毎年、7月に行われるホビージャパンフェスティバルの2日目。第4回ブルームーンレジェンド日本選手権です。今回も例年通りジャッジを務めました。去年は14人の参加があり、月の会から書籍も2冊出版されたので、今年は20人以上は来るだろうと予想していました。しかし時間になっても参加者は増えずに、なんとたったの4人でした。他のトーナメントに流れてしまった方や、3連休の真ん中の日だという不利な要素があるものの、それでも少なすぎます。第1回の参加人数3人はかろうじて上回るものの、去年と比べると71%減です。ゲームの現物が少ないと心配してボードもカラーコピーをしたりなど準備に追われたのですが、杞憂でした。
しかし、揃った4人は精鋭ばかりで、熱い戦いが予想されます。大会方式は去年と同じにブカを除いた種族デッキで戦います。予選ではランダムに異なったデッキが与えられて、必ず双方の種族デッキを交換しての2ディール戦です。2ディールでの合計差分点(0-8)により、勝敗と得点が与えられます。この予選での得点方法が、今年から以下のように変わりました。2015年のレポートのルールの(6)の項目です。
(6')勝者は20点+差分点、引き分けは15点、敗者は10点-差分点、とする。不戦勝は20点。
これまでは、勝者30点、引き分け20点、敗者10点だったのを20点、15点、10点と変更して、予選で負けてもチャンスが増えるようにしたのです。今回はスイス方式ではなく、急遽4人での総当たり戦3戦にしたので、この得点変更はほとんど意味がなかったのですが、予選が4戦以上あると意味が出てくると思います。
予選の総当たり戦の結果は以下の通りです。引き分けとなった勝負はありませんでした。
伊東 69(3勝0敗)
一馬 55(2勝1敗)
秋山 41(1勝2敗)
じゅんこ 12(0勝3敗)
(どうも、結果の記録違いがあるようで、合計が10で割り切れません!)
決勝は去年と同様に、伊東さんと、一馬さんの一騎打ちです。まずは自分が使いたい種族を2つ選んで同時公開し、その後、どちらか1つを選んで再び同時公開します。伊東さんはミミックスとフリット、一馬さんはキンドとピラーをそれぞれ選びました。その後、伊東さんはフリット、一馬さんはピラーを選び、第1&2ディールはフリット対ピラーの戦いになりました。予想通り、フリットが圧倒的に強く、2ディールともフリットの4点勝利となって4対4の同点です。
ここで、再び2つのどちらかの種族を選びなおします。伊東さんは再びフリットでしたが、一馬さんはキンドに変更です。この組み合わせもフリットが強く、第3ディールはフリットの伊東さんが4点を取って8対4。そして第4ディールで一馬さんが4点を取れば、さらに第5第6ディールと続きます(第6ディールで強制終了です)。しかし、惜しくも一馬さんは3点止まりで最後は伊東さんに逃げられてしまいました。8対7で、伊東さんの優勝、3連覇です!
なお、その隣りでは同様の形式で3位決定戦が行われていました。こちらは秋山さんがホークスとアクア、じゅんこさんがヴァルカとテラを選び、それぞれ2つから選んでホークス対テラという戦いでした。まずは秋山さんがホークスで1点勝利、第2ディールではテラで4点勝利とストレート勝ちです。
小規模ながらも、熱い戦いが終わりました。結局予選通りの順位で、順当なところかもしれません。こんなに面白いのに、どうして人が集まらないのか不思議です。今から来年のためにブルームーンを少しずつでも広めていきたいと思います。
以下は予選と決勝トーナメントでの種族別の結果一覧表です。それぞれの数字が1ディールの勝ち点を表しており、太字は決勝トーナメントの結果です。例えば、テラ対ピラーは予選4ディールが行われ、それぞれ2回ずつ勝っています。そして、決勝はフリットがキンド相手に2勝、そしてピラー相手に2勝の計4勝と、フリット大活躍ということが見て取れます。
種族別勝敗表
勝利\敗北 | Valca | Hoax | Mimix | Flit | Khind | Terrah | Pillar | Aqua |
Valca | 4,4,2,2 | |||||||
Hoax | 4 | |||||||
Mimix | ||||||||
Flit | 4 | 4,3 | 4,4 | |||||
Khind | ||||||||
Terrah | 4,4 | |||||||
Pillar | 1,4 | |||||||
Aqua | 4,2 |
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