょう 6
2戦目:ひげ 8、しょう 5、自分 4
ヤバラス Yavalath
(プレイ時間 各10−15分)
しょうさんがまだプレイしたことないというので、初参加のとけいさんと3人で「ヤバラス」を遊びました。これも3すくみを利用したゲームでうまくできています。相手1人にもう1人を止めさせて自爆させるのが良い手なのですが、なかなかうまくいきません。次回はぜひ3人用の「ヤバレード」をやりましょう。
結果
1戦目:自分 勝利
2戦目:とけい 勝利
ミュルス ガリカス Murus Gallicus
(プレイ時間 各10分)
久し振りに参加してくれたあやかすさんが得意とするミュルスガリカスを遊びました。自分はどうもこのゲームに弱いらしく、そのあと初プレイのひげさんにも悪手をうってしまい自滅して敗北。好きなゲームなので、もっと強くなりたいものです。
結果
1戦目:あやかす 勝利、自分 敗北
2戦目:ひげ 勝利、自分 敗北
ヘックス Hex (14路盤)
(プレイ時間 45分)
エアンヌさんと14路盤のヘックスです。14路盤を打つのは久し振り。やはり11路盤とはかなり勝手が違います。パイルールを使い、自分は先手で端の4ヘックス目あたりに打ち、そのまま継続となりました。結構盤端のギリギリのところでなんとか繋がっているという感じが続きます。いつもよりも大局的に打つことができて、そのおかげでうまく勝利に導くことができました。これは嬉しい。
結果:自分 勝利、エアンヌ 敗北
高架橋 Viaduct
(説明 20分 プレイ時間 20分)
1975年製という非常に古いアブストラクトゲームです。2−4人用で3、4人の時にはダイスを使うようですが、2人だと完全情報で遊ぶバリアントがあり、今回はそのバリアントで遊びました。ルールの記述がとにかく分かりづらくて閉口しましたが、不明な点はその都度話し合いながら、なんとか最後まで遊べました。今回は、真上から見た繋がりのみを考慮するというアクロンルールです。こうしないと、橋を何重にもかける意味がないので、おそらく正しいのではと思います。機会があったら原文のドイツ語を翻訳機にかけてみます。
結果:自分 勝利、えあんぬ 敗北
リミット Limit
キャメロン・ブラウンがデザインした見た目が「ゼヘツ」に似たゲームです。目的は相手を手詰まりにすること、つまり相手のボールを多く取ることです。悪くないゲームなのですが、セットアップのフェイズがちょっと面倒な気もします。今回は初期配置が悪かったらしく、またポカミスも重なってあっという間にすべてのボールを取られてしまい惨敗。
結果:えあんぬ 勝利、自分 敗北
ヤバラックス Yavalax
「オリックス」のボードとコマを使ってヤバラックスを遊びました。オリックスのボードだと11x11なのですが、ギリギリ遊べる広さです。やはり本来は15x15くらいが良いと思っています。あやかすさんと4回、そのあと時計さんと1回遊びました。自分でも気に入っているゲームの1つです。
結果
1−4戦目:自分 3、あやかす 1
5戦目:自分 1、とけい 0
カロ Caro
前回に引き続き4人で遊べる「カロ」です。ここ数回は、各プレイヤー1回だけ4色のどれかひとつの最後のタイルの得点を2倍にできる、としていますが、元の英語のルールの文がわかりづらいので現在調査中です。ルール付属の英文は Each player can double the calculated number of points for his rurn by laying the last caro of one of the colors. となっていますが、ドイツ語の文を英訳してみるとちょっと違うようにも思えます。可能性としては以下の3つがあります。
1.各プレイヤーは4色のうちどれか1色の最後のタイルを倍にできる(各プレイヤーにつき1回だけチャンスがある)
2.各プレイヤーは各色の最後のタイルを倍にできる(各プレイヤーは4回づつチャンスがある)
3.全プレイヤー間での各色の最後のタイルを倍にできる(各プレイヤーは0−4回のチャンスがあることになる)
自分が昔遊んでいたのは2のルール、そして現在は1のルールです。3のルールはギークに上がっている和訳ですが、これはおそらく違うのではと思われます(バリアントとしては面白いかもしれませんが)。シュピールボックス2012年6号の記事を読むと、どうも2のルールが正しいのではと思われます。
自分がスタートプレイターで10点スタート。9−11ラウンドでは、あやかすさんが最下位だったのですが、温存していた高得点タイルで最終12ラウンドに華麗な逆転勝利。まったりと遊ぶにはこういうアブストラクトも良いですね。
結果:あやかす 141、しょう 138、自分 132、まつのき 129
スパン Span (渋 Shibumi より)
出版されている冊子のルールと作者のウェブサイトでのルールが異なるので気になっていたゲームです。作者のキャメロンにどちらが正しいのかと昔聞いたことがあるのですが、どちらでも良いのでは、とのこと。おそらくより面白いと思われるキャメロンのウェブサイトのルールを試してみました。
非常にシンプルなコネクションゲームで、手番に1つずつ自分の色のボールを置いていき、1人が縦方向、もう1人が横方向にボードの端から端まで繋げば勝利です。このままだと先手必勝ですが、ウェブサイトのルールだと30個全ての球を置き切るまで続けるとのこと。つまり中央の5個の玉は見えなくなるのでどちらも置きたがらない場所となるのです。
冊子のルールと比べると、こちらの方が少しゲーム性が上がった気がします。スポネクトの方がやはり面白いですが、スパンをもし遊ぶならばこちらのルールが良いと思います。後手が有利でおそらく後手必勝でしょう。
結果
1戦目:自分 勝利、菊子* 敗北
2戦目:菊子 勝利、自分* 敗北
3戦目:菊子 勝利、自分* 敗北
4戦目:菊子 勝利、自分* 敗北
スプルシュ Splush (渋 Shibumi より)
最後にスライドドロップのメカニクスがユニークな「スプルシュ」を遊びました。あらかじめボード上にある自分のボールをすべて連結させるのが目的です。この「アバロン」のようなスライドドロップのルールはもっと渋シリーズに使われても良いのではと思います。
結果:自分 勝利、菊子: 敗北
終了後は下のハンバーグ店で夕食。来月も楽しみです。
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