6月の土嚢の会は、飛び入りも含めて総勢11人と盛況でした。合計で13種22ゲーム遊びました。うち土嚢は「ジルカン」「ペントアップ」「カラニッシュ」の3種。さらに、多くのテストプレイを通じて、白熱した議論が繰り広げられました。これからが楽しみです。
アキシオム Axiom
(説明 10分 プレイ時間 40分)
遊ぶのは2004年以来となる「アキシオム」です。3Dのへんてこなゲームということ以外はまったくルールを覚えていませんでしたのでルールの読み合わせから始めます。自分の色のキューブ(ドームと呼ばれる突起が1つと2つの2種類ある)を6個とセプターと呼ばれる棒を2つ持って決められた初期配置から始めます。目的は、自分のセプターを相手のセプターがいるキューブに移動させることです。移動は縦横なら角を曲がって進めますが、斜めは同平面上のみです。また、他のセプターやキューブのドームがある場合はそれが障害物となりそれ以上は進めません。相手の色のキューブから自分の色のキューブへと移動すると、今いたばかりの相手の色のキューブを取り除くことができます。
最初の30分くらいは、このキューブ除去のルールを2人ともすっかり忘れていて、ゲームがダラダラと続きましたが、このルールが入ると一気に収束するようです。ルールに多少曖昧なところがあり、ギークなどでいろいろと調べてみる必要がありそうです。このあと、結構研究されていたので、また持ち込みたいと思います。
結果:エアンヌ 勝利、自分* 敗北
ラインズ オブ アクション Lines of Action
(プレイ時間 25分)
これもちょっと久し振りに遊ぶゲームです。オセロやチェッカーで代用できてしまうのですが、やはり専用のボードとコマの方が格好が良いですね。目的は自分のコマをすべてひとまとめに繋げること。「ヴォロー」などの系統のゲームですが、おそらくこの「ラインズオブアクション」が元祖だと思います(違ったらすみません)。いちばんの特徴は、進む距離はその線上にいるコマの数だということです。そして自分のコマは飛び越えられますが相手のコマは飛び越えられないというのも、すごく良いルールだと思います。慣れるまでは移動力の計算が大変かもしれません。
結果:自分 勝利、菊子 敗北
ウィンカーズ Winkers the game
(プレイ時間 各5−15分)
2014年のエッセンの中古ブースで見つけたゲーム。グレートアメリカンカンパニーという怪しい出版社ですが、ゲームは思いの外面白かった記憶があるので、今回持ち込んでみました。ちなみにギークでのレーティングは7つしかなく、1、4、4、4、5、5、5。これだからギークはあてになりません。それほど深いゲームではないと思いますが、それでも十分、研究対象として楽しめます。3目並べで、2段階構成になっており、1段目は共通のチェッカーコマで、2段目に自分の色のチップを置きます。ただしチップは10枚しかないので、やみくもに置いていけば良いというものではありません。このあたりがこのゲームの面白さです。後手が有利という声もありますが、実際どうなのか気になるところです。1戦目は菊子さんと、2−3戦目は「ペンギン」を遊んだ後に佐藤さんと遊びました。
結果
1戦目:自分 勝利、菊子* 敗北
2戦目:佐藤 勝利、自分* 敗北
3戦目:佐藤* 勝利、自分 敗北
ジルカン Zyrcan
(プレイ時間 各15−30分)
自分が持ち込んだ中では初プレイのゲームです。3−5人と土嚢の中ではちょっと異色です。まず12隻ある自分の宇宙船を順番にボード上に配置してからゲーム開始。宇宙船には1−3の移動力があり、それぞれちょうどしか動けません。また動いた先に必ず敵の宇宙船がなければならず、移動後にその敵は除去されます。これを繰り返して最後に誰かが動けなくなったラウンドで終了です。もっともボード上に残っている宇宙船の総移動力の高いプレイヤーが勝利です。
ちょっと「ペンギン/それはオレの魚だ!」や「シュガーグライダー」に似ています。マルチなアブストラクトなので、結局どうしようもない部分が多いです。1戦目は自分、2戦目は土嚢の会初参加のフジマキさんの勝利です。
結果
1戦目:自分 11、しょう* 4、フジマキ 3
2戦目:フジマキ 7、しょう 4、自分* 3
フォールド イット Fold-it
(プレイ時間 10分)
しょうさんが持ち込んだハンカチを使った早解きパズルゲームです。めくられたカードに示された絵柄が隣り合わせに並ぶようにハンカチを折らなければなりません。ハンカチは両面で16の料理が4x4に並んでいますが、その位置は表と裏で同じです。また折るときは4x4のグリッドの線に沿って折らなければなりません。思ったより面白く、楽しめました。また遊びたい。
結果(残りのライフ数):しょう 2、自分 2、フジマキ 0
ペンギン Pingvinas
(プレイ時間 15分)
「それは俺の魚だ!」の初版にあたる木製のバージョンです。自分はこのエディションが一番好きなので、時々持ち出して遊びます。今回は2人とも手強く、自分がエリアを確保したと思ったら2人はより大きいエリアを確保していました。久し振りにこのゲームで最下位になってしまいました。
結果:フジマキ 35、しょう* 34、自分 31
ペントアップ Pent-Up
(プレイ時間 各10分)
前回遊びに来てくれたときは、一緒にゲームをしなかったので、今回は2つほどひなさんと遊びました。「ペントアップ」はプレイスタイルによって階層の数がかなり変わるのですが、今回はなんと5段になりました。一時はさらに上を取られるかとひやひやしましたが、相手のミスで勝利。でも2戦目は負けてしまいました。ひなさん、強いです。
結果
1戦目:自分* 勝利、ひな 敗北
2戦目:ひな* 勝利、自分 敗北
香港 Hong Kong
(説明 5分 プレイ時間 20分)
続けて「香港」です。どうも勝利条件である、より多くの建物を勝ち取るというのを勘違いしていたみたいで、悪かったです。珍しく、取ったり取られたりがほとんど起こらないという、かなり静かな香港でした。屋根と高速建築をうまくセーブして、勝利。
結果:自分* 14、ひな 10
ヤバラックス Yavalax
(プレイ時間 各5−10分)
まだ遊んだことがないという彼葉さんと「ヤバラックス」を遊びました。手番に2つ置くのが難しかったようです。しかし、2つ置きルールは、先手後手の有利不利がなくなるという大きな長所があるので好きなルールです。「六目並べ」「デュプロヘックス」など多くのアブストラクトゲームに使われています。相手の3連を弱点としてうまく利用するのがコツです。
結果
1戦目:自分 勝利、彼葉* 敗北
2戦目:自分* 勝利、彼葉 敗北
カラニッシュ Callanish
(プレイ時間 各10分)
飛び入りのメンマさんと「カラニッシュ」を遊びました。チェスのナイトの動きとライン上でのエリアマジョリティーを組み合わせた面白いゲームです。土嚢にはまだまだ面白いゲームがありますよ! メンマさん、また立ち寄ってくださいね。
結果
1戦目:メンマ* 勝利、自分 敗北
2戦目:自分* 勝利、メンマ 敗北
ロボトリー Robotory (アズモデ版)
(プレイ時間 各10−15分)
これもちょっと久し振りに遊ぶ「ロボトリー」です。なかなか類を見ないシステムで、自分は好きなゲームの一つです。赤の中立ロボットの使い方が肝ですね。また、ゲームをどちらが終わらせるのかという駆け引きも面白いです。土井さんと遊び、こちらの経験の利があったのか、2戦2勝でした。なお、リメイクの「パクパクパーク」では少し運がある遊び方もできます。
結果
1戦目:自分* 3、土井 0
2戦目:自分 2、土井* 1
シンガポール Singapur
(プレイ時間 各15分)
「香港」に続いてクニツィアのアジア都市ゲーム3部作の2作目です(3作目は「京都」)。同じ出版社から出ている「グラビタス」や「キャッチ」は完全情報のアブストラクトですが、この「シンガポール」は手札が4枚あるので、アブストラクトではありません。どちらかといえば「ケルトタイル」などに近いプレイ感覚です。より多くのビルが見えていた方が勝ちというメカニクスが、かなり悩ましく面白いです。これは普通のゲーム会に持っていっても問題ないゲームですね。しょうさんも気に入っていました。
結果
1戦目:自分* 8、しょう 5
2戦目:しょう* 8、自分 7
アッパーハンド Upper Hand
(プレイ時間 各15−20分)
最後は7路のアッパーハンドです。先月は菊子さんに負けてしまったので、再チャレンジというわけです。どうも自分は上を取ることにこだわりすぎるようで、1戦目は4差で敗北。2戦目はその辺りを意識して周りを固めていたら、1点差で勝てました。なお先手が圧倒的に有利なので、お互いに先手を1回ずつの2回で1戦としています。先手は後手が残したボールの数だけ得点です。万が一先手が負けたら、マイナス点となります。
結果
1戦目:菊子 15、自分 11
2戦目:自分 17、菊子 16
夕食は1階のイタリアンで6人で楽しくおしゃべりをしました。また来月!
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